「あたしも3人とも・・つわりがひどくてねえ。 でも実家の母親は早くに亡くなってたし、お父ちゃんはあんな感じだし。 誰にも頼れなくて。いったいどうやって乗り越え…
いろんな恋のカタチ。ちょこっと胸がきゅんとなるお話です。暇つぶしにケータイでも気軽に読めます!
ものすごく胸があったかくなって、ちょっぴり切ない気持ちになりたくなって書き始めました。私自身、もうそういう時間は通り過ぎてしまいましたが、もう一度そんな切ない時間を取り戻したい!
1件〜100件
「・・子育てって。 なんで『仕事の次』みたいに思われちゃうんですかね、」 萌香は斯波にお茶を淹れてコトっと置いた。 その言葉に顔を上げる。 「会社で仕事をして…
「ぼくもまとまった休みは取れないです。 でも。 何かあった時にはきちんと斯波さんにお休みを取れるようにお願いするつもりです。さくらさんはとにかく安心して出産し…
「今、ごはん温めますね、」 よっこいしょ、とさくらは立ち上がろうとしたが 「ああ、自分でやるから大丈夫。 それより・・ちょっと話があるんですけど、」 葦切は神…
「やっぱり現実には、厳しいよ。 葦切さんに今抜けられたら、」 斯波は休憩室でペットボトルのお茶を飲みながら言った。 「結局。 夫ができることって限られてるんで…
「幸い。 上司がウチの事情を汲んでくれて。 ぼくが早めに上がって瑠依を保育園に迎えに行ったりも彼女と交代でやってこれました。 ぼくは。 女性だけが子育てで社会…
「ホントはもっともっと前から言っておけばよかったんやけど、この件に関しての討議が後回しになっちゃって。 逆に葦切さんには迷惑かもしれないけどー」 南は小さくた…
「助かるとは思うんですけど。 のちのち自分で頑張らないといけないわけで。 来てもらっても、って。」 さくらは少し顔をしかめた。 「さくらさんはこれまで親御さん…
私がほぼ自己満足で書いているこの小説ブログ。 こんな稚拙な文章でも読んで下さっている方がいて本当に感謝感謝です。 このことをブログに書こうかどうか迷ったのです…
「ええっと。 もうめんどくさいからコレ1ケース買っちゃおうかな、」 さくらは陳列棚を見て言った。 すると 「いや。 新生児サイズのオムツって使える期間すごく短…
お久しぶりです。 めちゃ突然で中途半端ですが 明日からまた連載始めます。 いろいろ間が空いてしまってみなさんも大変でしょうが何とかついてきてください! スタ…
小説再開までいましばらくお待ちください 小説(森野日菜) - カクヨムkakuyomu.jp 泉川&怜子編ただいま連載中。毎朝7時ごろ更新していま…
ただいま小説休載中でございますが。 昨日大雨の中。 行ってまいりました。 写真パネルがいっぱい飾ってあって思い出に浸っていたのですが、一番楽しみにしていたの…
ただいま小説はお休みさせて頂いています。 この頃、どこが悪いってわけでもないんですが毎日何となく身体がだるく 寝ている間もずっと夢を見ている感じで熟睡ができず…
My sweet home~恋のカタチ。 をいつもお読みくださって本当にありがとうございます。 本日でセリシールの謎バイト・加治木理緒編終了です。 「天才」と…
明日実はそんな彼の表情をジッと見た後 「・・うん。 頑張る。 イベントで嬉しそうに音楽を聴いてくれてる子供たちを見ることが・・今はすごく楽しみで幸せ。音楽が心…
他の入所者たちも加治木のピアノの音に優しく包まれたようにゆっくりと体を揺らしている。 そして2曲目は。 ショパンの 『別れの曲』。 若くして亡くなった兄、兄…
明日実が笑顔で話しかけても、母親の表情は能面のように変わらなかった。 加治木は少し怖くなり、明日実の後ろの方に控えていた。 「今日は顔色がいいわね。気分がいい…
「・・うん、すごくいいと思う、」 そして優しく笑う加治木に 「あ、ありがとうございます。そう言ってもらえると嬉しいです、」 奏は照れたように笑顔を返した。 「…
振り返る加治木に 「あ、ごめ・・」 成は思わず謝ってしまった。 「いいえ、」 そう言ってピアノの蓋を閉めてしまった。 それを制するように 「あ! つづけて、」…
「だから。 カジくんも・・もうあの時に戻らなくていいんだよ、」 明日実は優しくそう言った。 「明日実・・」 「10年経って。 お互いに色んなこと変わった。 カ…
この 明日実の兄と母親以外の家族写真は一切飾られていなかった。 彼女はこの兄の病を治すために生まれた という事実をつきつけられているようだった。 「あ、それ…
おそるおそる中に入って、ガランとした空間にある祭壇の前に立った。 遺影の明日実の父を見上げる。 彼女の父親には会ったことはなかった。 優しそうに微笑むそのまな…
加治木は成から手渡されたメモを手にして場所を確認した。 セレモニーホールにはほとんど人がいない。 もう通夜の時間は終わっているようだった。 頭の中がモヤモヤと…
翌週のことだった。 メロディーシャワーの中沢が一人で打ち合わせにやって来た。 「すみません、今日は私ひとりで、」 「古賀さん、どうかしたんですか?」 成と加治…
「・・おまえの口から『勉強が忙しい』という言葉を聞くとは・・」 志藤は怪しんだ。 「カジくん、すっごく厳しいの・・。 来るのは土曜日だけなんだけど。 毎日、メ…
「カジくんさあ、彼女とかいないの?」 ひなたは勉強を終えて帰り支度をしている加治木に言った。 すると被せ気味に 「いない。コミュ障の人間にはハードル高すぎる、…
「すごくない? こんなにすぐ結果って出る?」 ひなたは得意げにこの間の小テストを加治木に見せた。 それを一瞥したあと 「小テストは小テスト。定期テストや模試で…
「こんなおれでも人で変わるんだから。 人生、おもしろいよなって思うよ、」 成は外の景色を見ながらポツリと言った。 さくらは彼の思わぬ『告白』に押し黙ってしまっ…
途中、小和とも別れ 「んじゃタクシーで帰ろかな。ナル、途中まで乗ってく?」 さくらは成に声をかけた。 「会社もち?」 「・・あたしの! ポケットマネーです! …
「セリシールでも。 ピアノから少し離れたバイトをして。 だけど・・ 本当に少しずつですけどピアノにのめり込んでいた時の気持ちを思い出したりして。 志藤さんの娘…
「・・カジさんは。 大学時代も『変わった人』とみんなから思われていて。でも、カジさんのピアノはそんなことを吹き飛ばしてしまうほどの力がありました。こんなに巧い…
「今・・どんなにあたしが幸せに暮らしていても。 あの時失わせてしまった『命』のことは。一生償っていかなくちゃいけないって思っています。若くて何もわからなかった…
それから の彼女の話を聞いた加治木は顔を両手で覆ってしまった。 「・・でも。 カジくんはやっぱりすごいね。 藝大に合格しちゃうんだから。」 そんな彼を気にして…
「その騒ぎの・・半年後。 兄が亡くなりました、」 明日実がそのシンとした空気を破るようにその事実を伝えた。 「え、」 加治木は思わず驚いて顔を上げた。 「あた…
「その日から。 カジくんと会うことは、ありませんでした。 連絡も、もちろん取ることもなく。」 明日実は静かにさくらたちに言った。 さくらは思いつめたように小さ…
「・・明日実は。 和希に骨髄移植をする大事な身体なんです! 妊娠させるとか! いったい何を考えているんですか! 子供にどういう教育をしているんですか! 何とか…
「・・早く大人になって。 明日実の家族になる・・」 ベッドの中で彼女を抱きしめて 加治木はそうつぶやいた。 「カジくん・・」 その彼の気持ちが嬉しくてたまらな…
「明日実のお兄さんの容体が重くなって。 さらにお母さんは必死に病院に詰めて看病するようになって。明日実にもやり場のない怒りをぶつけるようになったそうです。 時…
兄に骨髄移植をするために生まれて 生きて。 加治木はその『トロイメライ』を一緒に弾いているうちに彼女の思いがシンクロしてきた。 自分以外の人間は ただ存在し…
「・・お母さん。 お兄ちゃんが命なの、」 明日実は加治木の横に立って、指一本で『トロイメライ』を弾きはじめた。 「絶対にお兄ちゃんを死なせないって。 それだけ…
話はずっと明日実と加治木の母がしていて 彼はずっと黙ったままで、たまにうつむいて静かにただただ話を聞いていた。 すると。 「・・明日実と音楽の話をするのは。 …
そんな中明日実だけが、 「カジくん、カジくん、」 と加治木にまとわりつくように接していて 練習室にもついていって彼のピアノを隅の椅子に腰かけて聴いていた。 …
「・・素晴らしかった。 とても高校生になったばかりの人が弾いてるなんて思えないくらい。上級生もみんなびっくりしてちょっとザワついたくらいで、」 明日実はクスっ…
明日実は緊張しながら加治木が母親と住むマンションを訪れた。 「・・明日実ちゃん、」 加治木の母は彼女の姿を見たとたんあまりに胸がいっぱいになり言葉が続かなかっ…
加治木は胸に手をやって自分を落ち着かせながら 「・・話、」 ようやく言葉を発することができた。 「え?」 明日実は彼を見上げた。 「話を、」 無口なところは …
普段の加治木からしたらまるで別人のようによくしゃべるのだが。 彼女の顔を一度も見ていないことに成は気づいていた。 一見話が弾んでいるようにも見えるが、全くそう…
うろたえる成をみて小和がコソっと 「何言ってるんですか・・ カジさんですよ、」 と言った。 「・・カジ・・?」 成は思わずその彼の顔を覗き込んだ。 スーツで。…
「・・元が低いだけに。目に見えて登ってきてる感じはします、」 加治木は静かに答えた。 「あの志藤さんの娘だからね。 まあ、心底のアホじゃないと思うんだけどね・…
「だからねえ。 カナの家のこと知った時。ちょっと衝撃だったっていうか。」 一転して神妙に言うひなたにマルつけをしていた加治木の手がふっと止まった。 「めちゃく…
「あたしこの問題解いてるから、食べてて。」 ひなたは机に向かった。 加治木はおにぎりと卵焼きを無言で食べていた。 「できた!」 ひなたがプリントを手渡すと…
「は? ひなたの家庭教師??」 さくらは驚いて思わず声が大きくなってしまった。 「まあ色々あってな。 どんな感じなのかひなたに訊いたんやけど。 なかなかちゃん…
「遠慮せんと。 食べ、」 志藤がそんな加治木に促すと 「・・気持ち的に。 腹いっぱいっス・・」 いつものようにボソっと言う彼に 「うるさいやろ? もうおれなん…
「あ、先生。 よかったらご飯どうですか?」 8時ごろに勉強を終えて下におりていくと、ひなたの母・ゆうこから声を掛けられた。 「え、ああ、そういうことは、」 や…
いつもMy sweet home~恋のカタチ。をご覧くださっている皆様。いつもありがとうございます。 本日より新しい章となりました。 お勉強大嫌いのひなたがい…
いきなり奏の話になって加治木は少し目を見開いた。 「カナにも言ってないんだけど。」 ひなたはふふっと笑って。 「あたし。 大学卒業して。 資格取って。 そした…
「おれが教えてやれることなんか。実際そんなにない。全ては一人でどこまでできるか、だ。ただ正解率上げようと思ってズルしたりショートカットしたりしたら自分のために…
「あ・・いらっしゃ・・」 ゆうこは言いかけて一瞬止まってしまった。 加治木はのっそりと現れ、そして無言で軽く会釈をした。 「えっと。 ・・加治木先生、ですよね…
「ただいま・・」 加治木が自宅に帰ると、母が既に帰って来て食事の支度をしてくれていた。 「ああ、おかえり。 今日ねえ・・」 いきなり話を始めそうだった母に 「…
加治木は表情を変えずにいつもの感じで志藤の熱弁をジッと聞いていた。 あまりにリアクションがないので 「・・聞いてる?」 途中で志藤が怪しんで聞いた。 「聞いて…
「え、お母さん藝大の教授なの・・?」 成はさすがに驚いていた。 「厳密には10月からだけどね。 あたしも知らなかったからびっくりした、」 さくらはいつもの成と…
「あれだけの腕がありながら。 なぜコンクールに挑戦しなくなってしまったのでしょうか。学校のイベントのソリストに選ばれても辞退するくらいでした。 彼に理由を訊い…
水橋に挨拶を終えて、さくらは加治木の母と一緒に部屋を出た。 「あの子、ちゃんと役に立ってます?」 そう言われて 「とても。優秀な子ですから。 ホントはバイトじ…
「カジくんは。 もうあたしの顔なんか見たくないって・・思ってるかもしれないけど、」 明日実のその言葉に思わず振り返った。 「あたしは。 ホントに嬉しかった・・…
「え、なんでそんな夢のないこと言うの?」 ひなたは加治木の言葉にムッとした。 「結局、子供の恋愛なんか。 先まで見えないってこと。」 「それはさあ・・」 反論…
ジッと何かを考え込んでいるさくらを見て葦切は 「・・余計なことは。 しない方がいいですよ、」 静かに言った。 「は?」 我に返ったさくらは彼を見た。 「・・そ…
「なんかよっぽどのことがあるのかなって・・思ってしまって、」 さくらは茶碗を手にした。 葦切はゆっくりと彼女の前に腰かけた。 「ぼくが。 さくらさんに『あのこ…
「す、すみません!」 そこにパスタを運んできたウエイターがやってきて、さくらの剣幕に彼が何となく謝ってしまった。 「え? あ! ち、ちがうから! ごめんごめん…
「は?」 さくらはその意味がわからず聞き返してしまった。 「先生が。 ランチ一緒に食べようって言ったので。 ゴハンをごちそうになりに来ただけですから。そのほか…
『やめて!私が悪いんです!カジくんは悪くないんです!』 『何を言ってるの!こんなことになって!きちんと責任を取って頂きます! 私たちがこの子にどれだけのことを…
「・・カジくん、」 思わずつぶやいた彼女に 「え、知り合い?」 成は二人を交互に見た。 加治木はリュックを持った手が若干震えてしまった。 その二人のリアクショ…
「え、児童養護施設の子供たちを招待するイベント?」 さくらは葦切から資料を見せてもらった。 「ええ。 北都でって話だったんですが、ちょっとスケジュールつけられ…
「はあ? 晴菜ってばそんな勝手なことして。 学校の課題はコンクール終わるまでナシねってあれほど言ったのに!」 さくらはもう機嫌が悪かった。 「いやそれは置いと…
加治木は黙ってピアノの部屋にやって来た。 そして成が持っていた楽譜を手に取りジッと見始めた。 そして数分後。 「じゃ。おれこっちでいいのね。」 加治木はそう言…
「ナル先生!お願いします!コンクールの練習はちゃんとしてますから!とにかく今はこっちを!」 「いや。 でもさあ・・ いちおうこっちもコンクールまでのプログラム…
「あ、ども。」 セリシールを訪ねた志藤はそこに加治木しかいなかったので意外そうに無言で小さく会釈をした。 彼はいつものように隅のパソコンで一人作業中だった。 …
My sweet home~恋のカタチ。 をご覧くださっているみなさま。 めちゃくちゃお久しぶりです! 12月1月と丸々お休みしてしまいました。 久々の長いお…
いつもMy sweet home~恋のカタチ。をご覧くださっているみなさま。 本当にありがとうございます。 今回ちょっと長いお休みを頂いています。 特に終わっ…
My sweet home~恋のカタチ。 をいつも読んで下さっているみなさま。 いつもありがとうございます。 小説は休載中ですが、それでも過去のものを読んで下…
いつもMy sweet home~恋のカタチ。 をご覧くださってありがとうございます。 えー 本日で、成の『結婚物語』終了です。 このお話は2年前の夏に2週間…
それから数日後。 「え・・ナニコレ、」 事務所に荷物が届いた。 「・・Keisuke Shidara・・って。 設楽啓輔さんですか?え、ナルさん設楽さんと知り…
奏はジッと動かず目だけせわしなく動かしていた。 「おれの奥さんのゆーちゃんでーす!」 成が張り切って柚を紹介した。 「はじめまして。 柚です。 高遠くんのこと…
「もう結婚、しちゃったの?」 さくらは若干目がテンになった。 「うん。」 成はもうケーキを食べ終えてしまった。 「はーーー、出た。『事後報告王子』、」 さくら…
まだまだ暑い日が続くけれど 8月も終わりに差し掛かり、若干日の勢いが弱くなった。 「あ。 いらっしゃーい、」 産休に入ったさくらは家でゆっくりと過ごしていた。…
伯父宅で夕飯をごちそうになって、二人ぶらぶらと帰って行った。 「この前、ナルさんは伯父さんが孫ばっかりでおれのことはどうでもいい、みたいなこと言ってましたけど…
背を向けてしまった成に 「・・ナルちゃん、」 伯母が優しく声をかけた。 「・・伯父さんたちのことも。 大事にしますよ・・ お父さんとお母さんと同じくらい・・大…
そのあと、小野塚の伯父宅へ二人で出かけた。 「片桐、柚さんです。 この前会ったけど・・」 成は少し照れながら彼女を紹介した。 「そのせつは。 ご家族の会に図々…
「でも。 お言葉に甘えてしまっていいんでしょうか、」 縁側に腰かける成に柚は声をかけた。 「え? おれも。 いい年こいてここまで親に面倒見させて・・って思わな…
亡くなった祖父の家は実家から一駅のところ。 ものすごく昔に行ったことはある。 「けっこう広かった記憶あるんだけど。 そんな二人で住むのに広すぎない?」 成はお…
「さっきおっぱい飲んだばかりだから、大丈夫よ。 お父さん、」 茉美が声をかけたが 「いや、こんなに泣いてるなんて! どこか悪いんじゃないのか?」 伯父は孫の煌…
「日曜日に?」 翌日、成は仕事帰りに柚の所に寄った。 「うん。 いいかな。」 パスタを思いっきりかき込みながら口の中をいっぱいにさせていた。 「もちろん、いい…
「来週の金曜日に?」 柚の母は彼女に食事を運んできた。 「うん・・。 日がいいからって。 ナルさんが、」 そっと父の表情を伺った。 「・・いいんじゃないか。 …
「もう朝から晩までコウちゃんにべったりなのよ。」 伯母が笑いながら言った。 「うーん、思っていたよりもすさまじいな・・」 成は半分呆れた。 「今までお父さんと…
「まあでも。 色々アドバイスはくれるけどー・・。」 成は志藤の様子を思い出しながら言った。 「志藤さん、前にナルのこと『おもろいヤツやな』って言ってたよ、」 …
「じゃあ・・。 来週の金曜日。 大安だからー・・。 ここで届け出そうよ、」 ベッドに寝転がりながら成は卓上カレンダーを見て指をさした。 「・・お父さんとお母さ…
「ナルさん、」 柚は驚いたままだった。 「やっぱ。 コレ、必要でしょ。 サイズはわかんなかったから・・あとでここで直してもらって、」 と、さくらから預かったジ…
「でも。 平穏でなんでもないことが幸せってことなんやなって。この年になるとわかる。」 志藤はペットボトルのお茶を飲んだ。 「ものすごくいいことがあったわけでも…
嵐のようにさくらが去って行った後、 指輪、かー。 成はしみじみそのジュエリーショップの名刺を見た。 買ってあげたいな~~~ もう何でも買ってあげたい! 早速…
ん・・・? 何となくあたりが明るくなっていて目が覚めた。 ムクっと身体を起こした。 おれの部屋・・ 成はまだアタマがボーっとしていた。 昨日。 さくらが産…
いつもMy sweet home~恋のカタチ。をご覧くださっているみなさま。 ありがとうございます。 さて。 成の結婚物語、そろそろ終盤を迎えています。 実…
その成のカミングアウトにみな固まった。 本人は運ばれてきたバゲットに手をつけて食べ始めた。 「パン、うめ~~~」 ひとしきり味わった。 「・・今。 なんつっ…
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「あたしも3人とも・・つわりがひどくてねえ。 でも実家の母親は早くに亡くなってたし、お父ちゃんはあんな感じだし。 誰にも頼れなくて。いったいどうやって乗り越え…
その日も志藤は仕事で帰宅が11時を回っていた。 リビングに入るとキッチンに電気が点いていた。 「おかえりなさい、」 ゆうこが水を飲んでいた。 「ああ、ただいま…
いつもMy sweet home~恋のカタチ。をご覧くださってありがとうございます。 明日から新しい章です。 妊娠したものの体調が悪いゆうこ。 志藤は彼女に退…
「ちっとは否定しろ!」 志藤はなんだか腹立たしかった。 「まあ、でも。 ゆうこにやめて欲しくないのは本音ちゃう? 1年休職するってのも。 ひとつの案やない?」…
もともと母性に溢れた人だと思っていた。 彼女といると本当に安らいだ気持ちになる。 ひなたを産んで母親になった彼女はさらにそういう空気に満ちていて ひなたが夜中…
「それは。 彼女の意思なのか、」 北都は煙草を取り出して火をつけた。 「・・いえ。 そういう話は出てません。たぶん彼女はこれからまた仕事に復帰しようと思ってる…
ゆうこの貧血は1カ月ほど投薬と加療で少しずつ良くなった。 しかし妊娠4カ月を過ぎても、つわりは重かった。 会社ももう1カ月も休んでいる状態だった。 「志藤さ…
「・・突発性発疹・・?」 ゆうこは聞きなれない病名に首をかしげた。 「うん、2歳前までの子が罹る病気でね。 高い熱が3日くらい続いた後身体に発疹が出てくるって…
「・・というわけで。 少し休まなくてはならなくなりました。本当にご迷惑をおかけして申し訳ありません・・」 その後出社した志藤は秘書課課長に深く頭を下げた。 「…
すぐに社長室へ行った。 「まだ顔色が悪い、」 北都はゆうこを気にした。 「昨日よりいいです。日によって波があって、」 ゆうこはか細い声で言った。 「食事は摂れ…
志藤ももちろん南が子供が欲しくて不妊治療をしていることは知っていた。 「・・忙しいと。 みんな思いやる気持ちが希薄になる。それは仕方がない、」 志藤は小さなた…
その後 社長に何も言うことがなくなってしまったので一礼して立ち去ろうとすると 「・・良くなるまで休ませた方がいいんじゃないか、」 思い出したように社長が声をか…
志藤はゆうこの視線に合わせるようにしゃがんだ。 「もうおれも秘書課を出てしまったし。ゆうこの仕事のフォローはできない。でも、子供持とうって決めたんやから。 お…
「え、具合あんまりよくないの?大丈夫?」 南は彼女の顔色を窺った。 「・・少しつわりのような症状はあるんですけど。なんか、」 「ん?」 「あたし。 もちろん実…
もうすぐ妊娠3カ月に入ろうという時、やはりつわりの症状が徐々に表れ始めた。 ゆうこはそれでもなんとかいつものようにひなたを実家に預けて出勤をしていた。 そして…
「え、子供?」 母にも少しの間、このことを黙っていた。 仕事帰りひなたを迎えに行き、ようやくその話をした。 「今、8週目。 予定日は今年の暮れくらいかな・・」…
ゆうこは社長室の花を整えていた。 その様子を見た北都が 「なにか。いいことでもあったのか、」 彼女に声をかけた。 「え・・。」 意外そうに振り返ると 「なんだ…
「・・ダメ?」 一転、ちょっと潤んだ瞳でそんな風に言われて。 少しドキドキしてきた。 今おれは。 おねだりをされている・・ 彼女に・・ 何しろロクな恋愛期間も…
ゆうこはひなたを傍らのベビーベッドで寝かしつけた後、ベッドに入って行った。 「・・ねえ、」 そして本を読んでいた横にいる志藤に声をかけた。 「ん?」 「・・二…
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