港区赤坂七丁目の「高橋是清翁記念公園」で、82歳の私はしばし佇みました。 困難に立ち向かい、人生を楽しんだ是清翁。その気概にあやかろうと、緑の中を歩きながら「少しは胆力が私にも移ったのでは」と、年寄りらしからぬ期待を抱いたのです。公園の向かいにある「コーネル・コーヒー」もお気に入り。静かな時間を持てます。以前、記事にまとめていますので、よろしければこちらもどうぞ。 (関連記事 → 「コーネル・コーヒー ...
赤坂のカフェ「ハシエンダ」で、是清翁の胆力は今日も私に届かず
港区赤坂七丁目の「高橋是清翁記念公園」で、82歳の私はしばし佇みました。 困難に立ち向かい、人生を楽しんだ是清翁。その気概にあやかろうと、緑の中を歩きながら「少しは胆力が私にも移ったのでは」と、年寄りらしからぬ期待を抱いたのです。公園の向かいにある「コーネル・コーヒー」もお気に入り。静かな時間を持てます。以前、記事にまとめていますので、よろしければこちらもどうぞ。 (関連記事 → 「コーネル・コーヒー ...
『ナルコトピア』書評|黄金三角地帯・ワ州の“麻薬国家”を描く衝撃ノンフィクション
この本を読み終えたとき、私はしばらくページを閉じられなかった。 描かれているのは、歴史でも政治でもスパイ小説でもない。 国家そのものが狂気に感染していく過程だ。第二次世界大戦後、東南アジアに吹き荒れた共産主義の赤い嵐。 それを止めようとするアメリカの諜報機関。 アメリカと中国の間隙を縫って、 双方を手玉に取った麻薬王たち。 黄金三角地帯は、まるで世界の“裏側”が地上に露出したような場所だった。著者パトリッ...
赤坂の古民家カフェ「東京リトルハウス」へ|戦後建築でまったり
赤坂といえば、若い頃の私は“シティボーイ”として男の伊達をミエミエに闊歩していた街だ。今では闊歩どころか、坂を上るだけで息が上がる。 シティガールにも縁があった気がするが、あれは幻だったのかもしれない。古民家カフェ「東京リトルハウス」は、エスプラナード赤坂という洒落た通りにある。 エスプラナードと聞くと、スリランカのニゴンボやマレーシアのペナンを思い出す。 【関連記事】エスプラナードのあるスリランカの...
「赤坂珉珉」で三種の餃子を一気食い|焼き・水・揚げのそろい踏み
地下鉄、赤坂駅から歩くこと十分。 蒸し暑さがまとわりつく日だったが、「珉珉」の餃子を思い浮かべるだけで、口の中に唾が湧き、足取りが軽くなった。平日の昼。開店十一時三十分の十分前に到着すると、すでに三番目。 餃子を前に並ぶと、人はなぜか穏やかになる。これはもう、理屈ではない。【関連記事】 前回の「赤坂珉珉」訪問記。店主の一喝が、今日のスパイス!餃子を食べるなら、ここにも寄りたい! 「タンギョウ発祥の店...
西葛西「東京ミタイワラ」で甘さの深淵へ──インド式スイーツ3個完食の午後
西葛西駅のすぐそばにあるインドスイーツ店「ミタイワラ」。 外観はお洒落で、まるで「丸の内のスイーツ店」を装っている。階段を上がって二階に足を踏み入れた瞬間、私は悟った。 ここは日本ではない。インドが日本に寄生している。シンガポールのムスタファ・センター前の甘味店を思わせる、 あの“インド人の熱気で肺がびっくりする感じ”だ。【関連記事】前回の「東京ミタイワラ」訪問記事です。ドーダとジャムンを注文し、 チャ...
エリーザ・ホーフェン『暗黒の瞬間』|裁判の“その後”を描く異色ミステリ
ドイツ発のミステリだが、いわゆる“勝利の快感”とは無縁の物語だ。主人公はベルリンで活動する60代の刑事弁護士。 彼女がこれまで扱ってきた九つの事件を振り返る形式で物語は進む。 普通のミステリなら、弁護士や刑事は苦戦しつつも最終的には勝利をつかむ。 だが本作では、依頼人に裏切られ、負け、悔いを残す。 読者は気づけば、この“勝てない弁護士”に声援を送りたくなっている。プロローグで彼女は弁護士辞職願を郵送する。 ...
西葛西、駅を出ればサリー姿にポーッ、料理店「カルカッタ」でスパイスにフウフウ
西葛西を久しぶりに訪れた。 この街でステーキ店を探すのは、私でも分かる“愚行”だ。駅を出ればサリー姿の女性が子どもの手を引いて歩く。 ここはもう日本ではなく、胃袋がインドのピリリを求める街・西葛西である。日曜日。カレー巡礼者たちの行列を恐れ、開店前から並んだ。努力の甲斐あって一番乗り。 まずはカレー。さすがの味だが、実はもっと驚いたのは ナンの軽さ。油が違うのか、胃にもたれない。年齢を重ねるほど、こうい...
映画『砂の器』クライマックスの舞台へ|埼玉会館に残る“宿命”の余韻を歩く
5月9日。創立100周年を迎えた埼玉会館で、映画『砂の器』のロケ地見学会と上映会が行われた。 会場には、あの日の空気を吸い込みに来た人々が静かに集まっていた。(上映会のポスター)1974年(昭和49年)公開の映画『砂の器』。 そのクライマックス──加賀英良が「オーケストラとピアノのための組曲『宿命』」を演奏する場面──が撮影されたのが、この埼玉会館だ。舞台上では、天才音楽家としての“加賀英良”という衣が、ゆっくりと...
昭和49年(1974年)10月に公開され、日本中を震わせた映画『砂の器』。封切りの半年前、豊洲にはセブン‐イレブン1号店が開店した。高度成長の余熱がまだ街に残っていた時代だ。この映画は、原作から離れてゆく後半こそ、映像と音楽が一体となった“映画そのものの魅力”が花開く。 菅野光亮作曲「宿命」の重厚な旋律。 捜査会議で逮捕状を求める今西刑事の、あの哀切を帯びた声。 日本の春夏秋冬を縫うように旅する親子の姿。 まるで...
文庫本上下巻、合わせて九百ページ。 普通なら途中で息切れする厚さだが、「砂の器」は読者を逃がさない。 東京・蒲田駅から川崎駅へ向かう操車場で発見される遺体── この一場面だけで、物語がどれほど深く、どれほど容赦ない方向へ進むのかが暗示されている。警察は犯人を挙げられず、捜査本部は解散。だが、ここからが本当の物語だ。 警視庁の今西警部補と、所轄の若手刑事・吉村は、家庭も睡眠も削りながら捜査を続ける。 この...
蒲田駅西口から東急池上線の高架下を歩くと、突然あらわれる「バーボンロード」。 名前だけ聞けばニューオリンズの「バーボン・ストリート」を思い出す。【関連記事】 ニューオリンズ「バーボン・ストリート」旅行記だが、蒲田のバーボンロードは華やかさよりも、昭和の混沌とした路地の匂いが勝っている。“ロード”と名乗る意気込みだけは世界級だが、実態は愛すべき雑多さの塊だ。この路地で、私が胸を張って世界に誇れる店があ...
JR蒲田駅の西口に降り立つと、駅前広場には老人たちが思い思いに時間をつぶしていた。 植木の柵に寄りかかる人、しゃがみ込んで空を見上げる人。だが、私と目が合うとニコッとしてくれる。どうやら私は、背を丸めた“蒲田の仲間”として受け入れられているらしい。初手から、妙な安心感があった。駅前には「サンライズ蒲田」「サンロード蒲田(旧蒲田銀座)」「バーボンロード」と、カタカナの通り名がずらりと並ぶ。 これまではその...
越谷、タイ料理店「チョークディー」でカオソーイ…蘇ったメコン川での悪夢
タイ料理を食べたいな。ふと思ったら、もう電車に乗っていました。「プー・パッ・ポン・カリー」と口ずさみながら……。身の軽さ、脳の軽さ、軽薄さ。頭髪、存在感……薄いのは私の身上です。でも、カレーソースとふわふわ卵のあの味を思い浮かべていると、涎、ポタポタ。越谷の人気タイ料理店「チョークディー」でメニューを眺めていた瞬間、運命の出会いがありました。 「カオソーイ(硬麺)」の写真が、まるでチェンライの屋台から...
マイクル・コナリー『判決破棄』 年齢を重ねて気づく“思い込み”の怖さ
再審請求・DNA鑑定・法廷サスペンスの真髄マイクル・コナリーの『判決破棄』は、法廷サスペンスの醍醐味を存分に味わえる一冊だ。 検事と弁護士の丁々発止の応酬は緊張感に満ち、法廷外ではじわじわと恐怖が迫ってくる。ページをめくる手が止まらない。物語の核心:24年前の少女誘拐殺人事件と「再審請求」物語は、24年前の少女誘拐殺人事件で有罪となった囚人が、刑務所から再審請求を行うところから始まる。当時の決め手となった...
中央区湊の路地裏が、昭和が、私を待っていた。5年ぶりだ。再開発の波に揉まれながらも、一、二丁目にはまだ昭和の面影が息をしている。コインパーキングと低層ビルの隙間に、ふとレトロ建築が顔を出す。そのしぶとさに、思わず「よくぞ残ってくれた」と声をかけたくなる。二丁目に今もポンプ式井戸が立っているのを見つけたときは、鷹揚に頷き、ポンプを撫でてやった。湊一丁目の鐵砲洲稲荷神社から歩く。すぐそばには「クリーニ...
銀座「紹興苑」でQRコードに敗北しつつ、香港焼きそばをむさぼる
銀座・東銀座エリアで香港スタイルの焼きそばと点心を食べられる店「香港飲茶 紹興苑」を、ランチタイムに訪問しました。 最寄りは東銀座駅から徒歩数分、銀座駅からも10分ほど。あの名物コロッケサンドの「チョウシ屋」の斜め向かいという、迷いようのない立地です。【関連記事】 コロッケサンドの「チョウシ屋」訪問記事。正午に入店すると、案の定ほぼ満席。 しかし、空席発見老師としての長年の修行が実り、小さなテーブルを...
油と欲望が擦れ合う音──近松×桜庭訳『女殺油地獄』の底なしの闇へ
享保九年(1724年)に書かれた近松門左衛門の名作を、桜庭一樹が現代語訳した一冊。私がこの物語に初めて触れたのは、片岡仁左衛門が与兵衛を演じたシネマ歌舞伎だった。 あの殺しの場面は、今も体の奥に残っている。金欲しさに女性を刺す青年――その残酷さが、仁左衛門の所作を通すと、どこか倒錯した興奮とともに立ち上がってくる。観客はスクリーンに吸い寄せられ、息を呑み、いつしか与兵衛の体温にまで同調してしまう。だが、...
大森銀座(ミルパ)を歩く──昭和の風景とアステカ農法(?)が交差する!
JR大森駅東口から数分。 ふつうの商店街を歩くつもりだったのに、頭上に突然あらわれた巨大アーケード。 そして、でかでかと掲げられた一言。「Milpa」……ミルパ? 大森銀座じゃないのか? 商店街が突然ラテンアメリカに転生したのか?意味が分からず調べてみると、 「アステカ時代のナワトル語で“昔から行われてきた農法”」とのこと。 もう、やだ。 なぜ大森でアステカ。なぜ農法。なぜ今。しかし地元の人はまったく動じていない。...
「大井銀座」の“穴倉”に落ちた日。昭和の残響に耳を掴まれたワタシ
■ 大井銀座──昼の光がどこか不安な商店街JR京浜東北線 大井町駅東口 からゼームス坂上へ。 区役所通りに広がるのが 「大井銀座商店街」 だ。住宅と商店が混ざり合い、チェーン店の少ない“素朴な東京”。 だが、私は歩きながらずっと落ち着かなかった。 理由はわからない。 商店街の旗に小さく書かれた「銀座」の文字が、なぜか私を嘲笑っているように見えたからだ。■ 路地が私を呼んだ──昼なのに暗い、穴倉の入口大井銀座から横町へ...
「コーネル・コーヒー」(赤坂)、スマホに支配された世界で、ひとりだけ無武装のワタシ
青山通りを歩くと、「コーネル・コーヒー」に吸い寄せられてしまいます。草月会館の二階。赤坂御用地と高橋是清翁記念公園の緑が、こちらの心の緩みを見透かすように広がっています。激務でギターの弦のように張り詰めているから癒されたい──ではありません。 私はいつも緩んでいる。 だからこそ、たまには若者の中で“緊張しているふり”でもしてみたいのです。ところが入ってみると、テーブルの間隔はゆったり。 欠伸をしても、た...
石を積み、鬼に砕かれ、それでも書く男・橋本忍黒澤明の『羅生門』『七人の侍』。 今井正の『真昼の暗黒』。 『私は貝になりたい』『砂の器』『ゼロの焦点』『八甲田山』——。日本映画の“骨の部分”を作ってきた脚本家・橋本忍。 本書は、その人生をたどりながら、 名作の裏側に潜む執念と狂気 を、容赦なく照らし出す。🩸脚本づくりは「賽の河原」橋本は脚本を、こう語る。「積んだ石を、鬼が金棒で叩き壊す。 そのたびに、体の奥ま...
赤坂イタリアン「ラ・スコリエーラ」で、82歳が魚に呼ばれ、現実が少しバグった昼食記
私は82歳になった。 自分の意思ではない。 誰も許可していないのに、勝手に1歳増えた。 これはもう、年齢という名のバグだ。 人間のアップデートは自動にしないでほしい。そんな私を孫が、赤坂のイタリアン 「ラ・スコリエーラ」に呼んでくれた。誕生日祝いだろう。多分。青山一丁目と赤坂見附の間。 孫から見ればただの場所だが、 私には“異界への入口”にしか見えない。 向かいは赤坂御所。 皇族の静けさと、私の内なる騒音がぶつ...
「お寺の掲示板」三田の魚籃寺・忍願寺・宝生院──悟りたいのに悟れない82歳の春
三田の寺を歩く私──悟れないまま春が来るどういうわけか最近はお寺の掲示板に説教される日々になってしまった。 悟りたい。 悟りたいのだが、どうにも悟れない。 むしろ、掲示板を読むたびにイライラが増す。若い頃は「悟り?そんなのは老後の暇つぶしだろ」と思っていたのに、いざ老後になってみると、暇つぶしどころか悟れない焦りが胸の奥でじりじり燃えている。 そんな気分のまま、魚籃寺、忍願寺、宝生院を歩いた。魚籃寺──ダ...
静かなる諜報の美学——モーム『英国諜報員アシェンデン』を読む
第一次世界大戦の暗い雲がヨーロッパを覆い、ロシア革命前夜のざわめきが遠く響く。その時代の空気を、モームは驚くほど静かに、しかし確かな筆致で描き出す。主人公アシェンデンは作家であり、同時に英国諜報部に徴用された“観察者”でもある。彼の目を通して見える世界は、戦争の喧騒よりも、人間の弱さや矛盾が静かに浮かび上がる場所だ。スパイ小説といえば派手な諜報戦を思い浮かべるが、モームはその期待を軽やかに裏切る。ア...
銀座「アトリエ マッチャ」で抹茶クリームいちご──81歳が出会った小さな奇跡と雅な会話
抹茶香る“クリームいちご”という小さな奇跡午後4時半。行列覚悟で銀座八丁目の人気店「アトリエ マッチャ」へ向かったところ、まさかの一席だけ空席。 私がJリーガーになるくらいの確率で起きる奇跡です。「こちらでご注文をお願いします」目の前では、インドネシアから来た7人組が、メニューの一つひとつを丁寧に確認しながら注文中。 私はというと、経験上、カフェでメニューを熟読しても寿命が縮むだけだと知っています。 「...
老いも若きも黙らせる一撃。高輪、「セイジアサクラ」のカレーパン、恐るべし
高輪・二本榎通りの「ブーランジェリー セイジ アサクラ」パン好きの間では名の知れた店だが、私にとっては“人生の授業参観”のような場所だ。午後2時。 いつもは行列ができている店頭に、誰もいない。 これはもう、私が日々こっそり積み重ねている善行が、ついに天に届いたとしか思えない。 81歳にもなると、こういう小さな奇跡に涙腺が緩む。🧀 チーズカレーパン(480円)薄くて固い生地を裂くと、野菜がぎっしり。 スパイスの香...
高輪ニューマン28階の絶景と二本榎通り散歩|高輪ゲートウェイ駅周辺の再開発エリアと歴史の残り香を歩く
高輪ゲートウェイ駅周辺は、再開発が進み、日々新しい景色へと変貌しています。見上げれば高層ビル、足元では工事の土埃。そんな“未来の東京”の中を、昭和の速度で歩く81歳の私が、二本榎通りから旧東海道を経て三田駅まで散策してきました。高輪ニューマンの展望フロア(28階)高輪ゲートウェイ駅を出ると、巨大な建設現場と高層ビル群が広がります。未来都市のような光景に、私はすでに“時代に置いていかれた感”を覚えます。2025...
原石の角栄を掘り起こす――清濁併せ呑む覚悟の物語『田中角栄の流儀』
向谷匡史『田中角栄の流儀』は、政治家としての“完成された角栄”ではなく、まだ泥と汗の匂いをまとった“原石の角栄”を掘り起こす本だ。15歳で雪国を飛び出し、住み込みで働きながら学ぶ。あの豪腕の背骨は、都会の埃と油にまみれたこの時期に鍛えられたのだと、読んでいて背筋が伸びる。戦前の日本は、今よりはるかに選択肢が少ない。高等小学校を出れば一人前とされ、教育の門戸も狭い。だが角栄は、与えられた枠に収まらず、枠そ...
ニュウマン高輪の絶景でピッツァ暴走。81歳、「ガーデンハウス」で人生の“食いそびれ”を回避する
■ 高輪ゲートウェイ駅に新しくできた「ニュウマン高輪」その28階にある「ガーデンハウス」で、港区の絶景とピッツァを味わってきた。最近、スポーツジムでは“薬の種類自慢”と“早起きマウント”が流行している。私は薬ゼロ、起床は午前8時。ジム爺たちの健康マウンティング合戦に、81歳の私は毎回フルボッコである。だからせめて、「港区の28階でピッツァを食べた男」として一矢報いたかった。……いや、本音を言えば、行きそびれる前...
越谷の人気店「和牛ボーイ」で、81歳が“模倣の欲望”に落ちた瞬間
越谷で人気のハンバーグ店「和牛ボーイ」。肉汁が滴るハンバーガーを食べようと、81歳の私は行列がなければいいなと、憂い顔で駅の階段を降りた。しかし、ここで“人生の常連客”であるマーフィーの法則が、またも私の肩を叩く。午前11時半に到着したのに、すでに行列。太陽はギラギラ。私の――自分で言うのも気が引けるが――“高貴な顔面”が、日焼けで庶民的になってしまう危機だ。81歳にもなると、顔のシミひとつが人生の履歴書みたい...
江東区の無機質な街で、「寶盛庵」の天丼に命を拾われた81歳の午後
江東区塩浜二丁目から歩き始め、三つ目通りを渡り、鴎橋付近に差しかかったころには、すでに午後2時。周囲には巨大な公共施設が並び、生活感が薄い。歩けば歩くほどエネルギーが抜けていき、ついには「このままでは倒れる」と本気で思った。サッカー好きの私としては、できれば緑のピッチの上で最期を迎えたいものだが、現実はアスファルトの上だ。そんな私を見かねたのか、世間が助け舟を出してくれた。枝川一丁目交差点の脇に、...
「黒い空」アーナルデュル・インドリダソン著 レイキャビクの冬に潜む“ひび割れ”─人間の愚かさが音を立てる瞬間
アイスランドの冬空は、ただ暗いだけではない。人の心の奥にある“ひび割れ”を、じっと見つめ返してくるような冷たさがある。『黒い空』を読みながら、私はその視線にどこか覚えのあるざらつきを感じた。小さな事件が、気づけば世界の底へつながっていく──そんな物語だ。些細な暴力事件だと思われた出来事が、やがて国際的な金融犯罪へとつながっていく。レイキャビク警察の捜査官たちでさえ予想しなかった展開だ。金銭欲や性欲が際...
【廃線跡を歩く】旧東京都港湾局専用線…歩いて悟った。私はもうカツラをかぶらない。
廃線跡というのは、人生の皺のようなものだ。無理に伸ばさず、そのまま残しておくから味が出る。私は錆びた線路を期待して歩いていた。ところが春海橋は、ピカピカに塗り直され、若返っていた。まるで、禿げた私がカツラをかぶり、若者の服を着たようなものだ。似合わない若作りほど、寂しいものはない。橋の上で風に吹かれながら、私はふと悟った。——廃線跡は、老いを受け入れた美しさで輝く。——ならば私も、堂々と禿げ頭をさらし...
幡ヶ谷「イコール」で出会った、人生を一瞬で満たすシュークリーム
幡ヶ谷で人気のカフェ「バトラーズ」でコーヒーを楽しんだあと、ふと口がさみしくなった。スマホで検索すれば「幡ヶ谷 スイーツ」などすぐに出てくるのだが、あえて使わない。知らぬが仏を尊重している。いや、正直に言えば、使いこなせないだけだ。そこで、店員さんにズバッと聞いた。「この近くにスイーツ店、あります?」案内されたのは NISHIHARA STREET(西原商店街) に面したスイーツ店「イコール」だった。周囲には雰囲気...
幡ヶ谷駅から「NISHIHARA STREET」を歩く——81歳、まだまだ街に恋してしまう
幡ヶ谷駅から「NISHIHARA STREET」を歩く——81歳、まだまだ街に恋してしまう幡ヶ谷駅に降り立った瞬間、身体が街に恋をした。計画も理性も追いつかない。昭和の光と異国の気配に心臓が跳ね、気づけば足は勝手に「NISHIHARA STREET」へ向かっていた。玉川上水跡を笹塚から初台まで歩くという計画は、ほんの数秒で崩れ去った。なぜなら——「日本一おいしいカレーがあるぞ」と、噂の名店ウミネコの方向へ、私の胃袋が勝手に案内を始めた...
純文学は難しいと思っていたら胸に刺さった。「徳山道助の帰郷」柏原兵三
長く生きていると、若い頃には気づかなかった“人生の陰影”が、ふとした瞬間に立ち上がってくることがある。柏原兵三『徳山道助の帰郷』は、まさにその陰影を静かに照らす一冊だ。明治から昭和へ、激動の時代を軍人として歩んだ徳山道助。戦後の価値観の変化の中で、彼は自らの居場所を失い、故郷だけが唯一の拠り所となっていく。その姿は、歴史の一場面であると同時に、老いを迎えた人間が避けて通れない“心の揺らぎ”を思い起こさ...
豊洲「かめ福」のたい焼き──薄皮の下に潜む、81歳の理性崩壊
豊洲駅からすぐの巨大スーパー。その2階にひっそりと潜む「かめ福」。たい焼き屋なのに、同じフロアにドトールが鎮座しているという、“東京の胃袋カオス劇場” のような場所だ。私は東京スカイツリー駅からバスで1時間揺られ、枝川停留所へ。そこから20分歩く。普通の81歳なら帰宅して湿布を貼る距離だが、私はたい焼きのためなら魂が先に歩き出すタイプの老人である。最近、一日が一瞬で終わる理由が分かった。たい焼きのことを考...
春の弥生のあけぼの。桜が咲く前に、私の心が先にほころんだ。越天楽を口ずさみながら、81歳の私がスキップで「せんげん台」駅を降りる姿は、狂気と品のギリギリの境界線である。スマホの地図には「スパイシー カレー モクロミ」と表示されている。しかし、首を三回まわしても、四回まわしても、店が見当たらない。1980年代の住宅街に、スパイスの気配すらない。近くのパーマ屋さんに尋ねると、「ここの2階ですよ」とのこと。──看...
幡ヶ谷を歩いていたら、思いがけず“人生のバグ”を踏んでしまった。行列の人気店「パドラーズコーヒー」で、桜の木の下に置かれたテラス席に腰を下ろした瞬間、時間がふっと巻き戻った。街歩きの途中で偶然出会うカフェラテが、こんなにも人を幸福にするとは思わなかった。幡ヶ谷の午後は、静かに、しかし確実に、私の心を揺らしてきた。こんなふうに!京王新線で新宿から2駅。「幡ヶ谷駅」を出て歩き出すと、街が妙に私を歓迎して...
日本の権力構造を読み解くなら西崎伸彦著『バブル兄弟』が外せない
■ バブル経済・政治・スポーツビジネスの裏側が一気にわかるノンフィクション「バブル時代って結局なにが起きていたの?」「東京オリンピックの裏側ってどうなっていたの?」そんな疑問を持つ人に刺さるのが、この『バブル兄弟』だ。本書は、高橋治之・治則という“日本の表と裏”を駆け抜けた兄弟の実像を追ったノンフィクションで、バブル経済、政治、国際スポーツ大会の招致――これらが一本の線でつながっていく過程が驚くほどよく...
江東区枝川コリアンタウンを10年ぶり散歩 路地に昭和の影を探す
江東区枝川一・二丁目には、かつて“東京の小さなコリアンタウン”と呼ばれた一角がある。前回このエリアを散策したのは2016年2月。あれから10年、再び枝川を歩いてみると、街並みは大きく変化していた。当時は焼肉店や韓国食材の物産店が点在し、昭和の生活感とコリアンタウン特有の雰囲気が色濃く残っていた。しかし2026年の現在、再開発が進んだ枝川は、かつての面影が薄れつつある。それでも、路地に足を踏み入れると、戦後の暮...
なぜ小伝馬町のメキシコ料理店「オル ラ カビーナ」でコーヒー?
日本橋馬喰町〜小伝馬町を、膝関節と相談しながら散歩していた午後3時。街並みは昭和と現代が混ざり合い、まるで“時代の寄せ鍋”。しかし私の身体はそんな風情よりも、「足が限界だ」「喉が砂漠だ」という、非常に現実的なクレームを突きつけてきました。そこで、最寄りのお店に避難。看板には堂々と「メキシコ料理」。——いや、コーヒー飲みたいだけなんだけど。小心者の私は震える声で「コーヒーだけでも…」と聞いてみると、カウン...
草加「カフェコンヴァージョン」でホットケーキに沈没した日:糖分との死闘レポート
若い女性たちが列を作るスイーツの聖地に、私が混ざるという社会実験を敢行したくて、草加の人気店「カフェコンヴァージョン」に進撃した。いつもは、店に入ると娘さんたちが「お爺ちゃん、大丈夫?」と手を引いてくれる。これがたまらない! もちろん彼女たちが触れたいのは、鍛え抜いた私の肉体ではなく、「転ばれたら困る」という社会的責任感だと分かっている。妄想だけは現役バリバリ。この妄想筋だけは、まだ衰えていない。...
スタインベック『エデンの東』─サリナス盆地に息づく家族の愛と影
最近、長編小説を読む前にまず気になるのは“自分の集中力が何ページもつか”という現実に直面しています。老眼鏡をかけ、膝に湯たんぽを抱え、ページをめくるたびに「今日はここまでにしておくか」と自分に甘くなる。そんな私でも、スタインベック『エデンの東』だけは不思議と読み進められました。サリナス盆地の風景が、遠いアメリカの物語であるはずなのに、どこか懐かしく胸に染みる。読書体力は衰えてきましたが、物語の方が私...
日本橋小舟町を散歩していた。散歩の目的は「転ばないこと」と「生きて帰ること」だが、この日は違った。桃色の豆大福に人生を狂わされる日だった。暖簾が揺れる「日本橋 日月堂」。あの暖簾、私にはこう聞こえた。「おい、人生、まだ終わってないだろ。豆大福食ってけよ」■ 桃色の豆大福(260円)──81歳の心拍数を上げる危険物手に取った瞬間、「え、桃色…?」衰えた心臓に刺激が強すぎる色気。半分に切ると、さらに桃色が主張し...
玉川上水跡を歩く…笹塚駅から初台駅へ。歴史と緑道をたどる小さな旅
江戸時代初期の 1653年に開削された玉川上水。その跡を“いつか全区間歩こう”と壮大な計画を立ててから10年近い。今回は 笹塚駅から初台駅までの玉川上水跡(緑道) を歩いてきた。これで 新宿〜明大前間 は踏破したものの、まだまだ先は長い。玉川上水は42キロメートル強。アベベなら2時間で走り抜ける距離だが、私の脚力では完歩まで30年かかる可能性がある。いや、むしろ“ゆっくり歩く贅沢”を味わうための30年と考えたい...
新大久保の韓国スイーツ店「カフェ グウム」に、ついに降臨しました。西武新宿駅から数分。開店して3年。流行に敏感なはずの私は、なぜか3年間ずっと店の前を素通りし続けていたのです。理由は簡単で、スマホ操作は未だに“指相撲レベル”だし、サッカーでは味方にパスを出すと全員が逃げるので、敵にしか渡せないからです。人生のパスミスが多すぎる。慎重な私は、韓国スイーツを食べすぎて腹痛になる未来を予知し、控えめに3個だけ...
越谷でタイ料理を語るなら、やっぱり「チョークディー」は外せません。……と言いつつ、実は20年前に初訪問したとき、なぜか“醬油の気配”を感じてしまい、そっと距離を置いた過去があります。私はタイ料理に対してだけは妙にピュアで、心の中に小さな“タイ料理警察”が住んでいるのです。ところが先日、久々に訪れてみたら、コックさんが変わっていて、料理がしっかり“タイ風のタイ料理”に進化しているではありませんか。思わず「戻っ...
小伝馬町駅から歩いて数分。旧十思小学校(1923年築)の裏手にひっそり佇む「ネスペクトコーヒー」に寄りました。大正から昭和へと続く街並みの名残が漂い、歩くだけで歴史散歩をしている気分になります。※旧十思小学校と周辺遺跡を巡った記事はこちらです。興味があれば覗いてみてください。店内ではカフェラテを注文。カフェラテは何十年も飲んでいるのに、分かるのは「苦い」「濃い」の二択だけ。決して加齢や病気ではなく、仕...
幡ヶ谷「ウミネコカレー」…スパイスがじわりやってくる絶品カレー
幡ヶ谷駅を出て数分。路地に入った瞬間、鼻が勝手に“ウミネコ方向”へハンドルを切り始めた。もはや自分の意思ではない。スパイスの香りに操縦権を奪われたのだ。店に着くと、ワンオペ店主がスパイスを火にかける音が「パチ…パチ…」と鳴り、こちらの理性を削り取ってくる。注文後に一皿ずつ仕上げるスタイルなので、待っている間に精神がスパイスに漬け込まれていく。ひよこ豆のカレーをひと口。最初は「お、素材の味が…」なんて冷...
老境の探偵が、再び“闇”へ踏み込む瞬間ローレンス・ブロックの代表作「マット・スカダー」シリーズ第15作『死への祈り』は、静かな日常を送っていた老探偵が、ふとしたきっかけで再び事件の渦に巻き込まれていく物語だ。60代に差し掛かったスカダーは、妻とコンサートに出かけ、彼女の画廊を手伝いながら穏やかな日々を過ごしている。だが、その平穏は長く続かない。弁護士夫婦殺害事件──スカダーを引き寄せた“違和感”ある日、弁護...
東武伊勢崎線・獨協大学前(草加松原)駅で下車し、旧草加松原から旧草加宿まで歩いてみました。「たった一駅だし余裕でしょ」と思ったあなた。安心してください、私もそう思ってました。そして歩き出して3分後、早くも“自分の体力に対する過信”という歴史的事実と向き合うことになりました。普段から家にいられず外を歩き回っているので、足は鍛えられているはず…なのですが、どうやら鍛えられていたのは“歩く気力”だけで、肉体は...
異界・新大久保「でりかおんどる」で韓国ランチ、美味しいヨン!
新大久保駅に降り立った瞬間、空気がねじれた。甘辛いコチュジャンの香りが風に乗り、こちらの胃袋を直接つかんでくる。ここは東京ではない。胃袋と自尊心が同時に迷子になる“異界・新大久保”。そんな異界に、私は女性4人を引き連れて降臨した。人生のボーナスステージのような構成。周囲の視線がなぜか私に吸い寄せられる。異界補正で“モテ度+200%”が自動付与されているのだろう。巨大スーツケースを引きずる旅人たちが呪文のよ...
小伝馬町駅から徒歩数分。人形町や三越前からも歩ける“アクセス良すぎゾーン”に、今日もピッツァ狂を量産する名店「イル タンブレッロ」があります。開店11時30分。私は11時10分に到着したのに、すでに10名が並んでいるという異常事態。しかし奇跡的に一巡目で入店成功。大学入試で運を使い、会社への入社でも使い、この店で残りの運も使い果たしました。【関連記事】前回の「イル タンブレッロ」訪問記事です。ランチはピッツァ+...
越谷市の静かなカフェ「荻島珈琲」とは市北部の隠れ家カフェで、広々とした静かな時間を過ごしてきました。2021年にオープンした比較的新しいカフェで、場所は国道4号バイパス沿い。東武伊勢崎線・大袋駅から徒歩20分ほどの距離にあります。店内は広々、木の温もりが心地よい空間店内に入ると、木製テーブルと椅子がゆったり配置され、ソファ席も完備。駅前カフェのように席が詰め込まれていないため、隣の会話が気にならず、落ち...
長崎歴史文化博物館へ向かって歩いていたはずなのに、気づけば私は道端で“昭和の亡霊”みたいな木造建築に吸い寄せられていた。一階が店舗、二階が住居。戦後すぐに建てられたような佇まいなのに、なぜか妙に色気がある。「お前、博物館より先に来いよ」と建物が語りかけてくる気がした。怖い。花より団子。歴史より菓子パン。私は迷うことなくガラス戸を開けた。入った瞬間、プリンがこちらを見ている。「食べろ」と言っている。イ...
長崎駅直結の「長崎街道かもめ市場」。土産屋と食堂が並ぶこの場所。私は元気に海鮮丼を楽しもうと歩いた。81歳、もはや人生のラスボス。怖いものは、転んだときの膝くらいだ。向かったのは海鮮の名店 「魚〇亜紗」。ここで 彩り丼(1,980円) を注文し、写真を撮っていたら、隣の女性が突然こう言った。「写真、お上手なんでしょう?」その瞬間、私の中の“人生カウンセラー81歳モード”がカチッと起動した。「いえいえ、あなたには...
明治初期には外国人居留地として西洋文化が流れ込み、どこか異国の香りが漂うエキゾチックな街並みだったこの地も、いまでは銀座や築地の華やかさと比べるのが酷になるほど静まり返っています。それでも、路地を曲がれば昭和の息遣いがふっと現れる。そんな建築物たちをいくつか紹介します。■ トイスラー記念館昭和8年(1933年)築。看護教育宣教師の宿舎として使われ、もとは隅田川沿いに建っていた建物です。平成10年(1998年)...
長崎、中華街北門入って3秒で幸せ。会楽園で皿うどんと私の短い恋
■ 長崎、中華街北門すぐ、並ばず入れる穴場店中華街から歩いてすぐ。北門をくぐった瞬間、空気が変わった。左手に会楽園が見えたとき、私は悟った。「あ、今日の俺、何かに選ばれてる」と。昼どきなのに並ばず入れた時点で、すでに世界のバグを踏んでいる。神か、皿うどんの妖精か、誰かが私を導いている。怖い。だが入る。■ 皿うどん(1200円)細麺にタレをまぶしてひと口。その瞬間、シャキシャキ麺とアサリの旨みが、私の口の中...
長崎・眼鏡橋のすぐそばにある洋食店「プリムローズ」。夕方6時半、行列覚悟で向かったら、奇跡的に席が空いていた。その瞬間、チョイ猿(=私)は悟った。「今日の私は世界に選ばれた老人だ」神が私にだけ「席」を与えたのだ。モーセが海を割ったように、プリムローズは私に席を割いたのだ。(店員さんが片付けただけかも)🐒女子会の森に迷い込んだ老猿、ついに覚醒店内は女子会で満席。ワインを片手に笑う女性たちの群れ。その中...
『レディ・ジョーカー』はなぜ名作なのか!社会の歪みを描く群像劇
ビール会社社長誘拐事件を描いた高村薫『レディ・ジョーカー』は、単なる犯罪小説ではない。戦後から現代まで続く差別、貧困、企業の闇、組織の矛盾――。この国の「変わらなさ」を、登場人物たちの人生を通して突きつけてくる。読み進めるほど、事件そのものよりも社会の構造が浮かび上がる、圧巻の群像劇だ。■ 戦後直後の手紙が示す、この物語の核心物語冒頭に置かれた、昭和二十二年にビール会社を退職した元職員の手紙。この一通...
銀座で餃子なら天龍一択!巨大焼餃子はタレ不要の完成度だった!
人気の老舗中華 【銀座天龍 本店】 で名物ジャンボ焼餃子を味わってきました。もっちりとした皮、あふれる肉汁、そして圧倒的なサイズ感。今回もその迫力にノックアウト寸前です。■ 5か月ぶりの再訪。きっかけは“軽い気持ち”の初訪問最初に訪れたのは移転前の店舗。「大きな餃子を一度食べてみたい」という軽い気持ちで入店したのが始まりでした。それ以来、巨大餃子の食べ応えと肉汁の旨さにすっかり魅了されています。【関連記...
観客席からピッチが近い!J1「V・ファーレン長崎」新ホームスタジアム現地レポ
J1に昇格した V・ファーレン長崎の新ホームスタジアム を見てきました。結論から言うと——アクセス抜群、観客席が広い、開放感がすごい。「観客に優しいスタジアムとはこういうことか」と実感できる場所でした。■ アクセスが神レベルに良いスタジアム• 長崎駅から徒歩10分• 路面電車「スタジアムシティノース」停留所から徒歩3分• 「スタジアムシティサウス」停留所から徒歩6分近い。とにかく近い。スタジアム観戦で“アクセスの...
浦上天主堂前の魚料理店「さかな屋」でサクッとしたアジフライ!
浦上天主堂前で見つけた魚料理店「さかな屋」でアジフライ定食。サクッと軽い衣とふっくら身が絶品。長崎観光のランチ選びに迷ったら、ここだ!【関連記事】これだよなぁー、サクサクのアジフライ!「動坂食堂」(千駄木)平和公園から浦上天主堂へ向かって歩く途中、午後1時の静かな時間帯に広場へ到着しました。観光客の足音もまばらで、どこか落ち着いた空気が漂っています。そんな中、浦上天主堂のすぐ前で目に留まったのが、...
中央区・明石町といえば、高層ビルが立ち並び、近代的で洗練された雰囲気が漂うエリアです。しかし、その一角にだけ時間がゆっくり流れているように感じる場所があります。創業670年を誇る老舗和菓子店 「塩瀬総本家」【関連記事】 豆大福食べ歩き。69回アップ。現代的な街並みの中に、ひっそりと暖簾を掲げ続ける姿は、まるで“明石町の記憶”がそこに残っているかのようです。老舗の看板商品「豆大福」を味わう今回いただいたの...
光の街・長崎を歩く…稲佐山から風頭山まで、心に残る景色を探して
稲佐山・長崎市役所展望台・風頭山の3か所から眺めた、長崎の多彩な絶景をめぐる旅。暮らしの灯りが織りなす夜景、薄暮に染まる街並み、港町らしい開放的な昼景──。長崎ならではの“光の表情”を記録しました。【関連記事】 表参道から国立競技場まで一望できる絶景カフェ訪問記事稲佐山展望台 世界に知られる長崎の夜景真っ暗な長崎港を背景に、外洋へ向かう巨大クルーズ船が静かに動き出す。山肌に寄り添うように並ぶ家々の灯り...
人生外れっぱなしの私が、長崎で唯一当てた“神店”は老李だった!
長崎中華街40店の中から直感で選んだ台湾料理店「老李」。プルンプルンの水餃子と旨辛麻婆豆腐が大当たりだった。長崎観光で外せないスポットといえば 長崎新地中華街。わずか1ブロックのエリアに 約40店舗の中華料理店 がひしめき合う激戦区です。その中で今回選んだのは、行列の長さと店構えを見て「ここだ」と直感した台湾料理店 「老李(ラオリー)」。外見は観光客がたむろしていない。中に入ると階段にぎっしり。これまで試...
日光には、田母沢御用邸記念公園や日光東照宮をはじめ、歴史と気品をまとった和風建築が数多く残っている。私が日光を好む理由は、年齢を重ねた自分の身体の中にも、どこか同じような“気高さ”が宿っていると勝手に思い込んでいるからかもしれない。東照宮を目指して歩いていたはずが、気づけば全く違う場所へ。しかし、これも日光らしい旅の醍醐味だ。あなたも階段を上っている途中で「何をしに二階へ上ったのだっけ」と戸惑うこと...
富岡八幡宮近く「バク コーヒーロースターズ」で、ちょい固プリンとラテ
門前仲町駅から永代通りを木場方面へ歩いてすぐ。富岡八幡宮の参拝ついでに立ち寄れるロースタリーカフェ「バク コーヒーロースターズ(BAKU COFFEE ROASTERS)」を訪ねた。近くには大行列で知られる「支那そば晴弘」があるので、そちらに吸い込まれないよう注意。そそっかしいあなたなら、間違えかねない。【門前仲町・清澄白河のロースタリー巡り記事】オールプレス エスプレッソ 東京ブルーボトルコーヒー 清澄白河フラッグ...
長崎で坂本龍馬ゆかりの地、亀山社中・龍馬ぶーつ像を巡る歴史散策
幕末の志士・坂本龍馬が長崎で活動してから約160年。龍馬はこの地で日本初の商社といわれる「亀山社中」を設立し、薩長同盟へと繋がる大きな流れをつくりました。今回は、長崎駅からバスで風頭公園。そこから亀山社中資料展示場、龍馬のぶーつ像、新大工町電停まで歩く“龍馬ゆかりの地めぐり”を紹介します。秋晴れの空の下、歴史の足跡を辿る散策は、長崎旅のハイライトになりました。長崎の街歩きが好きな方には、こちらの記事も...
軍艦島デジタルミュージアムの余韻に浸る!「カフェX」のプリン!
長崎・軍艦島デジタルミュージアムの1階にある「カフェX」で「軍艦島ぷりん」を実食。固め食感とほろ苦いカラメルが魅力の、長崎観光の締めにぴったりなスイーツを紹介します。長崎の軍艦島デジタルミュージアムを半日かけてじっくり見て回った。映像の中に入り込んで遊べる体験型コンテンツが多く、軍艦島の歴史や当時の生活を“体感”できるのがとても面白い。展示を見終えて1階へ戻ると、ふわっと漂うコーヒーの香りが鼻をくすぐ...
昭和43年(1968年)に姿を消した「日光軌道線」。子どもの頃、東武日光駅前には路面電車に乗り込む観光客があふれ、ゆっくりと坂を登っていく車両の姿が当たり前の風景だった。あれから57年。懐かしい昭和の記憶を胸に、日光駅から馬返へと続いていた軌道線の跡を歩いてみた。駅前に残る、あの頃の記憶東武日光駅前には、当時使われていた車両が静かに展示されている。観光客で賑わった昭和の駅前を思い出させる、懐かしい佇まいだ...
中央区入船に残る昭和の気配を探して歩いた記録。木造家屋や印刷所、商店跡など、街に沈殿する“戦後の時間”を写真とともに辿る。昭和の面影を求めて東京を歩くことは、いまや薄暮の川面に小石を落とし、消え入りそうな波紋を追うような行為になってしまった。高度成長の熱気が過ぎ去り、街は新しい皮膚をまとい続ける。気づけば、昭和の建物は都内でも希少な存在だ。それでも、ふとした路地にだけ、時間のほつれ目のように“戦後の...
1945年8月9日午前11時2分。長崎に投下された原爆は、街の姿を一瞬で変えてしまった。その痕跡は、今もいくつかの場所に残されている。城山国民学校は爆心地から500メートル。修復された校舎は、当時の被害を伝える重要な資料となっている。爆心地の地層には、瓦や溶けたガラス、炭化した木片が折り重なり、原爆が地面にまで及ぼした破壊の大きさを物語っている。浦上天主堂の聖人像や崩れた鐘楼は、宗教施設でさえ容赦な...
長崎、「アティックコーヒー元船店」…味も居心地もよいカフェ!
東横インと道路を挟んで向かい側にある店です。パンがパリパリっとしていて、ハムの心地よい刺激とつけ合わせの野菜が長崎の空のように青い味。広々とした店構えにも魅かれました。旅行中、3度訪問しました。カフェラテ 500円ケーキ 650円サンドウイッチ 550円...
日光の田母沢御用邸正門通りを歩いていたら、古民家カフェがあった。古びた建物が興味をひいた。地味に、太陽に背を向けて陰の中で暮らしている投稿子にぴったり。思い切って、引き戸を開ける。どこから集まったのかと思うほどの観光客がひしめいているではないか。美男美女が集まっている。若干、ルックスの点で見劣りするので、引き返そうとした。いったん決めたら、変えてはいけない。武士に二言はない、と教えられてきたので、...
西荻窪「グレース」でマロンケーキ…滑らかクリーム、軽やかスポンジ!
西荻窪駅から数分。路地に入るとお洒落な洋館が「グレース」。予約をせずに朝、11時に滑り込みました。スイーツは164回、ブログに記事をアップしています。「マロンケーキ」フォークを入れるとすっと入る。柔らかなスポンジ。クリームは滑らか。急いで食べてしまうのがもったいない。ゆっくりと舌に神経を集中させながら味わう。手間をかけたケーキがたった1200円(税込み)。なんという素晴らしさ!お茶は「ヌワラ・エリ...
長崎を旅行した時、爆心地から近くに保存されていた防空壕を3か所、紹介します!一般人と行政幹部の入る防空壕の格差はひどい。防空壕で身を震わせるような恐怖には、違いはないと思いますが。「平和記念公園松山町防空壕跡」原爆が投下された直下の地から、たった100メートルのところにあります。電停から「平和記念公園」へ行くエスカレーターの登り口の右側です。ほとんどの観光客は防空壕跡には見向きもしません。「城山小...
眼鏡橋電停から約5分で到着したが、45分行列!コロッケに、ごはんとサラダがついて約1500円。クリーミーなジャガイモが実に美味しかった。...
日光は明治時代から昭和時代初期まで、国際避暑地でもあったそうです。確かに、外国人の別荘や外国人を目当てにしたホテルもあります。今回は、日光に建築された洋館などを見ながら散策しました。イギリス大使館旧別荘からみた中禅寺湖は絶景でした。イタリア大使館旧別荘からみた中禅寺湖は圧巻でした。「旧ホーン邸」明治時代末期竣工。ホーンは日本コロンビアの前身会社の創設者。「日光真光教会礼拝堂」大正5年(1916年)...
「千年おかみの哲学」モリムラルミコ著……貴乃花氏は常盤山親方に頭を下げたんだろうな!
大相撲、常盤山部屋のおかみさんが書いたおかみ稼業。常盤山親方の人情深さ、義理がたさ、やさしさがに触れられて、読後はとても清らな気分になった。今の世の中は、控えめで謙虚という言葉が死語に近い。相手を立てるよりも、自分は優秀で偉大であると声を大きくして語る。親方は誰に対しても謙虚に対応するからだ。常盤山親方は、力士時代は隆三杉。初代若乃花の相撲部屋に入門し、小結まで上り詰めた。現在は常盤山部屋の親方だ...
梅屋敷通り(京急梅屋敷駅近)は昭和の雰囲気が色濃く残っていた!
京浜急行本線、梅屋敷駅西口から西に向かって600メートルほどを散策した。「ぷらもーる梅屋敷」と自称している商店街だ。梅屋敷の梅にちなんでプラム+モール(大規模商業施設)。カタカナにせずひらがなにしたのが昭和57年。当時、未来に向かって羽ばたこうとしたのだろう。昭和の風情が残る建物が残り、人通りも多い。老人にまじって、中年の人たちの姿もちらほら。全国チェーンのお店は少なく、個人商店の肉屋、八百屋が繁...
南山手は旧外国人居留地だったそうです。今回は路面電車の停留所、大浦海岸通、大浦天主堂、石橋周辺を、大浦川に沿って散策しました。グラバー邸や大浦天主堂、山手の洋風住宅群は観光の王道。日本人や外国人が行列を作っていました。今回、紹介するのはキラキラした世界遺産ではなく、その陰にひっそりと佇むレトロ建築です。月見草のような建物紹介は読みたくない、ワタシはひまわりよ、と言わず、ぜひ読んでください。「大浦海...
本宮カフェ(日光)…世界遺産にある江戸時代の建物を使ったカフェ
東武日光駅から神橋まで歩き、右側にある石段を登り始めたところにあります。本宮神社の参道にあるカフェです。「江戸時代には社務所として使われ、明治時代からは神主さんの住居だった」とNHKBS「ふるカフェ系 ハルさんの休日」が述べていました。2017年放送。参道が見える席を選びました。凛とした空気に囲まれ、窓から見える大木をみながら、カフェ・ラテ(660円)を味わいました。...
東武日光駅からゆっくり歩いて1時間弱。外国人たちは神橋から東照宮に向かってしまうので、あとは中禅寺湖に向かう道路をひとり歩いた。生まれて一年後から、80年も歩いている経験がものをいう。なだらかな登り道をすいすい歩いて旧御用邸に到着。旧御用邸は、明治32年(1899年)、当時、皇太子だった大正天皇の御静養地として使われ始め、昭和22年(1947年)に廃止されるまで、天皇陛下、皇太子殿下がお使いになっ...
築地二丁目にあるいくつかのレトロ建築は荒廃が進んでいた。2026年度に再開発の工事が開始される、とウェブサイトにあった。解体待ちなのか。来年には、徹底的に破壊され、そこに高層ビルが建つのだろうな。あとは盛大に懐かしみ、後悔するだけか。新大橋通りに面した建物(中央区築地二丁目10-6)。右側は駐車場になっているが、建物があったのだろう(築地二丁目5-6)。築地二丁目8-4には食堂を含め5軒ほどのレト...
お店は地下鉄、木場駅を出てすぐ!皮は焦げ目しっかりカリカリ。餡は野菜の甘みがしっかり。一個、口の中に放り込むたびに、野菜の甘みと皮のカリカリ感でいい具合。美味いとひとりごちながら、一気に完食。なんといい日か。人生長ずれば、幸せが多くなる!餃子・小籠包の食べ歩きは、ブログに、96回アップしています。...
「イワン・デニーソヴィチの一日」アレクサンドル・ソルジェニーツィン著
「スリーパー・エージェント」(アン・ハーゲドーン著)という本を読んでいたら、ソルジェニーツィンはこの本に書かれている主人公のスパイの存在を知っていたとあった。「スリーパー・エージェント」は、アメリカでオッペンハイマーが率いた核開発計画施設に潜入したソ連のスパイの評伝。アメリカの核開発関連機密をモスクワにもたらした。この結果、ソ連は得た機密を使って、アメリカが原爆を広島、長崎に投下してから、わずか4...
長崎で皿うどん、「蘇州林」…極細の麺にたっぷり具が入ったアン!
長崎駅、かもめ市場にある「蘇州林」かもめ市場は2年半前に開業。長崎の特産品が販売されているほか、地元の食堂が店を構えています。ここにある「蘇州林」(本店は新地中華街)は人気店なのか、テーブルは満席でした。「蘇州林」の皿うどんは細い麺が評判パリパリの麺に具がたっぷりと入ったアンがかかっていました。出汁が麺と交錯し、実に食べ応えがありました。1210円。関連記事≫≫ 皿うどんは和食だそうです。和食の食べ...
「日の出銀座」(大田区)…やる気なし、やるせないあやかり銀座!
京急空港線糀谷駅から隣駅の京急蒲田駅方面に歩いて10分弱のところです。関連記事≫≫ 都内のあやかり銀座記事です。45回アップ。「日の出銀座」は大田区南蒲田二丁目と三丁目にまたがっています。現在は眠ったような商店街が残っていました。お店の多くはシャッターが下りていて、平凡な住宅街に変わっていました。いったい、この先「日の出銀座」はどんな街になるのだろう。通りは……。1967年の羽田闘争のときには新左翼と...
旧越谷宿をめざせ! 「陽の香」で、美味しいコーヒーが待っている!
Sudo Kenichiさんが管理人をしているブログ「越谷探訪」とFBには、越谷のカフェ「陽の香」への訪問記が頻繁にアップされている。毎日、彼のブログとFBを訪問して見事な写真を見ていたら、「陽の香」でコーヒーを飲みたくなってきた。スドウさんの「越谷探訪」はこちらです。何事にもホンモノを追及するタイプだ。北越谷駅まで電車に乗り、そこから越谷駅に方面に向かい、昭和の風情を感じる旧日光街道を走った。関連記事≫≫ 越...
「弟、去りし日に」 R・J・エロリー著…読応え十分、男の再生物語
冒頭から弟の死亡を知らせる連絡を受けた中年の保安官の孤独さが、実に丁寧に書かれている。弟と袂を分かった中年の男が、肉親の死を知らせる電話を淡々と受ける彼の心の内側を静かに描写したシーンに説得力があり、一気にページをめくっていった。静かに幕を開けたこの小説は純文学のような筆致とミステリに必要な謎や仕掛けがうまく調和している。冒頭の数ページから、どんどん先に進みたいが、時間もかけて味わいたい複雑な気持...
平日のランチは3000円~5000円(税込) 前菜、温かい前菜、パスタ、デザートが提供されます。4000円と5000円のコースには肉料理が加わるようです。投稿子は3000円のコースを選びました。3000円のコースにしたのはチョイスではありません。セレクトしました。前菜は、焼き柿とリコッタチーズのカプレーゼ仕立て、温かい前菜は、10種野菜のリボリータ、パスタは、サルシッチャのセージバターソース、デザー...
「志ら井」(京急蒲田駅前)の大福…一見、平凡だが、実は非凡な味!
京急蒲田駅を出て第一京浜を渡る長い歩道橋を渡り切ると「志ら井」!「大福」は1個180円高くもないし、安くもない価格。皮も薄くもなく厚くもない。餡も甘すぎずちょうどいい。だが味はいい。皮と餡の存在感を感じる大福だ。お茶やコーヒーを飲まずに、2個、簡単に食べきってしまった。最近のやたら甘い餡を使った大福とは一線を画している。その大胆さがいい。うっかり甘さを抑えると、平凡な味に終わってしまうのだが、「志...
6月のスリランカ旅行記です。リゾートのネゴンボでゆっくりした旅行記をHPにアップしました。宿泊したのはスリランカの世界的建築家、ジェフリー・バワが設計したホテルです。全室オーシャンビュー。近くのレストランで食べたスパゲッティなどの写真もアップしています。...
北千住駅、東口にはピカピカの東京電機大学の建物ができた。そこを通りすぎ、千住東までゆけば足元にはまだ昭和の雰囲気が残る商店や住宅があった。古民家を巧みに改築したカフェやギャラリー散見され、古さと新しさが混在した街となっていた。関連記事≫≫ 足立区街歩き記事は11回、ブログにアップしています。常磐線に沿って南千住に方面に歩き、次に、線路から離れ、東に。「千住東町商店街」を散策した。古民家カフェ「Kik...
6月、コロンボでは日系ホテルに宿泊して、街歩きをしました。ホテルはインド洋に面していて、部屋から太陽が海に沈む瞬間を見られました。食事は天丼、カフェでのスイーツ、食堂でのチャイ。美味しかったですよ。その記事をHPにアップしました。スリランカを旅行する前にガイドブックを何冊か熟読し、ユーチューブやウェブサイトまで調べておきました。結局、立ち寄ったレストラン、カフェは紹介されていないところでした。何の...
煉瓦造りのガードをくぐると江戸前の天丼が…「天米」(有楽町)!
お店に入るとゴマ油の香りがお腹を鳴らす天ぷらを揚げる音に耳を傾けながら、野菜丼(1600円)を注文。この店は江戸前なので、天ぷらをタレにくぐらせている。サツマイモを齧る。衣からちょい甘のタレが染み出す。イモはさくっとして、口の中でタレとまじりあい、美味しさのハーモニーを奏でる。天丼なら1300円で食べられる。みそ汁とお漬物付メニューには、天丼が1300円、かき揚げ丼が1950円、野菜丼が1600円...
6月、コロンボの中央駅、コロンボ・フォート駅から海岸線に沿って走る郊外列車に乗りました。その様子をHPにアップしました。海を見ながら30分。3等車だけの車両には人々がいっぱい。デッキは開け放たれたままです。それでも楽しいひと時でした。参考記事≫≫ 世界の鉄道乗車記録(49記事)はここです。日本の廃線訪問記事、乗車記録(37記事)はブログにアップしています。...
地下鉄、木場駅から永代通りを西へ。旧洲崎パラダイス地域には、昭和のレトロ建築がいくつか残っていました。関連記事≫≫ 江東区街歩き記事はブログに15件、アップしています。東陽3丁目交差点で海に向かって右折すると、大門通り。かっての洲崎パラダイスにはいりました。最初の角に昭和の時代を髣髴とさせる不動産屋や酒場が残っていました。建物がぎゅっと詰まっていて、共同便所もありました。「お客さん用」の注意書きがあ...
港区赤坂七丁目の「高橋是清翁記念公園」で、82歳の私はしばし佇みました。 困難に立ち向かい、人生を楽しんだ是清翁。その気概にあやかろうと、緑の中を歩きながら「少しは胆力が私にも移ったのでは」と、年寄りらしからぬ期待を抱いたのです。公園の向かいにある「コーネル・コーヒー」もお気に入り。静かな時間を持てます。以前、記事にまとめていますので、よろしければこちらもどうぞ。 (関連記事 → 「コーネル・コーヒー ...
この本を読み終えたとき、私はしばらくページを閉じられなかった。 描かれているのは、歴史でも政治でもスパイ小説でもない。 国家そのものが狂気に感染していく過程だ。第二次世界大戦後、東南アジアに吹き荒れた共産主義の赤い嵐。 それを止めようとするアメリカの諜報機関。 アメリカと中国の間隙を縫って、 双方を手玉に取った麻薬王たち。 黄金三角地帯は、まるで世界の“裏側”が地上に露出したような場所だった。著者パトリッ...
赤坂といえば、若い頃の私は“シティボーイ”として男の伊達をミエミエに闊歩していた街だ。今では闊歩どころか、坂を上るだけで息が上がる。 シティガールにも縁があった気がするが、あれは幻だったのかもしれない。古民家カフェ「東京リトルハウス」は、エスプラナード赤坂という洒落た通りにある。 エスプラナードと聞くと、スリランカのニゴンボやマレーシアのペナンを思い出す。 【関連記事】エスプラナードのあるスリランカの...
地下鉄、赤坂駅から歩くこと十分。 蒸し暑さがまとわりつく日だったが、「珉珉」の餃子を思い浮かべるだけで、口の中に唾が湧き、足取りが軽くなった。平日の昼。開店十一時三十分の十分前に到着すると、すでに三番目。 餃子を前に並ぶと、人はなぜか穏やかになる。これはもう、理屈ではない。【関連記事】 前回の「赤坂珉珉」訪問記。店主の一喝が、今日のスパイス!餃子を食べるなら、ここにも寄りたい! 「タンギョウ発祥の店...
西葛西駅のすぐそばにあるインドスイーツ店「ミタイワラ」。 外観はお洒落で、まるで「丸の内のスイーツ店」を装っている。階段を上がって二階に足を踏み入れた瞬間、私は悟った。 ここは日本ではない。インドが日本に寄生している。シンガポールのムスタファ・センター前の甘味店を思わせる、 あの“インド人の熱気で肺がびっくりする感じ”だ。【関連記事】前回の「東京ミタイワラ」訪問記事です。ドーダとジャムンを注文し、 チャ...
ドイツ発のミステリだが、いわゆる“勝利の快感”とは無縁の物語だ。主人公はベルリンで活動する60代の刑事弁護士。 彼女がこれまで扱ってきた九つの事件を振り返る形式で物語は進む。 普通のミステリなら、弁護士や刑事は苦戦しつつも最終的には勝利をつかむ。 だが本作では、依頼人に裏切られ、負け、悔いを残す。 読者は気づけば、この“勝てない弁護士”に声援を送りたくなっている。プロローグで彼女は弁護士辞職願を郵送する。 ...
西葛西を久しぶりに訪れた。 この街でステーキ店を探すのは、私でも分かる“愚行”だ。駅を出ればサリー姿の女性が子どもの手を引いて歩く。 ここはもう日本ではなく、胃袋がインドのピリリを求める街・西葛西である。日曜日。カレー巡礼者たちの行列を恐れ、開店前から並んだ。努力の甲斐あって一番乗り。 まずはカレー。さすがの味だが、実はもっと驚いたのは ナンの軽さ。油が違うのか、胃にもたれない。年齢を重ねるほど、こうい...
5月9日。創立100周年を迎えた埼玉会館で、映画『砂の器』のロケ地見学会と上映会が行われた。 会場には、あの日の空気を吸い込みに来た人々が静かに集まっていた。(上映会のポスター)1974年(昭和49年)公開の映画『砂の器』。 そのクライマックス──加賀英良が「オーケストラとピアノのための組曲『宿命』」を演奏する場面──が撮影されたのが、この埼玉会館だ。舞台上では、天才音楽家としての“加賀英良”という衣が、ゆっくりと...
昭和49年(1974年)10月に公開され、日本中を震わせた映画『砂の器』。封切りの半年前、豊洲にはセブン‐イレブン1号店が開店した。高度成長の余熱がまだ街に残っていた時代だ。この映画は、原作から離れてゆく後半こそ、映像と音楽が一体となった“映画そのものの魅力”が花開く。 菅野光亮作曲「宿命」の重厚な旋律。 捜査会議で逮捕状を求める今西刑事の、あの哀切を帯びた声。 日本の春夏秋冬を縫うように旅する親子の姿。 まるで...
文庫本上下巻、合わせて九百ページ。 普通なら途中で息切れする厚さだが、「砂の器」は読者を逃がさない。 東京・蒲田駅から川崎駅へ向かう操車場で発見される遺体── この一場面だけで、物語がどれほど深く、どれほど容赦ない方向へ進むのかが暗示されている。警察は犯人を挙げられず、捜査本部は解散。だが、ここからが本当の物語だ。 警視庁の今西警部補と、所轄の若手刑事・吉村は、家庭も睡眠も削りながら捜査を続ける。 この...
蒲田駅西口から東急池上線の高架下を歩くと、突然あらわれる「バーボンロード」。 名前だけ聞けばニューオリンズの「バーボン・ストリート」を思い出す。【関連記事】 ニューオリンズ「バーボン・ストリート」旅行記だが、蒲田のバーボンロードは華やかさよりも、昭和の混沌とした路地の匂いが勝っている。“ロード”と名乗る意気込みだけは世界級だが、実態は愛すべき雑多さの塊だ。この路地で、私が胸を張って世界に誇れる店があ...
JR蒲田駅の西口に降り立つと、駅前広場には老人たちが思い思いに時間をつぶしていた。 植木の柵に寄りかかる人、しゃがみ込んで空を見上げる人。だが、私と目が合うとニコッとしてくれる。どうやら私は、背を丸めた“蒲田の仲間”として受け入れられているらしい。初手から、妙な安心感があった。駅前には「サンライズ蒲田」「サンロード蒲田(旧蒲田銀座)」「バーボンロード」と、カタカナの通り名がずらりと並ぶ。 これまではその...
タイ料理を食べたいな。ふと思ったら、もう電車に乗っていました。「プー・パッ・ポン・カリー」と口ずさみながら……。身の軽さ、脳の軽さ、軽薄さ。頭髪、存在感……薄いのは私の身上です。でも、カレーソースとふわふわ卵のあの味を思い浮かべていると、涎、ポタポタ。越谷の人気タイ料理店「チョークディー」でメニューを眺めていた瞬間、運命の出会いがありました。 「カオソーイ(硬麺)」の写真が、まるでチェンライの屋台から...
再審請求・DNA鑑定・法廷サスペンスの真髄マイクル・コナリーの『判決破棄』は、法廷サスペンスの醍醐味を存分に味わえる一冊だ。 検事と弁護士の丁々発止の応酬は緊張感に満ち、法廷外ではじわじわと恐怖が迫ってくる。ページをめくる手が止まらない。物語の核心:24年前の少女誘拐殺人事件と「再審請求」物語は、24年前の少女誘拐殺人事件で有罪となった囚人が、刑務所から再審請求を行うところから始まる。当時の決め手となった...
中央区湊の路地裏が、昭和が、私を待っていた。5年ぶりだ。再開発の波に揉まれながらも、一、二丁目にはまだ昭和の面影が息をしている。コインパーキングと低層ビルの隙間に、ふとレトロ建築が顔を出す。そのしぶとさに、思わず「よくぞ残ってくれた」と声をかけたくなる。二丁目に今もポンプ式井戸が立っているのを見つけたときは、鷹揚に頷き、ポンプを撫でてやった。湊一丁目の鐵砲洲稲荷神社から歩く。すぐそばには「クリーニ...
銀座・東銀座エリアで香港スタイルの焼きそばと点心を食べられる店「香港飲茶 紹興苑」を、ランチタイムに訪問しました。 最寄りは東銀座駅から徒歩数分、銀座駅からも10分ほど。あの名物コロッケサンドの「チョウシ屋」の斜め向かいという、迷いようのない立地です。【関連記事】 コロッケサンドの「チョウシ屋」訪問記事。正午に入店すると、案の定ほぼ満席。 しかし、空席発見老師としての長年の修行が実り、小さなテーブルを...
享保九年(1724年)に書かれた近松門左衛門の名作を、桜庭一樹が現代語訳した一冊。私がこの物語に初めて触れたのは、片岡仁左衛門が与兵衛を演じたシネマ歌舞伎だった。 あの殺しの場面は、今も体の奥に残っている。金欲しさに女性を刺す青年――その残酷さが、仁左衛門の所作を通すと、どこか倒錯した興奮とともに立ち上がってくる。観客はスクリーンに吸い寄せられ、息を呑み、いつしか与兵衛の体温にまで同調してしまう。だが、...
JR大森駅東口から数分。 ふつうの商店街を歩くつもりだったのに、頭上に突然あらわれた巨大アーケード。 そして、でかでかと掲げられた一言。「Milpa」……ミルパ? 大森銀座じゃないのか? 商店街が突然ラテンアメリカに転生したのか?意味が分からず調べてみると、 「アステカ時代のナワトル語で“昔から行われてきた農法”」とのこと。 もう、やだ。 なぜ大森でアステカ。なぜ農法。なぜ今。しかし地元の人はまったく動じていない。...
■ 大井銀座──昼の光がどこか不安な商店街JR京浜東北線 大井町駅東口 からゼームス坂上へ。 区役所通りに広がるのが 「大井銀座商店街」 だ。住宅と商店が混ざり合い、チェーン店の少ない“素朴な東京”。 だが、私は歩きながらずっと落ち着かなかった。 理由はわからない。 商店街の旗に小さく書かれた「銀座」の文字が、なぜか私を嘲笑っているように見えたからだ。■ 路地が私を呼んだ──昼なのに暗い、穴倉の入口大井銀座から横町へ...
青山通りを歩くと、「コーネル・コーヒー」に吸い寄せられてしまいます。草月会館の二階。赤坂御用地と高橋是清翁記念公園の緑が、こちらの心の緩みを見透かすように広がっています。激務でギターの弦のように張り詰めているから癒されたい──ではありません。 私はいつも緩んでいる。 だからこそ、たまには若者の中で“緊張しているふり”でもしてみたいのです。ところが入ってみると、テーブルの間隔はゆったり。 欠伸をしても、た...
「鶴八鶴次郎」は昭和9年(1934年)にオール讀物に掲載され、翌年、第一回直木賞を受賞しています。大正時代、新内の鶴八、鶴次郎は息が合い、巷の人気者だった。二人は赤の他人だが、心の奥では魅かれあっていた。芸の道を究めようとする二人は、稽古の間も芸道の喧嘩ばかり。単なる言葉のやり取りを真に受けた二人は別れ、鶴八は料亭の息子のところに嫁いでゆく。それから三年。鶴次郎の芸は荒れ、酒浸り。興行師の思惑で、...
浅草橋交差点の角、築百年のビル1階にあるカフェカフェのあるイーグル・ビルは大正から昭和の初期に建築された建物です。カフェは2017年に、合羽橋にあった「ブリッジ」がここ日本橋馬喰町にあるイーグル・ビルに移転してきました。合羽橋の「ブリッジ」はセメント打ちっぱなしの店内で迫力がありました。関連記事≫≫ 合羽橋「ブリッジ」訪問記事平日の午前中に訪問。外国人客が7割、日本人が3割程度日本では米の価格が2倍...
土曜日に歩いた。地下鉄、清澄白河駅を出て小名木川にかかる高橋を渡ると、娘さんが二人、楽しそうに投稿子を追い抜いてゆく。飛び跳ねるように歩いているのを、指を銜えてみながら観察眼を発揮する。二人はカフェに行く!清澄白河駅を出て、高橋を渡ると常盤二丁目。清澄通りから小名木川に沿って歩き始めると、住宅街(常盤二丁目13)に「美容室」があった。閉店しているような雰囲気。関連記事≫≫ 小名木川を挟んで反対側の高...
米の粉で揚げた天丼! 衣は堅焼きバーリバリ! タレは濃い色甘辛い!あまたある投稿子の取柄のひとつに好奇心がある。歩いていると「米粉の天丼」と看板があった。好奇心が頭をもたげてきて、気分が浮ついてきた。美味しそうじゃないか。税込で1280円。海老が一匹、おくらと切り刻んだ茄子、ハス、カボチャが米の衣で揚がっていた。衣はかなり硬い。おかきに甘辛いタレがついているよう。このタレがご飯によく合う。お代わり...
「東京建築祭」で、非公開の名建築約30カ所が公開された。5月24日、三田演説館(慶応義塾大学三田キャンパス)も内部が公開された。三田演説館は明治8年(1875年)に建設。 関連記事≫≫ 「三田演説館」の外観を見学した記事。館内は巨大な空間。一階は観客席。二階にも窓に沿って観客席。400~500人を収容することができるそうだ。 演壇に立って、写真を撮影する長い列 ガラス窓も当時のままなのだろうか?三田演説...
越谷駅から5分。旧日光街道から横道に入った閑静な地域にあるカフェです!内蔵を曳家し改修。屋根の瓦、天井や梁は当時のものを再利用したカフェ!文化住宅と官邸との違いは一目で分かるが、蔵については? この店の案内板を読んで「内蔵」であることを確認しました。カフェラテ(400円)。関連記事≫≫ 越谷市内、旧日光街道にあるレトロ建築記事。越谷にある古民家カフェ記事。...
刑事マルティン・ベックのシリーズで、第1作「ロセアンナ」に続く第二作です。関連記事≫≫ 「ロセアンナ」書評1966年夏のストックホルム。刑事マルティン・ベックは夏休みを取得するために、離島に向かうところから始まる。彼は仕事に呼び戻される。理由は……、スウェーデンのジャーナリストがハンガリーで行方不明になっている。外務省がピリピリしているのは、20年前にスウェーデンの外交官がブダペストで失踪したことがあ...
JR恵比寿駅東口をでたところにあります。店内のテーブルや壁の色合いは落ち着いていて、静かにすごせます。すぐ近くに出版社があるせいか、髭を短く揃え、少ない頭髪を撫でつけた結構な年齢の方やライザ・ミネリが驚いた時のような顔をしている女性がコーヒーを味わっていました。投稿子だって俳優に似ています。自慢するようでいやなのですが、敢えて言えば、谷村昌彦、三角八郎、高品格に似ています。多くの人々をうっとりさせ...
大きな照焼バーガー! パティがジューシー。関連記事≫≫20年前、北朝鮮、ピョンヤンのハンバーガー・ショップ訪問記事。30年前、北京で最初にできたマクドナルド店訪問記事。チキン・ナゲットとポテト、飲み物つきで1600円。ボリューム十分。いかにも肉を味わっている感じ。ちょっぴり甘い照焼のソースが味を引き立てる。お店は、北越谷駅西口をでて左。すぐ。浦和レッズの試合がある日は北越谷駅西口からシャトルバスが出...
タイトルは「北朝鮮に出勤しますー開城工業団地で働いた一年間」著者はキム・ミンジェ。韓国で栄養学を学び、北朝鮮にある開城工業団地内で食堂を運営している韓国企業に就職した。著者は2015年春から2016年2月にかけて開城工業団地の食堂で栄養士として働いた。その記録や回想を記したのが本書。就職先の開城工業団地は軍事境界線の北側、北朝鮮にある。そこに韓国企業が工場を建設し、安価な北朝鮮の労働力を使って衣料...
恵比寿駅から北里大学に向かって10分ほど歩いた。喉が渇いた。暑いし、カフェでしのごうかと、キョロキョロ。そんなものはない質素な通りだ。首都高の下をくぐって辿りついた「白金北里通り」は白金というオシャレな雰囲気とは場違いだった。昭和の時代とはあまり変わらないレトロ建築が並んでいた。何せ、人がいない。取り残された感があるのは、ここは渋谷区と港区の境界だからか。渋谷区恵比寿二丁目と港区白金五、六丁目が接...
こお店は、虎ノ門ヒルズ、レジデンシャルタワーの2階にあります。ステーションタワーはいつも混みあっていますが、ちょっと歩いて、プレジデンシャルタワーまでやってくると一挙に人通りが少なくなりました。店内には大きなテーブル。壁に沿って四人用のテーブルがいくつ配置されていました。ケースにはケーキがずらりと並んでいました。全部食べたいが、無理。テーブル席は若い方で、ほとんど埋まっていました。テーブルの間が広...
フィンランドを舞台とした警察小説です。フィンランド人のカリ・ヴァーラとアメリカ人妻ケイトを主人公とした「極夜」「凍氷」「白の迷路」「血の極点」四部作の二作目です。第一作の「極夜」はフィンランド最北部、ラップランドで警察署長をしているカリ・ヴァーラがソマリアからやってきた黒人女優の殺害事件を追う物語だった。難民の悲惨な最期がきっちりと描かれた小説だった。この小説は第二作。ヘルシンキの警察殺人捜査課に...
大宮公園からJR大宮駅まで歩いてみました。リクルートが発表している関東圏の住みやすい街ランキングで2位となっている大宮ですが、半信半疑でした。大宮駅とその周辺の雑踏しかしらなかったからです。乗換えの人たちは怒涛のように流れてゆくし、東口は乱雑。西口は景観が殺風景すぎる。若者にひょいひょい追い抜かれるのも平常心を乱される。小学生のころから試験で追い抜かれ、会社でも出世競争で、今ではジムでバーベルの重...
恵比寿、「ダ・ミケーレ」はナポリの行列店「ダ・ミケーレ」東京店ナポリにあるピザ屋「ダ・ミケーレ」の前は人がいっぱい。予約は店内で。人をかき分けて、番号札をもらう。唾をのみこみながら、外で番号が呼ばれるのを待つ。関連記事≫≫ ナポリの「ダ・ミケーレ」。「ダ・ミケーレ」の東京店が恵比寿にあります。関連記事≫≫ 前回訪問記事です。東京にある「ダ・ミケーレ」は番号札がありません。ただ、並べばよい。平日の午前1...
街歩きをしていると、昭和レトロの風景に酔えるだけではありません。お寺でありがたい言葉にも出会えるのも、街歩きの魅力です。含蓄のある言葉に接しているから、投稿子は器のおおきな人間だと判断するのは早とちりです。道理を説くのが好きな人が、切羽詰まって立ち喰いをする例を知っています。投稿子ですが。「大丈夫だよ 生きていけるよ」「正徳寺」(品川区北馬場参道通)で2024年10月に。「無菌状態に 慣れ過ぎ み...
東京散歩の楽しさは大通りから入った路地にある。路地を歩いているのは外国人ばかりだけれど、レトロ建築が残っていて、のびのびとした気持ちで歩ける。自然の風や寒さを感じられる通りっていいものだ。林芙美子が「下駄で歩いた巴里」の中で、「東京も巴里もベルリンも倫敦も何の変りもない。すべてが、箱のような建物になり、交通機関もすべてみな同じになってしまった」と書いている」。いや、銀座や大通りの景観はひどいよ。シ...
地下鉄、虎ノ門ヒルズ駅を出たら目の前が、食堂街T-market。その一角にあります。訪問したのは日曜日。食堂街T-marketは若者たちが多かったですね。ワタシは若者ではなく、バカ者でもなく、左卜全風です。マレな年齢層でした。少数派ですが、胸を張って歩きました。衆議院議員の世耕さんのように。NYでイタリアン。関連記事≫≫リトルイタリーで、路地にテーブルを出して……いい雰囲気。海外旅行記を見てやってください。マルゲリ...
昨日(4月13日)の越谷、元荒川の桜です。散り始めていました。静かな散策路。桜の花びらが風に舞っている。屋台が出ていない。おかげで密集感もなく、ゆっくり歩けた。屋台がないのは地域の方針らしい。打つ手はゆっくり、後手にまわるのが得意なワタシ。だが、越谷市は住民の意向を汲み、やることが早い。 桜、関連記事≫≫ 2019年、港区愛宕山付近の桜です。散り始めたころ。越谷の元荒川の土手では、30歳くらいの男性...
「友」は1988年、北朝鮮で刊行され、ベストセラーとなった小説だ。「訳者解説」によると、著者は1949年生れ。首領様の配慮により文学を勉強し、大きな信任を得た。現在は4・15文学創作団(4月15日は金日成の誕生日)の一員として作家活動をしている、と記されている。この小説は北朝鮮が望む家庭のありかたを描いている。北朝鮮では、家庭を社会の細胞と位置付けている。それ故、家庭の和睦も公共性がある。夫婦の関...