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諸条件によって異なるけど、町で写真を撮れば一日あたり大体300〜400枚以上の写真を撮る。土沢の町の写真も累計でいえば軽く千枚以上はあると思う。何のために撮るのか。正直、何のためということはない。ただ好きだから撮る。上原師匠は「可能であれば全部持ち帰りたいけど、それは無理なので写真に撮って持ち帰る」と仰っていた。僕は元々、昆虫採集の延長に写真撮影があると思っていたので、その言葉に激しくうなずいた。網で昆虫を取るように、レンズで写真を撮る。表現の違いはあれど、同じことだと思う。さて、一つの町で長い期間、写真を撮り続けることが増えた。町の中の特徴的な建物や施設が失くなっていく様もリアルタイムで見てきたし、これからも見ていくだろう。その町を離れた人から、「懐かしい」というコメントやメールを頂くこともある。大抵は...土沢AGAIN(終)〜記憶の管財人になりたい
AGAINどころか、もう何度目か分からない土沢の町である。実は丹内山神社(2日前に掲載)は、土沢の町から近い場所にあった。距離的には8〜9kmしかなく、クルマで行けば10分と掛からない。田舎の論理でいえば、目と鼻の先、否、同じ場所と言っても良いだろう。そんなわけで当然、帰りに土沢の町も歩いてみた。参拝以外は何もする予定はなかったけど、何だか急に忙しくなった。神様が、「お前はもう一度、土沢の町を歩け。そして町歩きを続けろ」と言ってくれているのかもしれない。僕は「東北コンプリート」と称し、東北六県の全ての市町村(旧市町村単位)で写真を撮ることを目指している。これまでに実に多くの町を歩いてきた。それぞれの県に、それぞれの特色があり、どの町が良いのかは簡単には言えない。断言できるのは、町の濃度で言えば岩手県の町が...土沢AGAIN①〜もう一度歩け
Leica M10モノクローム片手に保護猫カフェへ。上板橋の上板にゃんこ亭はどうでしょう?
上板にゃんこ亭はどうでしょう?|Leica M10 Monochrom + SUMMILUX-M f1.4/50mm ASPH. 本日は上板橋に来ました。もう2年以上前になりますでしょうか、要町にある保護猫カフェを訪れたのは(⇒参考記事)。
「建物インパクト」シリーズ、2回めにして最終回。今回は工場である。何の工場かといえば、路線バスの整備工場であり、しかも現役工場である。それにしては年季の入り方が違うと驚く。戦後すぐとは言わないまでも、「仮面ライダー」、否「明日のジョー」くらいの時代感に見える。正面側に廻れば多少は内部を除くことも出来ると思う。でもこういうものは、謎のままにした方が楽しいに決まっている。また街中でインパクトのある建物を見つけたら掲載したいと思う。LEICAM10MONOCHROME/SummicronM35mmASPH建物インパクト②〜工場の場合
名所旧跡でもなければ、文化財でもない。それでも何故か強烈なインパクトを残す建物がある。町で見つけたそんな建物をモノクロで撮ってみる。シリーズというほどではないけど、今日明日の2回掲載しようと思う。まずは元は商店だった建物である。現役世代の頃は知らない。でも今でも店舗の前にはタバコの自動販売機が置かれ、それはまさかの稼働中だった。この建物はカラーでも素晴らしい色をしている。それは色というより、積み重ねてきた年月が折なす彩の化粧という方がぴったりくる。もちろんモノクロで撮っても凄い。この迫力に気圧されつつ、いつも僕は撮影している。午後の光を浴びて、色濃い影を織りなす建物。生半可な気持ちでは対峙できない。キリスト看板が異様な存在感を発揮している。「さばきにあう」。さばきハウスと密かに呼んでいることは秘密にしてお...建物インパクト①〜商店の場合
僕は小学生の時に写真を撮り始めた。中学生からは父の一眼レフを使い、写真の基本を学んだ。高校生になると自分のカメラを手に入れて、モノクロフィルムの現像引き延ばしを行うようになった。写真狂の少年だったと思う。ところが、東京の大学に入り上京すると、全く写真を撮ることはなくなった。少年野球をやっていた子が、いつしかバットとグローブを手放すように、僕はカメラを手放した。その後、就職しても写真を撮ることはなかった。どうしてもという時は「写ルンです」を使っていた。その状況が変わったのは、転職で京都の会社で働くようになってからだ。京都には多くの中古カメラ屋さんがあった。通りを歩くと、ショーウィンドーに多くのカメラが飾られていた。日々それを眺めるうちに、いつの間にか欲しくなり、中古でEOSの安いフィルム一眼レフを買うことに...京都に還る③~2ndDay:至福の刻
今日の写真は、要するに錦市場に朝食を食べに行った写真である。宿泊するホテルは烏丸の中心地を選んだ。最初の朝の朝食は、錦市場まで歩いて食べに行った(次の日はホテル内のスタバで済ませた)。京都に住んでいても、錦市場を毎日の買い物に使う人はそういないと思う。でも時折ということであれば多くの人が使う。我々も休日などに錦市場で買い物をしていた。惣菜とか野菜とかがメインだった。だし巻き卵もよく買った。家人は大きな松茸が格安で売っていたことが衝撃的だったようで、季節になると松茸を探していた。観光客となった今回は夕食の材料を買うことはない。その替わり、朝食を食べた。これは京都在住時にはやったことがないことだ。さて、ホテルから錦市場までは歩いて500mほどだろうか。市場に着くまでに50枚以上の写真を撮り、市場のなかで150...京都に還る②〜2ndDay:市場での朝食
僕は何度も同じ町を歩く。最初のうちは、新しい何かを探したり、足を踏み入れたことのない場所を目指す。それがひと段落すると、ルート選定や周遊時間は思考を経ずに勝手に設定されるようになる。丁度、犬のパトロールと同様に、決まった場所を巡回するのである。犬が電柱にオシッコを掛ける代わりに、僕は写真を撮るのである。いつも同じような写真ばかり撮ることになるので、たまには変化をつけようと思いつつ、何故か同じことを繰り返している。そのパトロールを十年以上続けている町も数多くある。町は変化を繰り返す。東北の田舎町の場合、新しい店や建物が出来ることは稀である。大抵の場合、店が廃業したり建物が解体されたり、荒んだ建物が更に荒れることになる。変わらぬ何かを発見して安心したり、次に来るときは存在しないかもしれない何かに別れ難い想いを...朝市の町を歩く(終)~犬のパトロール
ジャズ喫茶ミカがあった五城目の町である。僕はここに定期的に来て、写真を撮りながら町を歩く。毎月の末尾に「2,5,7,0」のつく日に朝市が開催され、古くから多くの人で賑わう。暫くはコロナ禍で縮小されていたが、最近復活したと聞き久しぶりに訪れた。あれ?、復活どころか更に縮小している。朝市開催日が日曜日に当たる場合、「朝市プラス」として拡大開催されているそうなので、通常の朝市では出店が少ないのかもそれない。土曜日のこの日は、数えるほどしか店が出ていなかった。まあ勝手知ったる五城目の町なので、朝市の開催とは無関係に歩いてみよう。レンジファインダーカメラとか、モノクロ撮影にはピッタリの町である。もう一回続きます。LEICAM10MONOCHROME/SummicronM35mmASPH朝市の町を歩く①〜小さな朝市を横目に
青森(むつ市)に行ったのは、9月最初の連休だった。随分と昔のことのように思える。あの時は日本中が猛暑だった。既に東北では猛暑は昔のこと、朝晩は冷え込む日も多くなった。これからの季節はモノクロ日和になると思う。真夏にはモノクロでうまく撮れず、忸怩たる思いがあった。ライカを持ち出す機会も減っていた。これからモノクロ写真を思う存分に撮りたいものだ。ちなみに、この写真は真夏にうまく撮れず、ボツにした写真だ。LEICAM10MONOCHROME/SUMMILUXM50mmASPHモノクロシーズンがやって来る
Leica M10 Monochromと SUMMILUX-M f1.4/50mm ASPH.で行く人形町、寒天の「近松」
本日は人形町の水天宮へ来ました。家族が寒天にハマっていまして、素の寒天ゼリーを丸ごと買えるお店があるというのです。その名も「近松」。ではでは早速に振り返ってまいりましょー
綾瀬は吞兵衛に優しい街かも⁉ ライカとローライ片手に訪れる、良心的な立ち飲みマルイチ綾瀬店
ライカとローライお供に再びの綾瀬へ本日は綾瀬に来ました。以前、駅前酒場に行くために訪れたこの駅(⇒参考記事)に、もう1つ(実はほかにもいくつか)気になるお店がありまして。それが立ち飲みマルイチ綾瀬店。いやぁ、なんて良心的なお店なんでしょう。
一時期はホームグラウンドのように通っていた東鳴子温泉。今では通過する際に立ち寄る程度。随分とご無沙汰している感がある。今回も所用で近くを通ったので、立ち寄った。滞在時間わずか10分。その間に歩いて撮った写真である。散々見知った狭い町にも関わらず、久しぶりに味わう高揚感。時間が限られることは悪いことばかりではない。写真の「いさぜん旅館」はお気に入りの旅館である。初めて泊まったときに居心地が良すぎてもう一泊延泊した。次の日は早朝に出発して秋田県まで戻り、会社に出社した。宿主は何故か阪神タイガースのファンで、お風呂の椅子は阪神カラーに塗ってある。きっと現在はご機嫌がよろしいことだろう。またいつの日か、泊まりたいと思う。LEICAM10MONOCHROME/SUMMILUXM50mmASPH懐かしの東鳴子温泉
Leica M10モノクロームで、抱っこさせてくれるようになった黒猫氏の決定的瞬間を収めたい
黒猫氏、抱っこさる|LeicaM10Monochrom+SUMMILUX-Mf1.4/50mmASPH.本日は黒猫氏のお話です。ウソかなホントかな!?最近黒猫氏が抱っこを嫌がらなくなった(!?)ようなのですよ。もちろん、僕に対してではありま
M3、M5,M10モノクローム。3台のLeica、2本のレンズで振り返る2023年の夏、8月の記録
2023年の夏、過ぎる|LeicaM5+SUMMILUX-Mf1.4/50mmASPH.+Marix400本日は2023年の夏休みのお話。暑かった8月もあとわずかで過ぎ去ってしまう今、この夏の思い出を写真で振り返ります。夏空と電車とライカM
秘境駅としても知られるJR羽越本線の女鹿駅。かつては信号場だった駅だ。この駅に停まる列車は一日に数本しかなく、最寄りの集落から通学に使う数人の学生しか利用客はいないと思う。その最寄りの集落まで歩くのにも10分以上は掛かる。駅舎は何年か前に建て替えられた。以前は「信号場」と書かれた文字を塗りつぶした業務感満載の駅舎で、不思議な趣を醸し出していた。僕は以前の駅舎が好きだった。駅舎の前には古い桜の木が一本立ち、満開になると美しかった。夏休みになると、この駅舎には駅マニアや鉄道ファンが訪れる。駅ノートを見ると随分遠くから来る人もいる。青春18切符を使う人も多いだろう。もう僕は野宿も辞さないような旅をすることはない。遠い昔を想い、若者が羨ましくなった。追伸:日差しに負けてモノクロが破綻した。カラーで撮るべきだった。...秘境駅・JR羽越本線の女鹿駅
残暑御見舞申し上げます。相変わらず猛暑が続く。残暑どころかピークがどこまでも続いている感じがする。見上げる空は、以前より少しだけ高く見える。暑い夏もいつかは終わる。その日は遠くない。LEICAM10MONOCHROME/APO-LANTHAR35mmF2VM残暑見舞〜モノクロの空
写真は家の猫で、僕の屋根裏部屋の入口でグダっとしている。屋根裏部屋の中は、この世のものとは思えない暑さである。皮肉なことに、その入口の階段(ハシゴ)前は、我が家で最も風通りが良い場所でもある。屋根裏部屋には元々エアコンはない。サーキューレーターを循環させ、エアコンの冷風を送っている。意外とこれでいける。だが、今はエアコンが故障中である。猫は「何とかしろよ」と言っている。修理にしても買い替えだとしても、工事は8月下旬になると言われている。とち狂った僕は窓枠につけるウインドーエアコン(しかも中国ハイアール製品)を買うという暴挙に出た。約3万円だった。しかし!。僕の家の窓は高気密を売りにした特殊なサッシ(樹脂製)である。サッシレールの形状も特殊で、窓枠エアコンは取り付けが不可能だった。ただでさえ暑い中、家の中で...おい何とかしろよ、と猫は言う
美しいと思う気持ちは人それぞれで、何が美しく見えるのかも人それぞれだ。自分の心の状態がどうであれ、世界を美しく見ようとする姿勢を忘れないつもりだ。それを想い続ければ、きっと願いは届くだろう。(2023年7月25日備忘録として)LEICAM10MONOCHROME/SUMMILUXM50mmASPH世界を美しく見よう
宮城方面に遠征(写真撮影)し、帰路の途中に日帰り温泉に入ろうと鳴子温泉に立ち寄った。夕刻近い時刻で、宿は客を受け入れて賑わう反面、温泉街の商店は早々に店じまいを始めていた。通りから何気なく見ると、一人の男性が黙々と作業をしていた。こけしの販売や作製体験などをする店だった。店舗の灯りは消えていた。声を掛けて正面から撮らせて貰おうとも思ったが、ここはひっそりと撮るべき場面だった。少し残念思ってしまったのは事実だけど、28mmのレンズが付いていたのも必然かもしれない。長年の作業態勢に合わせるかのように湾曲した職人の背中が、まるで何かを語っているように感じた。LEICAM10MONOCHROME/Tartisan28mmF5.6こけし職人
王将飲食店街は、宮城県の気仙沼市にある。気仙沼は立地条件も歴史も文化も、ほぼ「岩手県」に属している。僕が気仙沼に行く際は国道284号線を使う。284号線は、ずっと岩手県内陸を走る。太平洋に突き当たると、そこが宮城県の気仙沼市である。更に国道は北上するが、再び岩手県の陸前高田市に入る。街道は文化経済圏そのものでもあり、全てが岩手県であっても疑問を感じない。別に岩手県に肩入れしているわけではない(笑)。そうなった歴史的な経緯も認識している。単に感覚の話だ。本当のことをいえば、気仙沼には「ウニ」を食べに行った。この時期、気仙沼大島は「ウニ」目当ての観光客で賑わう。ところが今年はウニが不漁で、ウニ丼を食べることができなかった。土産用に幾つかのウニを買って帰るだけとなってしまった。気仙沼では普通の海鮮丼を食べ、太田...千厩スタンダード
ライカは凄いカメラを作ってしまいました(今さら感)「Leica M10M使おうキャンペーン」開催中
「Leica M10M使おうキャンペーン」好評開催中本日は黒猫氏と一緒にいます。フィルムカメラばかりで出番が極少のライカM10モノクロームをたまには使おう。題して「Leica M10M使おうキャンペーン」を勝手に開催しようと思い立ち、黒猫氏
宮城県気仙沼市、太田地区にある王将飲食店街。誰が呼んだのか、ここを太田租界というらしい。港から陸に上がった海の男たちの特区、そんな位置付けの町だった。もちろん正確にいえば、ここには治外法権も行政自治権も存在しない。だから租界ではない。彼らの主戦場である大海原では板一枚下は深い海で、地獄に直結していた。その日常から解き放たれるという意味で、租界的な意味を持っていたのかもしれない。下記リンクを参照頂ければ幸いだが、ここに初めて来たのは2017年のことだった。その時点で廃墟同然の佇まいだった。それでも営業を続けている店が2軒ほど存在していたし、実際にその店主と話をすることも出来た。それが数年前には営業を継続する店舗は消滅し、王将飲食店街の歴史は幕を閉じた。当時の写真を改めて見ると、営業していた店が存在していたこ...つわものどもが夢の跡①〜モノクロ編
宮城県の大きな港町。その高台にあった床屋さん。廃業してから、それなりの時間が経っている。港町は東日本大震災によって壊滅的な打撃を受けた。この地区は港から真っ直ぐに坂道を登った高台にある。その急な坂道が津波を遮り、殆ど被害はなかった。だから地区の様子は何も変わっていない。一方で壊滅的な被害を受けた港町は、復旧から復興、そして再開発へ向かい、大きく変貌を遂げた。今では近代的な町並みとなって復活している。清潔でお洒落な商店が並び、人の流れも活発になった。坂の上では時間が止まったままであり、その対比は哀しいほどだ。その昔。大型漁船が大挙入港し、ぞろぞろと海の男たちが坂の下の銭湯に身を清めに来た。そしてこのBARBERでさっぱりと整髪したのだろう。かなり古い建物にBARBERの文字。そこからそんな想像ができる。男た...港町の高台にあったBARBER
一日の利用者数が200万人を超える新宿駅から、殆ど利用者のいない無人駅まで、日本全国には様々な駅がある。どんな駅であれ、そこに駅がある限り必ず駅前が存在する。今回はJR五能線の沢目駅。秋田県八峰町にある駅で、当然ながら無人駅である。ちょっと?、無人駅にしては立派過ぎない?と思う方もいるだろう。東北地方には多いのだが、合築形式といってJR駅機能と公共機関とで共同利用する建物となっている。この駅の場合は「土地改良区」の事務所が入居している。他の駅でも観光組合だったり、地域のコミュニティセンターだったり、何かの記念館(博物館)だったり、色々な機関が入居しているケースがある。当然ながら合築の駅舎建設には相当な税金が投入されていると思う。それを都会の感覚では無駄というし、田舎の感覚ではそうしないと交通インフラを維持...駅前の光景~JR五能線・沢目駅
先週は所用で山形市内まで行ってきた。業務用途で購入した品物の受け取りが目的で、フリーな時間は殆ど無かった。そんな中、気になって立ち寄った場所がある。山形市の繁華街のど真ん中に、誰もが手をつけずに忘れ去られたかのような一角がある。木塀と砂利道の狭いクランク。車も侵入できな細い小路である。ここだけ昭和30年代そのままのような雰囲気である。以前来た時と変わらぬ姿で安心した。LEICAM10MONOCHROME/SUMMILUXM50mmASPH取り残された路地裏
泊まったホテルのチェックアウトは、特典により午後1時(13時)だった。朝の街を散歩して、朝市で早めのランチを食べて、ついでにビールなんかも飲んじゃって、それでも余裕がある勘定である。でも僕は帰路の鉄道の関係で、そんなにのんびり出来ない。午前8時前にはチェックアウトして、最後の散歩をしながら駅を目指す。その時間の函館の町は空いていた。薄曇りで霞んでいるようでいて、不思議と眩しい光を感じた。今回は荷物を大幅に軽量化している。荷物(リュック)を持ったまま歩い、最後の時間を楽しむ。函館の時間もこれで終わりだと思うと、朝の光も切なく見えた。旅は次回で終わりです。LEICAM10MONOCHROME/SummicronM35mmASPH函館トリップ④~旅先の朝の空気
函館に行けば誰もが行く八幡坂。今回も行った。ちなみに前回来た時も行った。上段はレンズ交換式のライカ、下段は小さなコンデジのGRⅢで撮った。パソコンの画面で仔細に見れば上下2枚の描写の差は明確で、ライカの方が圧倒的に良い。GRの方は「ハイコントラス白黒」という割り切った描写モードなので、当然ではある。ところがブログ程度の大きさ(画質)であれば、その差は大したものではない。むしろGRで撮った写真の方が良く見える。今後、小さなGRⅢだけ持って旅に出ても面白いかもしれない。ただし僕はブログのために写真を撮っている訳ではない。それは単にアウトプットの一形式に過ぎない(備忘録としては重要)。そもそも本当にとっておきの写真はブログには掲載しない。そして「とっておきの写真」は、どんなカメラでも撮ることは出来る。結局のとこ...函館トリップ②~坂の上のカメラ
そんな訳で函館の短い旅は始まった。函館駅前の飲屋小路を歩き、路面電車に乗る。これだけで旅の目的は果たしたも同然だ。今回の旅では35ミリレンズを付けたライカ、そしてGRⅢのみを持ってきた。iPhoneはあるけど、PCやタブレットは持参しなかった。いつもクルマで移動していたので、どうしても物量主義に陥っていた。旅は身軽に限る。路面電車でベタなスポットに移動しよう。※やはり不安になってJupiter8(50mm)をこっそりバッグに忍ばせたことは伏せる。LEICAM10MONOCHROME/SummicronM35mmASPH函館トリップ①~路地裏から始まる短い旅
今日の写真は旧・保原町(伊達市)のものである。まだ幾つかの町の写真が残っているが、今回はここで福島シリーズを終わりにしたい。保原町という町のことは知らなかった。こういう機会がなければ一生訪れることのない町だったかもしれない。僕は縁があって訪れることになったが、多くの人にとって一生訪れることのない町であることに変わりはない。僕はこういう町が好きだ。ここはモノクロで撮ろう、着いた瞬間にそう思った。ところで今回の福島の旅で廻った市町村は8つである。①本宮市、②旧・二本松市(二本松市)、③旧・安達町(二本松市)、④旧・福島市(福島市)、⑤旧・伊達町(伊達市)、⑥旧・保原町(伊達市)、⑦桑折町、⑧国見町である。実際のところ物理的な移動は大したことない。むしろ頭の方が付いていかなかった。今回の伊達市も5町が合併したも...Hello福島(終)〜一生訪れることのない町
GW期間中は前半に長野方面(渋温泉)に行った。戻ってからは所用が重なり、遠出も写真撮影も殆どできなかった。これは4月前半に行った宮城県の旧・鹿島台町(古川市)の写真である。掲載し忘れたことを後で気付いていたけど、まあ大した写真でもないので、そのまま放置していた。それを改めて眺めてみた。GWには殆ど町歩きをできなかったので、嗚呼歩きたいと心の底から思った。LEICAM10MONOCHROME/SummicronM35mmASPH嗚呼、歩きたい
銀次郎さん、12回目の誕生日おめでとうございます。これからも健やかに楽しい日々を過ごしましょう。あと朝食の時、人のヨーグルトを盗むのは、もう辞めて下さい。〜飼い主より〜LEICAM10MONOCHROME/SUMMILUXM50mmASPH銀次郎氏、12歳になる
少し前の写真で、宮城県の旧・鹿島台町(大崎市)である。最近は栗原市、大崎市、登米市あたりをグルグル廻って写真を撮っている。ルートが非効率的なのか、同じ町を何度も通過して訳が分からなくなってきた。今回の鹿島台町はそれほど期待していなかった町だ。でも意外と良い感じの町だった。出色は、この自転車屋さんである。考えてみれば、今の僕の生活では自転車に乗ることは全くない。少し前まで折りたたみ式の自転車を持っていた。それはもう錆びついて乗れなくなってしまった。そんな僕ですら自転車屋さんと聞くと、心がときめくから不思議である。この店で自転車を買って貰ったかつての少年たちも、震えるような感動を味わっただろう。今や趣味用途でもない限り、自転車はホームセンターなどで安く買う人が大部分を占める。ホームセンターの自転車屋さんでは、...古典的な町の自転車屋さん
今後、家人がコストコで買い物をするのであれば、僕は富谷宿で写真を撮るという選択肢ができた。でも今回は一緒に来てしまったので、一往復して(あと昼食を食べて)終わりである。行きは35mmレンズで撮り、戻りは50mmレンズで撮った。レンジファインダーカメラにおける50mmレンズでの撮影。それは文字通り愉悦の時間である。街中で眼についたものを切り撮る。もっといえば「すくい取る」ような感覚での撮影となる。丁度、金魚すくいと同じだ。あの網のようなものの代わりに、ファインダーの枠線でを使って、景色を切り撮っていく。少なくとも、コストコで食料品をカートの中に掬い取る作業の10倍楽しいことは間違いない。LEICAM10MONOCHROME/SUMMILUXM50mmASPHこんなところに富谷宿(終)〜街中の金魚すくい
宮城県富谷市にて。かつて奥州街道72番目の宿場だった「富谷宿」である。宮城県の市町村は、いわゆる旧市街と新市街の位置関係が分かり難い。もっといえば、旧市街が殆ど残っていない町も多い。そこが他の東北の市町村と異なる点だ。富谷市には、コストコホールセール富谷倉庫店があり、県内外から多くの買い物客が訪れる。不本意ながら僕も、家人のお供で何度も来ている。そもそも僕はスーパーマーケットなどで買い物をする時間が苦手(嫌い)である。でもまあ仕方ないので、家人について食料品を見たり、離れて家電製品を眺めたりしている。全く面白くも何ともないが、これも試練(家庭サービス)だと義務を果たしている。買い物の間、周辺に時間を潰すところなどないのだから。・・・と思っていたのは僕の間違いだった。実はコストコから僅か1kmほど先に、この...こんなところに富谷宿①〜知られざる宿場町
裏庭でハナミズキが咲いた。例年より二週間以上早い開花となる。まだ葉っぱのように緑色に染まった花びらだ。これから徐々に緑が抜け、本来の白い花に染まっていくだろう。まあ写真は白黒なので、その差は分からないですが・・・。『8のつく日はwebにお花を』LEICAM10MONOCHROME/APO-LANTHAR35mmF2VM接写リング使用モノクロームなハナミズキ
遂に登場、Leica M11 Monochrom & Summilux-M 50 f/1.4 ASPH‼ 新型ライカに思うアレコレ
出るぞ出るぞと言われていて、やっぱり出ました、Leica M11 Monochrom。これで我が愛しのM10Mは過去モデルになりま・・・えっ、なぬ!? 出たのはM11Mだけじゃない!? なな~、つい先日買ったばかりのズミルックス 50mm f1.4 ASPH.もリニューアルとな(◎_◎;)!?
京都に住んでいた頃には、眼についた神社(仏閣)にふらっと入り、撮影をしながら散歩することが好きだった。もちろんメジャーどころは拝観料が必要になる。でも無料で開放されている部分だってある。また無料で入ることのできる神社だって中々立派だったりする。結構楽しんでいた。秋田県での神社仏閣においては、拝観料を取るケースは殆どない。気が向いたら、眼についた神社に入って撮影する。まあ神社での撮影をして、「これが作品でござります」みたいなものを撮るつもりはない。思索に耽りながら休日の午後をゆっくりと過ごす、それだけのことである。LEICAM10MONOCHROME/SUMMILUXM50mmASPH写真撮り的な神社の散策
「コンプリートへの道のり」第3弾は、旧・南方町(登米市)である。もう面積とか人口は紹介しない。なにしろ近隣の25市町村が合併して3市(大崎市、栗原市、登米市)に集約された。正直何処が何処なのか、よく分からなくなる。ちなみに本日時点で、25市町村のうち20市町村で写真を撮っている。さて、この南方町には「みなみかた千本桜」という見どころがある。約6kmに渡り千本の桜が植えられた道路があり、満開の桜トンネルは見事だという。時期的にもぴったりで、圧巻の光景が見れると思っていた。結論をいえば、桜は全く咲いていなかった。華やかな写真を撮る予定が、モノクロの町並みを撮ることになった。これはこれで、もう一度町を訪れる理由が出来るので構わないと思っている。こうして一度訪れた町との間に因縁が生まれ、理解が深まっていくのである...コンプリートへの道のり③~旧・南方町は桜待つ
旧・瀬峰町(以下、「瀬峰町」)は、昨日掲載した旧・高清水町の隣に位置する町である。両町ともに現在では栗原市の位置地域となっている。ふたつの町は面積も人口も似たような感じで、兄弟町のようである。これは外部の人間だからそう思うのであって、実際は近いが故に強烈なライバル意識があるのかもしれない。瀬峰町には高清水町と異なり、鉄道の駅(瀬峰駅)がある。駅前にはパチンコ屋さん(最後の写真)があった。数日前にカラー写真で掲載したものだ。クルマを使ったとしても、古川市までは20分足らず、仙台市までは約1時間ほどで行くことが出来る。田舎感が少ないのは、大きな町との往来が容易だったことによるだろう。まあこんな感じなので、東北コンプリートを進めるときは「撮る意味」について考え込んでしまうことが多い。次回、次の町に行きます。LE...コンプリートへの道のり②〜旧・瀬峰町の場合
土曜日はまたしても宮城県方面に遠征した。その写真は明日以降掲載する。仙台市では桜が満開を迎えようとしていると報道されていたが、お隣の古川市周辺ではまだ蕾が綻び始めという状況だった。それでもこの日は気温20度に迫る初夏のような一日だった。陽射しは強く、少年たちは半袖姿で走り回る。桜の開花も一気に進むだろう。それにしても2週間前には、この地方には小雪が降っていた。その時、僕はダウンジャケットを着て町を歩いた。朝の出発前そして帰宅後に、自宅ではストーブを点けている。何と言う気温差だろう。LEICAM10MONOCHROME/SUMMICRONM35mmASPH初夏のような一日だった
蒸留酒に限らず、酒を絶ってから丸二ヶ月が経過した。これほどの期間、断酒したのは人生初の経験である。心臓のカテーテルアブレーション手術に伴っての禁酒である。ドクターからは少なくとも術後一ケ月は酒を控えるよう言われていたが、最低限のノルマはクリアした。体調は極めて良好で、現在のところ再発の気配は全くない。4月5日には術後の二ヶ月検診を受ける。これを機に再び酒を口にするかどうか、非常に迷っている。僕は大酒呑みではないが、日常生活と酒は密接に結びついている。今後の人生で、仕事の飲み会などで酒を飲めなくなっても構わない。でも自宅での晩酌や旅先での独り酒などは失いたくないのである。自分の性格からして、それを一回あたり1合以下(ドクター推奨)にすることは困難で、飲まないより辛い。だとすれば、このまま禁酒した方が良いので...NoSpiritsNoLife〜酒なき生活をして
栗原市の有壁地区にある旧有壁宿本陣。江戸期の参勤交代時などに大名などが利用した本陣である。最初に来たのは多分、2009年か2010年で、修復工事で内部の見学はできなかった。栗原市では、2008年の宮城内陸地震、そして2011年の東日本大震災で震度6強の地震が発生している。修復工事は大変だなと思っていた。その後、数流石に工事は終わっただろうと数年置きに来ている。いつ来ても工事は終わっていない。いや違うのだろう。むしろ工事をし続ける必要があるのだと気づいた。そのカラクリは何となく理解できたけど、その大人の事情について部外者の僕が言うことはない。ただ、いつの日か内部も見学したいものだと思う。仕方なしに本陣の通りを眺めていると、古の旅人の姿が見えるようだった。LEICAM10MONOCHROME/ELMARM24...宿本陣と大人の事情
今年も渋谷に桜が咲きました。Leica M10MとズミルックスM f1.4/50mm ASPH.で撮る桜並木
今年も桜丘に桜が咲きました|Leica M10 Monochrom + SUMMILUX-M f1.4/50mm ASPH.2023年も桜の季節があっという間にやってきました。インスタグラムで一躍人気スポットになった渋谷の桜丘町から、今年の
旧・宮崎町で歩いた距離は直線距離に換算して200mに過ぎない。靴に溶けた雪が染みて、靴下が濡れてしまったからだ。僕はこうなってしまうと一気にやる気が無くなる。残念だけど、今回は早々に撤退することにした。帰る前に町の特産品市場で、珈琲を飲んだ。望外に美味しかった。薪ストーブの傍で身体を温めた。結果論にはなるが、こういう天候で良かったのかもしれない。次に町を歩く時は間違いなく春だろう。LEICAM10MONOCHROME/SUMMICRONM35mmASPH東北コンプリート再開(終)〜寒いからこそ暖かく感じる
東北6県の全市町村(平成の大合併前の旧市町村単位)で写真を撮る。それを東北コンプリートと称し、ライフワークとして進めている。山形、秋田、岩手では達成し、残り3県となっている。ここ1年はコロナ禍と体調不良により停滞していた。この東北コンプリートを、いよいよ再開していこうと思う。順不同、同時進行で続けるが、次なるメインターゲットは宮城県だと思っている。移動時間等の制約もあり、達成までには相当の時間が掛かるだろう。記念すべき再会の第一弾は、旧・宮崎町(加美町)とした。体調も上向き、天候も温暖になったことによる再開の筈が、この日の宮城県は雪が舞う一日だった(僕の住む秋田県では雪は降っていなかったのに)。気温も0度前後、場所によっては氷点下となり寒かった。すでにスノーシューズは仕舞っており、普通のスニーカーを履いて...東北コンプリート再開①〜季節外れの小雪舞う
行動範囲が広がってきた。体調が良くなってきていることもあるし、暖かくなってきたこともあるし、日照時間が長くなってきたこともある。先週は水沢の町で写真を撮ったあと、その後に北上市に行った。北上では大体いつも行く場所を歩いた。マンネリの写真を撮っても、辺りの光景が良く見えるようになった。復活の日は「目の前」だ。調子に乗らず、こういう時こそ慎重に行こうと思う。LEICAM10MONOCHROME/SUMMICRONM35mmASPHモノクロームの休日〜復活の日は近い
水沢の町並みは素晴らしい。駅前、飲屋街、商店街、史跡など多彩な顔を持っている。飲屋街や商店街などは複数箇所存在する。毎回すべてを網羅することはできないので、自然と幾つかの周遊コースを自分で作り上げている。今回は45分コースだった。もう15年以上のお付き合いとなったので、ぽつりぽつりと建物などが無くなっていることが増えて来た。最近は確認も兼ねて同じものばかりを撮るようになってしまった。それでも良い。なくなったものを嘆くよりも、今あるものを撮り続けることが正しい姿なのだから。LEICAM10MONOCHROME/SUMMICRONM35mmASPH水沢は千の顔を持つ(終)〜町並みの美術館
Leica M10Monochromとズミルックスの本領発揮!夜の自転車レース「丸の内クリテ」を撮ってきた
東京駅の目の前を貸し切って自転車で走るイベントがあるとのこと。そんなウワサを聞きつけて、どんなものかライカとズミルックス片手に丸の内に行ってきました。「丸の内クリテリウム」、こんなイベントがあるのねぇ。
インド料理を食べずにはいられない! 映画「RRR」とLeica M10MとSummilux 50mm ASPH.
2023年が始まったばかりですが、素晴らしい映画を観てしまった。まだ観られるならぜひオススメです。インド映画『RRR アールアールアール』。国威掲揚、インドの勢いが全面に伝わってくる映画でありました。