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司一筋 https://tsukasalove.com/

花より男子の二次小説。 司ラブの管理人が、 すべてハッピーエンドでお送りしています。

司一筋
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2020/07/26

1件〜100件

  • 小話(そして四年後)4

    道明寺と2人で店を出た後、手を繋ぎながら夜の街を歩く。「ようやく帰ってきたって実感してる。」「うん、あたしも今同じこと考えてた。」会えば喧嘩ばかりのあたしたちだけど、やっぱりこの人の隣が1番落ち着く。「4年、めちゃくちゃ長かった。」「そう?

  • 小話(そして四年後)3

    牧野たちと合流したのは21時を過ぎた頃だった。どうやら、一人かなり出来上がってる奴がいる。「お帰り〜、猛獣さん。」俺を見るなり、にっこりと腕を組んでくる女。「相変わらず、イカれてんなおまえ。」「ちょっと、イカれてるとは何よっ!久しぶりの再会

  • 小話(そして四年後)2

    道明寺がF3と久しぶりの再会を果たしている時、あたしもさほど遠く無い場所でいつもの仲間と会っていた。「先輩、こんな所でご飯食べてていいんですか?」「ん?」「だって、道明寺さんNYから帰ってきたんですよね?」パスタを口に頬張りながら、あたしは

  • 小話(そして四年後)1

    このお話の時期は、司がNYでの修行を終えて4年ぶりに日本に帰国した3日後です。:::「カンパーイ!」久々に揃ったF4での宴の始まり。「とうとう武者修行を終えて凱旋したってわけかよ。」「長かったようで、あっという間だったな。」感慨深げにそう話

  • イツモトナリデ 25

    がんばるっ!なんて、宣言したくせに、いざ道明寺の長い指があたしの中へ入ってくると、痛みと恥ずかしさで、思わず頭をブンブンと横に振る。「痛いか?」「…ん、う…」声にならない声。拒否したい気持ちと、受け入れたい気持ちが半々で、目に涙が溜まる。そ

  • イツモトナリデ 24

    リアムのバーを出たのは23時過ぎだった。店の前で滋たちと別れ、俺と牧野はホテルまでの道を手を握り歩く。「…なんか、変な感じ。」「あ?」「だって、あたしたち、日本でもこうして手を繋いで歩いた事なんて無いのに、まさかNYに来てしてるなんて。」「

  • イツモトナリデ 23

    時間を遡ること二日前。NY行きの準備をしている俺のところにリアムから電話があった。「司、面白い情報が入ったよ。」「面白い情報?」「ああ。君が探している女性だけど、昨日からNYの街を3人で行動してる。」3人…すぐに思い当たる節がない。すると、

  • イツモトナリデ 22

    あれから滋とは連絡がつかないまま、俺たちはNYに降り立った。リアムの情報によると、滋はずっと同じホテルに滞在している。まずは、ホテルへ行ってみようということになり、俺と牧野はタクシーに乗り込んだ。運転手に行き先を告げて、そのあとリアムにNY

  • イツモトナリデ 21

    滋が会社を休んでいる。その情報は西田からもたらされた。2日休暇を取ったあと会社に電話があり、「体調が優れないので、もう数日休ませて欲しい。」と、滋本人から連絡があったそうだ。それを聞いて俺はすぐに滋に電話をしたが、丸一日応答なし。痺れを切ら

  • イツモトナリデ 20

    滋さんと道明寺が帰ってから二時間後、あたしの携帯が鳴った。てっきり「後で電話する。」と言っていた道明寺からだと思ったのに、画面には滋さんの文字「もしもし。」「つくし〜、さっきはお邪魔虫でごめんね〜。」相変わらず滋さんの声は明るい。けれど、無

  • 不埒な彼氏 33

    3年後::会社に入って半年の僕には面倒見のいい先輩がいる。その先輩のおかげで、右も左も分からない新入社員の僕もなんとか大企業の荒波に揉まれながら奮闘している毎日。「香田くん、書類出来た?」「あっ、はい、なんとか。でも、少し分からないところが

  • 不埒な彼氏 32

    道明寺HDの入社試験はさすが世界に通用する大企業だけあって、他のどの会社よりも厳しいものだった。面接のグループディスカッションでは、専門的用語が飛び交って付いていくのにやっとだったけれど、でも今あたしが持っている出来る限りの力を出し切った感

  • イツモトナリデ 19

    滋の勘の鋭さには敵わねぇ。結局、俺が牧野の部屋にいることはあっという間にバレて、「どういう事か説明してもらうわよ。」と、ニヤニヤ顔のこいつにリビングに座らせられた。この部屋で俺たち3人が揃うのは初めてだ。牧野が熱いお茶を淹れてリビングに戻っ

  • 不埒な彼氏 31

    道明寺のお母さんの書斎を出ると、廊下の先にタマさんが心配げにこっちを見て立っていた。トボトボと近付くと、「大丈夫かい?」と、あたしの肩を撫でてくれる。「はい、大丈夫です。はぁーーーー、緊張したっ。」やっと極度の緊張から解放されてそう言うあた

  • イツモトナリデ 18

    「おまえの部屋に行くぞ。」道明寺にそう言われ、しっかりと手を繋がれながらマンションへと入っていく。そして、部屋に入った途端、あたしの身体は玄関の壁に追い詰められた。「…ど、みょうじ?」「ようやく誰にも邪魔されねーな。」道明寺は熱っぽい目でそ

  • 不埒な彼氏 30

    このご時世、就職はそう簡単に決まるものじゃない。いくつかの企業に履歴書を出し、今のところ四社の筆記試験を受けた。そして、そのうち一社は不合格。二社は面接まで進み結果待ち。そして、残り一社は道明寺HD。一次面接は通過したとこの間書類が送られて

  • イツモトナリデ 17

    「あたし、道明寺の事、もう友達として見られない。」あたしが言ったその言葉に、道明寺は「牧野…」と呟いた、その時だった。急に鞄の中から携帯の着信音が鳴り響く。静かな公園では、やけにその音が大きく感じて慌てて携帯を取り出したあたしは、その画面を

  • 不埒な彼氏 29

    司法書士。牧野が合格した。弁護士を目指してたはずなのに、いつの間にか司法書士の試験に2年連続で挑戦していたらしい。合格したと聞いて素直に喜んで、素直におめでとうと伝えた。だけど、牧野の夢は弁護士であり、それは今も変わっていないと思っていた。

  • イツモトナリデ 16

    自分のオフィスに戻りデスクに着いた途端、机に突っ伏して目を閉じる。すると、つい数分前の出来事が蘇ってきて、あたしは思いっきり頭を抱えた。「牧野さん、どうしたの?」斜め前に座る二つ上の先輩が、挙動不審のあたしに声をかけて来たけれど、「…う゛ぅ

  • 不埒な彼氏 28

    無事に司法書士の試験に合格しても、あたしにはまだまだやることがある。それは、就職活動。周りの学生からはかなり遅れてのスタートになったが、司法書士の試験に合格しなければ受けられる企業も変わってくる。あたしが希望するのは法務課のある企業。いくつ

  • 不埒な彼氏 27

    はじめての夜を経験してからあたしは道明寺に翻弄されっぱなし。いつまでも恥ずかしさが残るあたしとは反対に、『男なんて好きな女を前にしたらこんなもんだろ。』と、会えば濃厚な夜を求めてくる。そんな道明寺との交際は順調に時を重ねてはいるけれど、そろ

  • 不埒な彼氏 26

    だいぶ最近ではキスにも慣れてきた。そんなあたしを分かってなのか、道明寺のキスは日に日に深くなるばかり。でも、こんな風に突然、性急に、しかも、服の中にまで手を入れられて求められるのは初めてで。でも、道明寺の吐息や手の動きがあたしを痺れさせるか

  • 不埒な彼氏 25

    牧野と本気の付き合いをしてみて分かったことは、スゲー忍耐力が必要だっつーこと。今までは、迂闊にこいつに手を出しちゃいけねぇと自分を叱咤してキツかったが、今はそれ以上。手を出してもいい関係に変わったとはいえ、ガツガツし過ぎて逃げられたくねーし

  • 不埒な彼氏 24

    何だかんだと押し問答の末、あたしの部屋に上がり込んだ道明寺は、「わりぃ、水一杯もらう。」と、すぐに冷蔵庫へと直行する。「もしかして、本気で具合悪い?」「だから、さっきから具合わりぃって言ってるだろ。」「酔ったの?」「ああ、疲れが溜まってたか

  • 不埒な彼氏 23

    道明寺に連れられてタクシーに乗り込むと、いつの間に覚えたのか運転手にあたしのマンションの住所を告げる道明寺。いつもは地下鉄か道明寺邸の広い車に乗っているせいかタクシーの狭い空間に密着して乗るのは落ち着かない。「ねぇ、……さっきの人、いいの?

  • 不埒な彼氏 22

    約束の日曜日。久しぶりにF4と優紀とあたしで西門さん行き付けのお店に集まっていた。西門さんに会える日はハイテンションの優紀。お酒の量もいつもより増えて目が離せない。だから、このメンバーで飲むときはいつもあたしはほとんど飲まないようにしている

  • 不埒な彼氏 21

    「司とより戻したの?」「バカなこと言わないでよっ。」「そーなんだ。俺はてっきりまた付き合い出したのかと思ってたけど。」「花沢類、あたしはそこまでバカじゃないの。2度も騙されたんだから3度目は引っ掛からないよ。」ついこの間、道明寺がはじめてあ

  • 不埒な彼氏 20

    牧野の腕を掴み地下鉄の改札へと連れて行く。「どこまでだ?」そう聞くと、「なにがよっ。」と、睨むこいつ。「家まで送ってく。」「いらない。」「なら教えなくてもいいけど、付いていくぞ。」「はぁ?ストーカーで警察に突き出すから。」「手間が省けるよう

  • 不埒な彼氏 19

    「そろそろあたし行くね。」「うん、牧野またね。」30分ほどで席を立ち帰ると言う牧野に、類もあっさりまたねと手をふる。呆気に取られながら牧野が店を出ていくのを見て、「おいっ、類。またねじゃねーよ。なんで送っていかねぇんだよ。」と、怒鳴ってやる

  • 不埒な彼氏 18

    大学の卒業式。その夜、行き付けの店でF4揃ってまったりと時間を過ごしていた。「俺らの青春も終わったな。」「なんだそれ。」「だってよ、ここからはひたすら40年働かなきゃなんねーんだぞ?」「総二郎の口からそんな真面目な話が出るとは思わなかったな

  • 不埒な彼氏 17

    姉ちゃんが1年ぶりに帰国した。NYでは顔を会わせていたが、姉ちゃんが日本に帰って来るのは1年ぶり。「司、いよいよ卒業ね。卒業したら、あんた死ぬまでお母様にこき使われるわよ~。」「笑えねぇ冗談やめろ。」「冗談なんかじゃないわよ。道明寺家の男と

  • 不埒な彼氏 16

    あの日から牧野は完全に俺と距離を取った。電話も出ねぇ。バイトもかなり減らして勉強に時間を費やしてるらしい。そして、引越ししないはずだったマンションも引越していた。どれもこれも類からの情報で、そのことにも腹が立つ。「なんでおまえはそんなに牧野

  • 不埒な彼氏 15

    道明寺邸を出てからもあたしの携帯は鳴りっぱなし。相手は見なくても分かる。バイトも勉強も、今日一日は全部休むつもりでいたから、行くところもなく途方にくれたあたしは、結局こんなときでさえバイト先に足が向かっていた。休みなのに店に現れたあたしを見

  • 不埒な彼氏 14

    「こんな無駄なこと、終わりにしよう。」そう、こんなあたしたちの関係は『無駄なこと』以外なにものでもない。あまりにも一方的すぎるこの恋は、まだ片想いの方がましなのではないかとさえ思う。目の中に溜まった涙が、ベッドから立ち上がった際にポタリと床

  • 不埒な彼氏 13

    半年前、あたしはこの人から「俺たちきちんと付き合おうぜ。」そう言われ、「うん。」と、はにかんで返事をしたのを覚えてる。それなのに、今日あたしは、同じ場所で同じ人に別れを告げている。この半年間、あたしはこのバカ男にほとほと疲れた。『付き合おう

  • 不埒な彼氏 12

    図書館から借りていた本を返し忘れていたあたしは、久しぶりに英徳に来ていた。1ヶ月近く来ていないだけなのに、もう知らない世界のようなキャンパス。いつも座ってた図書館の椅子をそっと触り、「お世話になりました。」と、呟き何気なく外を見ると、いつも

  • 不埒な彼氏 11

    牧野の編入の話を聞いたときは、久しぶりに頭に血が上った。「やめろ。」迷わずこいつにそう言った。でも、キラキラした目で新しい大学のことを話すこいつを見て、怒りは消えた。この女はいつもそうだ。勉強に一生懸命で、夢にまっすぐで、そのためにひたすら

  • 不埒な彼氏 10

    いつものようにカフェテリアに向かおうと校内を歩いていると、図書館から出てきた奴らがヒソヒソと話している。「あれは絶対、喧嘩してたよね。道明寺さん、なんかすごい怒ってたけど……編入がどうだの言ってたけど、なんかあったのかな……」その言葉を聞い

  • イツモトナリデ 15

    週末が明けた月曜日。部屋で出勤の身支度をしながら、あの夜の電話を思い出す。夜中にかかってきた道明寺からの電話。「おまえが好きだ。男として俺を見て欲しい。」そう言った後、黙るあたしに、「月曜の朝、東京に戻るから。」とだけ言って電話が切れた。あ

  • 不埒な彼氏 9

    「今どこにいる。」「大学の図書館にいるけど……」その先を聞き終わる前に俺は図書館に向かっていた。図書館のいつもの場所で勉強に励む勤勉女の姿。俺は側まで近付くと、無言で向かい側の席に座る。俺の気配に気付いたのか、顔をあげたこいつは小さく「おは

  • イツモトナリデ 14

    二階堂を殴った俺の拳がジンジンと熱い。その証拠に、二階堂の唇の端が赤く血で染まった。相手の男が心配して二階堂に駆け寄り、切れた唇に触れる。それを見て、俺はまた怒りが込み上げて来た。もう一度、二階堂の首元を掴むと、激しく壁に押し付けてやる。そ

  • イツモトナリデ 13

    牧野を諦め切れないなら、正面からぶつかって行く。そう決めた俺は、次の日から早速行動に出る事にした。牧野の通勤時間に合わせて出勤し、まずはエレベーターに一緒に乗り込む。仕事中も出来るだけ牧野と遭遇するルートを通る。欲しくもないコーヒーを買いに

  • 目次

    ストーリーの簡単な紹介です。お気に入りの司を見つけてくださいね。サイドバーから各ストーリーへお入りください。⭐︎MY teacher⭐︎教師という職業を選んだ司。同じく教師のつくし。女子校の先生の司と男子校の先生

  • 不埒な彼氏 8

    年末年始は毎年のようにNYで過ごし、ババァに連れ回されて、この時期だけは大人しく挨拶回りに明け暮れる。そうすることで、後からの嫌味が格段に減るから、ひたすら我慢することにしている。今日でNYに来て2週間。いつものように、日本時間の夜に合わせ

  • イツモトナリデ 12

    帰宅して、リビングのソファに腰を下ろしたあたしは、ゆっくりと自分の髪から白いハンカチを抜き取る。そして、それをしばらく見つめた後、頭を抱えて「あ゛ーーーー。」と、1人叫んでいた。久々に道明寺に会った。今まで何年もずっと側にいたのに、こんな風

  • イツモトナリデ 11

    牧野と距離を置くようにしてから3ヶ月。俺の気持ちに整理がつき始めたある日の夕方、仕事中の俺の携帯が鳴った。滋からのグループLINE。「熱が出て早退したから、今日は2人で看病に来る事!」と、病人からの命令。そういえば、昨日会社ですれ違った時に

  • 不埒な彼氏 7

    結局、クリスマスも予定通りバイトに明け暮れた。そして、あっという間に今年も残すところわずか。今日はあたしの誕生日。例外なく、夜の10時を回った今も厨房でクロワッサンの仕込みをしている。「牧野さん、時間だよ。」「はーい。」店長の声で時計を見る

  • イツモトナリデ 10

    『負けるってわかってる戦に挑もうとしてる俺はバカだよな。でも、あいつが幸せなら、俺は戦を諦めようと思ってる大バカだ。』俺が滋に言った言葉。どうやら、俺は大バカになる事に決めたらしい。牧野が二階堂と付き合うようになった。一度は、「あいつから奪

  • 不埒な彼氏 6

    一ヶ月ぶりに優紀と待ち合わせて買い物に来た。どこもクリスマス一色。久しぶりに会う優紀は幸せモード全開で、見てるあたしまで嬉しくなるほど。買い物が一段落してカフェでお茶をしていると、優紀の携帯に短い着信音。「なになに~彼氏から?」冷やかしなが

  • イツモトナリデ 9

    翌日、仕事が終わると会社の前からタクシーに乗りこんだ。行き先は、先輩と待ち合わせをしているお店へ。30分ほどでそのお店の前に着いたあたしは、その店構えに圧倒される。和食の美味しいお店…と先輩は言っていたから小さな和食処を想像していたのに、目

  • 不埒な彼氏 5

    お姉さんと別れて、バイト先まで10分の距離を道明寺と並んで歩く。今までも何度もこうして並んで歩いたけれど、今日がたぶん一番嬉しくて、そして、一番切ないかもしれない。「おまえさ、最近バイトの量増やしてねぇ?」「え?……そうかな……?」「そうか

  • 不埒な彼氏 4

    「つくしちゃ~ん。」「お姉さんっ。」電話の向こうの声はいつものようにハイテンションな道明寺のお姉さん。「明日、時間あるかしら?」「あたし、夜はバイトなんですけど、その前なら。」「じゃあ、夕方待ち合わせましょ。」そう言ってあっという間に決まっ

  • イツモトナリデ 8

    パーティーの翌日、自宅のマンションで出勤支度をしていると、メールの着信音が響いた。滋からだ。朝からなんだ?と開いてみると、「ちょっと、これ何よ。」という文と共に複数の画像が送られてきた。それを見た俺の眉間に深い皺が入る。一つ目の画像には、ネ

  • 不埒な彼氏 3

    同じキャンパスで過ごしていれば、特別な約束なんてしなくても会おうと思えば会える。実際、あたしと道明寺もほぼ毎日、顔だけは合わせている。けど、それは『合わせている』というだけで、『会っている』わけではない。学年も違う、学部も違うあたしとあいつ

  • 不埒な彼氏 2

    朝からぶっ通しで3講義受けたあと、来週のテストに向けて大学の図書館で勉強中のあたしの耳に、聞き慣れた女子たちの歓喜の声が聞こえてきた。顔を上げなくても分かる。その歓喜の声が誰に向けて発せられてるかなんて。案の定、数分もしないうちにあたしの目

  • 不埒な彼氏 1

    「司、」「あ?」「あそこにいるの、牧野じゃね?」総二郎の指差す先には大学のカフェテリア。その入り口に、壁に背中を預けながら本を読んでいる牧野の姿。それを見た瞬間、俺は呟いていた。「やべぇ、忘れてた。」「またかよ。」類が呆れた顔で俺を見る。「

  • イツモトナリデ 7

    10日後。ババァに連れられて、関連会社が集まるパーティーに出席していた。会場に入って1時間ほどで俺の手元には交換した大量の名刺が積み上がっている。それを西田に渡しながら、「少し休憩してくる。」と言って会場を出ようとした俺の視線の先に、他の客

  • イツモトナリデ 6

    金曜日、あたしは一泊用の着替えが入った鞄を持って家を出た。大阪行きの新幹線は、18時台の1番早いものを予約した。定時で仕事を終わらせて駅まで急げば、大阪に21時には到着する。駅からタクシーに乗り、先輩が泊まっているホテルで荷物を置いてから、

  • イツモトナリデ 5

    滋の部屋を出たのは、いつもよりも1時間も早い21時を過ぎた頃だった。ビールと梅酒をがぶ飲みした牧野は、案の定酔っ払い、かろうじて起きてはいるが足元はふらふら状態。それでも電車で帰ると言って聞かないこいつを、俺は無理やりタクシーに詰め込んで、

  • イツモトナリデ 4

    二階堂先輩と食事をした翌日、昼休憩の時にあたしのデスクに滋さんがやってきた。「つくし、お疲れ〜。」「あれ、滋さん。お昼は?」「急いで食べて来たわ。」そう言ってあたしの隣に立つと、「昨日はどうだった?」と、声を潜めて聞いてくる。「昨日?…あー

  • イツモトナリデ 3

    今日は、1ヶ月ぶりに二階堂先輩と食事の約束をしている。朝からソワソワと落ち着かない。普段はしないアイライナーも薄く入れて、透明のマニキュアも塗った。少しの変化でも見逃さない同じ課の紗英さんが、今日は日帰りの出張で助かった。彼女がいたら、今日

  • イツモトナリデ 2

    いつも昼食は自作の簡単なお弁当だけど、今日は寝坊をして作る時間がなかった。だから、久々に社食で豪華なランチを食べようか…。ウキウキしながら最上階のお洒落なランチスペースに行くと、1番奥の席に道明寺と滋さんが座っているのが見えた。デミグラスソ

  • イツモトナリデ 1

    パソコンと睨めっこをしながら残業2時間。カチカチに凝った肩と背中。それをほぐすように両手を上げて伸びをしていると、デスクの上の携帯が赤く点灯した。画面を開くと、「まだ仕事中?先にお酒呑んでるわよ。」と、親友からのメール。「約束なんてしてた?

  • My teacher 37 (最終話)

    半年後。俺は日本に戻って来ていた。義兄にNY支社を任せる事にして、最近の俺はババァの下で事務仕事や書類作成をして働いている。「一つ聞いてもらいたいことがある。」半年前にババァにそう言った俺。その内容にババァは俯いてしばらく考えた後、「しょう

  • 小話 (桜子の想い)

    あたしにはここ3年ほど、彼氏がいない。いや、彼氏どころか好きな人さえ出来ない。それは確実に、目の前に座る彼のせい。大学のカフェテリア。講義の合間にコーヒーブレイクに来た私は久しぶりにここで彼を見た。去年ここを卒業したはずの彼が、この場所にい

  • My teacher 36

    しばらくして、ババァから義兄が道明寺HDに戻ってくると聞かされた。義兄にとって、やりたい仕事はきっとそこにあったんだろう。義兄が仕事に戻ってくるとなると、業務体制も変わってくる。今まで俺がやっていた仕事を義兄に任せて俺は日本に帰ることになる

  • セカンドミッション おまけ

    西田のヤロー!タイミングがわりぃーんだよっ。せっかく晴れて牧野と夫婦だとわかり、6年ぶりに一緒に暮らすため動き出そうとしてた俺に、「明日から二週間の出張です。」そう告げてきた鉄の男、西田。「あ?ふざけんなっ。」「ふざけてなんておりません。前

  • My teacher 35

    バレーの試合が終わり家に着いたのは6時を過ぎていた。一日中声を出して身体を動かしていたから、もうヘトヘトだ。帰り道に寄ったお弁当屋さんで買った夕食を食べ、お風呂に入り、9時にはベッドの上にゴロンと横になる。目を閉じたら10秒で寝むれる。それ

  • セカンドミッション 35 最終話

    牧野の両親をロビーまで送ったあと、ババァのオフィスに戻ると、牧野とババァと長塚氏がさっきまでの場所に座っている。が、牧野の様子がおかしい。「牧野になにしたんだよっ。」明らかに涙目になってる牧野を見て、俺は頭に血がのぼる。「道明寺っ!」牧野が

  • 小話 (夜の侵入者)

    久しぶりの小話です。今年もたくさんの方にご訪問頂きました。感謝を込めて、甘いお話を…。…………………邸にある俺のベッドよりもワンサイズ小さなベッド。そこに足を伸ばして座り、パソコンをカタカタと操作すること2時間。ようやく、部屋の鍵穴に鍵が差

  • セカンドミッション 34

    昨日のババァの会見はその日のうちに新聞各社を賑わせた。夜、メープルのスイートに戻ると先日と同じ光景が待っていた。先に部屋に戻ってきてた牧野がソファに体育座りで座り込んで、大量の新聞を前に「んー」だの「うー」だの唸っている。「どうした?」「あ

  • My teacher 34

    体育館に着いたのは、集合時間の10分前だった。今日は今季のバレー大会の中では一番大きな試合。20校近い学校がエントリーをしていて、観客席もほぼ満席。普段なら1時間も前に家を出て、体育館で生徒たちが集まるのを待っているはずなのに、今日のあたし

  • セカンドミッション 33

    とにかく頭を整理させたい。そう思った俺は、「少し考えさせてくれ。」そう言い残し、ババァのオフィスを出た。廊下を歩いていると、牧野も後ろからちょこちょこと付いてくる。そして、自分のオフィスに入ると、俺はソファに深く体を預けて、目を閉じた。俺と

  • セカンドミッション 32

    『婚姻関係を結んだれっきとした夫婦』ババァがカメラを構えた大勢の報道陣の前で、胸を張り、まっすぐと前を向いて言い切った。それは、まるで俺らに言うように…………。会見はほんの10分程度だった。「……長塚先生、どういうことですか?」俺よりも先に

  • My teacher 33

    エレベーター内で、3年ぶりにキスをした俺たち。「キス…してください。」なんて、言っておきながら、ガチガチに緊張している牧野。ゆっくりとその唇を味わった後、エレベーターは最上階で止まった。牧野の腕を取りエレベーターを降りると、バーを出て、ホテ

  • セカンドミッション 31

    道明寺楓社長が直々に会見を開くとあって、更に報道が過熱化していた。会見予定時刻は午後2時から。それまで牧野は俺のオフィスで過ごすことになった。ソファに座り、小型のノートパソコンを開き、何やら仕事をはじめた牧野。俺はそれをチラチラと盗み見しな

  • My teacher 32

    「悪いと思ってるなら、ご飯ご馳走してくださいっ。」牧野にそう言われてから、1週間後の週末。ようやく、2人の都合が合って食事に行くことが決まった。朝からソワソワと落ち着かない。そんな様子は西田にもバレバレで、「夕方までは仕事に集中してください

  • セカンドミッション 30

    「道明寺をもう一度下さいって言いに行く。」そこらの男よりも男前の俺の彼女。今、道明寺HD日本支社のエレベーターに乗り、俺と一緒にババァのオフィスに向かおうとしている。朝、ベッドの上でババァに会いに行くと決めてすぐ、俺は西田に連絡を取った。そ

  • セカンドミッション 29

    小さな電子音で目が覚めた。俺の腕の中でまだ眠っている牧野の姿を見て、昨夜のことが頭をよぎる。一緒にシャワーを浴びながら我慢の限界に達した俺は、濡れたままの牧野の体を抱き上げ、ベッドまで運んだ。それからは6年分の想いをこめてゆっくりと優しく抱

  • My teacher 31

    ミュージカルはとても素晴らしかった。隣に道明寺先生がいる事さえ忘れて見入ってしまい、あっという間に時間が過ぎていった。時計を見ると、21時半。家を出るときに菓子パンをひとかじりしてきただけだから、お腹が空いている。この後、道明寺先生と一緒に

  • セカンドミッション 28

    さすがに、いくら限界だからって久しぶりに抱く好きな女を、シャワーの最中だけで終わらせれるほど俺は淡白な男じゃねえ。最後に抱いた10代の頃から比べると格段に丸みを帯びて女らしくなった牧野の体。バスルームに立ち込める湯気の中、柔らかな体に手を這

  • My teacher 30

    「少し考えさせてくれ。」道明寺先生はそう言ってあたしのマンションをあとにした。3週間後にはNYに帰る。それまでに、あたしはどれだけ彼に好きだと伝えられるだろうか。そして、彼がどんな答えを出すのか……。考えるだけでソワソワと落ち着かず、もう1

  • セカンドミッション 27

    再会してから何度か唇を重ねてきたが、そのどれもが甘く痺れるような快感に襲われる。どうして6年も我慢が出来たのかと、自分でも不思議に思うくらい一度重ねてしまうと離すことができないほど愛おしい。いつもは俺の少し強引なキスに、逃げ腰で胸を押し返し

  • My teacher 29

    「おせーぞ。どこウロウロしてたんだよ。」そう言って、不機嫌そうな表情の道明寺先生が目の前にいた。「心配したんだぞっ。」「道明寺先生っ。どうして、ここに?」「総二郎から、おまえが探してたって聞いて待ってた。」「何度も電話したのに……」「総二郎

  • セカンドミッション 26

    メープルのスイートに入っていくと、奥の部屋にあるソファに体育座りで膝を抱えて座る牧野の姿。俺が部屋に入ってきたことにも気付いていないようで、一心に何かを読んでいる。近づいて見てみると、それは各社のスポーツ紙らしい。俺と牧野の記事か。「牧野。

  • My teacher 28

    3年ぶりに見る道明寺先生は、あの頃と少しも変わってなくて、あたしの記憶の中にある彼そのものだった。ステージ上に現れた時は緊張しているのか固い表情だった道明寺先生も、半年ぶりに会うという西門さんと話しているうちに、笑顔が漏れ客席を魅了していく

  • セカンドミッション 25

    牧野との電話を切ったあと、早速ババァから呼び出しがかかった。コンコン返事を待たずに、ババァのオフィスに入ると、見知らぬ男がソファに座っていた。「失礼しました。」俺はそう言って部屋を出ようとすると、「そのままで結構です。こちらは弁護士のかたで

  • My teacher 27

    3年後「牧野先生、集合写真撮りますか?」「あー、そうだった。着物が着崩れしないうちに撮っておこうか。」「はい。じゃあ、みんなー、集まってー!」着物に身を包んだ部員6名がホテルのロビーにある『秋のお茶会』という大きな案内板の前に集合する。「な

  • セカンドミッション 24

    『氷の王子 お相手は高校の後輩』『帰国半年 初のスキャンダル』『高級車の中の熱いキス』朝早く西田からオフィスに呼び出された俺の目の前には、各種新聞で一面を飾った俺のスキャンダル記事があった。昨日の車での一部始終をすっぱ抜かれたようだ。幸い夜

  • My teacher 26

    3月。卒業式が終わり、学園を正式に退職した。ずっと続くと思っていた教師としての日常は、呆気なく終わりを迎えた。渡米まであと2週間。今日は住んでいたマンションも解約してきた。学園も辞めマンションも解約した今、もうこの住み慣れた辺りにくる用は無

  • セカンドミッション 23

    牧野と付き合いだしてから1ヶ月。ラブラブな恋人期間を過ごせると思っていた俺は、完全にふて腐れていた。お互い多忙な仕事に加え、久しぶりに会えたと思ってもF3や滋たちに邪魔をされる。二人きりで会いてぇと思ってるのは俺だけか。そんな気持ちを牧野に

  • セカンドミッション 22

    かすかに遠くで聞こえる音に、意識が覚醒していく。体がいてぇ。いつものやわらかいベッドの感触ではなく、ゴツゴツした固い板に寝かされているようだ。ん…………?牧野の声?そこで、俺はガバッと起き上がった。そうだった。昨日、あれからそのまま牧野の部

  • セカンドミッション 21

    態度も体も大きすぎるこの男が、声を押し殺して泣いている。道明寺の涙を見たのは6年前のあの日以来。思わずあたしは道明寺の頬に手を伸ばしていた。「おまえとあのまま一緒にいれたら、俺らにだってこれぐれーのガキがいてもおかしくねーだろ。」そう言って

  • My teacher 25

    「牧野、俺、教師を辞める事にした。」久しぶりに会えた週末の夜、レストランで向かい合う牧野に、俺は思い切ってそう告げた。「…え?…どういう事?」困惑の表情で俺を見つめる。「家の仕事を手伝う事になって、これ以上教師として働く事ができなくなった。

  • セカンドミッション 20

    泣いたのなんていつぶりだろう…………。ああ、そうか、6年前あいつから別れを言われたあの日以来だな……。優しく俺の背中を撫で続けてくれている牧野の温もりが気持ちくて、このままずっとこうしていたい。さっきまで苦しくて苦しくて堪らなかった胸の奥も

  • セカンドミッション 19

    「そんなに買ってどうするのよっ。」コンビニのかごいっぱいにアイスを買い込んだ俺と健太に、笑いながら牧野が言う。どんだけ買ったって大した金額になんてなんねーし、牧野が笑っていてくれればそれでいい。あたしが出すと言ってきかない牧野を押さえ付け、

  • セカンドミッション 18

    「マジか…………それはきついな……。」俺の前で頭を抱える総二郎。俺のオフィスにふらりと立ち寄ったこいつは、あきらから昨日の店でのドタバタを聞いたらしく、はじめはからかい気味に俺のことを冷やかしてたが、俺が牧野との別れ際に言われた言葉を総二郎

  • セカンドミッション 17

    「戻ってこないと思ったら二人して何やってんの?」「司、それ、ある意味犯罪だから。」うす暗い廊下の影で、ジタバタ暴れる牧野を強引に腕のなかに抱え込む俺の背後で、あいつらの声がした。振り向くと、そこには帰り支度を整えたやつらの姿。「そろそろ帰る

  • My teacher 24

    牧野と付き合うようになり、週末はお互いの部屋で一緒に過ごすということが日常になった。仕事をしたり、読書をしたり、時には部活の試合で疲れてずっと眠っている、なんて事もあるが、それでも、一緒にいるという事自体が幸せで、牧野と過ごす時間が俺にとっ

  • セカンドミッション 16

    総二郎と三条の話を聞いたあと、トイレに立った俺が個室へ戻ると、牧野の姿が見えねえ。絡んでくる滋に適当に話を合わせながらも、俺は気になって扉の方を何度も見るが、あいつはなかなか戻ってこねえ。どこに行ったんだよ。トイレにしては遅すぎる。電話か?

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