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藤原定家による『古今和歌集』注釈書の自筆本が発見されたとの報道
藤原定家の自筆本見つかる古今和歌集注釈、冷泉家から―京都(時事通信)鎌倉時代初期の歌人である藤原定家(1162~1241)による『古今和歌集』の注釈書「顕注密勘」自筆本が見つかったと報じられています。なお、発表したのは、冷泉家の資料などを管理する財団です。・公益財団法人「冷泉家時雨亭文庫」それで、詳細は冒頭の記事をご覧いただければと思いますが、鎌倉時代の著名人による自筆資料ということで、貴重な発見となりました。これで、定家さんの和歌に関する研究が更に進むのでしょう。#ニュース藤原定家による『古今和歌集』注釈書の自筆本が発見されたとの報道
令和6年1月26日(金) 【旧 一二月一六日 先負】・大寒 水沢腹堅(さわみずこおりつめる)大空の月の光しきよければ影見し水ぞまづ凍りける ~詠み人しらず 『古今和歌集』 巻6-0316大空の月の光が澄み切っているので月を写した水が真っ先に凍っている。Photo:ウルフムーン
#4128 立ち濡るる山の雫も音絶へて真木の下葉に垂氷しにけり
令和6年1月25日(木) 【旧 一二月一五日 友引】・大寒 水沢腹堅(さわみずこおりつめる)立ち濡るる山の雫も音絶へて真木の下葉に垂氷しにけり ~守覚法親王(1150-1202)『新古今和歌集』 巻6-0630 冬歌立っていると濡れるような山の真木から落ちる雫も落ちる音がしなくなり、
#4127 白雪のところもわかず降りしけば巌にも咲く花とこそ見れ
令和6年1月24日(水) 【旧 一二月一四日 先勝】・大寒 欵冬華(ふきのはなさく)地の果てに海その果てに冬青空 ~高橋悦男(1934-) 俳人高橋悦男氏は元アメリカ文学者、早稲田大学名誉教授。Photo:プユニ岬(北海道斜里郡)の流氷と冬空 ~知床第一ホテル さすがに今週
2023年11月に購入した8冊の本です。2024年の大河ドラマ『光る君へ』に備えた本の購入や、定番購入など失敗しない読書術 Forest2545新書Scrap…
NHKEテレビ100分de名著『古今和歌集』 素敵な恋の歌がたくさん(笑)
NHKEテレビの100分de名著で『古今和歌集』をやっています。この勅撰和歌集編纂は、紀貫之です。以前紹介したこともあると思いますが、紀貫之の『土佐日記』の冒頭、「男もすなる日記(にき)といふものを、女もしてみむとて、するなり。」。なんかすごく印象に残っていて、当時紀貫之をすごく身近に感じたりsてました。まあ、今回は古今和歌集について、NHKEテレビの100分de名著のホームページより。今週第2回目終了。再放送...
令和5年11月22日(水) 【旧 一〇月一〇日 先勝】・小雪 虹蔵不見(にじかくれてみえず)夕されば衣手寒しみ吉野の吉野の山にみ雪降るらし ~詠み人しらず 『古今和歌集』 巻6-0317 冬歌夕方になると衣の袖が寒い。美しい吉野の山では雪が降っていることだろう。Photo:木の枝
#487 2023年11月の購入本 その3 定番購入と大河『光る君へ』に向けて
買い忘れてしまっていた定番購入の『歴史群像 2023年12月号[雑誌]』『NHK 100分 de 名著『古今和歌集』 2023年11月 (NHKテキスト)』と…
#4050 道知らばたづねもゆかむもみぢ葉をぬさとたむけて秋はいにけり
令和5年11月8日(水) 【旧 九月二五日 先負】・立冬・山茶始開(つばきはじめてひらく)道知らばたづねもゆかむもみぢ葉をぬさとたむけて秋はいにけり ~凡河内躬恒(859?-925?)『古今和歌集』 巻6-0313 秋歌道が分かれば訪ねても行くのだが、紅葉を幣に手向けて秋は行っ
#4028 昨日こそ早苗とりしかいつの間に稲葉そよぎて秋風の吹く
令和5年10月17日(火) 【旧 九月三日 大安】・寒露・菊花開(きくのはなひらく)昨日こそ早苗とりしかいつの間に稲葉そよぎて秋風の吹く ~詠み人しらず 『古今和歌集』 巻4-0172 秋歌上つい先日早苗を取ったばかりだと思っていたのに、いつの間にか秋風が吹いて実った稲葉を
#4026 今来むと言ひしばかりに長月の有明の月を待ち出でつるかな
令和5年10月15日(日) 【旧 九月一日 先負】・寒露・菊花開(きくのはなひらく)今来むと言ひしばかりに長月の有明の月を待ち出でつるかな ~素性法師(844-910)『古今和歌集』 巻14-0691 恋歌四あの方が今すぐ行くよと言っていたので 私はこの長月の長夜を待ち続けて とう
#4005 天の原踏みとどろかし鳴る神も思ふ仲をばさくるものかは
令和5年9月24日(日) 【旧 八月一〇日 大安】・秋分・雷乃収声(かみなりすなわちこえをおさむ)天の原踏みとどろかし鳴る神も思ふ仲をばさくるものかは ~詠み人しらず 『古今和歌集』 巻14-0701 恋歌四大空を踏み荒らして轟かせる雷でも二人の仲を決して引き離すことは出来
#3951 葉月とは名にこそたてれ野分して千草の花をさやははらはん
令和5年8月1日(火) 【旧 六月一五日 友引】・大暑・土潤溽暑(つちうるおうてむしあつし)母は死に倅《せがれ》生まれし八月一日今年も旅にめぐりあへるかな ~窪田空穂(1877-1967)『清明の節』Photo:ぶたさんの蚊取り線香入れ ~photoAC(たんたんめんとやきそばさん)
#3928 ゆきかへり空にのみしてふる事はわがゐる山の風はやみなり
令和5年7月9日(日) 【旧 五月二二日 友引】・小暑・温風至(あつかぜいたる)あま雲のよそにも人のなりゆくかさすがにめには見ゆるものから ~紀有常女(生没年不明)『古今和歌集』 巻15-0784 恋歌5空の雲のようによそに行ってしまう人なのよね。私の目には見えているのに
#3906 耳なしの山のくちなしえてしがな思ひの色の下染めにせむ
令和5年6月17日(土) 【旧 四月二九日 友引】・芒種・梅子黄(うめのみきばむ)さみだるる せと の をばやし したぐさ に けさ を にほへる くちなし の はな ~會津八一(1881-1956)『寒燈集』Photo:くちなしの花 ~和の花だより 6月から7月にかけて白い花を
#3900 明けたてば蝉のをりはへ鳴きくらし夜は蛍のもえこそわたれ
令和5年6月11日(日) 【旧 四月二三日 友引】・芒種・腐草為螢(くされたるくさほたるとなる)明けたてば蝉のをりはへ鳴きくらし夜は蛍のもえこそわたれ ~詠み人しらず 『古今和歌集』 巻11-0543 恋歌一夜が明ければ蝉のように泣き続け、また夜になれば蛍のように思いが燃え
令和5年5月26日(金) 【旧 四月七日 仏滅】・小満・紅花栄(べにばなさかう)人知れず思へば苦し紅の末摘む花の色に出でなん ~詠み人しらず 『古今和歌集』 巻11-0496 恋歌一人に知られずにじっと思いを秘めているのは苦しいので、真っ赤な末摘花のように、もう表に出して
#3813 ちりぬればのちはあくたになる花ともしらずもまとふ蝶かな
令和5年3月16日(木) 【旧 二月二五日 友引】・啓蟄・菜虫化蝶(なむしちょうとなる)ちりぬればのちはあくたになる花ともしらずもまとふ蝶《てふ》かな ~僧正遍照(816-890)『古今和歌集』 巻10-0435 物名散った後はただのごみになるとも知らず惑わされている蝶であるよ。
にほんブログ村 一昨日3/3高知入り先週に続いてのロングドライブのせいか現在、腰がヤバいっすランチで寄った村の駅ひだかでは野菜や果物で造ったお雛様が 夕方から…
#3793 三輪山をしかも隠すか春霞人に知られぬ花や咲くらむ
令和5年2月24日(金) 【旧 二月五日 赤口】・雨水・霞始靆(かすみはじめてたなびく)三輪山をしかも隠すか春霞人に知られぬ花や咲くらむ ~紀貫之(872-945)『古今和歌集』 巻2-0094三輪山をそんなふうに隠すのか春霞よ。きっと人に知られぬ花が咲いているのだろうな。Phot
#3746 誰をかもしる人にせむ高砂の松もむかしの友ならなくに
令和5年1月8日(日) 【旧 一二月一七日 仏滅】・小寒・芹乃栄(せりすなわちさかう)末寺とて七草までを休みをり ~神蔵器《かみくらうつわ》(1927-2017)Photo:高砂神社の五代目「相生松」(兵庫県高砂市)~ゆき逢い旅日記 七草の行事を終えた今日は「正月事納め」。12
#3740 年ごとに生ひそふ竹の代々を経て変らぬ色を誰とかは見む
令和5年1月2日(月) 【旧 一二月一一日 仏滅】・冬至・雪下出麦(ゆきわたりてむぎのびる)年ごとに生ひそふ竹の代々を経て変らぬ色を誰とかは見む ~紀貫之 『新古今和歌集』 巻7-0715 賀歌年ごとに生えて増えてゆく竹の、幾世代を経ても変わらないこの色をどなたのことだと
#3737 我が待たぬ年はきぬれど冬草の枯れにし人はおとづれもせず
令和4年12月30日(金) 【旧 一二月八日 先勝】・冬至・麋角解(おおしかのつのおつる)我が待たぬ年はきぬれど冬草の枯れにし人はおとづれもせず ~凡河内躬恒 『古今和歌集』 巻6-0338 冬歌待ってもいない年が来るというのに、冬草が枯れるように人が訪れることもない。Phot
#3728 久しくもなりにけるかな住之江の松は苦しきものにぞありける
令和4年12月21日(水) 【旧 一一月二八日 友引】・大雪・鮭魚群(さけのうおむらがる)久しくもなりにけるかな住之江の松は苦しきものにぞありける ~詠み人しらず『古今和歌集』 巻15-0778 恋歌五あなたと逢えないで久しくなりました。住之江の松ではないけれどあなたを待つ
令和4年10月21日(金) 【旧 九月二六日 仏滅】・寒露・蟋蟀在戸(きりぎりすとにあり)白露の色は一つをいかにして秋の木の葉を千ぢに染むらむ ~藤原敏行 『古今和歌集』 巻5-0257 秋歌下白露の色は一色なのに、どのようにして秋の木の葉を様々な色に染めるのであろうか。Ph
令和4年9月28日(水) 【旧 九月三日 大安】・秋分・蟄虫坏戸(むしかくれてとをふさぐ)秋の野に人まつ虫の声すなり我かと行きていざ訪《とぶら》はむ ~詠み人しらず 『古今和歌集』 巻4-0202 秋歌上秋の野に人を待つという松虫の声が聞こえる。私を待っているのだろうか
令和4年9月24日(土) 【旧 八月二九日 赤口】・秋分・雷乃収声(かみなりすなわちこえをおさむ)あふことは雲ゐはるかになる神の音に聞きつつ恋ひ渡るかな ~紀貫之 『古今和歌集』 巻11-0482 恋歌一逢うことは叶わず、雲の彼方で轟く雷の音を聞くように、噂だけをたよりに恋
令和4年9月11日(日) 【旧 八月一六日 大安】・白露・草露白(くさのつゆしろし)君やこむ我やゆかむのいさよひに真木の板戸もささず寝にけり ~詠み人しらず 『古今和歌集』 巻14-0690 恋歌四あなたが来るか、私が行こうかとためらっているうちに十六夜《いざよい》の月が出
七五調の謎をとく―日本語リズム原論 作者:坂野 信彦 大修館書店 Amazon クラリネット五重奏曲といえばモーツァルトとブラームスだろう。モーツァルトは1789年(33歳、死の2年前)に「クラリネット五重奏曲 イ長調」を、ブラームスは1891年(58歳)に「クラリネット協奏曲 ロ短調」を発表した。 いずれも至高の傑作だが、その趣きははっきり異なる。モーツァルトの作品は雅やかな気品を湛えてゆるぎなく、明るくのびやかで屈折がない。対してブラームスの作品は際立って優美でありつつ、内省的で繊細な雰囲気を強くまとっている。このふたつの作品に対する吉田秀和の批評は核心を突いて容赦がなく、ブラームスが気の…