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No Room For Squares ! https://new6x6-2008.hatenablog.com

レンズという窓を通じて見えるもの。あるいは見えざるもの。

写真自体よりも、寧ろそこから喚起される「もの」に意味があると考えています。全てのものは消え去っていきます。それでも、この儚い時間を、ほんのひと時だけでも繋ぎ止めてみようと思います。 ※機材紹介ブログではありません。撮影した写真を掲載するブログです。

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2008/06/13

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  • What A Day(終)〜奇妙な一本締め

    午後1時前には、JR秋田駅まで戻ってきた。あとは在来線に乗り換えて自宅へ戻ることになる。昼食は盛岡駅周辺で食べてきても良かったし、新幹線の車中でビールと駅弁でも良かった。でも安全運転に徹した僕は新幹線の車中は珈琲で過ごした。もう旅は終わったも同然なのだから、帰宅前に秋田駅の駅ビルでランチを取ることにした。旅の締めにビールで一人乾杯しよう。 入ろうとした店が混んでいたとか、別の入りたかった店の存在を失念していたとか、様々な事情があるのだが、気づけば僕は寿司屋でランチを取ることになっていた。昨夜も寿司屋だったのに… 今にして思えば、この時点ですでにリズムがおかしかったのかもしれない。それでも寿司は…

    地域タグ:秋田市

  • 異界のアサガオ

    盛岡の繁華街を一本外れた通りに、古い民家が残っている。初めて見たのは15年くらい前だけど、その時点ですでに廃屋だった。2階の窓を見れば建物内部に草が生えていて、とても住めるような状況ではない。でもこの建物はなぜかそのままの状態を保ち続けている。誰かが何らかのメンテナンスをしているのだろうか。 この建物は、このまま都会のエアポケットのように、この場所に残り続けるのではないか。僕にはそう思えてならない。もしかしたらすでに70年以上前からこのままで、70年先だってこのままかもしれない。このアサガオに水をやっているのは、異界の人かもしれない。そういう建物の存在に、僕らが気づかないだけなのだ。 『8のつ…

    地域タグ:盛岡市

  • What A Day④〜Softly As In A Morning Sunrise

    副題はジャズスタンダードとして知られる名曲で、モダンジャズカルテットやソニーロリンズ演奏が有名だ。全然「さわやか」でも「ソフト」でもない、ハイコントラス白黒だけど、これが僕的なさわやかさである(きっぱり)。 さて、「なんて日だ」と言いつつ、翌朝を迎えた。もう次の日なんだから別の日だ。確かに僕はX100ⅥのSDカードを忘れた。それに気づかず撮影を続けていたことに気づき、やる気を失った。でもそれ以外に何のトラブルも起きていない。むしろ以前より平和なくらいだ。昨夜は流石に呑みすぎた。生ビール2杯、日本酒2合(+α)、スコッチシングルモルト一杯いっぱい。睡眠も浅ければ心拍数も爆上がり。でも翌朝までには…

    地域タグ:盛岡市

  • What A Day③〜パノニカの夜

    ジャズ喫茶パノニカ。夜喫茶とも呼ばれているらしい。僕はジャズショットバーとして利用した。ここで僕の夜は完成する。あとで確認したところ、恐ろしく写真が少ない。殆ど撮っていないと言って良い。不本意ではあるが、言葉で補足する。説明といってもあまり具体的なことを書くつもりもない。要するにここは最高の店である。ジャッキ・マクリーンの大ファンであるというマスター。ロジャースのスピーカーから流れる正統的なジャズ。スコッチウイスキーの品揃え。マッカランをトワイスアップで飲りながらジャッキー・マクリーンを聴くなんて、他の店ではまずできない。僕はどんな店に行っても、基本的には静かに一人を楽しむ。でもここでは、いさ…

    地域タグ:盛岡市

  • What A day②〜寿司と夜と音楽と

    さて、そんなわけで盛岡の夜が始まった。カメラが無いとはいえ、iPhoneはある。正直そんなに困らなかった。そもそも飯の写真の多くは、これまでもPhoneで撮ってきたのだ。でも僕は手元にカメラが無いと完全にモードが切り替わるようだ。IPhoneの写真でさえ雑になっている。撮るべきもの(ビール)も撮っていないし、撮ったものだってこのザマだ。酷すぎる。 まずそこらの適当な店で、おでんをつまんだ。おでんを食べていると、急に寿司が食べたくなった。だったら最初から寿司屋に行けば良かったのだ。田舎暮らしで夜の繁華街から遠ざかると、こういう嗅覚は急激に退化する。深海魚が視力を失うのと同じことだ。その後、老舗の…

  • What A Day①〜違和感の正体

    所用があって盛岡市まで行ってきた。金曜日の午後に出発し、着いたのは午後4時前。翌日は午前中のうちに戻る。旅とも言えない忙しい日程だけど、鉄道で行ったのだから文句はない。最近は、どこかに出かける度にトラブルに遭う。大抵は致命的ではないけど、予想外のトラブルである。それが「わざとらしく」見えてしまう。もちろん「わざと」なんかではないが、自作自演と疑われるレベルに到達している。ブログを面白おかしく書くために、そんな無意味な自作自演をするはずがない。だから今回の外出ではそんなトラブルは全力で回避しようと思っていた。皮肉なことにトラブルとは、そんな時に限って起きるものなのである。 写真は盛岡駅からホテル…

    地域タグ:盛岡市

  • ロマンシア・ダール

    ダリアという花がある。美女の名前に由来しているのだろうと想像していた。スペイン(南米)系か、イタリア系の魅惑的な美女に違いないなと思っていた。先日、ふとしたことから、それがアンデシュ・ダール (Anders Dahl)という人物が由来だと知った。18世紀のスウェーデンの植物学者だという。きっと貴婦人みたいな学者なんだろう。ところが調べてみると、ダール氏は前頭部がテカテカに光ったオヂサンだった。ロマンは人の心に勝手に宿るものだと知った。以上。 XーT5 / XF56mm F1.2R WR ブログ村ランキングに参加しています。応援クリックお願い致します。

  • 過ぎ去りし日々のぼんやりとした記憶

    秋田県大仙市の栄町。現在の大仙市役所、つまりかつての大曲市役所の周辺ということになる。1km以上に渡り、一方通行の道路が伸びている。この道路の手前側が市役所であり、奥側が大曲駅方面になる。これは駅方面から市役所に向かう方の一方通行である。平行してもう一本の道路が走り、そちらは反対方向に向かう。つまり二本の道路が、細長い長方形を描くように走っているのである。自動車時代を見据え、渋滞回避の画期的な方法として設計されたのかもしれない。だが手前の店に戻ろうと思ったら、何百メートルも迂回しなければならない。当然実態と合わなかったし、その町並みはすでに廃れてしまっている。 でも僕はこの静かな町が好きである…

    地域タグ:大仙市

  • あの娘の子ども

    近くを通りがかったので、秋田川反の繁華街に立ち寄った。平日の昼間である。猫の姿を見かけたのは久しぶりだったけど、近づくことはできなかった。お前、なんで警戒するんだよ? お前のお母さん、もしかしたらお婆さんとは仲良しだったんだぞ(まじ)。 X100Ⅵ ブログ村ランキングに参加しています。応援クリックお願い致します。

  • 人は撮る、鳥は喰う

    イチジクのシーズンも最終盤になってきた。今年の収穫数は100個を超えることは確実だ。これまでに生で食べた分だけでも20個以上(もっとかな)、コンポートやジャムにした分が30個以上、まだ冷蔵庫冷凍庫に30個以上。量は減ったが、今でも収穫は続いている。もう木の高いところに実ったものは鳥のものだと割り切っている。正直、もう要らないから(笑)。しかしながら、もし裏庭に出て、こんな状態の実を見つけたら、あなたはスルーする勇気があるだろうか。これぞ農耕民族の性なのかもしれない。 X-T5 / XF16-80mm F4R OIS WR ブログ村ランキングに参加しています。応援クリックお願い致します。

    地域タグ:秋田県

  • ツユクサに露

    裏庭にて。この小さな花は何だろうとGoogleレンズで調べたところ、ツユクサだった。そしてツユクサには、ほんの少しだけ、露が付いていた。これは駄洒落状態だなと悦に入ったが、よく考えるとそれが名前の由来なのだろうから、駄洒落でもなんでもなかった。 『8のつく日はwebにお花を』 X-T5 / XF35mm F1.4R(エクステンションリング) ブログ村ランキングに参加しています。応援クリックお願い致します。

  • こっちを向いてよダンディ

    数ヶ月振りに会ったミスターダンディ。その眼はどこか虚ろで、言いようのない哀しさを湛えていた。そこに諦念にも似た何かを見出すのは、僕の思い過ごしだろうか。ミスター、何故目を逸らすんだ? この頃 廃りの男の子 おめめの大きな男の子 こっちを向いてよ ダンディ だってなんだか だってだってなんだもん GRⅢ ブログ村ランキングに参加しています。応援クリックお願い致します。

  • トンテキの洗礼

    羽黒山公園で泥の洗礼を受けた僕は、そこを早々に撤退した。そして気分転換にご飯を食べることにした。宮城県の大崎市というのは、こういう場合、実に微妙な街である。正直いって、これといった特徴的な食べ物が存在しない。かといってファミレスでもあるまいし、手頃な食堂でも入ろうと考えた。丁度、駐車場のすぐ近くに店があった(笑)。「町歩きのランチは軽め」。もう何万回も頭のなかで繰り返した金科玉条である。分かっている、分かっているのだ。それでも僕は、「トンテキ定食」を注文してしまった。量が多いのは分かっているのに… そしてこれが抜群に旨かったのである。もうね、誰もいなかったらヒゲダンスを踊りたいくらい旨かった。…

    地域タグ:大崎市

  • 彼岸花とモカシン

    花に疎い僕が、例外的に好きな花もある。向日葵と彼岸花である。その彼岸花を見るために、宮城県大崎市の羽黒山公園まで行ってきた。シルバーウィーク唯一の遠出である。羽黒山公園は、彼岸花が群生する公園だ。丁度花のピーク時期でもあり、多くの人が集まっていた。開催されていた彼岸花祭りの運営スタッフは稚拙なところもあったが、他所から来てケチをつける話ではない。問題は別のところで発生した。公園を歩いていて愕然とした。地面が湿ってドロドロなのである。正確にいうと、乾いた場所とドロドロの場所が、区分けされていないのだ。前の人についてぼんやり歩いていた僕は、そのドロドロのエリアに踏み込んでしまったのである。実は少し…

    地域タグ:大崎市

  • オヂサンの女子力(終)〜結局オヂサン力

    色々試して、発見したことがある。身も蓋もない話だが、結局のところ「生の無花果」をチーズと共に食べるのが一番旨いのである(笑)。生ハムとの相性も良い。ここにジャムまで入れると駄目だ。むしろジャムは塩っぽいクラッカーに載せるか、単純にトーストに使う方が旨い。え?そんなこと最初から分かっている? そんなことは言わないで下さい。オヂサンが実践の中から見つけたのだから。同時にオヂサンは、それが洋酒よりもむしろ日本酒に合うことも発見した。できれば大吟醸に合わせると良い。首尾よく我が家には、先日の会津行きで入手した「末廣 純米大吟醸 夢の香り」があった。これはバッチリだ!見事なマリアージュ。試行錯誤の末に作…

  • 裏庭トワイライト

    裏庭が真っ赤に燃えていた。天候不順で、ふつふつとしていた連休3日目の夕刻だった。遅まきながら、明日はきっと晴れるだろう。そう思った。 X-T5 / XF16-80mm F4R OIS WR ブログ村ランキングに参加しています。応援クリックお願い致します。

  • オヂサンの女子力②〜ジャムとオヂサン

    いちじくのコンポートは8個作った。確かに旨かった。でも正直な感想をいえば、もうコンポートなんか食べたくない(笑)。ところが困ったことに、いちじくは今が収穫期。一枚目のいちじくの写真は、土曜日一日で収穫したものだ。別途、冷蔵庫(冷凍庫)のなかにも40個以上入っている。実に弱った。コンポートを作って誰かにあげるという選択肢もある。だが、僕が作ったコンポートなんて誰が欲しいというのか。 そこで考えついたのは、正確にいうとアドバイスを受けて考えついたのは「ジャム」である。僕はそもそもジャムなんて殆ど食べないし、興味もなかった。でも、いちじくのジャムはパンにつけても当然旨いし、クラッカーにチーズや生ハム…

    地域タグ:秋田県

  • 村上日和(番外編)〜暖簾透ける

    番外編が残っていた。暖簾って透けるのな。 X100Ⅵ ブログ村ランキングに参加しています。応援クリックお願い致します。

    地域タグ:村上市

  • オヂサンの女子力

    今年の裏庭には、無花果が大量に実っている。多分、百個以上になるだろう。無花果というのは不思議なもので、色づくときは一瞬で色づく。それこそ昨日まで青かったのに、翌日には真っ赤に染まっていたりする。そして問題は野鳥である。彼奴等は青い無花果には見向きもせず、熟したその瞬間を狙い撃ちにする。そんなわけで、熟した無花果は片っ端から鳥に食べられ、人間はわずか数個しか食べていない。だから多少早めに収穫して、それをコンポートにしようと考えたのである。デザート用途だけではなく、ウイスキーやワインのお供にぴったりだろう。 まずは試作品。赤ワインをたっぷり使ったコンポートで、正直アルコール分が本当に飛んだのか怪し…

  • 村上日和(終)〜猫とパラゴン

    JBLのパラゴンというスピーカーがある。1957年から1980年代まで製造された巨大な一体型のスピーカーである。当然、音響も一級品だが、およそスピーカーとは思えない造作で、なんらかの高級家具にしか見えない。アメリカ大統領執務室に置いたら似合うと思う。搬入や設置を考えると、一般家庭で使うには無理があり、否が応でも音楽ファンから神聖視されるスピーカーである。現在、確認できる範囲では、パラゴンを設置しているジャズ喫茶やカフェは日本全国に約20あるという。逆にいえば、それだけしかない。 そのパラゴンを設置しているミュージックカフェが、村上市に存在する。その名も「猫町珈琲店」。なぜか名前を聞くと脱力する…

    地域タグ:村上市

  • 夏はすでに懐かしき哉

    季節が変わったことを実感する今日この頃。そういえばお盆休みを超えてから、秋田県の自宅では殆どエアコンを使わなかった。最近では半袖だと肌寒い日が増えた。アイスコーヒーは飲まなくなった。猫がくっつく時間が増えた。そして9月12日に新潟県村上市に出かけた。花入れの向日葵の造花が場違いに見えた。もう完全に秋だと改めて確信した。 『8のつく日はwebにお花を』 X100Ⅵ ブログ村ランキングに参加しています。応援クリックお願い致します。

    地域タグ:村上市

  • 村上日和③〜Time After Time

    村上の街中においては、特記すべき出来事はない。朝は涼しかったが、徐々に陽射しが強くなり、やがて汗ばむ気温になった。大体いつも通りの場所を巡回した。暑さのせいか、いつもより少し足が重かった。村上といえば「塩引き鮭」である。前回の訪問の際に「松浦屋」という最高の店を見つけていた。ここは本格料亭でありながら、ランチ用のこじんまりとした小料理屋コーナーを持っている。そこにすれば間違いないのである。でも僕は観光用途の小ぎれいな飲食店に入ってしまった。何故か。それは松浦屋の「塩引き定食」は最高過ぎるので、ビールに留まらず、日本酒まで飲んでしまうことが確実だからだ。結局、小ぎれいな店で塩引き御膳(1800円…

    地域タグ:村上市

  • 村上日和②〜クランクはお好きですか?

    村上が最も村上らしい場所は、このクランク路地だと思う。毎回毎回撮影するし、いささか食傷気味なのは否定できない。それでも毎回必ずここに来る。同じ町を繰り返し訪れるということは、こういう場所が増えるということだ。続く。 GRⅢ ブログ村ランキングに参加しています。応援クリックお願い致します。

    地域タグ:村上市

  • 村上日和①〜エデンの東

    今回の遠足のテーマはシンプルだ。一筆書き、つまりはワンストロークである。どこかに行き、そしてそのまま来た道を戻ってくる。それだけだ。余計なことは考えない。ただ単に村上まで行き、帰りは単純に逆戻りする。ああしよう、こうしようと、頭で考えることは放棄しよう。そんなわけで、今回は村上駅から街中までのルート上で撮った写真を掲載する。駅からひたすら東へ向かう。その距離は約1.5kmほど。多少の脱線もするので30分ほど掛けて歩くことになる。それは大体において、こんな町並みである。必要だから歩くだけなのだが、それでも写真を撮っちゃうのは、僕のエゴなのか、それとも街の魅力が為せる技なのか。 X100Ⅵ ブログ…

    地域タグ:村上市

  • 遠足の朝

    また新潟県の村上市まで「鉄道遠足」に行ってきた。今回はそれほど大したトピックがあるわけではない(まあ、いつもだけど)。9月の始めに計画していた長野への旅が中止になり、消化不良感が続いている。遠足はその代替にはなり得ないけど、少しでも不満を鎮める儀式でもある。とはいえ遠足の朝は、いつだって心が騒ぐ。それは子供の頃から何ら変わらない。前日の夜から支度をして、枕元にバックパックを置いておくところも一緒だ。朝早く、家を出ると、頬に当たる風は少し冷たかった。そして空は鱗雲でびっしりと覆われていた。 追伸: 旅用のイヤホンは、これまで3000円未満の安物(Airpodsの偽物)使っていた。僕はオーディオフ…

  • 会津トラップ(番外編)〜遥かなり坂内食堂

    最終編で書いたように、最後の訪問地である喜多方でも写真を撮った。あとは自宅を目指して帰るだけだった。帰ると言っても、喜多方も相当に好きな町である。寿司屋でいえば、「締めの穴子」みたいなものである。確かに旅程は終了した。でも文字通り、本当の締めが残っていた。それは喜多方ラーメンを食べることだ。実は狙いがあった。まだ午前11時20分。老舗の坂内食堂を目指すのだ。だからこそ、「とんかつ栄」を泣く泣く断念したのである。坂内食堂は喜多方ラーメンのアイコン的な店で、あべ食堂(廃業済み)と共に、難攻不落の店でもある。これまで一度も入ることが出来ていない。この時間なら大丈夫かもしれないと考えたのだ。だが、その…

    地域タグ:喜多方市

  • スフィンクス現れる

    例によって屋根裏部屋の階段を占拠する猫。これまで、その様子を「皇帝サウザー」に例えてきたが、この体勢はスフィンクスそのものではないか。一体何から何を守ろうとしているのか。というか、このスフィンクス大欠伸してるぞ。 ブログ村ランキングに参加しています。応援クリックお願い致します。

  • 会津トラップ(終)~神が棲まう路地

    最後はバッカス(酒の神)に、後ろ髪を思いきり引っ張られた会津若松。かろうじて脱出し、北塩原村を経由して、最後の訪問地である喜多方に入った。喜多方はどこかに行った帰路に立ち寄ることが多い。以前ほどでないが、それでも定期的に写真を撮っている。凸凹はあるが、平均を取れば年に一回は来ている。時間が限られているときは、今回の写真の路地を歩く。路地というより横丁的な通りである。僕はこの路地裏に「路地の神様」が住むと昔から信じている。 今回の神様の悪戯は、三枚目の写真である。とんかつ栄。以前は営業していた。当時のブログ読者からそこが良い店だと教えて頂き、いつか食べようと思い続けたが、なかなか機会が訪れなかっ…

    地域タグ:喜多方市

  • 会津トラップ④~朝の造り酒屋

    <以下は末廣酒造> 会津は地酒のラインナップが豊富だ。最低でも2~3種類は飲みたいと思っていたのに、昨夜はお腹一杯で撃沈するという不祥事(?)を起こした。できれば蔵元、それも末廣酒造あたりに立ち寄り、日本酒を買いたいところだ。でも時間が合わない。今日は早めに家に帰らなければならない。諦めて帰路(途中で北塩原村に寄る)につくと、これ(写真一枚目)が目に入った。丁度オープンしようとする造り酒屋。しかも悪いことに道路工事の車線規制で、車は造り酒屋の前で停車している。建物の横には駐車スペースがある… 何よりもタイミングである。丁度僕が通りかかった瞬間に扉を開ける。しかも時刻は午前9時きっかりである。な…

    地域タグ:会津若松市

  • 会津トラップ③〜バッカスの罠

    そんなわけで待望の夕食時間が来た。写真を見ただけでわかると思う。こういう店が良いのである。まず店構えが良い。大きすぎず小さすぎず。更には店名が良い。もう良い予感しかしない。しかも「オヂサンホイホイ」のサッポロ赤星のポップ。それは入るに決まっている。ここは赤星2本+日本酒1合(あるいはその半分)。ホテルの近くにも良さげな店があり、そこでも日本酒1合を飲みたいので、自制しようと考えていた。 ところが、会津の神様は予想外のトラップを仕掛けてきた。まずは赤星が到着する。往時と比べ歩行距離は減っているとはいえ、それなりに歩いた後だ。こんなの旨いに決まっている。グラスもサッポロで揃えているところが好印象だ…

    地域タグ:会津若松市

  • 会津のトラップ②〜空は等しく

    夕食にはまだ早い時間だ。それでも早々に出撃し、繁華街を隈なく歩き回る。もはや写真を撮っているのか、単なる下見なのか、甚だ怪しい。それが僕のスタイルだ。そして徐々に空は薄闇に染まり、繁華街の灯りが目立ち始める。歩き疲れた身体が休息を求めたら、目星をつけた適当な店に滑り込む。そうやって数多くの町を歩いてきた。ネオンと空の闇が混じり合う時間。それは繁華街のマジックアワーといえよう。 でも最近はあっさりとしたものだ。とくにこの季節であれば、マジックアワーになる前に店に入ってしまう。大抵の場合「一番早い客」として店に入ることになる。「飯なんてどうでも良い。最悪は最後の最後でどこかでビールの一杯でも飲めば…

    地域タグ:会津若松市

  • 会津トラップ①〜会津若松とはトロである

    コン活(コンプリート活動、以降説明は省く)において、何度もメタファーとして寿司屋を使ってきた。本当はトロとかウニを食べたい。そこをあえてコハダなどの渋いチョイスをして、「旨い旨い」と去勢を張っている、と。今回の遠征は、以前に目の前まで行きながら回避した昭和村から始まった。帰路には北塩原村に立ち寄ることを決めていた。さらに天栄村と西郷村までカバーしてしまえば、あとが相当楽になる。一方で、その二つの村を今回の日程に入れると、遠征はにわかに厳しいものとなる。青物4連発。前回も前々回も青物ばかり食べている。もう僕のお腹は一杯なのだ。 「でもトロは別腹」。頭のなかで誰かの声がした。たまにはトロでも食べて…

    地域タグ:会津若松市

  • 何かの予告編〜71番目の町

    9月最初の週末は、勝手に3連休にして、信州方面に一人旅に行く計画を立てていた。鉄道の旅だ。だが諸事情があり、直前になってそれを断念した。皮肉なもので、すべての予定をキャンセルすると、突然事情は解決した。でももう遅い。こういう時こそ、「コン活(東北コンプリート活動)」だ。急遽、僕は福島方面遠征に乗り出した。一泊二日の車旅である。派手な実績は望めない。取りこぼしていた町を拾おう。そして僕は福島県で71番目の町となる昭和村に到着したのだった。写真的にはハイライトを見出すことができず、惨敗した。それでも短い旅は続くのである。 GRⅢ ブログ村ランキングに参加しています。応援クリックお願い致します。

    地域タグ:昭和村

  • Time is On My Side

    考えてみれば、昨年は僕が体調不良で夏を丸ごと棒に振った。家にいるときは寝てばかりいた。一方、今年は猫の銀次郎さんが6月に体調を崩した。回復はしたものの、夏の間は寝ていることが多かった。人間のオヂサンと猫のジジイは、このように二年連続で不遇の時を過ごした。でも夏の暑さも去り、過ごしやすい気候がやってきた。猫よ、俺たちはまだ老け込むときではない。お互いもっと元気にやろうぜ! ブログ村ランキングに参加しています。応援クリックお願い致します。

  • パサパサに乾いていたあの日

    お盆明けから秋田県ではエアコン要らずの日が増え始め、最近では全く使わなくなった。夜なんか肌寒くて、ひんやりシーツを剥がしたり、肌掛けを追加することもある。思えば短い夏だった。写真は秋田県にかほ市。7月だったと思うけど、猛暑の時期に撮影したものだ。このときは、「ずーーん」という感じの暑さで、途中で身体が重くなった。熱中症の一歩手前だと判断し、撮影を中断した。そんなに暑いんだったら、スタバにでも入って涼んだら良いのに。そういうことを言われても困る。田舎を舐めてはいけない。カフェなんか存在しないし、涼む場所自体がどこにもない。今回でいえば、写真の「冷菓しゃりしゃり」か「水まんじゅう」なら入手できたが…

    地域タグ:にかほ市

  • 寒河江を歩くときに考えること

    山形県の寒河江市である。昼食(げそ天蕎麦)を食べる前に立ち寄った。分かるようでいて、実はよく分からない寒河江市。さくらんぼの産地として有名ではあるが、他に何があるのか、そう聞かれても答えに窮する。寒河江には旧市街的な町並みは殆ど残っていない。駅前や大通りも再開発によって、綺麗に、そして没個性的な新しい街となった。食店街に古い時代の面影が、わずかばかり残っているだけである。これは僕の勘なのだが、寒河江という街はきっと山形を体現するような町並みだったに違いないと思っている。もう見ることのできない何か、それを脳裏に思い描く。そんな時間が好きで、ここを訪れるのだと思う。 X-T5 / XF23mm F…

    地域タグ:寒河江市

  • げそ天王国の蕎麦

    偏見を承知の上で書く。蕎麦屋に入り、そこに作務衣姿で利休帽子なんかを被った店主がいると、「しまった!」と思う。もう面倒くさい予感しかしない。山形の蕎麦屋の良いところは、そういう店がほとんどないところである。大抵は「おばちゃん」が給仕をし、混み合っているのに緩やかな空気が流れている。空いているのに殺伐とした作務衣店とは大違いだ。また山形の蕎麦は、切れるようなシャープさではなく、香りと純度で勝負している。麺なんて結構不揃いだけど、それがまた良いのである。田舎風の蕎麦から「エモいわぬ」濃厚さを味わうことができる。 写真は、山形県の東根市で人気の「そば処 大けやき」である。周辺は「そば街道」とも言われ…

    地域タグ:東根市

  • ラストピース

    お中元に頂いたアサヒスーパードライの350ml缶。21本入りだった。ビールを頂いたのだから、それは嬉しい。でも僕がビールの中で唯一NG扱いしている銘柄、それがアサヒスーパードライなのである。なんと皮肉なことであろうか。そのスーパードライを昨日飲み終わった。計算したら見事に1日1本飲んだことになる。でもこれは僕が毎日1本ずつ飲んだという話ではない。実は別のビールをメインにしているから。そもそもこの時期、1日1本で済むはずがない。 そのスーパードライだけど、夏の暑い時期に飲む分には別に普通に飲める。正直、全然飲める。でも、わざわざ買うことは絶対ないし、飲食店であれば可能な限り避けている。それがポイ…

  • オーソドックスな巡視

    ライカとサヨナラしてから2年近く経つ。日常で困ることは殆どない。それでもごく稀にライカが恋しくなることがある。恋しくなる場面といった方が良いかもしれない。その一つが猫を撮るときであり、一つがこの増田町を歩くときである。フジフィルム(ACORSモード)の描写に不満があるわけではない。モノクロとしては相当なレベルにあると思っている。でもなんというかモノクロ専用ライカの描写は全く別物だった。それは比較するものではなく、対立する問題でもない。よって立つべき基準が別のところにあるのだ。世の中には稀にそういうものがある。そんな想いを抱えながら、増田町を歩いた。そして大体いつも通りの巡視活動を続けるのであっ…

    地域タグ:横手市

  • みんな大変だ! 天下一品に異変あり

    昨年の11月に天下一品の袋ラーメンを食べた。雰囲気は再現できていたが、そもそも天一のスープを袋ラーメンで再現できるわけがない。まあコスプレ的な雰囲気を楽しむための商品だと思っていた。先日、スーパーマーケットの棚でまたコイツを見つけた。もう一度コスプレを楽しむつもりで、再度購入してみた…。 ところが!である。コイツはヤバい。こってりのスープが劇的に改善している。2026年3月に商品のリニューアルがあったそうだ。もちろん完全には再現できない。完全ではないにしても、相当な再現度である。僕の脳内のニューロンは可視化され、シナプスが光りながら動く様子をカラーで思い描くことができる。神経回路はぴったり隙間…

  • 千代田洋品店の謎

    秋田県の旧・増田町(横手市)にて。六郷に行くと、何故か分からないが、増田町にも足を伸ばす。なんとなく二つの町はセットなのである。増田町で必ず撮影するのが、この猫のプレートである。少しややこしいが、現役の洋品店の奥で珈琲を焙煎し、店頭でも販売している。そういうことだと思う(多分)。なぜか僕が行くと閉まっているか、人の気配がないことが多い。そして洋品店の隣の古民家は、カフェになっている(ここで珈琲を飲んだことはある)。そこは恐らくは直営の店、あるいは同族経営の店なのだと思う。今回は折角、洋品店が開いていたのに、入るのはやめた。珈琲はジャズ喫茶で飲んだばかりだったし、珈琲豆は別のところで買ったばかり…

    地域タグ:横手市

  • 素敵な夜に乾杯!

    ちょっと高級な地ビールを頂いた。それに合わせるビールグラスも買っておいた。いよいよ夜になり、ビールをグラスに注ぎ、屋根裏部屋に持ち込もうとした。森山大道の写真集でも眺めながら、楽しもうとしたわけだ。首尾よく高級ナッツの小さな袋もある。とても良い夜になりそうな予感がしていた。 僕の部屋に上がるには急な階段を昇ることになる。昨年はそこから落下して大けがをした。だから僕は万全を期すことにした。まずグラスとナッツの袋を階段に仮置きし、二か所ある照明を両方ともつけようと考えた。もう階段から落ちるわけにはいかないからだ。ところが照明をつけるまでもなかった。仮置きしたつもりのグラスは実際にはそこに自立するこ…

  • ここにも幻のジャズ喫茶〜横手のTEMPO

    六郷町での短い夏休みを楽しんだ後、僕は横手市に向かった。ジャズ喫茶「TEMPO」に入るためだ。TEMPOがオープンしたのは15年以上前のことだ。オープン当初は僕も何度も行った。でも店はいつしか営業を休止するようになり、足が遠のいていた。最近になって、毎週土曜日にのみ営業していることを知った。何回か行ってみたのだが、そんなときに限って休業している。営業日がレアなので、そこに入店できることはレア。しかも僕が土曜日に時間があることもレア。僕にとってはまさに幻のジャズ喫茶と言っても過言ではない。今回の入店は、十数年ぶりのことになる。 この店の最大の売りはなんといってもオーディオである。JBLユニットの…

    地域タグ:横手市

  • 小さな夏休み(後)〜天ぷらを掘り起こした日

    六郷の町を歩くと、僕はかなりの確率で写真の蕎麦屋さんに入る。いつも550円の「冷かけ」を食べる。でも今回は夏休みである。思い切って1100円の「天ざる」を注文した(といっても相当に安い)。どんな天ぷらなんだろうと、想像するだけでわくわくした。むしろ想像しているときの方が現実より楽しいくらいだ。間もなく目の前に置かれた天ざる。その天ぷら盛りには、野菜天ぷらがたっぷりと入っていた。僕はそれを掘り起こしながら、食べ進めた。最後の最後に「海老天」が出てきた。嗚呼、これが僕の夏休みのハイライトだなと思った。海老天にはごま油の香りがした。…これで終わりです。 ブログ村ランキングに参加しています。応援クリッ…

    地域タグ:美郷町

  • 小さな夏休み(前)〜虫取り網に代わるもの

    いかにも夏の空だった。ここが秋田県ということを考えると、こういう夏らしい空はもう来週にはなくなっているかもしれない。だから今週は遠出をするのではなく、県内で夏の町を歩いてみようと思った。それが、旧・六郷町(美郷町)だったのである。別に特別なものを見つけようとも思っていないし、会心の写真を撮りたいわけでもない。ただ夏の日差しを浴びて、歩きたいだけの話である。そう、これは僕にとっての夏休みなのである。かつて昆虫採集のために野山を歩き回った少年は、立派(?)なオヂサンとなって街なかを歩き回る。虫取り網がカメラに変わっただけの話である。そしてそれは特別なハイライトのない凡庸な夏休みである。そこも全く変…

    地域タグ:美郷町

  • 風車の理論

    体調が悪いわけではない。単にグータラしているだけだ。脱力ぶりに磨きがかかってきた。アントニオ猪木が提唱した『風車の理論」の境地である。それでも一時期体調を崩して以来、かつての狂ったような暴れっぷりを見せなくなったのは寂しい。それは季節の問題でもあるので、もう少し涼しくなったら様子を見てみよう。 少し前から銀次郎さんのフードは、「高齢猫」用のものに変えている。これが気に入らないようで、あからさまに不満を示す。トッピングのふりかけをつけたり、色々工夫をしているが、ときには食べ残しをすることもある。少し時間を置くと必ず食べるから、食欲の問題ではないことは明らかだ(うっかり片付けたりすると、叱られる)…

  • もう一つの番外編~哀しき大衆食堂

    この大衆食堂は、先の福島遠征の写真で、旧・都路村(田村市)にて撮影したものである。自ら「大衆食堂」と名乗り、看板にもそう描かれている。だから僕もそれに扱うが、相当に大きな建物である。ドライブインと宴会場を兼ねた施設だったに違いない。二階は大広間だったと思われる。窓の形状から考えると、フロアの一部は旅館として営業していたのかもしれない。いずれにしても、その躯体は余りに大きい。その大きさに比例するかのように、物哀しさも際立っていた。 X100Ⅵ ブログ村ランキングに参加しています。応援クリックお願い致します。

    地域タグ:田村市

  • 鷺と人間と小魚による三者鼎談

    身も蓋もないことをいえば、単なる鷺の写真だ。大した写真ではない。では何故こんなものを撮ったのか。それは簡単な話で、そこにいたからだ。そして今回最大のポイントは一枚目の写真である。これ実は「GRⅢ」で撮ったのである。焦点距離28mm相当のコンデジ。何を意味するかといえば、手を伸ばせば届く距離にいたということだ。2mを切っている。これはもはや猫を撮影する際の距離感である。 じっと観察していると、こいつは小魚を狙って捕まえて食べているようだった。流石にGRⅢのオートフォーカスでは対応が難しい。そこでカメラバッグから別のカメラを取り出したわけだが、それでも平然としている。それで撮った写真が二枚目だ。鷺…

    地域タグ:酒田市

  • Well You Needn't (番外編)〜地球の男に飽きたところよ

    もしかしたら、「おい!まさか飯野町まで行って、UFOのことをスルーするつもりじゃないだろうな!」そう思った方もいるかもしれない(いないか)。ご安心下さい。僕に限ってそんなことはありません。この遠征の番外編として、きっちりと掲載します。 しかしながら、なぜ飯野町にUFO関連の施設があるのかとか、実際にUFOが目撃されるのかだとか、そんなことは面倒なので書かない。興味ある方は自分で調べて下さい。「UFOふれあい館」の写真を淡々と掲載するのみである(一度突っ込み出したら収拾がつかなくなるから)。それにしても「ふれあい」ってすごいな(笑)。そのなかで僕が最も驚いたのは、二階に「展望風呂(大広間つき)」…

    地域タグ:福島市

  • Well You Needn't (終)〜縁は異なもの

    旧・飯野町(福島市)は、福島市の南端に位置する小さな町だ。立地条件からしても、合併前から福島市と密接な関係にあったことは想像に難くない。他の県の例によれば、こういう場合、商店街らしい商店街も存在せず、これといった町並みのハイライトも見当たらないことが想像された。だからというわけではないが、いつでも行けたのに、この日に至るまで飯野町は訪問リストに加わることはなかった。それはまるでエアポケットに陥ったかのような不思議な空間として残っていた。それは飯野町が「UFOの里」と称していることと無関係ではあるまい(笑)。 さて、そんな飯野町には特に期待もしていなかった。率直にいって遠征の帰りの「消化試合」と…

  • 見ず知らずの向日葵

    僕は向日葵が好きだ。なるべくオーソドックスなものが良い。以前は毎年必ず向日葵を撮っていたが、何年か前からは殆ど撮らなくなった。単純に僕の周りで見かけることが少なくなったからだ。その理由はよく分からない。近くにあった大きな向日葵畑もなくなってしまった。そんなわけで今年は、通りがかりに見かけた見知らぬ向日葵を撮影した。正直なところ単なる間に合せで、種類すら分からない向日葵だ。誰かの畑だったので、アングルだってこの通りだ。それでも一応撮ってみた。 正統的な向日葵を見ることのない夏は、どうしたって寂しいものだ。改めてそう思った。 『8のつく日はwebにお花を』 X-T5 / XF16-80mm F4R…

  • Well You Needn't ④〜昔は良かったね

    僕が勝手に中通りのカトマンズと呼んだ常葉町のことだが、実はあと100m進めば本当の意味での中心地に到達していた。勿論、繁華街という意味ではない。趣のある古い商店などが数多く残っていたのだ。それも帰宅してから写真の整理のためにGoogleマップを見て気づいたことだ。どうもやること為すこと全てがちぐはぐだ。実際には僕は100m手前で分岐する道路を選んだ。そこから林道(厳密には県道)に入ってしまい、その罠に囚われた。あとは延々と山道を走ることになった。幾つかの町を経由しながら、とにかく福島市方面を目指して進んだ。山道を抜けるには、別の山道を使うしかないという禅問答のような状況だった(笑)。 いい加減…

  • Well You Need'nt ③〜中通りのカトマンズ

    二日目の日程だが、まずは旧・常葉町(田村市)、旧・都路村(田村市)、葛尾村というルートを進み、自宅への帰路で旧・飯野町(福島市)に立ち寄ることにしていた。いささか地味な町が続くことになる。決めたのは基本的なルートだけあり、各町の詳細は何も調べていない。ルートと言ったが、実際は訪問する順番を決めているだけで、具体的なルート(道路)は、ナビ任せである。 今回の写真は、旧・常葉町である。途中で雨に降られ、風が吹くので傘も役に立たず、ずぶ濡れになった。町並み自体は標準的なものだった。常葉町は「高原の町」とも呼ばれているらしい。正直、そんな印象はなかった。でも確かに高原の町だったのかもしれない。町の北部…

    地域タグ:田村市

  • Well You Needn't ②〜ぬる湯旅館での一刻

    今回の宿泊は、福島県三春町の「ぬる湯旅館」である。以前に三春町に来たときに、その姿を見て魅了された。やっと念願叶って宿泊することができた。この旅館は銭湯併設の旅館で、創業は明治末期。銭湯部分の本館は昭和初期の建築かと思われる。新館(といってもそこそこ年代もの)部分が増築され、宿泊客の部屋はそこにある。お風呂は内部通路を通って銭湯に行く形式だ。写真を見ての通り、僕にとっては痺れるとしか言いようのない建物である。この日は、浅川町を出たあと、石川町、鏡石町、玉川村と順調に「福活(福島コンプリート)」を消化してきた。無謀にも半ズボンで来た僕は、雨に濡れて寒さに震えていた。途中で耐えきれず、「ワークマン…

    地域タグ:三春町

  • Well You Needn't ①〜それはスポットライトではない

    今回の遠征は、福島県の浅川町から始まった。そこが最南端の起点であり、そこから北上する形になる。過去の「コン活(東北コンプリート活動)」から学んだことは、取りこぼしの町の存在が、後々に厄介になるということだ。フィナーレを意識した周辺整備が重要なのだ。とくに「福活(福島コンプリート)」ともなれば、取りこぼしの町を訪問することは簡単ではない。今回訪問する場所は、その論理から決められた。過去に何度も書いているが、正直楽しい作業ではない。そして「東北」という言葉がまやかしになっているが、ここで冷徹な事実を書く。僕の自宅から浅川町までは片道350kmを超える。なかなかの距離である。でもいいですか? 東京駅…

  • ご飯に漬け物、遠征にトラブル

    東北コンプリートに向けての遠征をしてきた。もはや「旅」ではなく、「遠征」である。行き先は「福島方面」である。折しも台風13号が上陸するとか、しないとか騒がれていた。でも11日から一泊の日程以外は不可能だったので、決行した。結論としては無事帰宅したけど、「すったもんだ」の遠征であった。言っておくけど、大事件は発生していない。マイナートラブルでぼやきまくる、例のパターンである。 ①カメラバッグを丸ごと家に忘れる(X-T5、レンズ数本)。GRⅢは常に旅行鞄に入っているのと、前日にX100Ⅵをクルマから下ろし忘れていたので(本当にラッキー!)、なんとか危機を回避した。X100Ⅵがなければ、立ち直れなか…

    地域タグ:福島県

  • 午後5時のジョルジュ・バタイユ

    ジョルジュ・バタイユは著書「内的体験」のなかで、次のように書いている。 「生の上方にある「天空」は空虚であるが、人間はその空虚に身を委ねるだけの充実した傲慢さを持たない」と。 かれこれ30年以上この意味を考えているけど、いまだに理解できない。そこが理解できないのだから、そのあとに書かれていることは出発点にさえ立つことができない。それで日常生活に何か困ることがあるかといえば、とくに何もないけれど。休日の午後に、一人で海辺を歩き空を眺めたりすると、その言葉を思い出す。バタイユはこう続けていた。 「だから生は空に向かってひれ伏し、眼は地上に釘付けになったままだ」 意味は分らなくてもその通りだと思った…

    地域タグ:にかほ市

  • 午後4時の青空

    土曜日は暑かった。実測ベースでは35℃を超えていた。ここは秋田県なので、5月まではストーブを使っていたのである。それが昨日はエアコンフル稼働。そして11月になれば、ふたたびストーブを使い始めるのである。中間の季節はどこに行ってしまったのだろう。 遠出をする気力はなく、夕方近くになってから歩くことを想定し、海沿いの街に出かけた。歩き始めたのは午後4時。まだ空は青かった。日差しの強さは残っていた。 X-T5 / XF16-80mm F4R OIS WR ブログ村ランキングに参加しています。応援クリックお願い致します。

    地域タグ:にかほ市

  • 猫と僕のゲロンパ

    猫の嘔吐の話題である。本当は写真も撮ったけど、さすがに掲載は自粛した。銀次郎さんの体調は回復しているので、この嘔吐は通常運転の嘔吐のことである。実際、猫は頻繁に食べ物を吐く生き物だ。銀次郎さんも週に一回くらいは吐くのではないだろうか。大抵「ゲェウェッエ!」とかいいながら身体を揺らす予備行動があるので、僕はさっと立ち上がり、キッチンペーパーを掴み、吐き出す場所に差し出す。「ゲェウェッエ(get up)」と猫がコールするので、僕が「ゲロンパ(get on up)」である。見事にキャッチすることができるようになった。「俺たち息がぴったりだな」、銀次郎さんに言うのだが、猫は面白くなさそうな顔をしてそっ…

    地域タグ:秋田県

  • アサヒの悲劇

    少し前のことになる。僕のなかにあるビールの序列を書いたことがある。それは以下のようなものだった。 サッポロ赤星>美味しい地ビール>普通のビール>美味しくない地ビール>アサヒスーパードライ 一応フォローしておくと、これは格付け評価ではなく、あくまで僕の好みの序列に過ぎない。だからスーパードライの存在を否定しているわけではない(公式見解としては)。そこに選択肢があるのであれば、僕はスーパードライを避ける。それだけのことだ。ところが世の中は皮肉なもので、お中元と称して「アサヒスーパードライ」を頂いたのである。しかも21本入り。ビール党としては嬉しい限りだが、しかしなぜにアサヒ…しかもスーパードライ……

  • 漢は北を目指す〜(終)北の夕飯

    JR青森駅前周辺には、それなりの数のホテルはある。でも意外と土地の余裕がなく、駐車場も十分ではない。結局は民間駐車場に停めることが多い。今回も「提携外駐車場」を案内された。聞き慣れない表現だが、要は提携も何もしていない無関係の駐車場ということだ(笑)。まあ仕方あるまい。でも提携買いでも近い場所は満車であり、結構離れた場所に停めるしかなかった。実は案内の際に、色々と不手際があり、僕は少し苛ついていた。正直な話、駐車場係に対し、少し毒づきもした。でも折角の「北」だから我慢することにした。離れた駐車場から。とぼとぼと歩いてホテルに戻ろうとすると、何故かホテルは目の前に見える。あれ?… なんと先ほどの…

    地域タグ:青森市

  • 漢は北を目指す③〜青森のBLUE NOTE

    さて、ここは青森市にある「ブルーノート」である。なんと開業は1960年というから、まさにブルーノートレーベルの全盛期にオープンした店ということになる。青森にブルーノートがあるということは知ってはいたが、これまで足を踏み入れる機会はなかった。確かにジャズ喫茶ではあるけど、そこは本格的なジャズ喫茶というより、飲食店という立ち位置の方が近い。そう聞いていたからだ。でも今回の旅で行くのであれば申し分ない。そんな気がしていた。 ブルーノートに入店したのは午後5時過ぎだった。当初は食事を終えてから行こうと思っていた。しかしそのパターンで過去に何度も失敗している。やはり食事の前に立ち寄って、ウォーミングアッ…

    地域タグ:青森市

  • 漢は北を目指す②〜約束の場所

    ここは、「第三振興街」というバラック飲み屋街である。まだ存在しているが、実際に営業している店舗は一つか二つしかないと思う。崩落寸前の建物も多い。場所としてはJR青森駅から近い一等地である。青森新幹線の開業時に再開発されなかっただけで奇跡とも思える。しかし、かつてここは清濁併せ飲むエリアであり、晴れと穢のボーダーラインだった。もうそのことは語るまい。 僕が初めてここに辿り着いたのは、2015年のことだった。当時の記事リンクを貼った。お時間があれば読んで頂けると嬉しい。それからことあるごとに、僕はこの第三振興街に立ち入り、写真を撮った。当時は現役と引退の間にある時間だった。そして2022年6月、ち…

    地域タグ:青森市

  • 漢は北を目指す〜①その衝動

    亡き師匠は言っていた。「人は何かあると北を目指すものです」と。そして「何もなくても北を目指すのです。それが漢というものです」とも言った。北海道に住んでいた師匠は、現実的な選択肢としては、本州の北を目指すしかなかった。それは実際には南下であった。つまり方位としての北ではなく、概念としての北だった。秋田県に住む僕にとっての北も、極めて限定される。本州においては岩手県の一部、そして青森県しかないのである。たとえ選択肢は少ないとしても、北を目指すことのできる幸運を噛み締めよう。 その日は週末の金曜日だった。当然のことながら、僕は普通に働いていた。だが午前十時を回るころには、色々なものが限界に達している…

    地域タグ:青森市

  • 鬼平犯科帳のうなぎ

    鬼平犯科帳では江戸の料理を実に細やかに描写をしている。誰もが涎を垂らすのは、五鉄の「しゃも鍋」に違いない。池波先生が通った日本橋人形町の「玉ひで」がモデルとも言われる。実は僕はサラリーマン時代に、ここに行ったことがある。当時は鬼平犯科帳に1ミリも興味はなく、名物の親子丼を食べた。いまとなっては、行く機会もない。東北道の羽生パーキングの鬼平江戸処に「軍鶏鍋五鉄」が再現されているらしいが、まさか素面で食べるものもでもあるまいし、なかなかハードルが高い。 池波先生は、うなぎについても何度も繰り返し描写している。ぶつ切りで焼くだけの下魚料理だったうなぎが、背開き蒲焼に進化するプロセスを描いている。うな…

    地域タグ:階上町

  • Saturday Stroll(後)〜たかが一往復

    角館を歩くときは駐車場に車を停めて、武家屋敷通りを抜けて、生活エリアまで行き、また同じ道を戻ってくる。通りを一本ずらしたり、多少は変化をつける。まあでも十五年に渡り、大体同じようなことをしている。町から失われるものはあっても、新しくできるものは殆どない。それは角館に限ったことではなく、東北の町並みの標準的なあり方だ。それをもって過疎化がなんとか、とか、地方の衰退がかんとか、とか、そういうことを今さらいうつもりもない。僕はただそれを愛でるだけである。 追伸:ちなみに今回ここで、少し前に掲載したサミーデイビスジュニアのポスターを発見した。 X-T5 /XF23mm F1.4 LM WR ブログ村ラ…

    地域タグ:仙北市

  • Saturday Stroll(前)〜雨を見なかった日

    二日間に渡り(前編、後編)、角館の写真を掲載する。タイトルは「Saturday Stroll」だけど、これはケニー・バレルの「Monday Stroll」のオマージュである。ケニーは当然ながら、僕はフルートのフランク・ウェスの音色が好きなのだ。軽やかでテンポも良いのに、どこか憂いを秘めた彼のフルートを思い描きながら、町を歩いた。さて… 秋田県では、7月の中頃までは真夏のような日が続いていた。それ以降は雨模様が多い。今回の週末も終日雨の予報が出ていた。はっきりしない天気よりも、明らかに雨であるほうが分かり易い。この季節、秋田県で最も雨が似合う町は、角館である(当ブログ調べ)。だから角館に行くこと…

    地域タグ:仙北市

  • 家庭内品質検査

    ベッドに敷く冷感パッド的なものがありますよね。昨年、そこそこ高いものを買ったのだけれど、あれって想像以上にヘタるので、今年はもう使えそうになかった。どうせ一年しか持たないのであればと、安いものを買い直した。寝床にはうるさい猫の銀次郎さんが、さっそく検査を始めた。…どうやら合格のようです。 追伸:熊本で大地震が発生しました。これ以上の被害が出ないことを祈ります。 ブログ村ランキングに参加しています。応援クリックお願い致します。

  • 紫陽花とクラシックネガ

    別に深い意味はない。でも「紫陽花と◯◯」という組み合わせは数あれど、「紫陽花とクラシックネガ」は微妙な立ち位置の組み合わせだと思う。「紫陽花とにわか雨」とか「紫陽花とカタツムリ」みたいなものが一般的なのだと思う。「紫陽花とベルビア」だったら、ギリOKかもしれない。写真の方も特に狙いがあったわけでもない。要するにフィルムシミュレーションの「クラシックネガ」で撮ると、紫陽花は独特の色に写るという話だ。緑は深く沈み込み、それは元々から僕の好みだけど、花のくすんだ色がなんともいえない。でもよく考えたら、花がくすんでいるのはフィルムシミュレーションの問題だけでなく、そもそも紫陽花自体の特徴でもある。… …

  • もうひとつのAbbey Road

    言うまでもなく、ここは秋田県の角館である。以前からこの場に立つと、なんともいえないデジャビュに囚われていた。遅まきながら、やっと分かった。ここはアビーロードそのものではないか。嘘だと思う方はビートルズの同名アルバムのジャケット写真と見比べて欲しい。 この日、ここで暫く待ってみたが、ジョンとポールとジョージにリンゴ。その4人が大股で横断歩道を渡ることはなかった。でも木々の緑はアルバム・ジャケットと全く同じ色だった。 X-T5 /XF23mm F1.4 LM WR ブログ村ランキングに参加しています。応援クリックお願い致します。

    地域タグ:仙北市

  • ミスターショービジネス現われる

    思わぬところで、思わぬ大物に出くわした。店の片隅に追いやられ、ポスターも色褪せてしまったけど、「ミスターショービジネス」ことサミー・デイヴィスJr.は、変わらぬエンターテイナーぶりを発揮していた。ここは何度も通い、もう新たなものは見つからないと思っていた街である。そこからこんなものが出てくるのだから、たまらない。今後、足繁く通い、ミスターの写真を撮っていこうと思う。 X-T5 /XF23mm F1.4 LM WR ブログ村ランキングに参加しています。応援クリックお願い致します。

  • こういうのが良いんだよ

    三連休の初日は気分が乗らず、無理して遠出はしなかった。最近は、そういう日が増えてきたように思う。そんな日は近場で飯でも食べて、帰りに日帰り温泉にでも入って、早く家に帰ってビールでも飲んだ方が良い。そんなわけで秋田県にかほ市辺りに出かけてきた。一応狙いはあった。以前から気になっていた小さなラーメン店がターゲットだった。午前11時30分には現地に着いたので、空いているはずだった。ところが、まさかの満席で入店できなかった。 あっさりと諦めて、別の和食店に入った。刺身定食に目が留まった。さっきまでラーメンを食べる気満々だったのに(笑)。刺身には松と竹があったけど、こういう場面では「竹」に限る。意味もな…

    地域タグ:にかほ市

  • カオスな宮城(終)〜卒業試験

    <カオスな宮城卒業検定・問題> 上の写真は鳴子ダムに係留されるモーターボートの様子です。写真で見る限り、桟橋は陸上から隔離されています。ではこのモーターボートにはどうやって乗り込むのでしょうか。次の1)〜5)の中から正しい答えを一つだけ選びなさい。 1)以前は陸続きだったが、水没したので放棄した 2)桟橋までは泳いで行く 3)桟橋まではゴムボート等で行く 4)岸から桟橋まで全力でジャンプする 5)投げ縄を投げて桟橋を岸に引き寄せる 追伸:誰か頼む ブログ村ランキングに参加しています。応援クリックお願い致します。

    地域タグ:大崎市

  • カオスな宮城③~Cry Me A River

    今回の宮城行きでは、ほかに栗原市の旧・若柳町にも行った。そこにはジャズカフェ「コロポックル」があり、鉄道記念館の「くりでんミュージアム」がある。ところが、前者は夜のライブに備えて昼間は休み。後者はイベント開催で込み合っていた。諦めて撤収した。まさか僕を拒絶しているわけではあるまいな。そんな不安に襲われた。 それにしても、この辺りは本当に複雑な構造をしている。カフェコロポックル自体は旧・若柳町に立地している。それが東に5km行けば石越町、西に5km行けば築館町、南に5kmで迫町、北に5kmで紫波姫町(すべて旧町)。ちょっと走っただけで、自分がどの町にいるか分からなくなる。まあこの際、どこでも良い…

    地域タグ:栗原市

  • カオスな宮城②〜カツ丼日和

    以前はしょっちゅう「カツ丼」を食べた。いまは殆ど食べることはなくなった。恐らく年間にすれば5杯程度しか食べないのではないか。僕は元々、オーソドックスな卵とじのカツ丼が好きだ。ソース系のカツ丼はあまり得意ではなかった。不思議なことにカツ丼に対する興味が薄れると、卵とじカツ丼へのこだわりも同時に消えていた。 さて、ここは登米市の旧・石越町である。岩手県との県境の町である。この辺りは少しクルマで走るだけで、目まぐるしく町が入れ替わる。一体自分がどこにいるのか分からなくなる。市内にいて旧町村が入れ替わるだけでなく、少しだけ北に足を伸ばせば、いつの間にか岩手県の一関市に入ってしまったりする。どうしたって…

    地域タグ:登米市

  • カオスな宮城①〜Probably I'm boring you

    宮城コンプリートを達成したのは、2024年のことだった。全71市町村である。とにかく宮城県の町は錯綜していて、終盤になると、僕の頭は完全に混乱してしまった。同じところを何度も何度も周ることになった。特に苦労したのが、登米市と栗原市、そして石巻市だった。いまでも、それらの街の名前を聞くと、げっぷが出る。できれば、もう近づきたくないエリアなのである。ところが、である。最近になって少しだけ心境に変化が起こりつつある。余裕ができた今こそ、もう一度それらの街を訪れてみたい。そんな思いがなくもない。まあ微妙だけど。そんなわけで、三連休の二日目(日曜日)、僕は登米市の旧・中田町を訪れたのだ。何度来ても、やは…

    地域タグ:登米市

  • サウザー再び降臨

    あれからもう一年か。いや、まだ一年しか経っていないのか。丁度一年前の7月9日のことだった。僕は自宅の階段から真っ逆さまに落下した。起き上がってみると、右手の中指がグネグネに折り曲がっていた。どこからどう見ても骨が外れている。すぐに病院の救急窓口に自分で行って処置をしてもらった。やはり脱臼だった。それから一週間くらいしてから、今度は激しい頭痛に襲われることになる。再度病院に行くと、硬膜下血腫という脳内出血だと判明した。幸い、手術することなく、投薬で治療することができた。その代償として、僕は夏休みの間、ずっと寝ていることになった。どこにも出かけることはできなかった。指の脱臼も酷いダメージで、なかな…

  • 青森巡検(終)~キリストの里

    この旅ラスト。何の因果か、最期は新郷村を経由し、秋田県の鹿角方面に抜けることになった。そうなると伝説の「キリストの墓」を訪れないわけにはいかない。「キリストの里」と呼ばれる新郷村に来るのは三度目になる。最初に来たのは、秋田県に移住してから間もない頃だった。だってあなた(笑)、キリストの墓ですよ。弁慶とか義経じゃないんですよ。かつてムー少年だった僕は歓喜して訪れたわけだ。あの時の胸の高まりは、今でもはっきりと覚えている。これを機に伝説は拡がった。「戸」のつく名前の町が、一戸から九戸まであるのだが(四戸は現在消滅)、それがユダヤの失われた十氏族が起原だという説がある。岩手と青森両県にまたがり、僕は…

  • 雨模様、晴れ模様

    裏庭のノウゼンカズラの写真である。上段が雨模様の日で、窓越しに撮った。下段は晴れた日で、青空の下で撮った。最近は雨が降ったり晴れたりの繰り返しである。最高気温は35度近くになり、しかも蒸し暑い。どんなに寒くても写真撮影に困らないが、暑さだけは手に負えない。なんといっても北国で生活すると、暑さへの耐性が衰えていくのである。これからの季節を心配している。まあ心配というのは写真のことだけど… 『8のつく日はwebにお花を』 X-T5 / XF16-8

    地域タグ:秋田県

  • ハツウロコの空

    青森シリーズ最終回を寸止めして、一旦別の記事を挟む。「ミツウロコ」という会社がある。僕とは全く縁がないので、どんな会社なのかはよく分からない。でも一度聞いたら忘れない、なんというか中毒性のあるネーミングだと思う。ところで、少し前の記事で、秋田県は梅雨知らずで、連日晴れていると書いた。各地で梅雨明けの声が聞こえてくると、一転して天候は悪化した。連日ぐずついた雨模様が続く。かと思うと、突然いかにも秋を思わせる「うろこ雲」が姿を現したりもする。まさか夏を通り越して、いきなり秋がくるのではないか。そう心配している。 X100Ⅵ ブログ村ランキングに参加しています。応援クリックお願い致します。

    地域タグ:秋田県

  • 青森巡検④~あの村の普通の姿

    青森県の新郷村。この村を皆さんはご存じだろうか。知らない? いやいや、この村にはとんでもない物が存在するので、その筋ではとても有名なんですよ。その絡みから、僕は秋田県に移住してから間もない頃に、ここに来た。そして今回が三回目の訪問となる。特別なことがない限り、最後の訪問になるかもしれない。もう来ないという意思表示ではなく、そうなる可能性だって大きいということだ。青森コンプリートが進捗し、もうこの村を通過する必要はなくなったのだから。 良い記念なので、この村の町並みを散策してみようと思った。というのは三度目の訪問というのに、村の町並みをほとんど歩いたことがないからだ。村はごく普通の町並みだった。…

    地域タグ:新郷村

  • 青森巡検③〜旅の四方山

    旅の二日目である。六戸町、旧・下田町(おいらせ町)、旧百石町(おいらせ町)、旧・倉石村(五戸町)と、4つの町村を巡った。とくにハイライトはないので、その写真をランダムに載せた。この方面には何度も訪問計画を立てた。その都度、地震(そして後発地震注意情報)や豪雨により断念していた。秋田県から青森方面へ向かう道路事情は、昔と比べれば大きく変わった。特に高速道路網の整備が急速に進んだ。便利で移動時間も短縮されたかわりに、むしろルート選定は分かり難くなった。高速道路では有料区間と無料区間が混在し、どこに迂回路があるのか、さっぱり分からない。 今回もそんな道路に悩まされ、到着が遅れることになった。その結果…

    地域タグ:おいらせ町

  • 青森巡検②〜寂しさには名前がない

    初日は、①階上町、を皮切りに、②南郷村、③旧・名川町(南部町)、④旧・福地村(南部町)、⑤旧・五戸町(五戸町)と5つの町村を訪れた。宿泊は十和田市のビジネスホテルである。八戸に泊まれば間違いなく楽しいだろう。そんなことは分かっている。ホテルの選択肢は多いし、食事処も充実している。旨い酒と肴にもありつけるだろう。そこには陸奥八仙だってある。次の日の行動も、八戸を起点とした方がむしろ便利なのである。では何故わざわざ十和田というマイナーな街に泊まるのか。 これはね、説明が難しいのですよ。敢えて言えば、その「侘しさ」が好きなのである。分かり易い華やかさを求めるのであれば、そもそも青森コンプリートなど始…

    地域タグ:十和田市

  • 青森巡検①〜こんにちは階上町!

    実のところ、淡々と青森コンプリートの足場を固めている。少し抹香臭い話になるが、青森県は津軽地方と南部地方という二つの大きな地域に分けられる。その二つの地域は、それぞれ3つに区分されるので、つまり合計6つの地域に分割される。さすがに青森県民でもない限り、この区分には理解が追いつかない。そこで僕は青森県を便宜的に4つに分けている。まず①津軽半島、②下北半島を分け、残りの中央部分を③西側、④東側と区別している。今回の短い旅では、④にあたる「東側」を訪ねる。そこに残った9つの未到町村をクリアすることが至上命題だった。結論からいえば、二日間で全ての町を訪問し、ミッションをクリアした。 本当のことをいえば…

    地域タグ:階上町

  • 作為と不作為の狭間

    与太ごとを言う。大した話ではない。とどのつまり、先週は遠出ができず、写真の新作がなかっただけである。 店先に置かれた鉢植えは、単に枯れてしまったようにも見えるし、敢えて枯れたものを飾っているようにも見える。もっともらしい能書きをつけるだけで、不作為は立派な作為に昇格する。両者は対極にあるとは限らないのだ。解釈ひとつで両方の世界を行ったり来たりする。実のところ、世の中にはそういうものが多いのである。その点でいえば、「写真の新作がないから適当な写真を載せて、適当なタイトルをつけた」と最初から認める僕は、むしろ誠実ではないだろうか。 X100Ⅵ ブログ村ランキングに参加しています。応援クリックお願い…

    地域タグ:秋田市

  • 光に包まれる(後)~OUTSIDE

    夏にトンボを見ると、しんみりする。このトンボの写真は、昨日の猫写真と対を成すものだ。昨日のモノクロで撮った猫の写真。真っ白になった光の先には窓がある。その窓の外が今回の写真である。そこは明らかに家の中よりも明るいはずなのに、不思議なことに沈み込んだ光に包まれていた。室内は真っ白な光、そして屋外は沈んだ金色の光。本質的に、光と影は対を成している。明るさとは絶対光量ではなく、明暗差で表現されるのだ。だが猫は外の光を知らないし、トンボは内の光を知らない。その明暗は決して交わらない。 そういえば実家には、お盆が近くなると何故かよくトンボが迷い込んできた。祖母はトンボを見つけると、「ほら、お爺さんが帰っ…

  • 光に包まれる(前)~INSIDE

    写真は猫の銀次郎さん。体調不良からは回復したものの、毎日「ぐうたら」している。その背後からは、眩しい光が差し込んでいた。通常であれば、その眩しさを基準にする。つまり猫が沈み込んだトーンになる写真を撮る。今回は真逆のアプローチを取った。猫の方に基準を置いたのだ。そうすると眩しい光が飽和する写真となる。飽和した光の海で微睡む猫は、どこまでも愛おしい。そして、あの光の向こうには何があるだろうか。猫はそれを知る由もない。 X-T5 / XF56mm F1.2R WR ブログ村ランキングに参加しています。応援クリックお願い致します。

  • Once upon a summertime

    子どもの頃、西伊豆の夏はシンプルだった。じめじめとした梅雨が続く。ある朝、突然雨が止む。空は青々と晴れ渡り、おらおら顔をしたギラギラの太陽が姿を現す。誰から言われるまでもなく、完全なる梅雨明けだ。後追いのニュースで梅雨明けは正式発表される。 今住んでいる秋田県には、実のところ梅雨らしい梅雨は存在しない。例年、梅雨入りしても、むしろ梅雨入りすると、連日、真夏のような快晴が続くのである。いやもうこれ、完全な夏だろ? 誰もがそう思う。北東北とか南東北という形で一律に梅雨明けを設定することには無理があるのだと思う。なかなか梅雨明け宣言はされない問題もあるが、深刻なのはその後である。梅雨明け宣言は早くて…

    地域タグ:秋田県

  • 鬼の目にも紫陽花

    ここは山形県鶴岡市の荘内神社。幕末最強とも呼ばれた庄内藩。その藩主・酒井氏一族を祀る神社でもある。七夕を前にして、手水舎には紫陽花があしらわれていた。この神社の色彩豊かな様子、そして庄内地方の「のほほん」とした雰囲気からは、鬼の酒井は想像すらできない。 『8のつく日はwebにお花を』 X100Ⅵ ブログ村ランキングに参加しています。応援クリックお願い致します。

    地域タグ:鶴岡市

  • イカ恋重の魅力〜ヌルねば玉手箱

    山形県酒田市の「イカ恋食堂」。いか専門店のレストランである。写真が最もベーシックなメニュー「イカ恋重」。出汁に漬けたイカがこれでもかと載っている。オクラも添えられているので分かると思うけど、ヌルヌルとネバネバの玉手箱である。セットメニューにすると、温泉卵と塩辛はおかわり自由となる。とにかく、この塩辛が絶品なのだ。いかの塩辛は癖があることも多く、僕はあまり積極的に食べない。でもこの塩辛別物である。塩辛としては矛盾するようだが、癖というものが全くない。塩辛はピュアを突き詰めると、甘くなるのである。写真ではボリューム不足に見えるかもしれないが、実のところ汁物の椀が大きい。味噌汁の椀サイズではなく、蕎…

  • 神の前でバスを待つ

    バス停の名前が、そのまま「山の神」。写真では分からないが、実際のシチュエーションは、最上川のほとりである。なんとも不思議な話である。そして実際問題、神様の真ん前に立って、そこでバスを待つのは落ち着かないと思う。いちいちお賽銭を納めないと不安になる人もいるだろう。ここは、そんなバス停である。 X100Ⅵ ブログ村ランキングに参加しています。応援クリックお願い致します。

  • 影の倉庫、倉庫の影

    山形県酒田市の山居倉庫。この時期はもう影だらけで、もはや影の世界そのもの。写真だからこう見えるのではなく(もちろん強調はしていますが)、実際にこのように見えるのである。 X-T5 / XF16-80mm F4R OIS WR ブログ村ランキングに参加しています。応援クリックお願い致します。

    地域タグ:酒田市

  • 少年が魅了された幻の影絵

    中学生の時の話だ。美術の特別授業で、切り絵作家の指導を受けたことがある。一流の先生だと聞いた覚えがある。そのとき、作ったのが写真の切り絵(影絵)である。どういうわけか、僕はこれを捨てずに持っている。県の展覧会で金賞を取った絵画(小学生時)もあっさりと捨てたのに、なぜかこれは捨てるに忍びなかった。 その特別授業とは何だったのか。そして指導した先生は何者だったのか。それがずっと気になっていた。先日、それをAIに確認していたところ次のようなことを言い出した。 ①それは日本有数の切り絵作家、藤城清治である ②藤城清治は当時、西伊豆にアトリエを持っていた ③文部省(当時)の事業で、地元の小学生に芸術を直…

  • 狐が逃げた日

    道路脇の茂みに、犬みたいな生き物がいた。ちょうど夕暮れ時だった。クルマを停めてよく見たところ、それは狐だった。何を狙っているのか分からないが、ぴょーんと垂直にジャンプしてから、頭から勢いよく地面に突っ込んでいく。野ネズミでも狙っていたのだろう。膨らんだ大きな尻尾が印象的だった。しなやかな身体が宙に舞うと、金色の体毛が西陽を受けて光り輝いていた。音もなく何度も飛び跳ねる体躯は、どこまでも神々しく見えた。 その光景を眺めながら、あれ?と気づいた。僕は写真撮りじゃないか。眺めている場合ではないのだ。慌ててカメラを取り出し、クルマの外に飛び出した。僕が外に出るのと同時に、狐は藪の奥に逃げてしまった。勿…

    地域タグ:秋田県

  • 猫と僕の呼吸

    なかなか出かける時間が取れない。物理的に忙しいことが一番だけど、猫のことを心配しているからでもある。猫の体調はもう完全に回復した。でも一度は弱った姿を見てしまったので、やはり当面はケアし続けなければと考えている。そうして家にいる時間の長くなった僕を、猫は胡散臭そうな眼で見たり、どこか別の場所に退散して昼寝をしたりする。まあ、僕としては逆に安心するのだけれど… この日は姿が見えなくなった猫を一生懸命に探した。いくら探しても見つからなかった。あちこちで呼んだけど、うんともすんとも言わない。結局は僕の部屋の隅で昼寝の最中だった。つまりは探そうと思った時点で、すでに僕の真後ろにいたのである。だったら何…

  • 魅惑の焼き魚

    土曜日に秋田県立美術館に行った。秋田県美術展の展示を見るためだ。当日は某党の政治資金パーティーもあり、そこにも出席しなければならなかった。最近は週末にも予定が侵食してきている。本来であれば万難排しても公共交通機関で行きたいところだった。そうすれば、ちょこっと(?)ビールくらいは楽しむことはできる。でも諸般の事情からそれは断念し、やはりクルマで行ったわけだ。 写真は昼食の様子である。焼き魚定食を食べた(ご飯少なめ=炊き込みご飯)。香ばしく焼かれたサバとホッケ。これはビールが飲みたくなるぜ! 写真では小さく見えるけど、実はボリュームたっぷりだった。隣の席のオヤジは、これにマグロの中落ちと夏牡蠣を追…

    地域タグ:秋田市

  • 一子相伝の技

    稲庭うどんは、一子相伝の技で造られてきた。その製造方法は、長らく門外不出だったという。まるで「北斗の拳」の世界みたいで、妙にわくわくする。江戸末期に製造方法は開放されたというが、どこかでその技が途絶える危険が常にあったわけだ。世の中にはそうやって消えたものもあるだろう。 そしてどうでも良いことだが、広告を見るたびに、僕にはこの男性が藤枝梅安に見えて仕方がない。うどんではなく、仕掛け針を掴んでいるように見えるのだ。この謎の迫力がたまらない。 GRⅢ ブログ村ランキングに参加しています。応援クリックお願い致します。

    地域タグ:秋田市

  • 秋田県美術展覧会のこと

    秋田県美術展覧会の入選者発表があり、その展示が6月26日から行われている。僕も昨年に続いて応募し、今年も入選した。入選はしたが、それ以上の特別賞の対象にはならなかった。今年の写真では、はやむを得ないかなと思っている。また、傾向を見ても今の芸風ではそれ以上の賞を貰えるとも思わないし、またそこに拘る理由もない。あとはのんびりやろうと思う。 ところで写真部門は、秋田県立美術館での展示となる。この点はなかなか贅沢で良いと思う。が!… 入り口の展示会案内の掲示。こりゃ一体なんだ? 職場の新入社員が作ったボーリング大会の案内じゃないんだから、いくらなんでもこれはないだろう。まさかExcelで作ったのか(笑…

    地域タグ:秋田県

  • 雨を呼んでいる

    写真自体には大した意味はない。偶然立ち寄った場所で撮った紫陽花。それ以上でもそれ以下でもない。ベタな話をすると、紫陽花は雨上がりに撮りたい。雨自体は止んで、水滴が残っている状態がよい。でも何故か紫陽花を撮影するときは、きまって雨が降っていない。不思議なものだと思う。 『8のつく日はwebにお花を』 X-T5 / XF16-80mm F4R OIS WR ブログ村ランキングに参加しています。応援クリックお願い致します。

  • Hallucination is funny

    写真は夕暮れに窓辺で涼む猫の銀次郎さん。すっかり元気になった。猫が元気になるということは、態度が大きくなることを意味している。高齢猫用のフード(ブレンド)を、実に不味そうな顔をしながら食べる。これから真夏になるので、それまでにもう少し体力をつけてもらおうと思っている。 さて、実は昨日、ある文章を公開する予定だった。それははるか昔、中学生当時のある出来事について書いたものだ。記憶自体は明確だけど、背景なり人物が不明確な出来事である。それをAIに調べて貰いながら書いたのだ。辿り着いた真実は実に感動的だった。もう見事なくらいに出来すぎた物語だった。そう余りに出来すぎていた… つまり、それはAIによる…

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