『虐殺器官』伊藤計劃 感想
こんにちは。RIYOです。今回はこちらの作品です。 9・11以降の、〝テロとの戦い〟は転機を迎えていた。先進諸国は徹底的な管理体制に移行してテロを一掃したが、後進諸国では内戦や大規模虐殺が急激に増加していた。米軍大尉クラヴィス・シェパードは、その混乱の陰に常に存在が囁かれる謎の男、ジョン・ポールを追ってチェコへと向かう……彼の目的とはいったいなにか?大量殺戮を引き起こず〝虐殺の器官〟とは? 1921年に人類学者であり言語学者のエドワード・サピアが、「言語は用いる人間の思考に影響する」という言説を発表しました。その後、サピアの下で言語学を研究していたベンジャミン・ウォーフは、この言説をさらに発展…
2025/05/31 07:04