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#4204 欧州に別れを告げしビッグベン テムズの岸に夕影は落つ
令和6年4月10日(水) 【旧 三月二日 仏滅】・清明 鴻雁北(こうがんかえる)欧州に別れを告げしビッグベン テムズの岸に夕影は落つ ~林龍三 『塔』2016年10月号(改)Photo:テムズ河畔にそびえるビッグベン ~NEWT 1858年4月10日、ロンドンにあるイギリス国会議事堂の
#4194 行間に辞めたる部下の顔浮かべ日記のごとく決算書読む
令和6年3月31日(日) 【旧 二月二二日 大安】・春分 雷乃発声(かみなりすなわちこえをはっす)行間に辞めたる部下の顔浮かべ日記のごとく決算書読む ~林龍三 『塔』2016年4月号Photo:三井住友銀行 Busines Navi 国の会計年度では3月を決算月としています。日本の企業の
令和6年3月28日(木) 【旧 二月一九日 友引】・春分 桜始開(さくらはじめてさく)満月に夢の匂いを抱きしめて遥かなる道楼蘭の花 ~飛鳥瑠璃 『永遠に届かぬ愛する人へ』 私が楼蘭《ろうらん》という地名を初めて耳にしたのは1980年に放送されていたNHK特集『シルクロー
令和6年3月16日(土) 【旧 二月七日 友引】・啓蟄 菜虫化蝶(なむしちょうとなる)桜木の魁《さきがけ》ならむと杏花水面にそよぐ栗林の園 ~林龍三(1952-)Photo:栗林公園のアンズ(香川県高松市) 栗林公園《りつりんこうえん》は香川県高松市にある国の特別名勝です
#4147 わろてんかおもろいからとしゃべる君しゃあない聞いたろ ギブスのわけを
令和6年2月13日(火) 【旧 一月四日 仏滅】・立春 黄鶯睍睆(うぐいすなく)わろてんかおもろいからとしゃべる君しゃあない聞いたろ ギブスのわけを ~林龍三(1952-)『塔』 2018年1月号Photo:なんばグランド花月と吉本吉兵衛(右下) 今日は吉本興行の創設者である吉本吉
#4117 平安のをみなごのごとわが職で呼ばれなくてよかつた君は
令和6年1月14日(日) 【旧 一二月四日 先負】・小寒 水泉動(しみずあたたかをふくむ)平安のをみなごのごとわが職で呼ばれなくてよかつた君は ~林龍三(1952-)『塔』2019年8月号 清少納言、紫式部、和泉式部、赤染衛門など、平安期の女房達の本名はほとんど分かっておら
#4108 雪晴れの水面くろぐろ滔々とうみねこ浮かべ沖へ引きゆく
令和6年1月5日(金) 【旧 一一月二四日 仏滅】・冬至 雪下出麦(ゆきわたりてむぎのびる)雪晴れの水面くろぐろ滔々とうみねこ浮かべ沖へ引きゆく ~林龍三(1952-)『塔』 2021年3月号Photo:朝靄の美しい海にカモメやウミネコが飛ぶ津軽海峡のはずれの冬景色 ~Salty Life
#4071 霜月の濡れ落ち葉蹴る子どもらの通学の路咳きひとつ
令和5年11月29日(水) 【旧 一〇月一七日 友引】・小雪 朔風払葉(きたかぜこのはをはらう)霜月の濡れ落ち葉蹴る子どもらの通学の路咳《しはぶ》きひとつ ~林龍三(1952-)『塔』2015年1月号Photo: FREEP!K 11月も今日を含めてあと2日、まさに今が紅葉の見頃です。色
#4069 見送れど君振り向かずからからと枯葉舞い散るあと追ふごとく
令和5年11月27日(月) 【旧 一〇月一五日 赤口】・小雪 朔風払葉(きたかぜこのはをはらう)見送れど君振り向かずからからと枯葉舞い散るあと追ふごとく ~林龍三(1952-)『塔』2015年10月号Photo:木枯らし ~GANREF(KAWAさん) 今日は七十二候の第59候「朔風払葉(きた
#4065 朝市に朝採り蕪の並びをり今朝は値切らぬ勤労感謝の日
令和5年11月23日(木) 【旧 一〇月一一日 友引】・小雪 虹蔵不見(にじかくれてみえず)朝市に朝採り蕪の並びをり今朝は値切らぬ勤労感謝の日 ~林龍三(1952-)『塔』2023年3月号Photo:朝市 ~Hakken! 今日、「勤労感謝の日」は年内最後の祝日です。祝日法によると「勤労
二と四と一のサインを出し終えてとどめの直球内角低めに ~林龍三『塔』 2017年9月号Photo:阪神タイガース公式サイト 坂本捕手のミットをめがけて岩崎渾身の一球が唸ると、オリックス杉本のバットが一閃。あわやスタンドオーバーかと思われる大飛球でしたがレフトノイジ
#3973 夏の海秋の空とを分かつ線なぞるがごとくコンテナ船行く
令和5年8月23日(水) 【旧 七月八日 友引】・処暑・綿柎開(わたのはなしべひらく)夏の海秋の空とを分かつ線なぞるがごとくコンテナ船行く ~林龍三(1952-)『塔』 2023年2月号Photo:出向した船と夕焼け ~photoAC(ハル14さん) 今日は二十四節気の14番目「処暑」。「
令和5年8月20日(日) 【旧 七月五日 大安】・立秋・蒙霧升降(ふかききりまとう)青信号待ちゐし園児の列を抜け赤信号を紋白わたる ~林龍三(1952-)『塔』 2021年7月号Photo:フリーブログ。 今日は「交通信号設置記念日」です。1931年のこの日、銀座の尾張町交差点や京橋
#3967 薄暮とふ言ひ訳をせぬ外野手に届く投手のドンマイの声
令和5年8月17日(木) 【旧 七月二日 友引】・立秋・寒蝉鳴(ひぐらしなく)薄暮とふ言ひ訳をせぬ外野手に届く投手のドンマイの声 ~林龍三(1952-)Photo:阪神甲子園球場のスタジアム照明 ~東芝ライテック株式会社 1948(昭和23)年8月17日の「夜」、読売ジャイアンツ対
#3947 言ひたくも聞きたくもなしあつあつと日なたも人も避けて過ごさむ
令和5年7月28日(金) 【旧 六月一一日 仏滅】・大暑・土潤溽暑(つちうるおうてむしあつし)言ひたくも聞きたくもなしあつあつと日なたも人も避けて過ごさむ ~林龍三(1952-)『現代万葉集』2020年版Photo:日傘男子が増えている ~日刊ゲンダイ 二十四節気「大暑」の次候
#3866 追い出したコロナウイルス新しき年を身軽になりて迎える
令和5年5月8日(月) 【旧 三月一九日 先負】・立夏・蛙始鳴(かわずはじめてなく)追い出したコロナウイルス新しき年を身軽になりて迎える ~新川克之 『塔』 2023年4月号Photo:ATEXNOS 作者は新型コロナウイルスに二度感染され、二度目は新しい治療薬をを飲んで5日間戦わ
#3847 書きかけてしばし躊躇の躑躅の字行きては戻る季節に咲けリ
令和5年4月19日(水) 【旧 閏二月二九日 赤口】・清明・虹始見(にじはじめてあらわる)春愁のかぎりを躑躅燃えにけり ~水原秋桜子(1892-1981)Photo:ツツジ ~くるまのニュース 葉桜の下にもう赤紫の躑躅《ツツジ》が咲いていました。ツツジという呼称は、よく似た皐月
#3845 彼等とのつきあひ方と人のごとく語られてゐる人工知能
令和5年4月17日(月) 【旧 閏二月二七日 仏滅】・清明・虹始見(にじはじめてあらわる)彼等とのつきあひ方と人のごとく語られてゐる人工知能 ~内田しず江 (平成28年宮内庁歌会始詠進歌)Photo:Artificial Intelligence Investing NEWS 7年前の宮中歌会始のお題は「人」
#3828 春の雷いみじく鳴りてすぎしあと暗き湖べにわれひとり立つ
令和5年3月31日(金) 【旧 閏二月一〇日 大安】・春分・雷乃発声(かみなりすわわちこえをはっす)春の雷《かみ》いみじく鳴りてすぎしあと暗き湖べにわれひとり立つ ~古泉千樫(1886-1927)『屋上の土』Photo:~釣りたいバス釣り日記 今日は七十二候の第12候「雷乃発声(
#3788 如月のぬかるみを踏み自転車の車輪はすぐに重たくなりぬ
令和5年2月19日(日) 【旧 一月二九日 大安】・雨水・土脉潤起(つちのしょううるおいおこる)如月のぬかるみを踏み自転車の車輪はすぐに重たくなりぬ ~前田康子(1966-)『黄あやめの頃』Photo:Cycle Sports 今日は二十四節気2番目の「雨水《うすい》」。「陽気地上に
令和5年1月28日(土) 【旧 一月七日 先勝】・大寒・水沢腹堅(さわみずこおりつめる)密やかに旧正月も来て去れり ~相生垣瓜人《あいおいがき かじん》(1898-1985)Photo:コロナ禍前の神戸南京町の春節風景 ~Lmaga.jp東アジアの多くの国々では旧暦に従って新年を祝う
#3762 街上に轢かれし猫はぼろ切か何かのごとく平たくなりぬ
令和5年1月24日(火) 【旧 一月三日 先負】・大寒・款冬華(ふきのはなさく)街上《がいじょう》に轢かれし猫はぼろ切か何かのごとく平たくなりぬ ~斎藤茂吉(1882-1953)『白桃』Photo:柳瀬川たより たまたま私もこんな光景を目にしてしまったので取り上げました。今日
#3761 寒椿ほとろと散りてなほ紅し記憶のかけらを重ぬるやうに
令和5年1月23日(月) 【旧 一月二日 友引】・大寒・款冬華(ふきのはなさく)もののふの忌むと言ひける血の色の椿の首は落ちて笑へり ~林龍三 『塔』 2018年5月号 椿と山茶花《サザンカ》の見分け方の一つに散る時の様子があります。山茶花は花びらが散り、椿は花全体が
#3756 オリオンもサソリも星となりたるにいまなお同じ空には出でず
令和5年1月18日(水) 【旧 一二月二七日 友引】・小寒・雉始雊(きじはじめてなく)ビル風の荒びし夜空オリオンの腰の三ツ星眺めて帰る ~林龍三 『塔』 2022年4月号Photo:オリオン座 冬の夜空を何気なく見上げるとオリオン座が目にはいります。2つの1等星と5つの2等星が
#3750 喜びを音符に記ししベートーヴェン山栗はいま花に満ちたり
令和5年1月12日(木) 【旧 一二月二一日 友引】・小寒・水泉動(しみずあたたかをふくむ)喜びを音符に記ししベートーヴェン山栗はいま花に満ちたり ~田中勝美(島根)「第22回全国短歌大会」特選二席(小島なお選)Photo:我が家のテレビ画面です。2022年12月31日放送。N
#3736 同窓の友なるゆゑか親の死を互ひに知れり師走の文に
令和4年12月29日(木) 【旧 一二月七日 赤口】・冬至・麋角解(おおしかのつのおつる)同窓の友なるゆゑか親の死を互ひに知れり師走の文に ~林龍三Photo:PORTA 年末には訃報が多いものです。私の義母も、友人の父も90台で天寿を全うしました。今年令和4年に亡くなった有名
#3713 いつもそこで必ず狂ふレコードの瑕のごときを身に持てりけり
令和4年12月6日(火) 【旧 一一月一三日 大安】・小雪・橘始黄(たちばなはじめてきばむ)いつもそこで必ず狂ふレコードの瑕のごときを身に持てりけり ~蒔田さくら子(1929-2021)Photo:His Master's Voice ~flickr 今ではMDはまったく、カセットテープもほぼ使われな
#3710 朝まだき隣家より漏る叫び声ドーハの歓声に少し遅れて
令和4年12月3日(土) 【旧 一一月一〇日 友引】・小雪・橘始黄(たちばなはじめてきばむ)サッカーのルールも選手も知らずして暁闇に起き昼朦朧として ~轡田道子《くつわだよりこ》 『現代万葉集』 2018年版Photo:日本vsスペイン戦の後半、同点ゴールを決める堂安選手⑧
#3695 マドレーヌあまく舌を焼く二十代いつか終りにさしかかりゐて
令和4年11月18日(金) 【旧 一〇月二五日 仏滅】・立冬・金盞香(きんせんこうばし)マドレーヌあまく舌を焼く二十代いつか終りにさしかかりゐて ~松平盟子(1954-)『青夜』 Photo:アンリ・シャルパンティエ(兵庫県芦屋市)の洋菓子 マドレーヌというお菓子を始めて知っ
#3690 銀杏が傘にぽとぽと降つてきて夜道なり夜道なりどこまでも夜道
令和4年11月13日(日) 【旧 一〇月二〇日 大安】・立冬・地始凍(ちはじめてこおる)銀杏《ぎんなん》が傘にぽとぽと降つてきて夜道なり夜道なりどこまでも夜道 ~小池光(1947-) 穂村弘著『はじめての短歌』よりPhoto:イチョウとギンナン ~tenkijp 今でこそ御堂筋の銀
令和4年10月27日(木) 【旧 一〇月三日 赤口】・霜降・霜始降(しもはじめてふる)書《ふみ》よみて賢くなれと戦場のわが兄は銭を呉れたまひたり ~斎藤茂吉(1882-1953)『赤光』Photo:司馬遼太郎記念館の蔵書(東大阪市) ~KOBECCO スポーツの秋、食欲の秋、そして読書
令和4年10月25日(火) 【旧 一〇月一日 仏滅】・霜降・霜始降(しもはじめてふる)錦城の草むす堀に夕陽入りアワダチ草が黄金を撒ける ~林龍三(1952-)『塔』 2020年5月号 「錦城」は復興90周年を迎えた大阪城の別称です。Photo:セイタカアワダチソウ ~青柳庵日記 北
令和4年9月21日(水) 【旧 八月二六日 先負】・白露・玄鳥去(つばめさる)死に際を思ひてありし一日のたとへば天体のごとき量感もてり ~浜田到(1918-1968)『架橋』Photo:朝日新聞DIGITAL 浜田到は大正7年ロサンゼルスで生まれの日本の歌人。4歳で鹿児島に帰り、後に詩
令和4年8月31日(水) 【旧 八月五日 赤口】・処暑・天地始粛(てんちはじめてさむし)わが夏を憧れのみが駆け去れり麦藁帽子被りて眠る ~寺山修司(1935-1983)Photo:tenki.jp 季節の変わり目などは空を見ても暦を見てもこれが正しいと言う基準はありません。子供の頃から
令和4年8月23日(火) 【旧 七月二六日 友引】・処暑・綿柎開(わたのはなしべひらく)掌に書く字や処暑の湯に沈み ~長谷川かな女(1887-1969)『花寂び』Photo:ひつじ雲 ~じゃらんニュース 今日は二十四節気の第14、「処暑」。夏の暑さが峠を越える頃。「陽気とどまりて
令和4年7月15日(金) 【旧 六月一七日 仏滅】・小暑・蓮始開(はすはじめてひらく)何処からかそうめん届いておらぬかと居間覗き見る七月中元 ~林龍三Photo:郵便局のネットショップ より 「中元」は旧暦の7月15日に行われる道教の行事でした。上・中・下の三元があって、
令和4年7月1日(金) 【旧 六月三日 友引】・夏至・菖蒲華(あやめはなさく)遠き星に咲く花のごと一群れのアガパンサスが薄明に浮く ~清水あかね 『白線のカモメ』Photo:アガパンサス属 ~Wikipedia アガパンサス、和名はムラサキクンシラン。君子の名にふさわしい優美さ
令和4年6月27日(月) 【旧 五月二九日 先負】・夏至・菖蒲華(あやめはなさく)五月雨の晴れ間にいでて眺むれば青田すずしく風わたるなり ~良寛(1758-1831)梅雨の晴れ間に庵を出て眺めてみると、青々と稲の育った田んぼにそよ風が吹いているよ。Photo:梅雨の晴れ間の田ん
令和4年6月15日(水) 【旧 五月一七日 先負】・芒種・腐草為螢(くされたるくさほたるとなる)梅雨入りの例年通りなるがよし ~右城暮石(1899-1995)『一芸』Photo:TABIZINE 昨日14日、ここ大阪も平年よりかなり遅れて梅雨に入りました。気象庁の発表では「梅雨に入ったと
令和4年6月10日(金) 【旧 五月一二日 仏滅】・芒種・蟷螂生(かまきりしょうず)何者に操られてか時を告げる電波時計に従ふわれは ~林龍三 日本歌人クラブ『風』 2017年4月号Photo:近江神宮の漏刻の模型(昭和39年オメガ社より奉納) ~たび・こふれ 今日は「時の記念日
令和4年6月8日(水) 【旧 五月一〇日 友引】・芒種・蟷螂生(かまきりしょうず)橘のにほへる香かも霍公鳥鳴く夜の雨にうつろひぬらむ ~大伴家持 『万葉集』 巻17-3916橘のかぐわしい香りもほととぎすが鳴く今夜の雨で消え失せてしまっただろうか。Photo:花橘 ~Jumou@日
令和4年5月31日(火) 【旧 五月二日 赤口】・小満・麦秋至(むぎのときいたる)今しばし麦うごかしてゐる風を追憶を吹く風とおもひし ~佐藤佐太郎(1909-1987) 二十四節気「小満」の末候は七十二候の第24候「麦秋至(むぎのときいたる)」。麦が熟して畑が黄金色に染まる
令和4年5月28日(土) 【旧 四月二八日 先勝】・小満・紅花栄(べにばなさかう)その昔揺籃《ゆりかご》に寝てあまたたび夢にみし人か切《せち》になつかし ~石川啄木 『一握の砂』Photo:Astageより ジュリー・アンドリュースの『メリー・ポピンズ』を映画館で観たのは確か
令和4年5月24日(火) 【旧 四月二四日 先負】・小満・蚕起食桑(かいこおきてくわをはむ)平安のをみなごのごとわが職で呼ばれなくてよかつた君は ~林龍三 『塔』 2019年8月号 2024年のNHK大河ドラマは『源氏物語』の作者、紫式部を主人公にした『光る君へ』と発表されまし
令和4年5月19日(木) 【旧 四月一九日 仏滅】・立夏・竹笋生(たけのこしょうず)禁断のマトリョーシカを開け初《そ》めて果てなき闇に侵略者堕つ ~林龍三Photo:組曲『展覧会の絵』に登場するバーバ・ヤガー ~Daniel Quaresma ロシアのウクライナ侵攻を受けて、既にプロ
令和4年5月13日(金) 【旧 四月一三日 仏滅】・立夏・蚯蚓出(みみずいづる)葉も刺もこゝろには似ぬ薊かな ~各務支考(1665-1731) 各務支考《かがみしこう》は美濃国に生まれた江戸時代前期の俳人。蕉門十哲の一人です。Photo:アザミ ~花言葉のシャルロー 薊《あざみ
令和4年5月12日(木) 【旧 四月一二日 先負】・立夏・蚯蚓出(みみずいづる)棺の釘打つ音いたきを人はいふ 泣きまどひゐて吾はきこえざりき ~五島美代子(1898-1978)『母の歌集』Photo:葬儀のデスクより 五島美代子は東京都出身の歌人。長女ひとみが東京大学に進学した
令和4年5月11日(水) 【旧 四月一一日 友引】・立夏・蚯蚓出(みみずいづる)しらじらと乾ける土に大蚯蚓《かんたろ》の身をまげ跳ねて死ぬしかあらず ~伊藤一彦(1943-)『月の夜声』Photo:シーボルトミミズ 今日は七十二候の第20候「蚯蚓出(みみずいづる)」。二十四節気
令和4年5月8日(日) 【旧 四月八日 大安】・立夏・蛙始鳴(かわずはじめてなく)この道に吾子《あこ》を背負ひて転びしと母は語りきその吾子われに ~林龍三 『塔』 2021年8月号Photo:昭和です。 母に背負われているほど私が幼かった時なので、実際に覚えているわけではあ
令和4年5月3日(火) 【旧 四月三日 赤口】・穀雨・牡丹華(ぼたんはなさく)六二三 八六 八九 八一五 五三に繋げ 我ら今生く ~西野防人(岸和田市)『朝日歌壇』2010年8月30日Photo:日本国憲法:その特異な歩みと構造 ~nippon.com 1945年6月23日(沖縄戦終結)、8月6日