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にほんブログ村 にほんブログ村 「あの蟹に、この車から、ミサイルを撃ってみましょうか?」とプラットが言った。 内藤はまだ、車の窓から顔だけ出して、蟹を怒鳴り付けていた。 「レーザー兵器も備えられて
にほんブログ村 にほんブログ村 人類の愚かさが招いたこの「般若」や「悪意」の実体化は、今やその全体の業(カルマ)となって北半球の大方を襲っている。 反省をしない人類の、この過ぎた自己正当化の故
にほんブログ村 にほんブログ村 虚空と言う概念がある。 日本の場合、この概念は、仏典を通じて知られるようになったものだ。然しこれは、古代インドの akasa が漢訳されたものである。 ところで
にほんブログ村 にほんブログ村 「くそっ!今度はなんだ!蟹かあれは?」と内藤は、日本亡命政府仮庁舎の前に立って叫んだ。 マニラまでこうなったか!なんとしつこいんだ!と内藤が臍を噛んでいるうちにも
にほんブログ村 にほんブログ村 「仏教徒と称する者どもが言うたわい。panyaだpra-jna、だのと、のう」シヴァが言った。 「ああ!わかった!いつか海野先生が!ほら、あの時ですよ!ね!先生!」と、これを聞
にほんブログ村 にほんブログ村 西さんは宮崎女子医大病院にいた。 病室とは名ばかりの、海洋調査委員会の皆が集まったあの日々の、賑やかであった頃の想い出は忘れがたく、しかも楽しい会話が西さんの胸
にほんブログ村 にほんブログ村 こんにちは! 般若著者です! 今日は、私の般若に関する事を書こうと思います。 実は私は、般若ということについて、初めて書いたもので、般若の概念や。その他につ
にほんブログ村 にほんブログ村 逃げる中国ミサイル原潜を追って川島艦隊と、日米対潜哨戒機部隊は、針路を西北に取っていた。 川島艦隊は一隻も失われずに、旗艦『もがみ』を含む、駆逐3、潜水10、そし
にほんブログ村 にほんブログ村 現代にあって、古代文明社会に無かったものを考えて見れば、電化製品一般と、自動車や航空機ぐらいなものであろう。古代の文明社会には、これ以外のものは、既に存在していた
著者自身の手違いで、拙著『小説』第90回目を、削除してしまいました。 著者の手違いで保存原稿もまた、失われました。 然しながら、筋としては、91回目をお読み下さいます事で、 なんとか、
にほんブログ村 にほんブログ村 「よっ!」と言う声をかけると同時に事務官室のドアを開けた者がいた。その時、事務官の多くは、責任者不在のままの日本亡命政府に、それでも尚、次々と送られる、様々の課題
にほんブログ村 にほんブログ村 川島海将はその旗艦『もがみ』の、CIC ・戦闘指揮所で対潜哨戒行動の様子を見ていた。 この新しい海上自衛隊の駆逐艦『もがみ』の乗員たちは定員90のはずが、やはり日本が
にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村 シヴァ神の力に導かれ、マニラ港内に突如現れた、海上自衛隊の最新型潜水艦『おおよど』は、衆目を集め、また、これを驚かせるに十分だった。人々の中に
にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村 川島は、急な昇格によって海自の海将となり、艦隊の司令官として、対中国潜水艦隊戦闘の指揮を執る事になった。更に、その戦闘終結後には内藤を救出に向か
にほんブログ村 にほんブログ村 シヴァ神と海野らの一行は、フィリピンの上空にあって今、俄かに出現し、この国を蔽い尽くそうとしている悪の雲、黒い闇の壁が、シヴァ神の放つ強烈な光によって、次第に薄れ
にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村 シヴァ神に縁あって呼び出されたこの一行には、互いに、前世からの繋がりがあった。絆と言って良いものだ。 シヴァ神の「姿見」で、前世を見ているのが
般若小説『般若』著者より、改めて、新年のご挨拶を申し上げます。
この度の震災で大切な生命を落とされた皆さま、怪我をされ、またこの寒さの中を、ご不便な暮らしを耐えておられます皆々様方、ご心中如何ばかりかと、お察し申し上げます。 般若著者より、心から、お悔やみと、
にほんブログ村 にほんブログ村 絢の「お菓子を召しませ」という声も耳に入らず、菓子を頂くのも忘れて清建は、絢の姿に見入っていた。心には、絢の他には、何も無かった。 手際も良く、さっと茶筅を膝
にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村 荻野は心を決めた。自分で政府を存続させるのだ、と。 亡命政府首班の、内藤の誘いで政府の仕事に関わるようになってから、荻野は内藤と言う人物に対
#般若 にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村 「こんどは難しい相手じゃ。心して掛からんと死ぬからな!」シヴァ神は皆を叱咤した。皆に気を引き締めないと、危険な相手なのだ。 「悪霊は、人
#般若 にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村 マニラの捜索は行き詰まっていた。 どこにいるのか、内藤を乗せた、潜水艦『おおよど』の行方は、掴めなかった。 内藤は、般若と呼ば
にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村 本編の前に、この度の大地震で被災なさった、全ての皆さまに、心からお見舞いを申し上げます。 皆様のご不自由、お察し致しながら、どう
#般若 にほんブログ村 にほんブログ村 希望の光は差して来つつある。 横須賀が、中国の、南方方面ミサイル軍団の、予期せぬ攻撃によって壊滅させられて尚、日本にはまだ、幾つかの艦隊が残され
#般若 にほんブログ村 にほんブログ村 その時、神山は絶望の淵にいた。そこは誰もいない。文字通り、空間の「空」だ。そこは、透明感のある然し、うす黒い空間だ。ひたすらに静かである。絶望と言う哀し
にほんブログ村 にほんブログ村 #般若 胸の中に、しこりとなって残ってしまった、深く強い、塊の様なその怒りと悲しみ。海野には、それを抱え込んだまま、如何とも仕様が無かった。 まるで、只管相手
#般若 にほんブログ村 にほんブログ村 武芸者風から漢方医に化けたシヴァ神は、「ちと、用事がある」と言って、夕餉の膳もまだ、運ばれないのに、大丈夫なのかな、と訝しむ3人を残し、ふっと、消えた。
Hi、ナナマルReikoです。 カウンセラーという仕事がら離婚相談を受けることがある。 なかには夫も妻もとても綺麗で「ほんとにお似合いだなぁ」というカップル…
#般若 にほんブログ村 にほんブログ村 ダンテの神曲の枕。 この門を潜りし者は、あらゆる希望を捨てよ。 人間の業とは、こういうものだな、と海野は思った。業という言葉それ自体は、大した意
#般若 #般若 にほんブログ村 神山はどこだろう?ほんとに四次元に飛ばされたのかな?別の次元に飛んで行ってしまったとしたらどうしよう?海野には神山の受難が気になった。 九州宮崎の、臼杵にあ
#小説 にほんブログ村 にほんブログ村 どこからか、救いを求めても無駄だと、言う声がしていた。 それは繰り返し言うのであった。 救いなどありはせぬ!求めてみよ。無駄だぞ、下らぬものぞ!
#般若 にほんブログ村 にほんブログ村 内藤の乗った潜水艦『おおよど』は今なお行方が分からない。こうしている間にも関東では、時空の変化がいよいよ激しくなった。 しかし一方で、神山の詳細な解
#連載もの にほんブログ村 にほんブログ村 今や日本は化け物屋敷であった。神山も、海野も青年助手や麻衣、そしてコロも、皆は『あかぎ』の艦内からモニターで、陸上のありさまを見ていた。 そこは、
にほんブログ村 にほんブログ村 神山は横須賀基地にいた。誰一人としていない基地の内部にあるのは混沌であった。 誰一人としていない基地には、然し、人間とは言えない者が蠢いているのだった。気配だけ
#連載もの にほんブログ村 にほんブログ村 海野達の三日目の捜索も日没を迎えた。 今度はドローン暗視装置が搭載されており、昼夜を問わず、行方の分からなくなった内藤の『おおよど』を探す事が
#般若 にほんブログ村 にほんブログ村 「か!神山先生がっ!潜水艦で日本にっ!!」と、川島が駆け込んできた時に、海野はそれを、落ち着いて、内藤の滞在先のホテルにメッセージで伝えてくれるよう、頼
にほんブログ村 にほんブログ村 #般若 内藤がマニラへ行く日がやって来た。 日本亡命政府移転の最終交渉で、内藤がその首班として、タイ政府からフィリピン政府へと、その庇護国の変更を行うのに
#般若 にほんブログ村 にほんブログ村 フィリピン政府とタイ政府との間で、内藤首班の日本亡命政府受け入れの交渉は終盤に入り、内藤も出席を求められ、数日内にはマニラへ経つ。内藤は今度は潜水艦でフ
にほんブログ村 にほんブログ村 時空を超えて、瞬時に、どこへでも行ける強みを活かして、海野達は、中国軍のICBM発射機を、無力化する任務を帯びて、ミサイル基地へ潜入した。これには、拳銃と毒薬を携帯し
#連載もの にほんブログ村 にほんブログ村 日本亡命政府の特別諜報部は、暫くバンコクにあって、赤道に近いバンコクの、南方ならではの暑さを楽しみながら、時空を超えて、一挙に異次元空間から、米国に
#般若 にほんブログ村 時空の移動と言う特技を備えた海野や神山、青年助手に西さんや、麻衣、コロ、等の皆は、一斉に時空間を超えて、タイに飛んだ。雲井、楠の2人の医師も一緒だ。念じるだけで、そこに行
にほんブログ村 にほんブログ村 #連載もの 「べらんめ~!すしがどーしたってえんだよう!」 「!?」 「あれっ!か・神山先生?ど・どーかなさいましたかっ!?」 「あれっ!どうかしましたか?」 「
#連載もの 海野は電話室へと急いだ。そこは、海野ら海洋対策委員会のメンバーの、談話室にもなっている十畳ほどの部屋で、内密の話も多い委員会のメンバーのために特別に用意されていた。 元は海野の教え
#般若 中国軍の総司令官である淋は思考を巡らせていた。 日本はまだ、助かった訳ではない。これからまだ、第二波、第三第、第四波と、軍団を差し向けて、日本を占領するのだ。今、日本を黙らせておかないと
にほんブログ村 にほんブログ村 「あ!思いだしたーあっ!」海野がまた叫んだ。この男はよく叫ぶ。 海野の叫び声に、皆は、お茶をこぼしそうになった。 「先生、またですか?今度は一体、何を思い出した
にほんブログ村 にほんブログ村 アメリカ合衆国海軍の最新鋭航空母艦『ジェラルド・フォード』は10万トン級の浮かべる島である。この空母『ジェラルド・フォード』を基軸とした、空母4を含む空母打撃群が
にほんブログ村 にほんブログ村 「まるで、ゴジラだよ、あれはあ!ほんとに!」 「身の丈は、どれぐらいなのでしょうか?この画像ではわかりませんねえ」神山が言った。 「ヘリが、あれぐらいの大きさで
「ミスタ・荻野。戦況から、止むを得ない事はよく分かっておりますが、敵、中国軍の、日本上陸を許してしまいました。島根に上陸した者達の写真が、米国国防省から送られて来ました。原子力発電所が、大変危険な状況
にほんブログ村 にほんブログ村 般若の「意志」は、人間の認識作用に無関係だった。それは、この人間の行う如何なる行為にも、反応する事は無い。般若はその「意志」にさせ従えば良いのだ。この時空を一元化
#般若 にほんブログ村 にほんブログ村 古くてもう、黒ずんだ桐箱。その中に、入れてある面が、がたがたっ!がたがたがたっ!と小さく揺れている。だが、誰もそれに、気付く者はいない・・・・。がたが
#般若 #連載もの 西さん達親子を載せた『大宝丸』を襲った、黒い闇。そして。沸騰した海面・・・。 「悪意」は日本に、人民解放軍が押し寄せるよりも早く、日本を蔽い尽くそうと迫っていたのだ。中国政府も