メインカテゴリーを選択しなおす
#4123 見わたせば松の葉しろき吉野山いく世つもれる雪にかあるらむ
令和6年1月20日(土) 【旧 一二月一〇日 先負】・大寒 欵冬華(ふきのはなさく)見わたせば松の葉しろき吉野山いく世つもれる雪にかあるらむ ~平兼盛(?-991)見渡すと松の葉さえも白く見える吉野山。どれほどの間積もった雪であろうか。Photo:冬の金峯山寺、吉野町皇居跡
#4065 朝市に朝採り蕪の並びをり今朝は値切らぬ勤労感謝の日
令和5年11月23日(木) 【旧 一〇月一一日 友引】・小雪 虹蔵不見(にじかくれてみえず)朝市に朝採り蕪の並びをり今朝は値切らぬ勤労感謝の日 ~林龍三(1952-)『塔』2023年3月号Photo:朝市 ~Hakken! 今日、「勤労感謝の日」は年内最後の祝日です。祝日法によると「勤労
#4059 田をふかくよく耕してやしなへはいのらすとても米やみのらん
令和5年11月17日(金) 【旧 一〇月五日 友引】・立冬・地始凍(ちはじめてこおる)田をふかくよく耕してやしなへはいのらすとても米やみのらん ~二宮尊徳(1787-1856)『道歌集』田を深くよく耕して養えば、祈らなくても稲は立派に実るものだよ。Photo:二宮尊徳像 ~報徳
#4041 鶏頭の紅古りて来し秋の末や我れ四十九の年行かんとす
令和5年10月30日(月) 【旧 九月一六日 赤口】・霜降・霎時施(こさめときどきふる)鶏頭の紅古りて来し秋の末や我れ四十九の年行かんとす ~伊藤左千夫(1864-1913)『左千夫歌集』Photo:ケイトウ ~photoAC(どらキチさん) ケイトウはヒユ科の一年生植物です。名前の由
#3992 荻の葉にかはりし風の秋のこゑやがて野分の露くだくなり
令和5年9月11日(月) 【旧 七月二七日 先負】・白露・草露白(くさのつゆしろし)このまどゐしづかに二百二十日かな ~富安風生(1885-1979)Photo:tenki.jp 今日は雑節の「二百二十日」。これは二百十日と同じく立春から数えた日数です。昔から稲作にとって重要な時期であ
#3807 春日野の藤は散りにて何をかも御狩の人の折りて挿頭さむ
令和5年5月9日(火) 【旧 三月二〇日 仏滅】・立夏・蛙始鳴(かわずはじめてなく)春日野の藤は散りにて何をかも御狩の人の折りて挿頭《かざ』さむ ~作者未詳 『万葉集』 巻10-1974 雑歌春日野の藤の花はすっかり散ってしまって、御狩の人は何を手折って挿頭すのだろう。Pho
#3780 建国記念日粉砕集会に誘われた半世紀前の雪の日のこと
令和5年2月11日(土) 【旧 一月二一日 先負】・立春・黄鶯睍睆(うぐいすなく)大和なる雪の山々紀元節 ~富安風生(1885-1979)Photo:神武天皇即位の地、橿原神宮(奈良県橿原市) 「建国記念の日」の由来は明治5年に制定された「紀元節」。これは神武天皇が即位したと
令和4年10月2日(日) 【旧 九月七日 先負】・秋分・蟄虫坏戸(むしかくれてとをふさぐ)ささやきを伴ふごとくふる日ざし遠き紫苑をかがやかしをり ~相良宏(1925-1955)『相良宏歌集』Photo:シオン ~BOTANICA 紫苑《シオン》はキク科の多年草。日本では十五夜草、あるい