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「あれっ?何にも見えないよ」 ユウジが、アキに向かって言うけれど…「そうか…やっぱり何か、あるんだなぁ」さきほどからショータが、いろんな角度から、例の鏡を観察…
「え~っ」 そう言いながらも…最後にあの男の子を見た時、角が生えていた…と、アキが思い出す。「相手は、魔物だ… その気になれば、何にでも姿を変えるからな」ナイ…
「あのカガミは?」 ハッと我に返ると、アキは辺りを見回す。「鏡か?鏡は…」そう言うと、離れた所に、大きな鏡が立っているのが見える。「あの鏡…いきなり光って、爆…
「アキちゃん!」 すぐに、カガリの声が聞こえる。ザザザ…何かが近づいてくる音がする。「大丈夫かぁ?」「今まで、どこにいたんだ?」カガリの声に続けて、耳によくな…
「ほら!今のうちに早く!」 ユラリと影が揺れて、ユー子さんの姿が、手鏡に映し出される。「これでも、くらえ!」ユー子さんの手が、鏡の中から、ニュンと跳び出してき…
「え~っ、なんで? これって。大切な預かり物なの。 もしも割れたら、大変なことになるから」 サッとガブに向けると、すぐにしまおうとする。すると…ファンファンフ…
ガセネタかもしれない。だけど今、これがアキにとっては、ケイタの唯一の手掛かりなのだ。男の子はじぃっと、アキを見上げると、「ボクの言うことを…信じるの?」意味…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第6章 幻の島はどこだ?…31
「こんなの…ちょっと修理すれば、誰にだってできるさ!」 あんまりジュンペイが、じいちゃんの後を追いかけ回すせいか、さすがにじいちゃんは、うっとおしくなって、面…
「来たって、ホント?」 思わずアキは、男の子に食いつく。それが本当ならば、ケイタを見つけられるかもしれない!アキはさらに身を乗り出すと、「で、その子は…どこに…
「ねぇ、魔王って、どんな人? 知っているんでしょ?」 教えてよ!アキは食い入るようなまなざしを、男の子に向ける。「あれぇ?知らないの?」じぃっと、アキの顔を見…
どのくらいの時間、あの男の子はこうしているのだろう?小さな石の山が、幾つも積みあがっている。「へぇ~それって、何のため?」「さぁ?知らないよ」 ボクは、言わ…
「あれっ?あなた…何で、ここにいるの?」 アキは驚いて、話し掛ける。だがその男の子は、チラリとアキの方を見るだけで、それには答えない。「ガブ君だっけ?地下にい…
(えっ?) まさか、ワナだろうか?そんなことを思いながらも、好奇心には勝てない。アキは思い切って、扉を大きく押し開く。どれだけ重たいのだろう?そう思いきや、思…
しばらくすると、ようやくアキの目が見えるようになってきた。だが…やはり状況は、変わらない。相変わらず、誰の姿も見当たらない。 やっぱり…おかしい。 ここは、…
カガリちゃん!アキは自分の身に、何が起こったのか、まるでわからない。さらに悪いことには、まぶしい光に目がくらんで、何も見えなくなる。(目くらまし?)一瞬、そ…
「目からの情報だけに、頼ってはいけない。 それをするくらいなら…いっそのこと目を閉じて、自分の感覚を 頼って、その方向に進むんだ。 そうしないと…いつまでたっ…
「ねぇ~だったら塔は、どの辺になるの?」 思い切って、アキはグリンに尋ねる。グリンが落ちこぼれの死神だろうが、下っ端の使い魔であろうが…そんなことは、かまわな…
「え~っ、そんなもんなの?」 死神に、そんな上級だの、下級だのあるなんて…「死神の世界も、大変なんだなぁ」思わず、そう言ってしまうけれど…内心アキは、ホッとし…
「グリンだよね? さっきは、いなくなったのに~」 ユウジがその魔物に、話しかける。「あ~っ、ごめん。急に用事が出来ちゃって…」悪びれることなく、砕けた口調で、…
最後のパーツが、死神の身体にくっついた頃…ゆっくりとその目が開くのを、子供たちは息を飲んで見ている。 パチッと音がしそうなくらい、死神が大きく目を見開くと……
黒い点が積み重なり、徐々に形が形成されて、段々と肉付きされて、大きく盛り上がっていく。「何なんだ?あれ…」ユウジがつぶやくのを、誰かが「しっ!」と注意する。…
「さっきのあれって、なに?」「えっ?何を見たの?」 ショータとユウジが、アキとカガリを見つめる。「やっぱり、見たのかぁ」だがナイトは、少しも驚く様子がなく、意…
はぁ~と、ナイトはため息をつく。「キミたちに、危険な目に合わせて…本当にすまない」まずは、謝ってくる。これはきっと、あまりいいことを言わないのではないか…と…
「ここは…魔物の住むお城だから…そんなことがあっても、 ちっともおかしくないのかもしれないわ」 おそるおそる、鏡を見つめる。「そんなことは、ないよ」穏やかな声…
「そうなんだぁ」 突然現れた鏡は、ツヤツヤとした表面に、キラキラと光を放っている。「さっき…これが、出入り口だったんだよね」ポツンとカガリがそう言うと、「なる…
「えっ!」 そこにあるものを見て、思わずギョッとして、アキは顔をこわばらせる。見たこともないくらい、恐ろしい形相をした魔物が…まるで石で出来た彫刻のように立っ…
なに? 何が起きたの?だが、確認することが出来ない。ただ、そのまま鏡を握りしめているだけだ。「アキちゃん、あれ…」一瞬意識が、遠のいていたのだろう…カガリの…
アキはカガリと、その小さな鏡を見つめて、その姿を確認する。前に見た石の番人とは、また違う種類の石像のようだ。《魔王が待っている》その言葉を、アキは思い起こす…
『あっ、そうかぁ~』 ショータも、カガリの言葉に納得する。『えっ?でもショータは、鏡を持ってないでしょ?』今ここにあるのは、アキが持っている手鏡だけだ。『この…
「魔の者だ…」 ルークもささやく。ショータとユウジも、別の馬に乗って、目だけが動かして辺りをうかがう。ズルズル…身体を引きずる音と、ズシンズシンと、重たい音が…
「だったら、今いるのは?」 アキはおそるおそる、辺りを見回す。さっきの崩壊がウソのように…シンと静まりかえっている。「わかるだろ?」ナイトが静かに、話しかける…
「ねぇ~どうなっているの?」 これには、お手上げだ。あっさりと、白旗を上げる。ナイトは少しも、からかうことなく、真面目な顏をして、「さっきいたのは、鏡の中だか…
「ねぇ、ルークって…懐中時計は持っていなかったよね?」 確信を持って、そう答える。「そうそう」「確かに、そうよ」アキとカガリが、互いにうなづき合う。「なんだぁ…
「鏡の中?」「鏡の中って…あの部屋が鏡?」 何を言っているのか、まったくわけがわからない。つい、トンチンカンなことを口にしてしまう。「じゃあ、塔は? 塔は、崩…
「えっ?どうして?」「なんで、ここにいるの?」 アキとカガリが、突然降ってわいたように、現れた人物に向かって、信じられないように声をもらす。「ちょっと、何だよ…
「やばい!早くここから脱出しよう」 天井を見上げていた、ナイトの声が響く。「えっ?」つられて見上げると…天井からパラパラと、しっくいが落ちて来る。「うそっ!ま…
あはは!いきなり目の前のオジサンが、自嘲気味に笑う。「ホント、情けないよなぁ~ 他人のことはどうこう言えるのに、自分のこととなると、 からっきしなんだからな…
「オジサンは…やっぱり魔物なの?」 確かめるように、アキがそのままズバリを聞く。「あぁ、まぁ~ この器は、ただの人間だが… 私自身は、キミたちの知っているカフ…
「大丈夫、あれは…使い魔だ」 オジサンが答えるタイミングで、再び何かがビュン!と乱入してくる。「なに?」アキが鋭い声を上げると、手鏡を向ける。ピン!何かが、共…
「正装?」「このコスプレみたいなのが?」 まったく理解が出来ない…と、アキとカガリが目を見合わせる。チラッとショータを見ると、例のエンジェルリングが、怪しい紫…
何なんだ?こんな…三文小説の決まり文句みたいな設定は?「ねぇ~なに?どういうこと?バリアって?」思い当たることといえば…ここから出ることが出来ない、というこ…
「この城に?」 なぜ…そんなにハッキリと、言えるのだろう?アキはそのことが、妙に引っ掛かりを感じる。「あのぉ~なんで私は、ここに呼ばれたのでしょう?」アキはそ…
「どういうこと?」 ようやくアキが、オジサンに向かって言う。「オジサン…まさか、魔物に取り込まれてしまったの?」 ケイタのように?そうだ…と、アキはオジサンに…
(ナイトは?) 後ろを振り返ると、ナイトは表情一つ変えずに、杖をギュッと握りしめて身がまえている。「ねぇ、オジサン。 オジサンの息子は、見つかったの?」それで…
まったく予想外のことが、起きた。手鏡が強烈なオレンジの光を帯びて、まっすぐにオジサンに向かって突き刺さる。目が開けられないくらいの、強烈なビームだ。「おい!…
「ねぇ、アキちゃん…鏡を向けてみて」 ショータの心をくんだように、カガリがアキに話しかける。「カガミ?」鏡って…この手鏡でいいの?アキはまだ、ピンときてはいな…
アキがオジサンと話しているのを目にして、そのすきにショータはソッとリングをオジサンに向けてみる。もしかしたらこのオジサン…さっきのケイタの時のように、ニセモ…
「ちょっとアキちゃん、何を言っているの?」 カガリがあわてて、アキを止めるけれど…オジサンは、あはは!と大きな声で笑う。「うーん、それだと…正解にはならないな…
椅子に座っていたのは、まぎれもなくあのオジサンだ。(えっ?どういうこと?)まさか自分たちが、肝心なところで、間違っていたのだろうか?アキはただポカンと、口を…