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My sweet home 〜恋のカタチ。 https://ameblo.jp/piko-piko65/

いろんな恋のカタチ。ちょこっと胸がきゅんとなるお話です。暇つぶしにケータイでも気軽に読めます!

ものすごく胸があったかくなって、ちょっぴり切ない気持ちになりたくなって書き始めました。私自身、もうそういう時間は通り過ぎてしまいましたが、もう一度そんな切ない時間を取り戻したい!

Hina
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2008/05/11

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  • まとめ!!

    小説再開までいましばらくお待ちください     小説(森野日菜) - カクヨムkakuyomu.jp   結城&あゆみ編ただいま連載中。毎朝7時ごろ更新してい…

  • つぶやき。

    My sweet home~恋のカタチ。をご覧くださっている皆様、いつもありがとうございます。  すみません。 お話続いてるのに突然のお休み・・ 実は最後まで…

  • Sirius(20)

    「・・祐介、さん・・」 真緒は頭が混乱した。 吉岡は静かに彼女に会釈をした。 「ど・・」 言葉がうまく出てこない。 すると 「ゆうべ。祐介くんから電話があって…

  • Sirius(19)

    「どんどん形になっていきますね、」 真緒は初音の運転する車の助手席から流れる街並みを見ていた。 「・・プロジェクトを立ち上げて、形になって。完成して。結果出て…

  • Sirius(18)

    「うん。津軽のもいいね・・。 この千葉のグラスもいいよね。ワイングラスも奇をてらってなくてスタンダードだけどフォルムがいい、」 「いろいろ見本を取り寄せてみた…

  • Sirius(17)

    そこで初音は思い出し 「あと。これ。赤星から、」 と真緒に紙袋を手渡した。 「赤星さんから?」 「今回あいつも一緒にって話だったんだけど。ぼくが一回行かれない…

  • Sirius(16)

    父が部屋を出て行ったあと 「・・なんか。すみません、」 真緒は何となく謝ってしまった。 「いいえ。こちらこそ・・お見苦しい所を、」 初音は恥ずかしそうにうつむ…

  • Sirius(15)

    今年の冬は暖かかった。 ここ数年それが当たり前のようになって地球温暖化を実感する。 白菜とネギの収穫が年々早くなる。  「うーん。もう今週中やなあ、」 初音は…

  • Sirius(14)

    赤星は学生時代は決して勉強ができる方ではなかったが、洞察力が異様に鋭くていつも心を読まれている気がして少しそこが怖かった。 気持ちをオフってる。  自分の中で…

  • Sirius(13)

    初音が非常勤で勤めている役所から赤星のテーラーまでは徒歩10分。 役所での仕事がある時はよくテーラーに行って一緒に昼食を摂る。 テーラーの裏手は6畳ほどの畳の…

  • Sirius(12)

    初音は自室に戻って机の引き出しの奥にしまい込んだ1枚の写真を取り出した。 また天音が生まれて数か月。 自分がその赤ん坊の弟を抱いて父や母や祖父と笑顔で写るその…

  • Sirius(11)

    12月がそこまで来ていて本当に風が冷たくなった。 白菜とネギの収穫が最盛期でここのところ農作業の仕事が7割くらいになっていた。 ようやく一段落して初音は握って…

  • 禍福は糾える縄の如し。

    ちょっとねえ・・ 昨日から言葉がないのですよ。 確か結婚を発表した時も金曜の深夜だったと思うのですが、昨日も朝起きて驚いてちょっと言葉がなかったですね。 私の…

  • Sirius(10)

    確かに真緒は母親の話を天音に振ってしまい ヤバい! と思ったことは確かだった。 しかし天音は取り繕っているとかそういう感じにも見えなかった。  「信じられない…

  • Sirius(9)

    「え!天音くんが作ったお好み焼きの方がおいしい!ふっくらしてる、」 ゆかりは天音が作ったものを食べた。 「焼いている間はコテでぎゅうぎゅう押したりしないで。ジ…

  • Sirius(8)

    「いい?いくわよ・・」 ゆかりは異常に緊張した状態で両手にコテを持っていた。 「・・はい・・」 天音も思わずその緊張が伝わってゴクリと唾を飲み込んだ。 ジュウ…

  • Sirius(7)

    その後の真尋のリハは無事に終わった。 「・・おまえ。すげーな、」 終わった後の控室で真尋はぽつりと天音に言った。 「は?」 「ホント。音すごくよかった。おれ海…

  • Sirius(6)

    颯爽としたその人は 「大きな声で。何かありました?」 と社員たちに聞いた。 「いえ、あの・・」 そして彼女が天音を見た時 「え・・」 驚いたように顔色が変わっ…

  • Sirius(5)

    天音は何度もそのA4の鍵盤の調子を確認した。 ダメってわけじゃないけど。 なんやろ。 響きが悪い・・  原因がわからなかった。 確かに弦が劣化しているようには…

  • Sirius(4)

    こうして天音は真尋のコンサートリハについて来た。 「これが新しくできた高野資本のホールかあ。めっちゃ立派・・。オペラの公演もできそう・・」 立派な新しいホール…

  • つぶやき。

    いつもMy sweet home~恋のカタチ。をご覧くださっているみなさま。 ありがとうございます。 新しいお話が始まってもう3つめのChapterとなりまし…

  • Sirius(3)

    真尋はまた『熱情』を第一楽章から軽く弾き始めた。 「今回は。お仕事ですか?」 天音が訊くと 「うん。 なんだっけ、どっかの会社主催のイベントでミニコンサート。…

  • Sirius(2)

    「ハア?居候?」 ようやく自分の身元を明かすことができて天音はほうっと息をついた。 「まあ、居候、です・・」 「なんだ。奏がいなくなったと思ったら。またちんち…

  • Sirius(1)

    「この、『ASHURA』ってサブスクアプリ。ええよなあ。使い勝手最高。他のはややこしくてなかなかプレイリスト作れへん。検索もサクサクしてるし、マイリストにちゃ…

  • Antares(20)

    「わ~初音の作った里芋の煮もの。うますぎ~~。」 「一日経つと旨くなる。」 昼休み初音は赤星の所に総菜を届けた。 その時初音のスマホが着信する。 「もしもし・…

  • Antares(19)

    『真緒、ほんとうにごめん、』 『誰も悪い人、いない。あなたはずっと優しいままだった。このことは。一生あたしの胸にしまうから、』   ハッと目が覚めた。 ボーっ…

  • Antares(18)

    「・・前の旦那さんは外交官やったらしいで。ずっとパリにいて。離婚して戻ってきて。父親も兄貴二人もそれぞれ偉い仕事して。自分は何もないってちょっと自信がなくてな…

  • Antares(17)

    「もう、ないんですか・・」 真緒はつぶやくように言った。 「わからないほど遠くにある。 不思議ですよねえ。もうないかもしれない星が今見えてる、」 初音はふとつ…

  • Antares(16)

    「はああ。 美味しい・・。 もうこの白米でさえも。」 初音の作った料理は本当に美味しかった。 「田舎のものばかりですけど、」 「ううん。よく『素材の味を生かし…

  • Antares(15)

    「えー、真尋のコンサートのピアノも調律していただいたことあるんですかー?」 「最初はまだ彼が北都フィルのお披露目でデビューしたばかりのころですが。『どんな感じ…

  • 砂漠の花。

    いつもMy sweet home~恋のカタチ。 をご覧くださっている皆様。ありがとうございます。  お話の方はカフェレストランのプロデュースの仕事に就いた真緒…

  • Antares(14)

    初音の自宅はさらに山間に入って、そこから10分ほど車で走り木々が抜けた小さな集落にあった。 「見渡す限り畑と田んぼでしょ? 赤星の家はあっちに見えるこんもりし…

  • Antares(13)

    「野々村さん、少し前に東京で働いていたことあったんですよね?」 真緒は思い出したように言った。 「え?ああ・・まあ。2年くらいですかね、」 初音は話題が変わっ…

  • Antares(12)

    また生地を裁断する音が響く。 「・・ま。初音はいろいろ背負ってるからな、」 真緒に聴こえるか聴こえないかの声で赤星はつぶやく。 そして。 「ひとつ言えることは…

  • Antares(11)

    「都会の人からしたら。『田舎だから』って言葉通じないんですよね。あたしも田舎が嫌でね。神戸で仕事してたけど・・。なんやろ。やっぱり帰ってきてしまった、」 美月…

  • Antares(10)

    「あ、あたし。赤星美月っていいます。いちおうドレメの学校出てて。神戸のアパレルで働いたりしてたんですけど。やめちゃって。今はたまにこの店手伝ったり。駅前のスナ…

  • Antares(9)

    「呆れてなんかいませんよ。あんなに笑っちゃってすみません。なんだかギャップがある人だなあと思って。おかしくなってしまって、」 初音は少し笑いをかみ殺すように言…

  • Antares(8)

    「何不自由ない生活で。羨ましがられますけど。やっぱりね。誰でも心に重いものはありますよ、」 真緒はふと笑った。 「重いもの、」 初音は車を運転するのでお茶を飲…

  • Antares(7)

    工房での話が長くなってしまい再びタクシーを呼んでホテルに向かおうとした。 すると初音から電話があった。 「ああ、大丈夫でしたか?」 開口一番その言葉で 「御心…

  • Antares(6)

    思いっきり笑っている初音を見て 「なんか。おかしかったですか??」 真緒はなぜ彼がそこまで笑うのかがわからなかった。 「す、すみません・・。 ちょっとさっきか…

  • Antares(5)

    具体的なことは東京に戻ってからすぐに連絡する旨を伝え、とりあえず赤星から前向きな返事がもらえたホッとした。 「ええと。ぼくはこれから畑の方に戻らないといけない…

  • Antares(4)

    「この辺の個人店は。キャッシュレス化してない所が多くて。やっぱり手数料とかね。大変だから、」 店を出ると初音が真緒に言った。 「・・そうなんですね。 なんか勉…

  • Antares(3)

    勧められた鍋焼きうどんを食べた。 「・・美味しい!!」 かなり寒くなってきていたのでその熱さが身体に沁みる。 「そやろー。天ぷらもでっかいし。うどんもモチモチ…

  • Antares(2)

    「北都さん、あの例のシャツのモニターになってもらったんやで、」 初音は赤星に言った。 「ああ。そうなん? どやった?」 「そうなんです!あのシャツ最高です!綿…

  • Antares(1)

    「遠い所をようこそ。疲れたでしょう、」 「ハア・・」 真緒は本当に疲れていた。 新大阪から特急に乗って一時間ほど。 どんどん田舎風景になっていくのに不安になる…

  • つぶやき。

    My sweet home~恋のカタチ。をご覧くださっているみなさま、いつもありがとうございます。  早いもので連載再開してから20日経ち、明日から新しい章と…

  • Canopus(20)

    「へえ、素敵ねえ。」 「色合いも何とも言えない・・」 翌日早速そのシャツを着てプロジェクトのみんなに見せた真緒は 「でしょう? これが従業員さんの制服とかだっ…

  • Canopus(19)

    「あ、南ちゃん。あたしこれからNC行ってくるね。」 事業部を出たところで南に会った真緒は少し急いでいた。 いちおうNCのプロジェクトに加わっているが、事業部の…

  • 心に刻み込まれる。

    歌手の谷村新司さんがお亡くなりになりましたね・・ 私がアリスを知ったのは小学校高学年くらいだったと思いますが 冬の稲妻 チャンピオン など中学生くらいの時によ…

  • Canopus(18)

    「ホントに車いすじゃなくてよかったの?大丈夫?」 真緒は杖をついて散歩をしたいと言った父を支えるように歩いた。 「車いすに頼っていたら。本当に歩けなくなりそう…

  • Canopus(17)

    その「彼」も驚いて立ち止まった。 「・・祐介さん、」 「え、あ、」 『彼』は真太郎と南を見てあからさまに焦っているようだった。 「ご・・ご無沙汰して、」 そし…

  • Canopus(16)

    「初音、」 穏やかな父が珍しく声を張った。 かがんでいた初音はスッと腰を上げた。 「もう。おまえがやりたいことをやってくれ。東京から戻ってきてホテルの仕事の話…

  • Canopus(15)

    「は・・兄を、ですか。」 帰宅した真太郎は食事を摂っていた天音と話をした。 「プロジェクトリーダーもぜひにって言ってくれてるんだけど。やっぱり忙しいから難しい…

  • Canopus(14)

    「そうかあ。ご苦労さんやったな、」 自宅に戻った初音は土産物をテーブルに置きながら父に話をした。 「会社の方も北都社長のお宅も。本当にいい方たちばかりで。くれ…

  • Canopus(13)

    紗枝は夕べのうちに真太郎から連絡を貰っていた。 初音が作って来た資料を読み込んでまじまじと彼を見てしまった。 「私、丹波篠山は行ったことないんですけど。いいと…

  • Canopus(12)

    翌朝。 「え・・これ作って下さったんですか。」 真太郎は初音から手渡されたレジュメを見て驚いた。 「奥様からリビングにあるパソコンをちょっとお借りしました。ス…

  • Canopus(11)

    「確かに、」 真緒が思わず声を上げた。 「パリにもね。シャンゼリゼ通りからちょっと外れた所にたくさん小さなカフェがあるの。ガイドブックにも載らないような。ホン…

  • Canopus(10)

    そうこうしているうちに天音も真太郎も帰宅してにぎやかな食事になった。 「へー。白菜のサラダっておいしいの?なんか生で食べるとかためらっちゃうけど、」 「新鮮な…

  • Canopus(9)

    想像はしていたものの。 北都邸がそれを超えるほどの大豪邸で初音はさすがに驚いた。 ほんまに。 こんなトコに天音が下宿してるんかいな・・ そんな気持ちでインター…

  • Canopus(8)

    「じゃあ。おれ5時には上がって帰れると思う。北都さんには初兄が6時ごろ来るって言ってあるから。これから大学の先生のところ?」 天音は兄を外まで送っていった。 …

  • Canopus(7)

    相当なイケメンっぷりな天音の兄、初音を見て いきなりさくらが張り切ってやってきた理由を成たちは無言で理解をした。 「これ。お口に合うかわかりませんが、」 初音…

  • Canopus(6)

    「まあ。自分に自信がないんやろなあ。」 南は社長室に戻って真太郎にそう言った。 「デキのいい兄貴、天才の兄貴がいるからね。ハナから自分のポテンシャルあきらめて…

  • Canopus(5)

    「えっ、カフェレストラン・・?」 翌日、真太郎は父の病院に付き添って遅れてやってきた真緒を呼び出した。 「チームに加わってみるか?」 概要が書かれたレジュメを…

  • Canopus(4)

    自分のしたいこと、かあ。 真太郎は天音の話を聞いてまた真緒のことを思ってしまった。 我々は。 正直金銭的には恵まれた環境で。 お金の心配なんかしないでやりたい…

  • Canopus(3)

    「なおさら。 真緒ちゃんにちゃんとした仕事。してもらいたいよね。」 南は彼に食事を運んできた。 「真緒ちゃんってさ。わがままに見えても全く自分の意思をぶつけて…

  • Canopus(2)

    「明日。 お父さん病院の日でしょ? あたしが連れて行ってあげるから、」 ラフランスを食べながら真緒は母に言った。 「仕事は?」 「明日は午後からにしてもらった…

  • つぶやき。

    いつもMy sweet home~恋のカタチ。をご覧くださってありがとうございます。 今日から新しいお話が始まりました。  特に予告なく始めましたが、もうわか…

  • Canopus(1)

    「え?カフェレストラン?」 南は思わず聞き返した。 「うん。ノースキャピタル赤坂に隣接する土地買うことになってね。 もともと二軒ほどの小さな飲食店あった所、も…

  • おしらせ。

    My sweet home~恋のカタチ。 いつもお読みくださってありがとうございます。 えー 突然ですが。  明日から新連載スタートします。  前回のお話の終…

  • つぶやき&進捗具合。

    My sweet home~恋のカタチ。 いつもお読みくださってありがとうございます。 長らく小説は休載中ですが、一応次回作は書いております・・ 一応恋愛スト…

  • 猛暑の中・・

    いつもMy sweet home~恋のカタチ。を読んでくださっているみなさま。 毎日暑いですねーー 時候の挨拶挟みつつ、本当にありがとうございます。  ずうっ…

  • 何もしていないわけではない。

    いつもMy sweet home~恋のカタチ。をお読みくださっている方々、ありがとうございます。 ただいま小説、長期休載中です。 このお盆休み。 5連休頂きま…

  • ファン心理と疑似恋愛。

    まーーー 毎日暑くて暑くて。 私はほとんど外に出ない仕事ですけれども。 ちょっと買い物に行くだけでヘトヘトです。 電気代は気になりつつもうクーラーなしの生活は…

  • 安住さんがすごい。

    ただいま小説休載中です。 長く休んでしまって申し訳ありません。 めちゃくちゃゆっくり書き進めています。 しかし一気に書き上げないと、正直最初の設定を忘れてしま…

  • 最近のわたくし。

    なんで過ごしやすい季節って短いんですかね。  ・・・  あ、すみません。 すっかり季節の話から入ってしまう年齢になってしまいました。 ただいま小説お休み中です…

  • Procyon(5)

    初音が外にゴミを置いて来て戻ってくると 「お茶、入りましたよ。」 真緒がほうじ茶を淹れてきた。 「あ。すみません・・」 「こちらこそ。ありがとうございました、…

  • つぶやき。

    いつもMy sweet home~恋のカタチ。を読んで下さってありがとうございます。 今日で今回のお話は終了です。  瑠依と小和はお互いに新しい一歩を踏み出し…

  • Fate(20)

    納戸の荷物を何とか運び出して天音がデスクに戻ってきた。 「・・すごいですね、」 小和はボソっと彼に言った。 「え?なにが?」 「調律師にとって一番必要な能力。…

  • Fate(19)

    「どうも~。」 午後になってさくらが一楓を連れてやって来た。 「え?今日なんかあった?」 成が思わずカレンダーを見た。 「うん、少しずつね。 受験も近いから子…

  • Fate(18)

    「おはようござ・・」 小和が事務所に入っていくと、ドアを開けた途端 「うっ・・」 異様な匂いに鼻を押さえた。 見ると加治木がデスクでまた納豆をパックのまま食べ…

  • Fate(17)

    瑠依がサックスをやりはじめたきっかけはあの純太のサックスを見つけたことに違いないのだけれど。 才能を発揮し始めたのは何より彼がサックスが本当に好きで夢中になれ…

  • Fate(16)

    「・・おはよ・・ッス、」 ピアノの音が聴こえてなにごとかと天音もそーっと入って来た。 「あー。 神山さんですか。」 「シーっ、」 成は指を口に充てた。 「・・…

  • Fate(15)

    「おかえり。 ゆっくりできた?」 サラが笑顔で身体を寄せる。 瑠依は特に反応せずに荷物をほどいていた。 「ね、これから食事に行かない?」 そう誘ってくる彼女に…

  • Fate(14)

    「耕平さんと出会って、平穏なことがこんなに幸せだと思わなかった。 ホント。 出会う人によって運命変わる、」 さくらはまた箸を持っておかずに手を付けた。 小和は…

  • Fate(13)

    そんな小和の真剣なまなざしに気づいて 「あ、これ。 めっちゃかわいそうな女の話してるわけでもなんでもないからね、」 さくらは慌ててそう言った。 「え・・、あ。…

  • Fate(12)

    「ほんとう・・?」 さくらは首を傾げた。 「瑠依くんって・・ホント明るくて人懐っこくて。すごく懐に入って来るのが上手な人です。 でも・・自分が他人に踏み込まれ…

  • Fate(11)

    「ごめんねえ、忙しいのに。 悪かったね、」 「いえ、」 小和がさくらの自宅に着いたのは午後7時を回ったところだった。  「うん、桃華ちゃんは練習では完璧なんだ…

  • Fate(10)

    銀行帰りにちょうどお昼時だったので、小和は公園のベンチにそっと腰かけた。 昼休みで昼食に向かう会社員たちが楽しそうにおしゃべりをしている。 だから。 運命が真…

  • Fate(9)

    「もう一度。 石清水瑠依として。 サックスと向き合う気持ちになったんだと思います。 結局さよちゃんにはこのことは言わなかったようです。 自分の問題、というより…

  • Fate(8)

    さくらの言葉に葦切はしゅんとしてしまった。 「そういうもんですか・・」 大きなため息をついた。 そこでさくらは彼が生まれて初めて『つきあった』女性が自分である…

  • Fate(7)

    「そんな理屈じゃないよ。 あたしも・・みんなも。 瑠依のことが好きだから。 あんたの人生なんだから自分の生きたいように生きればいい。」 さくらは電話をしながら…

  • Fate(6)

    自宅に戻った小和はとにかく涙が止まらなくて 止まらなくて。 何となく予測はしていたけれども、彼の口から告げられると 思った以上のショックが襲っていた。  生ま…

  • Fate(5)

    「だって・・あたしとつきあいたいって気持ちが合ったら・・そんなの黙って二股かければいいだけじゃない! 正直に言うってことは! もうあたしと別れたいってことじゃ…

  • Fate(4)

    「・・おれ。 他の女と、寝た。」 瑠依は意を決したように真実を彼女に告げた。 「え、」 小和は驚いて顔を上げた。 「・・その人のこと。 好きとかそういうんじゃ…

  • Fate(3)

    小和はずっと待っている間落ち着かなかった。 ずっと音沙汰がなかった瑠依からLINEがやっと来たのが元旦。 簡単に 『ごめん、今オヤジたちと一緒に青森にいる。 …

  • Fate(2)

    「だから。 お父さんには幸せになってもらいたかったんです。 お父さんが好きな人と・・ずっと生きられるように、」 千晶はポットから紅茶をカップに注いだ。 ずっと…

  • Fate(1)

    そんな彼女を見て瑠依は 「・・祐美さんを。 よろしくお願いします、」 静かにそう言った。 千晶は え? という顔をした後すぐに笑顔になって 「ホント。 なんか…

  • Refrain(20)

    「あけましておめでとうございます~。 ささ、どうぞ。」 祐美は嬉々として玄関を開けた。 「おじゃましまーす、」 やって来たのは。 母の恋人の北城ともう一人女の…

  • Refrain(19)

    「鯵ヶ沢、どうだった?」 祐美はホットココアの入ったマグカップを瑠依の前に置いた。 「もう。 大歓迎。 おじいちゃんもおばあちゃんも。 おばちゃんもおじちゃん…

  • Refrain(18)

    「あのサックス。 持って帰ってもいい?」 瑠依のこの言葉がとどめだった。 葦切は熱いものがこみ上げてきて、手で顔を覆ったまま何度もうなずいた。 瑠依が純太を受…

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