ディープ東鳴子~これはもう近代遺産といえる
宮城県の東鳴子温泉、いさぜん旅館である。東鳴子温泉は広義な範疇では「鳴子温泉郷」に属するが、厳密にいえば鳴子温泉とは離れた所にある別の温泉地である。一時期、僕は東鳴子温泉の湯に魅了され、足繁く通ったことがある。当時、営業していた12軒の旅館すべてのお湯に入ることを目指していた。結果、最後の一軒は完了前に廃業してしまい、達成することはできなかった。現在では更にもう1軒廃業し、10軒の旅館が残っている。全て湯治宿の流れを汲む本格温泉である。中でもこの「いさぜん旅館」はお気に入りで何度か泊まった。僕の中では東鳴子のホームグランドだ。館内には猫が歩き廻る。初めて来たとき、入り口のソファでは猫が寝ていた。宿泊台帳を記入しつつ、「この猫、名前なんていうのですか?」と主に聞いたことを思い出す。主は「うーん、それはうちで...ディープ東鳴子~これはもう近代遺産といえる
2024/04/14 07:01