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「探し物?」 この人、私たちのことを、知っているの?まだ警戒心が解けないまま、アキはゆっくりと近づいて行く。「アキちゃん、気を付けて」震える声で、カガリがささ…
声をかけようか、どうしようか…と迷いながらも、中に入ると…反対側には大きな暖炉があり、チロチロと火が揺れている。(ケイタは…いないなぁ)ちょっぴり、ガッカリ…
何かが、襲ってきたりはしないだろうか?おそるおそるアキたちは、のぞき込む。腰が引けた状態で、ナイトの後ろに隠れるようにして、足を踏み入れる。「そんなに怖がら…
「心配してくれて…ありがとう」 よしっ!と気合を入れると、「だけど…カギがかかっているのかもしれないわ」ナイトを振り返る。ナイトは軽く肩をすくめてみせると、ア…
「ケイタを助けるんだろ? だったら…行くしか、ないよ」 ショータがポンと、アキの肩を叩く。「そうそう…だって、君が招待されたんだから」ユウジの言葉に、「まさか…
「それよりも、ほら!」 カガリが、壁の一点を指し示す。その声につられて、アキとショータも目を向ける。「あ~っ」ジワジワと、薄くシルエットが浮かび上がっていたの…
するとリングが、キラキラと黄金色に光る。「今度は黄色?」ユウジがつぶやく。「要注意だな」ショータがキュッと眉をしかめると、グルリと部屋に向けて、リングを向け…
「そうだ、窓!」 いきなりアキがハッと気が付いて、クルリと振り返る。見た感じ、それらしいものは、どこにもない。鏡の中には、確かにこの辺にあった…と近づいてみる…
「えっ?」 当たっていない。確かに投げたのに?ピシッという音もなく…まるで音まで、吸い込まれてしまったみたいだ。「ねっ!」カガリが力を込めてそう言うと、アキの…
「窓?」 窓って…ないはず。カガリがアキに向かって、「そうよ、アキちゃん」嬉しそうに、アキの手を。「でも…どうして?」アキがつぶやく。ナイトがおもむろにしゃが…
(一体、なに?) どういうこと?何が不自然なのだろう?アキはじぃっと、鏡を見つめる。同じように、鏡を見ていたカガリが、「あっ」いきなり声をもらす。「えっ?なに…
「だったら、動かしてみたらどうだ?」 ナイトが、アキに話しかけてくる。「動かす?」カガリがアキの隣に立つと、思いっ切り鏡を押してみる。すぐにショータも駆け寄る…
さらに不思議なことに…どれだけ行っても、突き当りが見えないのだ。自分たちは、無限ループに取り込まれてしまったのか?そんな気さえしてきた。「おかしい…」しばら…
「あっ!」「ちょっと!」「逃げるな!」 四人は口々に叫ぶと、いっせーのせ!で飛び出す。「そんなことをしても、ムダだよぉ」ケラケラ笑いながら、ジャックが声を上げ…
「そんなことをしても、ムダだよぉ」 ヘラヘラと、小鬼が笑う。「アキちゃん」ついにカガリも、身を乗り出す。「つかまえて…ケイタのことを吐かせるんだ」ユウジまで、…
「さぁねぇ~どうだろうなぁ」 だが小鬼は、とぼけた顏をすると、「それは、自分で探してみろよ」ピョンと飛び跳ねる。「なによ!」アキが小鬼に、飛びかかろうとする。…
「小鬼だよ」 ナイトが吐き捨てるように、アキに向かって声をかける。「小鬼?」アキとカガリが、目の前の黒い悪鬼を見つめる。へへへへへ…その黒い小鬼が、薄気味の悪…
すると、信じられないことが起こる。みるみるケイタの身体が、小さく縮み始め…真っ黒な魔物に変化したのだ。「えっ?なに?」「ケイタ?」これにはユウジも、ポカンと…
「あぁ~そうだよ!」 いきなりショータが、ケイタにリングを向ける。「なんだよ、それ! ただのオモチャじゃあないかぁ」 おまえの趣味って、こんなものなのか?ヘラ…
(それそれ、その顔!) 本当にケイタが、洗脳されていたのか?それとも、ニセモノだったのか?アキは、確かめたいと思ったのだ。(ニセモノのために、尽くそうとか思わ…
「ライオンなら…あっちにいるよ」 再びケイタもどきが、ニコニコしながら、声をかけてくる。「えっ?まさか、ケイタが?」やっつけたの?と言いかけて、あわててアキは…
「え~っ」 なんでだよぉ。ケイタもどきは、本物のケイタのように、不満そうに大きな声を上げる。「ちょっと、ナイト~何とかしてよぉ」彼はナイトに向かって、訴える。…
最初にケイタをさらったのは…あの木で出来たペガサスだ。「えっ?」案の定、彼はそのことを知らなかったのか、目をキョロキョロと動かしている。「ペガサス?」「そう…
「何だよ、みんな… ボクのこと、疑っているの?」 哀れっぽい声で、ニセモノはアキたちに向かって、話しかけてくる。「ほら…あぁ言っているだろ」すっかりユウジは、…
「ねぇ~ケイタは今まで、何をしていたの?」 わざと気付かないふりをして、アキは話しかける。「今まで?」何を聞くんだ?と、彼はくぃっと頭を横に倒す。それからまた…
けげんな顔をして、カガリがアキの方を向くと…ショータもアキの方を向いてうなづき、『歩き方がヘンだ』とささやく。いつもはズンズンと、突進するように歩くケイタな…
「ちょっと、アキちゃん…ライオンが!」 カガリがアキに向かって、叫ぶ。「そうかぁ~仕方がないなぁ」ようやくナイトが、杖を振り上げる。(何なの?だったら素直に最…
「ちょっとぉ~どうしたらいいのよぉ!」 アキが吠えるのだが…「さぁ?それは、自分で考えればぁ」 頑張ってねぇ!軽やかな笑い声と共に、リルの姿は完全に見えなくな…
「えっ」 アキがひるんだように、カガリとショータの方を見る。「それはまぁ…ケイタを助けるためだったら…」そう言いながらも、目には迷いの色を浮かべている。リルは…
もっともまだ、本人の姿を確認してはいないのだけれど…「でも、やっぱり…ケイタはどこかに、閉じ込められているのね?」アキはリルに向かって、確かめるように見つめ…
「魔王はねぇ、コロコロと機嫌が変わるから… 気を付けた方がいいわよ」 リルがにこやかに、そう言う。だがすぐに、四人を見比べると、「まぁ、あなたたちには、関係な…
「えっ?リル?」「リルって…あの妖精?」 ショータとユウジも、思わず声をもらす。「あら!そんなことを言ったら、ティンカーベルに怒られるわよ」少女はハシバミ色の…
「だれ?」 アキがその椅子に向かって、大きな声を上げる。「アキちゃん…あの声よ」カガリがアキに向かって、ささやく。あの声?そうだ、さっき聞こえていた…あの謎の…
「来る?」「何が?」 アキとカガリが、ナイトを見上げる。だがショータは真剣な顔つきをして、「もしかして…魔王が?」とつぶやく。「えっ?魔王?」「ウソッ!」「ど…
(どこかで、聞いた?) アキは、ハッとした顔になる。(でも…どこで?)一生懸命、アキは思い出そうとする。それは、隣にいるカガリも同じだったようで、ハッと息を漏…
「何か…来てる」 何が?ショータがキュッと眉をひそめて、カガリたちをかばうように、前に立ちはだかる。 どこだ? どこにいるんだ?目には見えない何かが…近付いて…
「大丈夫…このツルは襲ってこないよ」 ナイトの声が、ショータにかけられる。大きく押し開くと、今までとは全く違う…大きな部屋が現れた。「え~っ」想像していたのは…
「私…カガリちゃんがいなかったら…ここまで来られなかった かもしれない」 四人の目の前に、大きな木の扉が現れる。「あっ」さっきまでは、何もなかった…と、アキは…
「賢い馬なんだねぇ~」 感心したように言うユウジに…「それは、そうだ。 アポロンは、天上の馬だからなぁ」ショータたちの背後から、ナイトが姿を現す。「あっ、ナイ…
雪がはらはらと舞う中の寒椿を見つつにいがたフィッシングショーの予習。
昨日今日あたり、気温が上がる天気予報でしたがそんな事なく、今日なんかは暴風警報が一時期出て寒い日となりました。今は警報から注意報に格下げにはなりましたが時折雪もぱらつき、まだまだ冬が続きそうな感じです。今日はバスに乗って出かけたのですが道端に寒椿が咲いていました。寒椿の花言葉は「 寒椿の花言葉には、「謙譲」「愛嬌」「申し分のない愛らしさ」などがあります。寒い時期にひっそりと咲いている姿が控えめな花であることから、この花言葉がつけられたと言われています。」とのことで、特に赤い花は「 控え目なすばらしさ、慎み深い、高潔な理性、気取らない優美さ、見栄を張らないなど」との事で、それを知るとなんかほっこ…
「あっ」 すぐに、ユウジが気が付く。「もしかして…行き先を教えてくれているんじゃあないのか?」考えてもいなかったことを言い出す。「えっ?そうなのか?」試しに、…
だが、そんなことで引き下がるショータではない。ビシッ!ビシッ!さらにツル目がけて、ロープを振り下ろすと…パラパラパラ…ツルから葉がちぎれて、辺りに散らばる。…
カツンカツンカツン…アポロンのひづめの音が、やけに響いて聞こえる。「ねぇ~アポロンに、一気に上がってもらった方が、いいん じゃあないの?」カガリがアキに向か…
ポッとほのかな光が、アキの手元から漏れ出している。「あっ」そういえば…鏡を握りしめていたことを、忘れていた。鏡をのぞくと、またも白い光で辺りを照らしている。…
「よし、行こう」 アキは意を決して、例の怪しげな扉をにらみつける。「ねぇ、ホントに…行くの?」一方カガリは、まだためらっているようだ。「うん、その代わり…カガ…
「カガリちゃん…あれ…」 ようやくカガリの方を振り向くと、背後を指差す。「えっ?」やっとアキの言っていたことが、わかったようだ。「えっ?どういうこと?」 さっ…
「さっきのあれって…何だったんだろう?」 カガリはまだ、気にかかっている。徐々に近づいて行くと、例のあの扉が見えてくる。(やっぱり、そうだ…どこかで見たことが…
「何も見えないなぁ」 さすがのアポロンも、前に進めないことだろう…さて、どうしたらいいのだろう?思いを巡らせていると…ふとカガリが何かに気が付く。「ねぇ、アキ…
赤い点滅を繰り返していた鏡は、緑色のツルに向けると、ピカーンと白い光を放ち始める。「えっ?なに?これ…」どういう仕掛けになっているの?(これって、ホントに、…
「何なのよ、これ…気味が悪い」 いつの間にか、緑色の汁でベタベタした身体を、アキはブルンと振るう。「ちょっと、アキちゃん。やめてよぉ」ビチャッ!緑色の汁が、カ…