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#4623 五月雨は近くなるらし淀川のあやめの草もみくさおいにけり
令和7年6月2日(月) 【旧 5月7日 大安】 小満・「麦秋至(むぎのときいたる)」五月雨は近くなるらし淀川のあやめの草もみくさおいにけり ~詠み人しらず 『拾遺和歌集』巻2-0108 夏歌梅雨の時期が近づいてきたようだ。菖蒲の周りも草深くなってきた。Photo:大浜公園(堺
#4491 大寒の夜さり凍みたる土間の瓶今朝汲む酒に薄氷うかぶ
令和7年1月20日(月) 【旧 一二月二一日 友引】 大寒・款冬華(ふきのはなさく)大寒の夜さり凍みたる土間の瓶今朝汲む酒に薄氷うかぶ ~中村憲吉(1889-1934)『しがらみ』 今日は二十四節気24番目の「大寒」。「冷ゆることの至りて甚だしきときなれば也」と暦便覧に記さ
#4417 木の葉散り秋も暮にし片岡のさびしき森に冬は来にけり
令和6年11月7日(木) 【旧 一〇月七日 仏滅】立冬・山茶始開(つばきはじめてひらく)木の葉散り秋も暮にし片岡のさびしき森に冬は来にけり ~源実朝(1192-1219)『金槐和歌集』 0271 冬歌木の葉が散り、秋も暮れてしまった。片岡の寂しい森に冬がやってきた。 「片岡」
#4365 里は荒れてつばめならびし梁の古巣さやかに照らす月かげ
令和6年9月17日(火) 【旧 八月一五日 仏滅】白露・玄鳥去(つばめさる)里は荒れてつばめならびし梁《うつばり》の古巣さやかに照らす月かげ ~木下長嘯子(1569-1649)『挙白集』古里は荒れていて燕が並んでいた家の梁は今では空っぽの古巣をはっきりと月の光が照らして
#4272 あまつさへ夾竹桃の花あかく咲きにけらずやわかき男よ
令和6年6月17日(月) 【旧 五月一二日 仏滅】・芒種 梅子黄(うめのみきばむ)あまつさへ夾竹桃の花あかく咲きにけらずやわかき男よ ~北原白秋(1885-1942)『桐の花』Photo:キョウチクトウ ~生活110番 根から花まですべての部分に毒があるという有毒植物、夾竹桃《き
#4166 ひとづてに聞きしことばはかなしくて木馬の耳がとほくひかるよ
令和6年3月3日(日) 【旧 一月二三日 大安】・雨水 草木萠動(そうもくめばえいずる)聞き耳を冷たき耳に立てざらむ ~相生垣瓜人(1898-1985)『明治草』Photo:うさぎとの暮らし大百科 3月3日は桃の節句、ですが他に何かないか探してみるとありました。「耳の日」です。
#4034 荒熊のすみける谷をとなりにて都にとほき柴の庵かな
令和5年10月23日(月) 【旧 九月九日 大安】・寒露・蟋蟀在戸(きりぎりすとにあり)荒熊のすみける谷をとなりにて都にとほき柴の庵かな ~藤原良経(1001-1058)『秋篠月清集』 十題百首荒々しい熊が住むような谷のそばにある、都とはほど遠い柴葺きの庵だよ。Photo:HBC北
#3925 はなびらの迷路のなかを彷徨へる薔薇苑の蟻想ふ昼すぎ
令和5年7月6日(木) 【旧 五月一九日 大安】・夏至・半夏生(はんげしょうず)はなびらの迷路のなかを彷徨へる薔薇苑の蟻想ふ昼すぎ ~大塚寅彦(1961-)Photo:結婚スタイルマガジン バラがバラ科バラ属であることは当たり前ですが、バラ属の総称として使われているのため
#3824 けがさじとおもふ御法のともすれば世わたるはしと成るぞかなしき
令和5年3月27日(月) 【旧 閏二月六日 先勝】・春分・桜始開(さくらはじめてさく)けがさじとおもふ御法《みのり》のともすれば世わたるはしと成るぞかなしき ~千利休(1522-1591)穢すまいと尊ぶ道なのにそれを世渡りの術としてしまったわが身の哀しさよ。Photo:千利休像
#3752 奥山の菅の葉しのぎ降る雪の消なば惜しけむ雨な降りそね
令和5年1月14日(土) 【旧 一二月二三日 仏滅】・小寒・水泉動(しみずあたたかをふくむ)奥山の菅の葉しのぎ降る雪の消なば惜しけむ雨な降りそね ~大納言大伴卿 『万葉集』 巻3-0299 譬喩歌奥山の菅の葉を覆って降る雪が消えるのは惜しいことだ。雨よ降らないでおくれ。
令和4年6月29日(水) 【旧 六月一日 赤口】・夏至・菖蒲華(あやめはなさく)ふりやめばすなはち乾く土ぼこり夾竹桃のみどり厚葉に ~川田順(1882-1966)Photo:三宝公園のキョウチクトウ ~堺市堺区 わたしの家のすぐ近くにある「三宝公園」の道路沿い、毎年この時期にな