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No Room For Squares ! https://new6x6-2008.hatenablog.com

レンズという窓を通じて見えるもの。あるいは見えざるもの。

写真自体よりも、寧ろそこから喚起される「もの」に意味があると考えています。全てのものは消え去っていきます。それでも、この儚い時間を、ほんのひと時だけでも繋ぎ止めてみようと思います。 ※機材紹介ブログではありません。撮影した写真を掲載するブログです。

6X6
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秋田県
出身
静岡県
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2008/06/13

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  • 鉄道の休日③〜至福・比内地鶏の親子丼(と日本酒)

    まだ現地に着いてから1時間も経っていないが、早くもランチタイムにする。というか、今回の休日はそれがメイン目的でもある。時刻は11時半、目指すは比内地鶏料理の総本山「比内屋大館本店」だ。以前にランチでお邪魔したことがあるが、そのときはクルマ移動だった。仕方なくノンアルコールビールを飲んだ。隣のオッサンが日本酒を呑んでいるのが悔しくて羨ましくて、いつか僕も・・・と、捲土重来を期していた。念には念を入れ列車内から予約の電話を掛けた。女将らしき人が出て、少し艶っぽい声で「大丈夫。座れるからいらしてね」という。安心して向かったところ、入り口では席待ちの行列が出来ていた。外から覗くと客席は満席状態。愕然と…

    地域タグ:大館市

  • 鉄道の休日②〜クラシックネガの繁華街

    一旦、大館駅で降りて花輪線に乗り換え、隣の東大館駅まで来た。大館の繁華街(飲み屋街)は東大館駅周辺にある。ここで写真を撮りながら、徒歩とバスを使いJR大館駅方面に戻っていく。それが今回のルートである。この近辺では何度も写真を撮ったことがある。来るたびに繁華街の色はくすみ、店と建物の数は減っていくように感じる。今回はガチガチのクラシックネガ(フィルムシミュレーション)で撮影した。クラシックネガがハマるという意味では、一級品の繁華街である。 最後から二枚目の写真は廃業した飲み屋さんの入り口のあたりで撮った。偶然近くを通ったおばちゃんが、「なぜそんなものを撮るのか」と聞いてきた。怪しむという感じでは…

    地域タグ:大館市

  • 鉄道の休日①〜鉄道のメリット5点を楽しむ

    あらかじめ言っておくと、鉄道ファンが期待するような記事ではない。そういう写真もない。そもそも僕は所謂「鉄道ファン」ではない。記事は単なるおっさんの休日の話である。僕は秋田県に住んでいる。日常の移動手段のほぼ100%はクルマである。そんな僕が休日の一日、鉄道で移動して遊びに行ったという話である。東北の田舎ではクルマがないと生活が成り立たない。クルマ移動によって享受しているものも沢山ある。一方で鉄道での移動であれば得られるメリットを失っているのも事実である。その鉄道メリットを享受する短い休日がスタートした。僕が今回求めているものは、次の5点である。 ①列車内で「うつらうつら」と寝る ②列車内で本を…

  • コンビのサンドイッチの話

    値上げ、値上げとニュースで騒ぎ過ぎているように思う。「値上げ」と連呼すると、それだけで景気が悪くなる。でも実際のところ物価は結構上がってしまった。久しぶりにコンビニでおにぎりを買って驚いた。普通に1個200円くらいするし、高級な具のおにぎりは300円近い。普通のおにぎりは120円くらい、高級おにぎりは200円弱だとばかり思っていた。世の中を知らな過ぎた。吉野家の牛丼が280円だった時代を知る者としては驚きである。一方で健全に所得が上がり、健全に物価も上がる社会が正しい社会なのだから、我が国の現状は悲惨である。もはや貧しい国であると自覚した。 古い話だけど、学生時代にコンビニでアルバイトしたこと…

  • 古き町のメインストリート

    秋田県の旧・角間川町。現在は大仙市である。1955年に大仙市の前身である大曲市に編入されているので、旧町が廃止されてからは長い時間が経っている。それでも独自の町並みを維持しているから不思議である。恐らく「角間川」の存在は全国的には殆ど知られていないと思う。雄物川という大きな川が流れ、江戸期にはその水運で栄えた。大正期に鉄道網が充実すると、取り残されるようになった。内陸の小さな町が鉄道と共に発展したのに対し、大きな町だった角間川は水運と共に衰退した。僕は、この角間川の町が好きで、たまに歩きながら写真を撮る。数年前まで巨大な屋敷が廃墟同然となっていたが、いまは観光施設として再生されている。それ以外…

    地域タグ:大仙市

  • 偶像崇拝は罪です

    ちょっと前のことだけど、食堂でテレビのニュース番組を見た。「またトランプ関税の被害者です」と女性アナウンサーが深刻そうな顔で報じていた。「カニカマ」を作っている会社がトランプ関税により翻弄されている。それは一度ならず二度目のことだという。内容を聞けば、この会社の「カニカマ」は中国への輸出が売り上げの大きな部分を占めていたそうだ。中国が日本産海産物を輸入停止にしたので、その対中国輸出がゼロになってしまったらしい。そこで会社はアメリカに工場を建設し、アメリカからの輸出と言う形式で中国に出荷する戦法を取った。その戦法は守備よく成功し、軌道に乗っていたそうである。ところが今般の米中関税戦争の煽りを受け…

    地域タグ:横手市

  • 人形道祖神は何を想う

    相変わらず天候不順の日が続く。例年と比べて田植えも遅れていると聞く。米不足で流通する米が少ない上に値段はうなぎのぼり。さらには天候不順で今年の作付けにも不安が残る。これはもう江戸期であれば飢饉の前触れではなかろうか。どんよりとした空の下、道祖神人形は何を考えているのだろうか。そういえば300年前にもこんなことがあったなあ。あのときは・・・。なんて。 X-T5 / XF10-24mm F4R

    地域タグ:横手市

  • 初めまして、はてなブログ

    GooBlog閉鎖にとも無い、はてなブログに引っ越してきました。Goo時代のご同輩も、はてなのユーザーさんも、よろしくお付き合い頂ければ嬉しいです。写真は廃業した洋服店のショーウィンドーの中で生きるミスターダンディ氏です。 ユーザー名: 6x6 *元々、二眼レフでの写真でブログを始めたからです。 写真の傾向: ①町並み写真(特に東北の小さな市町村)、②猫、③モノクロ写真、等々 目指すもの: 写真を見て頂いて、それぞれの記憶の襞から何かが喚起されれば嬉しい GRⅢ ランキング参加中写真・カメラ ランキング参加中gooからきました

  • 夜の川反(番外編)~ジャズ喫茶ロンドでの時間

    番外編が残っていた。久しぶりに夜の秋田川反で一人しっぽりと呑んだ。まず渋い郷土料理店で「きりたんぽ鍋」を楽しんだ。きっと日本酒が最高に合うことは分かってはいた。でも日本酒にすれば間違いなく飲み過ぎる。そこはビール2本で我慢した。便宜的に1合と解釈しよう(もう少し多かったけど)。この日はトータル3合相当で抑えようと思っていた。日本酒に手を出すとプラス2合はいき、早くも上限値に達してしまう。僕にしては大人の判断をした。そして一度態勢を立て直すべく、僕はジャズ喫茶ロンドに行った。ジャズを聴きながら酒を飲むと、これまた量が増えてしまう。でもこの店にはどう考えてもアルコールが似合う。しかし・・・。迷った…

  • 田村麻呂の夢、アテルイの夢

    秋田県大仙市にある払田柵。柵というのは城柵のことであり、7世紀から11世紀頃に大和朝廷が築いた拠点のことをいう。広義でいえば「城」に当たるが、戦国時代の城とは趣が異なる。いわゆる役所的な施設であり、行政、軍事、更には官舎が一体化したものであったらしい。現在の感覚でいえば、県庁と警察本部と公営住宅を兼ねていた感じだろうか。この払田柵は明治になってから発見された。木製の柱などが田んぼの中から発見され、住民はそれを燃料(薪)にしたり、加工して下駄を作って販売していたそうだ。これってもしかすると歴史的なものじゃね?という意見が出て、発掘調査がされることになった。ただし資料文献では、この地にこのような柵…

  • 緑の街に雨が降る

    秋田県で雨降りの日を最も楽しめる場所の一つが角館だと思う。5月の角館といえば、桜の季節が終わり観光客が少ない季節である。でも新緑が雨に濡れる光景はとても美しく、密かなるベストシーズンだと思っている。本当はもう少し後(5月中旬以降)の方が良いのだが、雨が降った土曜日に我慢できず出かけてきた。この光景は昨年も撮影した。昨年は「クラシックネガ」という描写(フィルムシミュレーション)を使い、敢えて緑をくすんだ感じにした今回は「ベルビアモード」で正統的な緑にした。個人的にはクラシックネガの描写の方が好きで、しっくり来る。でも一般的には今回の鮮やかな描写が好まれるだろう。X-T5 / XF16-80mmF…

  • 夜の川反(終)〜夜のマチアルキニスト

    以前は夜の川反を歩くことが楽しくて、それこそ隅から隅まで歩いたものだ。最近はそもそも夜の川反に行かないし、行ったとしてもあまり歩かない。この日も久しぶりの夜の繁華街なのに、それほど気分が盛り上がらない。呑みたいという欲求も途中で尻すぼみになった。こんな夜は無理せず歩くことにしよう。僕はそもそも酒場放浪人ではなく、マチアルキニストなのだから。そうして夜は更けていき、僕の時間は終わりを告げたのだった。X-T5 / XF23mm F2R WR

  • 川反の夜②〜ネオン玉光る

    キャバレーの看板のネオン球。僕は「ネオン玉」と読んでいる。これまで昼間にしか撮ったことはない。夜であれば光っていることは分かっているけど、敢えて夜には近づかなかった。見ない方が良い気がしていたからだ。今回はそのことをすっかり忘れていて、目の前で光っているネオン玉を見つけてしまった。据え膳食わぬは男の恥(?)。撮らせて頂いた。何故こんなときに鍵って「XF23mmF1.4」ではなく「XF23mmF2」なのか。せめて「XF35mmF1.4」であれば、もっとアップで撮影できたのに・・・。しかもボケももっと美しかったのに・・・。なんていうのはマニアの戯言で本筋と関係ないので我慢しよう。想像していたのと異…

  • 川反の夜①〜きりたんぽ鍋を食べた

    僕は休日の昼間に川反(秋田市最大の繁華街)の写真をよく撮る。お決まりの被写体のひとつに「北洲」という料理店がある。これがまた実に香ばしいファサードで、実に魅了されている。最近は看板の一部が剥がれたり、かなり老朽化が目立つようになった。もしかして営業していないのだろうかと不安になったこともあるが、調べたところ絶賛営業中だった。秋田県の郷土料理がメインで、きりたんぽ鍋が美味いらしい。というわけで、この週末に一人川反に出向き、北洲にお邪魔した。毎回モデルになって頂いているので、お布施を払わないといけないのである。特段予約もせずに行ったが、無事カウンターに通して頂いた。座敷に女性二人組(多分観光客)、…

  • 田植えが近づいた日

    5月に入っても気温の低い日が続き、朝晩にはストーブを点けていた。ここ数日、やっと春らしい陽気に近づき、農家も田圃に水を張り出した。来週あたりには田植えも始まるかもしれない。夕方のオレンジ色の空の下、土手の向こうには鉄道が走る。田園の水面に残照と車両が鈍く反射していた。これを田園風景というのだろう。この光景を車輛の中から見たら、どう映るのだろうか。X-T5 / XF16-80mmF4 R OIS WR

  • 久々にマチアルキニストとなった

    GWが始まるときは亡き師匠のことを想う。GWに限らず町を歩いて写真を撮るときは、いつだって想いはする。だけどGWは特別だ。何があってもその日は町で写真を撮っていようと考えている。最近の自分自身を振り返ると、確かにほとんど毎週どこかに出かけ写真を撮っている。とはいえ諸事情で出かける頻度は下がっている。どんな人にも事情はあるのでそれは良い。問題は出かけた際のことだ。ほとんどの街は何度か出かけたことのある町となった。どうしても効率を優先する行動が知らぬ間に身についてしまった。この駐車場に停めて、あそこに行って、的な動きをする。クルマを移動しなければならないとか、駐車場から遠い場合、その先まで足を伸ば…

  • 箱庭の春は遅い

    秋田県の今年の春は、はっきりいって「寒い」。決して長雨続きということではない。地味に日射量が少なく(曇りばかり)、地味に気温が低い。例年GW期間に多くの農家が田んぼに水を張り、「代掻き(しろかき)」を行う。今年は例年の3分の1以下ではないだろうか。これが江戸時代であれば不作の前触れと騒がれているだろう。なんとなく「今年の一番の暑さ」を連呼する全国天気予報に騙されているけど、稲作農家にとっては結構大変なニュースだと思う。庄内、新潟などの他地域でも同様な状態になれば、米価格は更に上昇するだろう。全国ニュースは相手が「全国(実際は大都市圏)」なのだから良いとして、地元マスコミが何故全く取り扱わないの…

  • 街道ロマン(終)〜美しき「日本国」、小俣街道

    新潟県村上市の小俣街道。昨日掲載した小国街道からは直線距離で約8km、実際の道路距離では約25kmくらいの距離にある。ここは「日本国」という山の麓に位置し、小俣街道の宿場町である。小俣街道も広義な意味での出羽街道にあたり、新潟県村上市(村上城)と庄内地方を結ぶ街道であった。分かりやすくいえば「大名倒産(浅田次郎)」の地から、「たそがれ清兵衛(藤沢周平)」の地を結ぶ街道である。この場所に初めて来たのは、2016年のことだった。有名な街道ではないのでそれほど期待していなかったが、あまりに美しい集落で驚いたことを思い出す。小国街道と同様に一応商店が一軒あるが、他に施設らしい施設は何もない(敢えていえ…

  • 街道ロマン①〜幻の小国街道

    街道と聞くと心躍る。基本的に住民は領内で暮らすことが基本だった江戸期に、大小様々な街道が整備されている。商人の行き来や、藩関係者の往来が主だったものだとしても、街道の充実ぶりを考えるとそれだけとは思えない。相当数の庶民だって街道を通ったに違いない。それは病気療養のための旅だったり(湯治などに向かう)、お伊勢参りだったり、それにかこつけた物見遊山だったり・・・。一体どんな人が、どんな目的で、どんな格好をして街道を歩いたのか、興味は尽きない。かつての街道は道路となって現存したり、街道町が発展して町並みを形成したり観光地化したりしている。その一方で消えてしまった街道もあることは想像に難くない。なかに…

  • 猫のゴールデンウィーク

    今年のGWは家にいる時間が例年と比べ多い。猫は満足のようだ。首輪ハゲのところからは中々毛が生えず(薄っすらとしか)、相変わらず首輪なしの生活をしている。遊ぶ時間も増えた。ここ数年は玩具にそれほど興味を示さなくなったが、試しに買った「繭」を使った玩具が気に入り、狂ったように遊ぶ。お腹が空いておやつを要求する。そして夜になると疲れて早々に寝ようとする。写真はモノクロだけど、これぞ猫のゴールデンウィークではないか。こうやって平和な時間が、いつまでも続くことを願っている。X-T5 / XF23mm F1.4R LM WR

  • 会津の最奥へ(終)〜絶景の予感

    奥会津を訪ねたのはGW前半だった。宿も空いていたし、車も少なく、渋滞などは存在しなかった。福島側とはいえ、尾瀬にも人の姿は多くなかった。恐らく、この地は「自然風景」を求められていて、それが花開くのは初夏になるのだと思う。尾瀬だってほら、「夏が来れば思い出す〜」だから。逆にいえば、自然風景ではなく町並みを見に行った僕にとっては良いシーズンだったのかもしれない。今回は宿については触れない。当地は「温泉民宿」的な施設が多く、そこに格安に泊まることが出来た。完全個人経営の民宿については冗談の一つも書きずらい。エピソードを一つだけ。宿泊の際に「馬刺しは食べることができないので、いりません」と連絡していた…

  • 会津の最奥へ④〜会津財宝伝説(妄想)

    奥会津の旅、最後の訪問地は金山町。「金山町」は福島県以外にも、山形県にも存在する。また既に合併した岐阜県の旧・金山町(下呂市)もある。地区名としての「金山」であれば全国に数知れず存在するだろう。いずれも何らかの金山銀山などと関連しているか、「金山神社(金山彦の命)」に由来していると考えて良いそうだ。でも福島の金山町の周辺、もっといえば南会津地域には金山らしきものは見当たらない。あるのは奥深き山と平家落人伝説。徳川家康は江戸幕府を開くと、南会津地域(5万5千石)を幕府直轄地とし、わざわざ尾瀬の麓に関所を作ったという。何故このような地を・・・。平家の莫大な財宝が隠されているとか?・・・。もうロマン…

  • 会津の最奥へ③〜最果て(感)の只見町

    会津最奥の旅。早くも二日目(今回は宿泊場所については割愛する)、只見町に到着した。昨年の9月に会津坂下町から柳津町、そして三島町まで西進した。只見川沿いに国道252号線を走る旅だった。景色は最高で、どこまでも進みたかったけど、日程の都合で断念した。金山町と只見町が未踏のまま残った。今回は西側から只見町、金山町と入り、そこから先は9月に通った道を戻っていくことになった。只見町は檜枝岐村の北に位置している。直通ルートはないので、一度東側の南会津町まで戻り、その後北北西に進路を取った。南会津の宿からは1時間ほどで到着した。その只見町の最果て感は檜枝岐村よりも分かり易い。実際の最果ては檜枝岐村だけど、…

  • 会津の最奥へ②〜藁葺き家屋の原風景

    奥会津の集落を見ると、元々は藁葺き屋根だったであろうトタン屋根の家屋が多い。きっと壮観だっただろうなと思う。その原風景をそのまま残したような場所がある。旧・舘岩村(南会津町)の前作地区である。約20戸の伝統的な家屋が残っているという。この地区には川を渡る橋(最後の写真)しかアクセスルートはない。背後は奥深い山となっている。これって平家の落人が住まう村で間違いないのでは・・・。橋の向こうへは、住民の車以外は集落内に入ることはできない。見学希望者は橋の手前で車を停め、入場料300円を払って集落に入る。多分、見学料の収益は茅葺の修繕の補助や集落の整備に使われるのだと思う。茅葺きの張り替えは莫大な費用…

  • 会津の最奥へ①〜リアル平家の落人村

    過去2回の会津への旅で、会津の奥深さと恐ろしさは身に沁みて分かった。本当の意味で会津を制覇することなど出来る筈もない。それでも福島コンプリートを目指す以上、形だけでも会津の最奥まで到達しなければならない。まだ先の話になるが、来るべき福島コンプリートのフィナーレは、会津最奥の檜枝岐村、あるいは沿岸部の双葉町(福島第一原発のある町)だと考えていた。GWとなり、遠距離ドライブを厭わず出かけるチャンスが来た。沿岸部は季節に関係なく到達できるが、奥会津は真冬だと厳しい。今しかない。いよいよ会津最奥を目指す短い旅に出ることにした。短い旅といっても一日に8〜10時間も運転するきつい旅である。会津の最奥は本当…

  • ラーメン丼という食べ物

    GW前半戦として、またも会津方面に行ってきた。都合3度目の会津遠征であり、どうしても進路が被る。既視感(というより実際に既視)のある町並みを何度も通過する。楽しいというより、苦行のような趣きすらあり、一体何のためにこんなことをしているのか、煩悶を続ける道中となった。それはそれとして・・・。本編に入る前に、道中に道の駅で食べた「ラーメン丼」を紹介する。その道の駅のレストランでは結構本格的な「喜多方ラーメン」を食べることができる。でも僕はオリジナルであるという3つのメニュー、すなわち「ラーメン丼」、「ラーメンピザ」、「ラーメンバーガー」が気になって仕方なかった。こういうのが好きなのである。もはや味…

  • モルダー、あなた疲れているのよ

    秋田県某所。物件が特定されないように、断片的な写真しか掲載できないことをご容赦願いたい。撮影したのはちょっと前のこと。いつものように街を歩きながら写真を撮っていた。そこに廃屋らしき建物を見つけて、通り過ぎようとした。ん?、ん?。建物の奥で灯りが点いている?。こういう場合は大抵、どこかの穴から光が差し込んで反射しているだけだ。僕は何となく入口に近づいてみた。照明が点いている。流石にこの建物で営業はしていないだろうと思ったら、入口に「営業中」の札が掛かっている。これが雑貨屋さんとかであれば、敢えてそういう狙いなのかもしれない。でもここは美容室だ。この状態で営業許可の更新が出来るのだろうか?。あまり…

  • 桜ロードの終焉

    気づけばGWが目の前に迫っている。秋田県では今だに肌寒い日が続き、朝晩にはストーブを使っている。我が家の太陽光発電の発電量も、例年の半分ほど。4月の日射量(発電量)は記録的な低さになっている。ここ15年では間違いなく最低だと思う。桜前線も目立った盛り上がりのないまま終焉を迎えた。晴れ晴れとした5月が来るように願っている。来月には僕のブログも移転することになるだろう。GooBlog最後の日々も楽しみたい。写真の桜の遊歩道は、今のGooBlogにそっくりだなと思った。X-T5 / XF90mm F2.0LM WR

  • 我が家の猫、14歳になる

    我が家の猫、銀次郎くんが14歳になった。銀次郎君は「25歳+α」まで元気に生きることを目指している。だからまだまだ道半ば。今後も食事と運動には気を使っていこう。まあでも本人(本猫)は、気ままなものである。既に先代のオス猫の年齢を超え、来年にはボス猫の年齢を超える。嘘みたいだ。これからの一日一日を大事にしていきたい。猫生はまだこれから。楽しくやろうぜ!X-T5 / XF35mm F1.4R

  • FUJI(SATO)カラーで写そう(終)〜記憶の色は薄れていく

    藤里町の大部分は山岳地帯であり、市街地は町の南側のわずかな範囲に集中している。北側には白神山地が広がっていて、心許ない林道で青森県の西目屋村と繋がっている。山岳地帯の一部には秋田県側からは直接行くことができず、青森県側しかアクセスできない場所もある。町の南側の市街地も国道7号線から10キロほど離れており、まるで陸の孤島のようになっている。街中には食品スーパーも含め、一応の店が揃っている。冬季間はそこに籠もって生活するような感覚があるのだと思う。勿論、今の時代はクルマで離れた町まで出かけることは難しくない。それでも、それほど遠くない時代までは、人々は決められた相手とだけ接触し、決められた店で買い…

  • FUJI(SATO)カラーで写そう①〜避けられないイメージ

    秋田県北部の町、藤里町。これが2回目の訪問である。初めて藤里町を訪れたのは2021年のことだった。それまで幾らでも機会があったのに藤里町に行かなかったのは、世間を騒がせた児童連続殺人事件があった町だったからである。事件のことを想うと胸が締め付けられる。加害者に同情するつもりはないが、あまりに切ない事件である。更にいえば、この小さな町にはワイドショーの取材班が長期に渡り張り付き、地元住民との間に軋轢や衝突もあったと聞く。スティル写真とはいえ、カメラを手に町を歩いて良いものか逡巡したのも事実である。だが前回の訪問時に町を歩いて、藤里町はそんな暗いイメージの町ではないことも知った。今後は事件のことで…

  • 市役所で愛でる桜

    東北コンプリートのプロセスで350近い旧市町村を歩き、250近くの役所(旧役所)を見てきた。基本的に田舎の町であるほど、役所の相対的な位置は高く、街自体が役所を中心に作られていることが多い。繁華街の殆どは、役所か寺社仏閣(その土地の中心的な)の周囲に作られている。役所は市民に開放され、市民が使うことを前提にしている自治体もあれば、どちらかというと排他的で江戸期の「城」のような感覚で運営している自治体もある。そこは自治体の考え方次第だけれど、市役所を市民に積極的に開放している町は、大抵の場合で住みやすい町であると思う。さて、ここは秋田県能代市。僕は能代市のことは正直よく知らない。街で写真を撮るけ…

  • 500円の唐揚げ定食の恐ろしさ

    秋田県の能代市方面の幾つかの町に写真を撮りに行った。すべて何度か行っている場所だ。同様に何度か入ったことのある食堂でランチを食べようと思ったら、その店は廃業していた。だからGoogleマップで調べた店に行くことにした。移動経路にあるからだ。それが今回の写真である。肝は「異様な量」である。僕は食べ物写真のセンスがないので、写真では凡庸に見えるかもしれない。実際には一目見ただけで「え?嘘??」と思うほどの量である。正直少し混乱した。国道沿いにある「食事処かあちゃん」という店である。その名の通り、かあちゃん、いやまあ実際には「ばーちゃん」が一人で切り盛りしている。要約すると以下のような店である。①基…

  • コロポックルでジャズを聴く

    宮城県の登米市から栗原市の築館に移動したのが前回。築館の前には同じ栗原市にあるジャズカフェ「コロポックル」に行っていた。これで3度目だろうか。JBLスピーカーの最高峰「DD67000エベレスト」を設置した店である。値段の話をするのは野暮だが、スピーカーだけで800万円オーバー。なんだか凄いパワーアンプ機器などを含め、オーディオだけで2000万円くらいになるのではないか。何を言いたいかというとカフェの投資の範囲を超えているということだ。これだけの機器の音をたった700~800円の珈琲一杯で聴くことが出来るのは、もはや奇跡と言っても良い。ところがその珈琲がまた旨いから困ったものだ。オーディオ機器は…

  • 落ち椿

    落ち椿を見る度に、京都の法然院に行きたいなと思う。京都に住んでいるとき、誰もいない時間に落ち椿を撮影しようと考え、朝早い時間に出かけたことがある。若い僧侶が石畳に椿を丁寧に撒いていた。最初は「なんだやらせだったのか」と驚いた。でもその様子を眺めているうちに、それはやらせではなく修行なんだろうなと思った。一度で良いから僕も自分で椿を撒いてみたいものだ。そのとき、どんな想いが去来するのか。あるいは何も考えないのか。それは叶わないだろうから、こうやって落ち椿を見つけたら写真に撮ろう。『8のつく日はwebにお花を』X-T5 / XF23mm F1.4R LM WR

  • 築館ブルース

    登米の町からの帰路、旧・築館町(栗原市)に立ち寄った。築館は合併時点で人口が約1万5千人ほどの町だった。でも印象としてはもっと大きな町に思える。何がそう感じさせるのかは分からない。僕は「築館」と聞くと、反射的に「ブルース」と言葉を繋げたくなる。この場合のブルースは、本物の「Blues(ブルーズ)」ではなく、淡谷のり子とか青江三奈なんかの歌謡ブルースである。多分、伊勢佐木町ブルースみたいな感じで、「築館町ブルース」という語呂を楽しんでいるだけだが・・・。登米の後に築館。宮城県は楽しめる。X-T5 / XF23mm F1.4R LM WR

  • 登米町探訪(終)~私的ガイドブック 登米の歩き方

    ガイドブックには決して載ることのない、私的な「登米の歩き方」を掲載する。本当はガイド地図も作ろうと思ったが、歩いて探すことも楽しみの一つなので止めておいた。もっとも、これを見て実際に登米を歩く人はいないだろう。ガイドブック的な出版物は、どうしても「映える」スポットにばかり注目する。都会の喧騒から離れ東北独特の町並みを訪れた方が、わざわざお洒落なカフェに行く必要はない。そもそも登米町には、お洒落なカフェなど存在しない。それを補って余りある個性豊かなスポットが満載なのである。決してガイドブックが取り上げない(あぶら麩丼はギリ取り上げる)、登米の名所を歩いてみよう。①天然もの看板真っ茶色に染まったオ…

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