メインカテゴリーを選択しなおす
ロスアンゼルスで刑事の仕事に妥協はしないが、娘のこととなると妙にごく普通のおやじになってしまうボッシュの姿が浮き彫りになる読ませる小説!関連記事≫≫マイクル・コナリー著小説の読書記事は、20回、ブログにアップしています。ロス市警本部強盗殺人課殺人事件特捜班という長ったらしい部署で犯人を追っているボッシュに新しい仕事が割り当てられた。中国生まれの男が、ロスで経営している酒屋で銃殺された。中国系犯罪組織...
翼をひろげた大鷺(ダイサギ)。読んでいるボッシュ・シリーズの本
Great Egret (Ardea alba) ssp. Ardea alba egretta ダイサギ(南北アメリカ亜種)
「鬼火」マイクル・コナリー著…警察組織内の嫉妬、怨念、女性蔑視
ボッシュ元刑事とバラード刑事の二人が活躍するシリーズの2作目。今回はリンカーン弁護士のミッキー・ハラ―も登場する豪華版。役者が勢ぞろいしている。参考記事≫≫マイクル・コナリーの読書記録をブログに19回、アップしています。ハリー・ボッシュは70歳間近となった。現役時代に、事件の捜査で放射能を浴びたことがあった。今、後遺症が出て、身体を動かすのに負担がかかっている。また、膝にもガタがきて人工関節を入れた...
マイクル・コナリーと言えば、「ハリー・ボッシュ」と「リンカーン弁護士」のシリーズが有名だ。本小説の「チェイシング・リリー」はノン・シリーズだ。関連記事≫≫マイクル・コナリー読書記事をブログに18回、アップしています。原題は…表紙に「CHASING THE DIME」と記されている。直訳すると「ダイム(10セント硬貨)を探せ」だが、……日本語の題名は「リリーを探せ」となっている。天才として描かれる主人公...
アメリカンビューティーベリーの実が生ってる。元気に再生のマニラヤシ。マイクル・コナリー読書
American Beautyberry (Callicarpa americana)
著者は「刑事、ハリー・ボッシュのシリーズ」と「リンカーン弁護士のシリーズ」を中心に書いているが、回紹介する「わが心臓の痛み」はノン・シリーズ。「わが心臓の痛み」はボッシュものと違って、純文学チックであり、ミステリとして知的充足感が高く、また展開が濃密で連続性があり、著者の傑作とも言える小説だと思った。この小説はボッシュシリーズの7作目、「夜より暗き闇」で登場するテリー・マッケイレブに繋がってゆく。...
ハリーボッシュの一匹狼っぷり、アウトローな性格が好きで、愛読している、マイクル・コナリーのシリーズ。だいぶ前に最新刊は読み終えている。次に文庫で出るのは7...
ロス市警未解決事件担当班に属する刑事、ハリー・ボッシュがFBI戦術諜報課の捜査官、レイチェル・ウォリングと協力して、放射能物質を使ったテロを防ごうと捜査する12時間を描いた小説。マイクル・コナリーの読書記事はブログに16回、アップしています。2007年のある日の夜。ハリー・ボッシュのところには上司から電話がある。マルホランド展望台で男性が殺された。所轄はハリウッド署だが、キチキチな状態だ。この殺人...
「エコー・パーク」マイクル・コナリー著…ロス市警の規格外刑事!
著者、マイクル・コナリーの読書記事はブログに、15回アップしています。ハリー・ボッシュ・シリーズの第12作目です。ロス市警でパトロール警官や分署勤務をへて、本部強盗殺人課に引き上げられたハリー・ボッシュ。エリート部署での仕事は8年しか続かなかった。捜査ミスを警察の監察部署に指摘され、ハリウッド署に左遷された。その後、25年勤務したロス市警を退職。3年半を私立探偵として糊口をしのいでいたが、ロス市警...
マイクル・オナリーの小説、読書日記は14回、ブログにアップしています。ハリー・ボッシュもの。3年前、ボッシュはロス市警を退職して、私立探偵を営んでいた。私立探偵は人生の末尾を飾るのに悪くはないものだが、3年の間に物足りなさを感じるようになっていった。今風に言えば、ジェフ・ベゾスがアマゾンを起業する前に演習した「後悔最小化のフレームワーク」(ジェフ・ベゾス著「Invent & Wander」)のように、ボッシュ...
「トランク・ミュージック」 マイクル・コナリー著 ハリー・ボッシュもの、5作目
ハリー・ボッシュもの、5作目。ハリー・ボッシュ読書日記(9回アップ)はここです。前作「ブラック・ハート」や「ラスト・コヨーテ」で自らの過去を精神的に清算したボッシュはハリウッド署に復帰し、溌溂と事件に取り組んでいる。もちろん、ボッシュの性格は変えようがない。ボッシュはハリウッド署でビレッツという上司の下で、エドガーとライダーという若手刑事を部下にして、人間の幅が広がった人物として描かれている。題名...
「エンジェルズ・フライト」 マイクル・コナリー著…ハリー・ボッシュ第6作
ボッシュ……もともとロス市警で強盗殺人課の刑事だった。ある事件で武器を持って立ち向かってきた容疑者を射殺したが、実は武器ではなかったため、ハリウッド署に左遷された。ハリー・ボッシュシリーズの読書日記(10回アップ)はここです。本作の舞台は、1992年4月末から5月初めに起こったロサンゼルス暴動の余韻が残るきな臭さが漂っている時。まだ白人対黒人の対決だけではなく、多くの人種間の対立が残っていた時代だ。...
著者、マイクル・コナリーの読書日記はブログに13回、アップしています。ボッシュはロス市警を退職し3年がすぎた。老いを感じながら私立探偵稼業で糊口をしのいでいる。刑事だったころ、仕事で係わりのあった元FBI捜査官で行動科学課心理分析官だったマッケイレブが死亡した。彼の妻がボッシュの元にやってきた。他殺の疑いがあると述べ、調査を依頼された。その頃ロサンゼルスとラスヴェガスの間に横たわる砂漠から埋められ...
ハリウッド署の刑事、ボッシュが主人公の小説。第7作。これまでのマイクル・コナリーの読書日記(11回アップ)はここです。今回は病気でFBIを退職したテリー・マッケイレブを中心に進展し、そこにシリーズ物の主人公、ボッシュが加わる形をとっている。ある年の大晦日、ロス市内で、男性がアパートで殺される。保安官補のジェイ・ウインストンがテリー・マッケイレブに昔とった杵柄とばかりに、犯人のプロファイルを依頼して...
マイクル・コナリーの読書日記(12回アップ)はここです。落語家の談志が「仕事とは人間関係でイヤな思いをすることが主だ。むしろそうでなければ仕事ではない」と言ったと、立川キウイが本「談志のはなし」の中で書いている。事件が起きて、それを解決するだけを描いては「そんなの小説ではないよ」と談志に言われそうだ。人間関係の嫌な思いが書かれていないと、読者は本を投げ出してしまう。マイクル・コナリーも「小説はイヤ...