searchカテゴリー選択
chevron_left

カテゴリーを選択しなおす

カテゴリーのご意見・ご要望はこちら
cancel
プロフィール
PROFILE

風とケーナさんのプロフィール

住所
未設定
出身
未設定

自由文未設定

ブログタイトル
コンドルの系譜 ~インカの魂の物語~
ブログURL
https://plaza.rakuten.co.jp/condornokeifu/
ブログ紹介文
征服者とインカの末裔たちとの戦いの物語。インカ皇帝末裔トゥパク・アマルを中心に描く長編歴史ロマン。
更新頻度(1年)

12回 / 365日(平均0.2回/週)

ブログ村参加:2019/01/31

本日のランキング(IN)
読者になる

新機能の「ブログリーダー」を活用して、風とケーナさんの読者になりませんか?

ハンドル名
風とケーナさん
ブログタイトル
コンドルの系譜 ~インカの魂の物語~
更新頻度
12回 / 365日(平均0.2回/週)
読者になる
コンドルの系譜 ~インカの魂の物語~

風とケーナさんの新着記事

1件〜30件

  • コンドルの系譜 第十話(97) 遥かなる虹の民

    背後の相手を刺激しないよう、アンドレスたちは動作を静止したまま、首だけ僅かに動かし、半顔だけ振り向いた。 そして、えっ!と、思わず目を瞬かせる。 彼ら4人に険しい表情を向けて、見張り小屋の前でオンダ(

  • コンドルの系譜 第十話(96) 遥かなる虹の民

    モソプキオ村――。 すっかり日が暮れて、月明りや星明りを頼りに馬を馳せてきた旅の4人が集落の辺りに辿り着いたのは、夜7時半を回る頃だった。 村の入り口と思しき場所には、木製の素朴な看板が打ち立てられていて

  • コンドルの系譜 第十話(95) 遥かなる虹の民

    こうして、ともかくも集落に向かうことにした4人が、月明りを頼りに辿った地図上の道は、この分岐点の先に「mosopuquio(モソプキオ)」という小さな村があることを示していた。 地図的には、馬を飛ばせば、30分程

  • コンドルの系譜 第十話(94) 遥かなる虹の民

    (これは……!) アンドレスの喉奥から、声にならない擦れ声がもれた。 その周りでは、ジェロニモ、ぺドロ、ヨハンが、文書を回し読みながら、それぞれの感想を口にしている。 「書かれている内容は、トゥパク・ア

  • コンドルの系譜 第十話(93) 遥かなる虹の民

    残りのメンバーも、いつしか意識を集中してアンドレスの提案に耳を傾けていたが、しばしの沈黙の後、ジェロニモが口火を切った。 「そうですねぇ、アンドレス様の言うように、今のうちにしっかり体力を蓄えておくっ

  • コンドルの系譜 第十話(92) 遥かなる虹の民

    様々な思いを抱きながらも、旅の一行は、荒野を貫いて延びる裏街道を再び馬で馳せていく。 今のところ一枚岩のチームワークとは到底言えない4人組だが、馬を走らせていく騎馬姿は、なかなかさまになっている。 こ

  • コンドルの系譜 第十話(91) 遥かなる虹の民

    こうしてトゥパク・アマルたちに見送られたアンドレスたちは、変装姿のまま人目につきにくい裏街道を馬で駆け続け、半日ほど経ったところで休憩のために馬を止めた。 辺りを原生林や岩に囲まれた清流の傍に馬をつな

  • コンドルの系譜 第十話(90) 遥かなる虹の民

    アンドレスが心の中であれこれ呟いている間にも、またヨハンが何か言い返そうと口を開きかけた。 が、強い光を放つトゥパク・アマルの漆黒の瞳に貫くように見つめ返され、ヨハンの喉元がグッと言葉を呑みくだす。

  • コンドルの系譜 第十話(89) 遥かなる虹の民

    「そなたが、ヨハン・エルナンデス殿か」 礼を込めた声音でそう言って、トゥパク・アマルが柔和な眼差しを注ぐ。 その視線の先では、にわかに周囲の注目が己に集中しだしたことに、あからさまに嫌悪感を滲ませてい

  • コンドルの系譜 第十話(88) 遥かなる虹の民

    「トゥパク・アマル様、もしかして、わざわざ見送りに来てくださったんですか?」 アンドレスが頬を上気させて問いかけている背後では、ジェロニモもペドロも歓喜と緊張の入り交じった表情で居住まいを正し、そして

  • 明けましておめでとうございます!

    遅ればせながら、明けましておめでとうございます! 昨年も『コンドルの系譜』をお読みくださいまして、 本当にありがとうございました。 励みになるコメントや応援をしてくださいました皆さまには、 重ねて

  • コンドルの系譜 第十話(87) 遥かなる虹の民

    翌朝――。 アンドレスたち一行の旅立ちの日である。 まだ夜明け前の初夏の早朝は、冷え込みも厳しい。 濃紺から澄んだ藍色へと移りゆく空の下、アンドレス、ジェロニモ、ペドロ、ヨハン、そして、彼らを見送るビル

  • コンドルの系譜 第十話(86) 遥かなる虹の民

    「そなたの身柄と引き換えに、捕虜として囚われているインカ軍の兵たちの解放を、副王に願い出るつもりだ」 「な…に……? このわたしを、あの虫けら同然の捕虜どもと交換だと? ……ッざけるな!! わたしの命は、

  • コンドルの系譜 第十話(85) 遥かなる虹の民

    「――アレッチェ殿」 トゥパク・アマルは去りかけていた足を止めて、こちらを振り向いた。 「これは失礼をした。 なんなりと聞いてくれ」 今一度、寝台横の椅子に戻ったトゥパク・アマルを、アレッチェの闇色の瞳

  • コンドルの系譜 第十話(84) 遥かなる虹の民

    「この砦の周辺に広がる大地を耕し、長期間の療養が必要な負傷兵たちの食糧を自給自足できるようにしたいというのは偽りではない。 この国を統(す)べる要職の一人として、そなたとて、見た目は荒野のようなこのア

  • コンドルの系譜 第十話(83) 遥かなる虹の民

    「それは、先ほど伝えた通り、負傷兵たちの食糧確保の手助けをしてくれる者たちが必要だからだ」 「そのような建前のことなど聞いていない。 何を企(たくら)んでいるのかと聞いている」 アレッチェの有無を言わ

  • コンドルの系譜 第十話(82) 遥かなる虹の民

    「当然ながら、この砦にある食糧には限りがある。 多国籍の多くの負傷兵が参集して大所帯の当砦では、いかに充実した食料庫を保有しているとはいえ、いずれ底をつくのは時間の問題であろう。 かと言って、近隣の農

  • コンドルの系譜 第十話(81) 遥かなる虹の民

    「いろいろ話が多くて、かたじけない。 なれど、このこともまた大切なことゆえ、聞いてほしい。 先ほどから我々の話の中心である負傷兵たちだが、そなた自身もそうであるように、まだかなりの重傷者も少なくない。

  • コンドルの系譜 第十話(80) 遥かなる虹の民

    「アレッチェ殿――」 「それで? わざわざ治療して、そのおかげで回復したスペイン兵たちを、おまえはどうするのだっけ? ああ、そうそう、敵兵といえども、回復したら、釈放するのだったかな? それが、インカ帝

  • コンドルの系譜 第十話(79) 遥かなる虹の民

    己の投げかけた話題に、僅かながらも相手が反応を返してきたことに、トゥパク・アマルは目の色を和らげる。 それからすぐに、申し訳なさそうに、まぶたを伏せた。 「すまぬ。 アンドレスの旅の行き先や、その目的

  • コンドルの系譜 第十話(78) 遥かなる虹の民

    (恐らく、公人としても、私人としても、孤高を貫いて生きてきたのであろう――) トゥパク・アマルは、眼前の敵将を見つめながら、胸の内で独りつぶやいた。 公人としてのホセ・アントニオ・アレッチェ、つまり、全

  • コンドルの系譜 第十話(77) 遥かなる虹の民

    さて、ここで、時間を少しばかり過去に戻そう。 アンドレスとコイユールが夜の中庭で語らっていた頃、トゥパク・アマルとアレッチェはどのような様相になっていたであろうか。 アレッチェの療養中の居室の中で、対

  • コンドルの系譜 第十話(76) 遥かなる虹の民

    その時だった。 砦の外回廊の方から、従軍医の聞き覚えのある声が、こちらに向かって呼びかけてきた。 「コイユール…? そこにいるのはコイユールなのかね? そんなところで何をしているんだ? ――誰か一緒にい

  • コンドルの系譜 第十話(75) 遥かなる虹の民

    驚愕と興奮で、擦れ声でささやき合う二人の視線の遥か先の上空で、その楕円形の発光物体は、確かに、動いているように見えるのだ。 いや、実際、月も星々も上空をゆっくり移動してはいるのだが、そのような天体の緩

  • コンドルの系譜 第十話(74) 遥かなる虹の民

    ――が、その閉じかけられたコイユールの瞼が、突如、ハッと、またも大きく見開かれた。 すっかり互いの顔が接近している状態だっただけに、あまりに大きく見開かれたコイユールの瞳に、今度はアンドレスの方がびっく

  • コンドルの系譜 第十話(73) 遥かなる虹の民

    「コイユール、まだ今の話しは終わっては……」 そう応じつつも、自分が不在にすることも伝えておかねばならないと、アンドレスは居住まいを正した。 「実は、俺、しばらく砦を留守にすることになってしまったんだ。

  • コンドルの系譜 第十話(72) 遥かなる虹の民

    「コイユール、まだ俺に何か隠してないよな……? 俺に心配かけまいとして、黙っていることが他にあるんじゃないのか? アレッチェが完治させろと脅してきたとき、一体、どんな会話をしたんだ? もっと詳しく教えて

  • コンドルの系譜 第十話(71) 遥かなる虹の民

    「アレッチェ様は自覚してないでしょうし、お認めにもならないだろうけど、多分、孤独感や恐怖感が、すごくあるんじゃないかしら。 あの酷いケロイドが一生治らない人生は、そして、身体が不自由な人生は、どのよう

  • コンドルの系譜 第十話(70) 遥かなる虹の民

    張り詰めていた空気がひとたび和らぐと、今まで妙に濃い闇に閉ざされたように感じられていた中庭が、にわかに月光と星々の煌めきに満ちた明るい世界に変わって見えてくる。 サヤサヤと木の葉と夜風が奏でる心地よい

  • コンドルの系譜 第十話(69) 遥かなる虹の民

    誰もいないと思っていた中庭から突然声がして、ただでさえ身を硬くしていたコイユールは、ビクッ、と大きく肩を震わせた。 「………!?」 「ごめんごめん、驚かすつもりじゃなかったんだ」 梢の間から降り注ぐ月光

カテゴリー一覧
商用