新潟県に行くと、道路が余りに立派で驚くことがある。秋田県を走る国道よりも立派な道路が、実は農道だったということもあった。言わずと知れた「田中角栄」さんの恩恵なのだと思う。世間では、田舎(地方)に立派な道路があれば「土建屋の利益の巣窟」と揶揄され、「費用対効果」がない無駄道路という烙印を押される。地方に住む者の立場として考えると、確かに無駄な道路が存在することは否定できない。それでも車社会ゆえに、交通事故一つ、土砂崩れ一つで、交通が遮断され、日常生活が維持できなくなる。複数の道路がなければ、陸の孤島状態が長期間続く地域もある。潤沢な社会資本に囲まれた都市部の住民には理解できないこともあるのだ。高速道路も「無駄」と叩かれ続けて久しいが、分断している高速道路が繋がった地域では、物流が機能し始める。すると大手の工場が進...街道抜けた先にある町〜(最終回)川崎村に見る小沢一郎の影