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万葉歳時記 一日一葉 http://blog.livedoor.jp/rh1-manyo/

万葉集から現代短歌まで、昔と今を結ぶ日本人のこころの歌を歳時記にしました。

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2015/06/25

1件〜100件

  • #3592 残暑なほ単衣の肌に汗ばめど……他一首

    令和4年8月7日(日) 【旧 七月一〇日 仏滅】・立秋・涼風至(すずかぜいたる)残暑なほ単衣の肌に汗ばめど磯の木蔭に鳴く蝉もなし  ~土田耕平(1895-1940)Photo:秋の気配 ~人外花境 まだまだ残暑厳しい中ですが、今日は二十四節気の折り返し点、「立秋」です。秋の気候

  • #3591 鳥居よりしあわせ坂の参道を……他一首

    令和4年8月6日(土) 【旧 七月九日 先負】・大暑・大雨時行(たいうときどきふる)鳥居よりしあわせ坂の参道を畏み登る八月六日  ~桐原富貴子『現代万葉集』 2016年版Photo:茨城県水戸市の護国神社 ~ホトカミ 桐原富貴子さんがお住まいの茨城県水戸市の護国神社は、鳥居

  • #3590 ゆふすげの花ひらきだし沼の水……他詩一編

    令和4年8月5日(金) 【旧 七月八日 友引】・大暑・大雨時行(たいうときどきふる)ゆふすげの花ひらきだし沼の水動きだしこひびとの来る時間ちかづく  ~松平修文(1945-2017)『原始の響き』 ユウスゲ(夕菅)はユリ科ワスレグサ属。この無機質な分類名さえも、忘れていた昔

  • #3589 天の川川音清けし彦星の……他俳句と漢詩

    令和4年8月4日(木) 【旧 七月七日 先勝】・大暑・大雨時行(たいうときどきふる)天の川川音清けし彦星の秋漕ぐ船の波のさわきか  ~作者未詳 『万葉集』 巻10-2047 雑歌天の川の川音が清かに聞こえる。彦星が秋になって漕ぐ船の波音の響きだろうか。Photo:オマツリ ジャパ

  • #3588 道のべに清水流るる柳蔭……他一首

    令和4年8月3日(水) 【旧 七月六日 赤口】・大暑・大雨時行(たいうときどきふる)道のべに清水流るる柳蔭しばしとてこそ立ちどまりつれ  ~西行 『新古今和歌集』 巻3-0262 夏歌道中に清水が流れている柳の木陰があった。少しだけ休もうと思っていたのに、長く留まってしまっ

  • #3587 遠の空に雲たちのぼり今日しこそ……他一首

    令和4年8月2日(火) 【旧 七月五日 大安】・大暑・大雨時行(たいうときどきふる)遠《をち》の空に雲たちのぼり今日しこそ夕立すべきけしきなりけれ  ~中山家親 『玉葉和歌集』 巻3-0408 夏歌遠くの空に雲が立ちのぼり、今日こそは夕立の降りそうな空模様だ。Photo:テルル

  • #3586 八月の朝の眠りの向こうから……他俳句

    令和4年8月1日(月) 【旧 七月四日 仏滅】・大暑・土潤溽暑(つちうるおうてむしあつし)」葉月八月病名町名書いている  ~阿部完市(1928-2009)『にもつは絵馬』 東京 阿部完市は東京生まれの精神科医師にして俳人。従ってこの病名はご自身のものではなさそうです。Photo

  • #3585 住吉に斎く祝が神言と……他一首

    令和4年7月31日(日) 【旧 七月三日 先負】・大暑・土潤溽暑(つちうるおうてむしあつし)住吉《すみのえ》に斎《いつ》く祝《はふり》が神言《かむこと》と行くとも来《く》とも船は早けむ  ~多治比真人土作《たじひのまひとはにし》 『万葉集』 巻19-4243住吉大社の神職の

  • #3584 風ふけば露もおちくる松かげに……他漢詩

    令和4年7月30日(土) 【旧 七月二日 友引】・大暑・土潤溽暑(つちうるおうてむしあつし)樹陰夏月風ふけば露もおちくる松かげに月をみる夜ぞ涼しかりける  ~明治天皇(1852-1912) 明治という時代に幕が引かれたのは今から110年前の今日、1912(明治45)年7月30日午前0時43

  • #3583 暑き日はこちたき草をいとはしみ……他俳句

    令和4年7月29日(金) 【旧 七月一日 先勝】・大暑・土潤溽暑(つちうるおうてむしあつし)暑き日はこちたき草をいとはしみ蚊屋釣草を活けてみにけり  ~長塚節(1979-1915)『長塚節歌集』Photo:カヤツリグサ ~花や草木との出会いのメモ 「こちたし(言痛し)」は大仰であ

  • #3582 なが日すらながめて夏をくらすかな……他一首

    令和4年7月28日(木) 【旧 六月三〇日 大安】・大暑・土潤溽暑(つちうるおうてむしあつし)なが日すらながめて夏をくらすかな吹きくる風に身をばまかせて  ~曾禰好忠《そねのよしただ》 『好忠集』長い一日ですら、物思いに耽って夏を暮らすのだよ。吹いてくる風に身をまか

  • #3581 若草の新手枕をまきそめて……他一首

    令和4年7月27日(水) 【旧 六月二九日 仏滅】・大暑・桐始結花(きりはじめてはなをむすぶ)若草の新手枕《にひたまくら》をまきそめて夜をや隔てむ憎くあらなくに  ~作者未詳 『万葉集』 巻11-2542 正述心緒若草のような手枕を巻いて添い寝した新妻に幾夜も逢わずにいられよ

  • #3580 夏の日を乾び黒ずみゆく百合は……他一首

    令和4年7月26日(火) 【旧 六月二八日 先負】・大暑・桐始結花(きりはじめてはなをむすぶ)夏の日を乾び黒ずみゆく百合は美童一人を部屋に飼ひをれり  ~佐藤通雅(1943-)『美童 佐藤通雅歌集』Photo:いちりんリリー ~hana-kukan 長くコロナで外出自粛をしていましたが、

  • #3579 夕されば野にも山にも立つけぶり……他俳句

    令和4年7月25日(月) 【旧 六月二七日 友引】・大暑・桐始結花(きりはじめてはなをむすぶ)大阪の川の天神祭かな  ~青木月斗(1879-1949) 青木月斗《あおきげっと》は大阪船場生まれ、正岡子規門下の俳人です。Photo:天神祭の船渡御(今年は行われません) 今日7月25日

  • #3578 風木々の梢にどよみ桐の木に……他一首

    令和4年7月24日(日) 【旧 六月二六日 先勝】・大暑・桐始結花(きりはじめてはなをむすぶ)風木々の梢にどよみ桐の木に花さくいまはなにをかいたまん  ~宮沢賢治(1896-1933)Photo:実を結び始めた桐の花 ~森と水の郷あきた 二十四節気「大暑」は次の「立秋」の前日まで

  • #3577 六月の地さへ割けて照る日にも……他俳句

    令和4年7月23日(土) 【旧 六月二五日 赤口】・大暑・桐始結花(きりはじめてはなをむすぶ)二里の道地さへ雲さへ大暑かな  ~尾崎紅葉(1868-1903) 今日は二十四節気の第12、「大暑」。『暦便覧』には「暑気いたりつまりたるゆえんなればなり」とあります。万葉集を眺めて

  • #3576 ゆうぐれし机のまへにひとり居りて……他一首

    令和4年7月22日(金) 【旧 六月二四日 大安】・小暑・鷹乃学習(たかすなわちわざをなす)ゆうぐれし机のまへにひとり居りて鰻を食ふは楽しかりけり  ~斎藤茂吉(1882-1953)『ともしび』Photo:ひつまぶし(3,410円)~うなぎの兼光 東岡崎店 今日、7月23日は土用の丑の日

  • #3575 ないものをさがす寂しさゆらゆらと……他俳句

    令和4年7月21日(木) 【旧 六月二三日 仏滅】・小暑・鷹乃学習(たかすなわちわざをなす)腹むなしグラジオラスは咲きのぼり  ~加藤楸邨(1905-1993)Photo:グラジオラス ~@niftyニュース グラジオラスの原産地はアフリカや地中海沿岸。アヤメ科の植物ですが日本には自

  • #3574 君があたり見つつも居らむ生駒山……他一首

    令和4年7月20日(水) 【旧 六月二二日 先負】・小暑・鷹乃学習(たかすなわちわざをなす)君があたり見つつも居らむ生駒山《いこまやま》雲なたなびき雨は降るとも  ~作者未詳 『万葉集』 巻12-3032 寄物陳思あなたがいる辺りを見ています。生駒山を隠さないで、たとえ雲がた

  • #3573 それとなく紅き花みな友にゆづり……他一首

    令和4年7月19日(火) 【旧 六月二一日 友引】・小暑・鷹乃学習(たかすなわちわざをなす)それとなく紅き花みな友にゆづりそむきて泣きて忘れ草つむ  ~山川登美子(1879-1909)『山川登美子全集』Photo:ヤブカンゾウ ~四季の花散歩より 登美子のいう「友」の名は鳳志やう

  • #3572 風吹きて海は荒るとも明日と言はば……他一首

    令和4年7月18日(月) 【旧 六月二〇日 先勝】・小暑・鷹乃学習(たかすなわちわざをなす)風吹きて海は荒《あ》るとも明日と言はば久しくあるべし君がまにまに  ~作者未詳(柿本人麻呂歌集)『万葉集』 巻7-1309 譬喩歌今日は風が吹いて海が荒れているから明日にしましょうと

  • #3571 矢形尾の真白の鷹を宿に据ゑ……他俳句

    令和4年7月17日(日) 【旧 六月一九日 赤口】・小暑・鷹乃学習(たかすなわちわざをなす)鷹の目の塒《とや》より出づる光かな  ~岡本苔蘇(?-1709)『類題発句集』Photo:山本兼一著『白鷹伝 戦国秘録』のカバー原画(北村さゆり画) 今日は七十二候の第33候「鷹乃学習(た

  • #3570 宗達の屏風ありやと鉾町を……他俳句

    令和4年7月16日(土) 【旧 六月一八日 大安】・小暑・蓮始開(はすはじめてひらく)宗達の屏風ありやと鉾町をめぐりて歩く京の宵山  ~吉井勇(1886-1960)Photo:屏風祭(吉田家住宅) ~マン・レイと余白で 祇園祭は7月1日から一ヶ月にわたって行われています。今日16日は

  • #3569 揖保乃糸ひたすら啜り上げてゐる……他一首

    令和4年7月15日(金) 【旧 六月一七日 仏滅】・小暑・蓮始開(はすはじめてひらく)何処からかそうめん届いておらぬかと居間覗き見る七月中元  ~林龍三Photo:郵便局のネットショップ より 「中元」は旧暦の7月15日に行われる道教の行事でした。上・中・下の三元があって、

  • #3568 やすやすと抱くフランスの映画見て……他俳句

    令和4年7月14日(木) 【旧 六月一六日 先負】・小暑・蓮始開(はすはじめてひらく)やすやすと抱くフランスの映画見て妹とおそく帰り来にけり   ~柴生田稔(1904-1991)Photo:映画『巴里祭』(1933年)より 今日7月14日はフランスの建国記念日。1789年のこの日にフランス革

  • #3567 道おもふたゞ一筋に丈夫が……他一首

    令和4年7月13日(水) 【旧 六月一五日 友引】・小暑・蓮始開(はすはじめてひらく)道おもふたゞ一筋に丈夫《ますらを》が世をしすくふといのりつゝゐし  ~坂本龍馬進むべき道を、ただ一筋にゆく丈夫たる私がこの世の中をこそ救うのだと誓っているのだ。Photo:桂浜の坂本龍

  • #3566 夏ふかき入江のはちす咲きにけり……他俳句

    令和4年7月12日(火) 【旧 六月一四日 先勝】・小暑・蓮始開(はすはじめてひらく)蓮の香や水をはなるる茎二寸  ~与謝蕪村Photo:蓮の花 ~おおしま屋 鬼嫁ブログ 今日は「小暑」の次候にあたる七十二候の第32候「蓮始開(はすはじめてひらく)」。蓮の花が開き始める頃です

  • #3565 香具山は 畝傍ををしと 耳梨と……他一首

    令和4年7月11日(月) 【旧 六月一三日 赤口】・小暑・温風至(あつかぜいたる)少年と犬駆け上る飛ぶ鳥の明日香の里の甘樫の丘  ~林龍三 『塔』 2021年6月号 「甘樫《あまかし》の丘」は明日香村が一望できる標高148mの丘。この展望台からは大和三山(耳成、畝傍、天香久山

  • #3564 暗い昼それより暗くひるがほの……他一首

    令和4年7月10日(日) 【旧 六月一二日 大安】・小暑・温風至(あつかぜいたる)暗い昼それより暗くひるがほの薄き花びら陽をつつみゐき  ~河野裕子(1946-2010)『ひるがほ』Photo:ヒルガオ ~Tenki.jp ヒルガオの学名は ’Calystegia japonica’ 。奈良時代に遣唐使が持ち

  • #3563 死なむことはいと易かれど我はただ……他二首

    令和4年7月9日(土) 【旧 六月一一日 仏滅】・小暑・温風至(あつかぜいたる)死なむことはいと易かれど我はただ冥府《よみ》の門守る犬を怖るる  ~森鴎外 『我百首』Photo:陸軍軍医時代の森鴎外 森鴎外(1862-1922)には明治・大正期の、文豪という他にも多彩な肩書があり

  • #3562 もういないオオハクチョウを眺めをり……他俳句

    令和4年7月8日(金) 【旧 六月一〇日 先負】・小暑・温風至(あつかぜいたる)あつき夜をのゝしりいそぐ女かな  ~石橋秀野(1909-1947)『桜濃く』 奈良県出身の俳人、石橋秀野《いしばしひでの》は文芸評論家山本健吉(本名は石橋貞吉)の妻。中学時代に俳句を高浜虚子に、

  • #3561 万代に照るべき月も雲隠り……他俳句

    令和4年7月7日(木) 【旧 六月九日 友引】・小暑・温風至(あつかぜいたる)小夜中に蝉ひとこゑの暑さ哉  ~宝井其角(1661-1707)Photo:新華網日本語 今日は二十四節気の第11、「小暑」。『暦便覧』には「大暑来れる前なればなり」と記されていますが、6月にはすでに大暑と

  • #3560 クラヴィチェンバロ・コル・ピアノ・エ・フォルテといふ……他二首

    令和4年7月6日(水) 【旧 六月八日 先勝】・夏至・半夏生(はんげしょうず)クラヴィチェンバロ・コル・ピアノ・エ・フォルテといふ長き名を持つ楽器のありき  ~服部崇(1967-)『新しい生活様式』Photo:生活110番より 服部崇氏は1967年三重県出身の歌人。先日著者ご本人か

  • #3559 遠方に電話の鈴の鳴るごとく……他一首

    令和4年7月5日(火) 【旧 六月七日 赤口】・夏至・半夏生(はんげしょうず)遠方に電話の鈴《りん》の鳴るごとく今日も耳なるかなしき日かな  ~石川啄木(1886-1912)『一握の砂』Photo:BRAViS INTERNATIONAL 私の iPhone は先月、 au から UQmobile に乗り換えてずいぶん

  • #3558 ふわりふわりと芝生の上を流れいし……他一首

    令和4年7月4日(月) 【旧 六月六日 大安】・夏至・半夏生(はんげしょうず)ふわりふわりと芝生の上を流れいしアメリカの蛍 狩らざりし蛍  ~中津昌子(1955-)『むかれなかった林檎のために』 『むれなかった林檎のために』は中津昌子さんの第5歌集。アメリカのメリーラン

  • #3557 永遠に友達だよね よせ書きに……他一首

    令和4年7月3日(日) 【旧 六月五日 仏滅】・夏至・半夏生(はんげしょうず)永遠に友達だよね よせ書きにひっそりとある知らない名前  ~高橋徹平Photo:京都怪談商店 ねっとりと蒸し暑い熱帯夜にはホラー映画でちょっと汗を引かせてから寝るのもよいかもしれません。『東海

  • #3556 夢前川の岸に半夏の花ひらく……他一首

    令和4年7月2日(土) 【旧 六月四日 先負】・夏至・半夏生(はんげしょうず)夢前川《ゆめさきがわ》の岸に半夏の花ひらく生きたくばまづ言葉を捨てよ  ~塚本邦雄(1920-2005) Photo:半夏(カタシログサ)の花 ~路傍の花 夢前川は兵庫県姫路市を流れる河川です。今日は

  • #3555 遠き星に咲く花のごと一群れの……他一首

    令和4年7月1日(金) 【旧 六月三日 友引】・夏至・菖蒲華(あやめはなさく)遠き星に咲く花のごと一群れのアガパンサスが薄明に浮く  ~清水あかね 『白線のカモメ』Photo:アガパンサス属 ~Wikipedia アガパンサス、和名はムラサキクンシラン。君子の名にふさわしい優美さ

  • #3554 風そよぐならの小川の夕暮れは他一首

    令和4年6月30日(木) 【旧 六月二日 先勝】・夏至・菖蒲華(あやめはなさく)風そよぐならの小川の夕暮れはみそぎぞ夏のしるしなりける  ~藤原家隆 『新勅撰和歌集』 巻3-0192 夏歌風が楢の葉をそよがせる小川の夕暮は六月祓のみそぎが、夏のしるしなのですね。Photo:愛染祭

  • #3553 ふりやめばすなはち乾く土ぼこり……他俳句

    令和4年6月29日(水) 【旧 六月一日 赤口】・夏至・菖蒲華(あやめはなさく)ふりやめばすなはち乾く土ぼこり夾竹桃のみどり厚葉に  ~川田順(1882-1966)Photo:三宝公園のキョウチクトウ ~堺市堺区 わたしの家のすぐ近くにある「三宝公園」の道路沿い、毎年この時期にな

  • #3552 いくばくも降らぬ雨ゆゑ我が背子が……他一首

    令和4年6月28日(火) 【旧 五月三〇日 仏滅】・夏至・菖蒲華(あやめはなさく)いくばくも降らぬ雨ゆゑ我が背子が御名のここだく瀧もとどろに  ~作者未詳 『万葉集』 巻11-2840 譬喩歌それほど降らない雨なのに、あなたとの噂が知られて滝の音のよう轟いています。Photo:主

  • #3551 五月雨の晴れ間にいでて眺むれば……他一首

    令和4年6月27日(月) 【旧 五月二九日 先負】・夏至・菖蒲華(あやめはなさく)五月雨の晴れ間にいでて眺むれば青田すずしく風わたるなり  ~良寛(1758-1831)梅雨の晴れ間に庵を出て眺めてみると、青々と稲の育った田んぼにそよ風が吹いているよ。Photo:梅雨の晴れ間の田ん

  • #3550 五月雨の軒の雫に玉かけて……他一首

    令和4年6月26日(日) 【旧 五月二八日 友引】・夏至・菖蒲華(あやめはなさく)五月雨の軒の雫に玉かけて宿をかざれるあやめぐさかな  ~西行 『山家集』五月雨に軒のしずくが玉になり、庭のあやめ草の美しさを引き立てているようです。Photo:雨のあやめ ~ノビックさんのペ

  • #3549 いかなればしらぬにおふる浮蓴……他一首

    令和4年6月25日(土) 【旧 五月二七日 先勝】・夏至・乃東枯(なつかれくさかるる)いかなればしらぬにおふる浮蓴《うきぬなは》くるしや心人しれずのみ  ~馬内侍《うまのないし》 『後拾遺和歌集』 巻11-0606 恋歌一いったいどうして知らぬ間に浮蓴がはえたのでしょう。蓴を

  • #3548 かすみ草の種はいずこに蒔かんかな……他一首

    令和4年6月24日(金) 【旧 五月二六日 赤口】・夏至・乃東枯(なつかれくさかるる)かすみ草の種はいずこに蒔かんかなここ百日草ここ金魚草  ~藤島秀憲(1960-)『すずめ』Photo:左からカスミソウ、ヒャクニチソウ、キンギョソウ 家庭で植木や花を育てるのが好きな方はきっ

  • #3547 兄と叔父祖父祖母と従兄たち……他俳句

    令和4年6月23日(木) 【旧 五月二五日 大安】・夏至・乃東枯(なつかれくさかるる)骨たちが起きはじめたる沖縄忌  ~喜納勝代(1938-)Photo:平和記念公園(糸満市) ~おきなわ物語 「沖縄忌」は夏の季語。太平洋戦争末期、沖縄は最後の決戦地になり、多くの民間人が犠牲

  • #3546 薔薇の名はシェヘラザード剪定を……他一首

    令和4年6月22日(水) 【旧 五月二四日 仏滅】・夏至・乃東枯(なつかれくさかるる)薔薇の名はシェヘラザード剪定を免れむとし千一夜咲く  ~田村悦子 『王妃の妄語』Photo:薔薇シェエラザード ~kotaのブログ シェヘラザードというバラの品種があるのは存じませんでしたが

  • #3545 夏至の日はうすく曇りて連山を……他一首

    令和4年6月21日(火) 【旧 五月二三日 先負】・夏至・乃東枯(なつかれくさかるる)夏至の日はうすく曇りて連山をつつめる雲のゆれのぼりゆく  ~津田治子(1912-1963)Photo:白山山頂から穂高連峰(左)と乗鞍岳(右)~かおりと山のあなたの空とおく 今日は二十四節気の第

  • #3544 そら豆の殻一せいに鳴る夕……他俳句

    令和4年6月20日(月) 【旧 五月二二日 友引】・芒種・梅子黄(うめのみきばむ)蚕豆の六月の日に枯れ立てる  ~松藤夏山(1890-1936)愛媛Photo:ソラマメ ~サカタのタネ マメ科の一年草植物ソラマメはサヤの形が蚕の繭に似ていることから「蚕豆」の字が当てられています。

  • #3543 雨障み常する君はひさかたの……他一首

    令和4年6月19日(日) 【旧 五月二一日 先勝】・芒種・梅子黄(うめのみきばむ)雨障《あまつつ》み常する君はひさかたの昨夜《きぞ》の夜の雨に懲りにけむかも  ~大伴郎女 『万葉集』 巻4-0519 相聞歌雨にあたるのがいつもいやでお出かけにならないあなたは昨夜の雨に降られ

  • #3542 ねむの木の枝折れやすくやさしくて……他三首

    令和4年6月18日(土) 【旧 五月二〇日 赤口】・芒種・梅子黄(うめのみきばむ)ねむの木の枝折れやすくやさしくて寝足らぬ花を多くつけたり  ~山崎方代(1914-1985)『こおろぎ』 合歓の木はマメ科ネムノキ亜科の落葉高木。6月から8月頃にかけて水鳥の産毛のような淡いピン

  • #3541 池水は濁りににごり藤波の……他一首

    令和4年6月17日(金) 【旧 五月一九日 大安】・芒種・梅子黄(うめのみきばむ)池水は濁りににごり藤波の影もうつらず雨降りしきる  ~伊藤左千夫(1864-1913)Photo:合衆国大37代大統領 リチャード・ニクソン ~JIJI.com 1972年6月17日。今から50年前の今日深夜2時。ワシ

  • #3540 梅の実は緑の中に色わきて……他俳句

    令和4年6月16日(木) 【旧 五月一八日 仏滅】・芒種・梅子黄(うめのみきばむ)梅の実は緑の中に色わきて紅にほふさみだれのころ  ~松平定信(1759-1829)『三草集』梅の実は若葉の緑の中にあって色づきはじめ、やがて紅に際立って匂い立つのは五月雨の頃である。Photo:Swee

  • #3539 「線状降水帯」と言ふ九尾目の……他俳句

    令和4年6月15日(水) 【旧 五月一七日 先負】・芒種・腐草為螢(くされたるくさほたるとなる)梅雨入りの例年通りなるがよし  ~右城暮石(1899-1995)『一芸』Photo:TABIZINE 昨日14日、ここ大阪も平年よりかなり遅れて梅雨に入りました。気象庁の発表では「梅雨に入ったと

  • #3538 白河の清きに魚も棲みかねて……他一首

    令和4年6月14日(火) 【旧 五月一六日 友引】・芒種・腐草為螢(くされたるくさほたるとなる)白河の清きに魚も棲みかねてもとの濁りの田沼恋しき  ~江戸落首Photo:絹本着色松平定信像 鎮国守国神社蔵(三重県桑名市) 日本史の授業で習った江戸時代の三大改革の一つ、「

  • #3537 海にむきて高き斜面の枇杷の山……他俳句

    令和4年6月13日(月) 【旧 五月一五日 先勝】・芒種・腐草為螢(くされたるくさほたるとなる)海にむきて高き斜面の枇杷の山枇杷をもぎゐるこゑきこゆなり  ~古泉千樫(1886-1927)Photo:ビワの実 ~マイナビ農業 枇杷《ビワ》の原産地は中国南西部。古代にはすでに日本に

  • #3536 入日さす遠山桜ひとむらは……他一首

    令和4年6月12日(日) 【旧 五月一四日 赤口】・芒種・腐草為螢(くされたるくさほたるとなる)入日さす遠山桜ひとむらは暮るるともなき花の蔭かな  ~今川義元 『戦国時代和歌集』入日に映える遠山の桜の一群は、なお暮れることもない花の蔭であるよ。Photo:『尾州桶狭間合戦

  • #3535 声はせで身をのみこがす蛍こそ……他随筆

    令和4年6月11日(土) 【旧 五月一三日 大安】・芒種・腐草為螢(くされたるくさほたるとなる)声はせで身をのみこがす蛍こそ言ふよりまさる思いなるらめ  ~蛍兵部卿宮『源氏物語』第25帖鳴く声もなくただ我が身を焦がす蛍こそ、言葉を口にする人より深い思いを持っているもの

  • #3534 何者に操られてか時を告げる……他俳句

    令和4年6月10日(金) 【旧 五月一二日 仏滅】・芒種・蟷螂生(かまきりしょうず)何者に操られてか時を告げる電波時計に従ふわれは  ~林龍三 日本歌人クラブ『風』 2017年4月号Photo:近江神宮の漏刻の模型(昭和39年オメガ社より奉納) ~たび・こふれ 今日は「時の記念日

  • #3533 戸口戸口あぢさゐ満てりふさふさと……他一首

    令和4年6月9日(木) 【旧 五月一一日 先負】・芒種・蟷螂生(かまきりしょうず)戸口戸口あぢさゐ満てりふさふさと貧の序列を陽に消さむため  ~浜田到(1918-1968)『架橋』Photo:ガクアジサイ ~CAPA Camera Web 梅雨時を代表する花といえばやはりアジサイ。一般によく見

  • #3532 橘のにほへる香かも霍公鳥……他一首

    令和4年6月8日(水) 【旧 五月一〇日 友引】・芒種・蟷螂生(かまきりしょうず)橘のにほへる香かも霍公鳥鳴く夜の雨にうつろひぬらむ  ~大伴家持 『万葉集』 巻17-3916橘のかぐわしい香りもほととぎすが鳴く今夜の雨で消え失せてしまっただろうか。Photo:花橘 ~Jumou@日

  • #3531 帰り来る悔こそひとり蟷螂も……他俳句

    令和4年6月7日(火) 【旧 五月九日 先勝】・芒種・蟷螂生(かまきりしょうず)帰り来る悔こそひとり蟷螂も机上の壺も夕暮の燐  ~前登志夫(1926-2008)『子午線の繭』Photo:カマキリ ~ENGI 二十四節気芒種」の初候5日間(6/6-6/10)は七十二候の第25候「蟷螂生(かまきり

  • #3530 麦のくき口に含みて吹きをれば……他俳句

    令和4年6月6日(月) 【旧 五月八日 赤口】・芒種・蟷螂生(かまきりしょうず)ごんごんと芒種の水を飲み干せり  ~夏井いつき(1957-)Photo:小麦 ~SMART AGRI 今日は二十四節気9番目の「芒種(ぼうしゅ)」。『暦便覧』には「芒《のぎ》ある穀類、稼種する時なり」とあり、

  • #3529 「海ゆかば」数多の兵を死なしめて……他一首

    令和4年6月5日(日) 【旧 五月七日 大安】・小満・麦秋至(むぎのときいたる)「海ゆかば」数多の兵を死なしめて韻律美しく旋律哀し  ~宮森正美 「現代万葉集」 2021年版Photo:重巡洋艦「三隈」を攻撃するドーントレス急降下爆撃機(1942年6月6日) ~Wikipedia 今からち

  • #3528 道の辺の草深百合の後もと言ふ……他俳句

    令和4年6月4日(土) 【旧 五月六日 仏滅】・小満・麦秋至(むぎのときいたる)道の辺の草深百合の後《ゆり》もと言ふ妹が命を我れ知らめやも  ~作者未詳(柿本人麻呂歌集)『万葉集』 巻11-2467 寄物陳思道の辺の草むらに咲いている百合ではないが、後には必ずと言ってくれた

  • #3527 吾のみやかく恋すらむ杜若……他一首

    令和4年6月3日(金) 【旧 五月五日 先負】・小満・麦秋至(むぎのときいたる)吾のみやかく恋すらむ杜若《かきつばた》丹《に》つらふ妹はいかにかあるらむ  ~作者未詳 『万葉集』 巻10-1986 相聞歌私だけがこんなに恋しているのだろうか。杜若のように美しいあの娘はどうな

  • #3526 我妹子に楝の花は散り過ぎず……他俳句

    令和4年6月2日(木) 【旧 五月四日 友引】・小満・麦秋至(むぎのときいたる)我妹子《わぎもこ》に楝《あふち》の花は散り過ぎず今咲けるごとありこせぬかも  ~作者未詳 『万葉集』 巻10-1973 雑歌私の妻に逢うというのか、楝の花が散り過ぎずに今咲いているように、妻との

  • #3525 今朝よりは袂も薄くたちかへて……他俳句

    令和4年6月1日(水) 【旧 五月三日 先勝】・小満・麦秋至(むぎのときいたる)今朝よりは袂も薄くたちかへて花の香遠き夏衣かな  ~後花園院 『新続古今和歌集』 巻3-0220 夏歌今朝からは袂も袈裟のような布に裁ち替えて、春の花の香もせぬ夏衣になるのだなあ。Photo:~BELCY

  • #3524 今しばし麦うごかしてゐる風を……他一首

    令和4年5月31日(火) 【旧 五月二日 赤口】・小満・麦秋至(むぎのときいたる)今しばし麦うごかしてゐる風を追憶を吹く風とおもひし  ~佐藤佐太郎(1909-1987) 二十四節気「小満」の末候は七十二候の第24候「麦秋至(むぎのときいたる)」。麦が熟して畑が黄金色に染まる

  • #3523 我が背子が国へましなば霍公鳥……他一首

    令和4年5月30日(月) 【旧 五月一日 大安】・小満・紅花栄(べにばなさかう)我が背子が国へましなば霍公鳥鳴かむ五月は寂しけむかも  ~内蔵縄麻呂 『万葉集』 巻17-3996あなたが国元に帰ってしまったら、霍公鳥《ほととぎす》の鳴く五月は寂しくなるでしょう。Photo:高岡市

  • #3522 くろ髪の千すぢの髪のみだれ髪……他二首

    令和4年5月29日(日) 【旧 四月二九日 友引】・小満・紅花栄(べにばなさかう)くろ髪の千すぢの髪のみだれ髪かつおもひみだれおもひみだるる  ~与謝野晶子 『みだれ髪』Photo:『みだれ髪』 初版(明治34年) ~山星書店 今日は80年目の「白桜忌」。1942(昭和17)年5月29

  • #3521 その昔揺籃に寝てあまたたび……他一首

    令和4年5月28日(土) 【旧 四月二八日 先勝】・小満・紅花栄(べにばなさかう)その昔揺籃《ゆりかご》に寝てあまたたび夢にみし人か切《せち》になつかし  ~石川啄木 『一握の砂』Photo:Astageより ジュリー・アンドリュースの『メリー・ポピンズ』を映画館で観たのは確か

  • #3520 ありねよし対馬の渡り海中に……他一首

    令和4年5月27日(金) 【旧 四月二七日 赤口】・小満・紅花栄(べにばなさかう)ありねよし対馬の渡り海中《わたなか》に幣《ぬさ》取り向けて早や帰り来ね  ~春日蔵首老 『万葉集』 巻1-0062 雑歌峰々の続く対馬の航路の海中に幣をささげて、どうか早く帰ってきてください。P

  • #3519 紅にそめし心もたのまれず……他俳句

    令和4年5月26日(木) 【旧 四月二六日 大安】・小満・紅花栄(べにばなさかう)紅にそめし心もたのまれず人をあくにはうつるてふなり  ~詠み人しらず 『古今和歌集』 巻19-1044 雑体(誹諧歌)紅色に染めたというあなたの心も頼みにはできません。紅は灰汁《あく》で色褪せる

  • #3518 薔薇の花今や終の近づきて……他一首

    令和4年5月25日(水) 【旧 四月二五日 仏滅】・小満・蚕起食桑(かいこおきてくわをはむ)薔薇の花今や終の近づきて限りも知らず甘き香を吐く  ~与謝野晶子 『瑠璃光』 バラが最も美しく咲き誇る季節は5月から6月頃。とはいえ、四季咲きのバラも多いので各地のバラ園が賑わ

  • #3517 数ならぬ心に身をばまかせねど……他一首

    令和4年5月24日(火) 【旧 四月二四日 先負】・小満・蚕起食桑(かいこおきてくわをはむ)平安のをみなごのごとわが職で呼ばれなくてよかつた君は  ~林龍三 『塔』 2019年8月号 2024年のNHK大河ドラマは『源氏物語』の作者、紫式部を主人公にした『光る君へ』と発表されまし

  • #3516 菖蒲草その花びらのむらさきを……他俳句

    令和4年5月23日(月) 【旧 四月二三日 友引】・小満・蚕起食桑(かいこおきてくわをはむ)花菖蒲ひたすら雨に座りけり  ~久保田万太郎(1889-1963)Photo:大浜公園の花菖蒲園(大阪府堺市) 端午の節句にお風呂に入れるという菖蒲《ショウブ》はショウブ科ショウブ属に属す

  • #3515 霍公鳥なほも鳴かなむ本つ人……他一首

    令和4年5月22日(日) 【旧 四月二二日 先勝】・小満・蚕起食桑(かいこおきてくわをはむ)霍公鳥なほも鳴かなむ本《もと》つ人かけつつもとな我《あ》を音《ね》し泣くも  ~元正天皇 『万葉集』 巻20-4437ほととぎすよ、もっと鳴いておくれ。亡き人を気にかけてはその声に泣

  • #3514 はるばると母は戦を思ひたまふ……他俳句

    令和4年5月21日(土) 【旧 四月二一日 赤口】・小満・蚕起食桑(かいこおきてくわをはむ)小満の風を青しと遊びけり  ~草間時彦(1920-2003)Photo:桑畑 ~photo AC 今日は二十四節気第8番目の「小満」。万物が次第に成長して、一定の大きさに達してくる頃で、『暦便覧』

  • #3513 金婚は死後めぐり来む朴の花……他一首

    令和4年5月20日(金) 【旧 四月二〇日 大安】・立夏・竹笋生(たけのこしょうず)金婚は死後めぐり来む朴《ほほ》の花絶唱のごと蘂《しべ》そそりたち  ~塚本邦雄(1920-2005)『緑色研究』Photo:朴の花 ~蝶と日常・自然観察日記 塚本邦雄の結婚は1948年5月、妻の慶子さ

  • #3512 禁断のマトリョーシカを開け初めて……他一首

    令和4年5月19日(木) 【旧 四月一九日 仏滅】・立夏・竹笋生(たけのこしょうず)禁断のマトリョーシカを開け初《そ》めて果てなき闇に侵略者堕つ  ~林龍三Photo:組曲『展覧会の絵』に登場するバーバ・ヤガー ~Daniel Quaresma ロシアのウクライナ侵攻を受けて、既にプロ

  • #3511 車前草は畑のこみちに槍立てて……他一首

    令和4年5月18日(水) 【旧 四月一八日 先負】・立夏・竹笋生(たけのこしょうず)車前草《おおばこ》は畑のこみちに槍立てて雨のふる日は行きがてぬかも  ~長塚節(1879-1915)『長塚節歌集』Photo:オオバコ ~Green Snap オオバコは日本全国何処にでも自生する多年草です

  • #3510 新緑の低き庭木にさす朝日……他俳句

    令和4年5月17日(火) 【旧 四月一七日 友引】・立夏・竹笋生(たけのこしょうず)新緑の低き庭木にさす朝日ひかりとかげの濃き綾を織る  ~窪田空穂(1877-1967)Photo:【新緑】水辺と光の写真 ~エピモク 「五月」と言っても新暦と旧暦では大違い。新暦の五月は風薫るさわ

  • #3509 木にもあらず草にもあらぬ竹の節の……他俳句

    令和4年5月16日(月) 【旧 四月一六日 先勝】・立夏・竹笋生(たけのこしょうず)木にもあらず草にもあらぬ竹の節《よ》の間《はし》にわが身は成りぬべらなり  ~高津内親王 『古今和歌集』 巻18-0959 雑歌木でもなく草でもない竹の、節と節の間のように、私の身はうつろにな

  • #3508 黒潮の低きとよみに新世の……他二首

    令和4年5月15日(日) 【旧 四月一五日 赤口】・立夏・蚯蚓出(みみずいづる)五月十五日沖縄復帰す黒潮の低きとよみに新世の島なりと告ぐ霧笛鳴りしと  ~美智子皇太子妃(1972年当時) 『瀬音』Photo:朝ドラ『ちむどんどん』の舞台、やんばる地域の茅打バンタ ~沖縄トリッ

  • #3507 むら雨の風にぞなびくあふひ草……他一首

    令和4年5月14日(土) 【旧 四月一四日 大安】・立夏・蚯蚓出(みみずいづる)むら雨の風にぞなびくあふひ草向ふ日かげはうすぐもりつつ  ~藤原家隆『壬二集』村雨を吹き付ける風になびく葵の花が向いている太陽の光は、雨雲にうっすらと覆われてゆく。Photo:京都観光オフィ

  • #3506 あめつちを歌にたたへし日も昨日……他俳句

    令和4年5月13日(金) 【旧 四月一三日 仏滅】・立夏・蚯蚓出(みみずいづる)葉も刺もこゝろには似ぬ薊かな  ~各務支考(1665-1731) 各務支考《かがみしこう》は美濃国に生まれた江戸時代前期の俳人。蕉門十哲の一人です。Photo:アザミ ~花言葉のシャルロー 薊《あざみ

  • #3505 棺の釘打つ音いたきを人はいふ……他一首

    令和4年5月12日(木) 【旧 四月一二日 先負】・立夏・蚯蚓出(みみずいづる)棺の釘打つ音いたきを人はいふ 泣きまどひゐて吾はきこえざりき  ~五島美代子(1898-1978)『母の歌集』Photo:葬儀のデスクより 五島美代子は東京都出身の歌人。長女ひとみが東京大学に進学した

  • #3504 しらじらと乾ける土に大蚯蚓の……他一首と俳句

    令和4年5月11日(水) 【旧 四月一一日 友引】・立夏・蚯蚓出(みみずいづる)しらじらと乾ける土に大蚯蚓《かんたろ》の身をまげ跳ねて死ぬしかあらず  ~伊藤一彦(1943-)『月の夜声』Photo:シーボルトミミズ 今日は七十二候の第20候「蚯蚓出(みみずいづる)」。二十四節気

  • #3503 橘の林を植ゑむ霍公鳥……他一首

    令和4年5月10日(火) 【旧 四月一〇日 先勝】・立夏・蛙始鳴(かわずはじめてなく)橘の林を植ゑむ霍公鳥《ほととぎす》常に冬まで棲みわたるがね  ~作者未詳 『万葉集』 巻10-1958 雑歌橘の木を植えて林にしよう。ホトトギスがずっと冬まで棲み続けられるように。Photo:餌

  • #3502 森出でてあをき五月の太陽を……他俳句

    令和4年5月9日(月) 【旧 四月九日 赤口】・立夏・蛙始鳴(かわずはじめてなく)虻も蜂もとらず黄金週間果つ  ~安住敦(1907-1988)Photo:コロナ前2019年お盆の帰省ラッシュ ~Kerorin's Life Scoop ゴールデンウイークが「母の日」で終わるという異例の大型連休も昨日で

  • #3501 この道に吾子を背負ひて転びしと……他一首

    令和4年5月8日(日) 【旧 四月八日 大安】・立夏・蛙始鳴(かわずはじめてなく)この道に吾子《あこ》を背負ひて転びしと母は語りきその吾子われに  ~林龍三 『塔』 2021年8月号Photo:昭和です。 母に背負われているほど私が幼かった時なので、実際に覚えているわけではあ

  • #3500 よもすがらひすがら海は音たえて……他二首

    令和4年5月7日(土) 【旧 四月七日 仏滅】・立夏・蛙始鳴(かわずはじめてなく)よもすがらひすがら海は音たえて白く凍りぬ知床の海  ~佐藤佐太郎(1909-1987)『冬木』Photo:知床半島から国後島を望む(羅臼国後展望塔)~世界自然遺産のまち『知床羅臼町』 知床半島沖で

  • #3499 夕やみに風たちぬればほのぼのと……他俳句

    令和4年5月6日(金) 【旧 四月六日 先負】・立夏・蛙始鳴(かわずはじめてなく)死ぬものは死にゆく躑躅燃えてをり  ~臼田亞浪(1879-1951)Photo:和歌山市けやき大通りのツツジ ~和歌山経済新聞 躑躅《つつじ》は春の季語。桜の季節が終わってから花を咲かせる牡丹や藤

  • #3498 雨戸おし庭打見れば月くもり……他俳句

    令和4年5月5日(木) 【旧 四月五日 友引】・立夏・蛙始鳴(かわずはじめてなく)旅名残り雲のしかかる立夏かな  ~飯田蛇笏(1885-1962)『雪峡』Photo:初夏の雲流れる丘 ~ほのぼのノリかめ日記 「こどもの日」の今日から夏。二十四節気の第7、「立夏」です。暦の上では8

  • #3497 木を植うるわざの年々さかゆくは……他一首

    令和4年5月4日(水) 【旧 四月四日 先勝】・穀雨・牡丹華(ぼたんはなさく)木を植うるわざの年々さかゆくはうれしきことのきはみなりけり  ~昭和天皇(昭和31年)Photo:愛知県で開催された第70回全国植樹祭(令和元年6月2日)~東京新聞  「さかゆく」は「向上する」の意

  • #3496 六二三 八六 八九 八一五……他一首

    令和4年5月3日(火) 【旧 四月三日 赤口】・穀雨・牡丹華(ぼたんはなさく)六二三 八六 八九 八一五 五三に繋げ 我ら今生く  ~西野防人(岸和田市)『朝日歌壇』2010年8月30日Photo:日本国憲法:その特異な歩みと構造 ~nippon.com 1945年6月23日(沖縄戦終結)、8月6日

  • #3495 もろもろのなげきわかつと子を生みき……他俳句

    令和4年5月2日(月) 【旧 四月二日 大安】・穀雨・牡丹華(ぼたんはなさく)楠の冷八十八夜足袋をはく  ~森澄雄(1919-2010) 八十八夜は雑節の一つ。雑節とは二十四節気、七十二候、五節句だけては表しきれない季節の移り変わりを掴むために設けられた暦日です。今でも主に

  • #3494 五月祭の汗の青年病むわれは……他俳句

    令和4年5月1日(日) 【旧 四月一日 仏滅】・穀雨・牡丹華(ぼたんはなさく)五月祭《メーデー》の汗の青年病むわれは火のごとき孤独もちてへだたる  ~塚本邦雄(1920-2005) 『装飾楽句《カデンツァ》』Photo:イングランドの五月祭( MAY DAY)は夏の初めを祝う祭りです ~

  • #3493 五月よし千花の牡丹園に咲く……他俳句

    令和4年4月30日(土) 【旧 三月三〇日 友引】・穀雨・牡丹華(ぼたんはなさく)一と雨を葉にうけにける牡丹かな  ~細見綾子(1907-1997)Photo:雨中牡丹図 ~花鳥虫♪さんのページ(GANREF) 二十四節気「穀雨」の末候は七十二候の第18候、「牡丹華(ぼたんはなさく)」。牡

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