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#4192 毬藻のやうに描くを見れば子らが見てわれには見えぬ雲にあくがる
令和6年3月29日(金) 【旧 二月二〇日 先負】・春分 桜始開(さくらはじめてさく)凉しさの累々としてまり藻あり ~佐藤春夫(1892-1964)『文人俳句歳時記』 小説家・詩人の佐藤春夫が北海道の阿寒湖に旅して詠んだ俳句です。Photo:マリモ展示観察センター(釧路市)の
#4186 天気図の等圧線を見てゐしが不意にわが持つ渦とかさなる
令和6年3月23日(土) 【旧 二月一四日 先負】・春分 雀始巣(すずめはじめてすくう)木の芽雨天気予報の通りに降る ~加倉井秋を(1909-1988)『胡桃』 「木の芽雨」は木の芽の成長を助ける雨のことで春の季語になります。Photo:World Meteorological Day 2024 ~世界気
#4156 高天原も卑弥呼の国もありつらむ取り巻く山のいづこも青き
令和6年2月22日(木) 【旧 一月一三日 先勝】・雨水 土脉潤起(つちのしょううるおいおこる)高天原も卑弥呼の国もありつらむ取り巻く山のいづこも青き ~大西民子(1924-1994)『歌集 風の曼陀羅』 佐賀県の吉野ケ里遺跡が発見されたのは今から35年前の1989(平成元)年2
#4102 いくひらの椎茸を水にもどしおきわれにしずかに年暮れむとす
令和5年12月30日(土) 【旧 一一月一八日 仏滅】・冬至 麋角解(おおしかのつのおつる)いくひらの椎茸を水にもどしおきわれにしずかに年暮れむとす 〜大西民子(1924-1994)『印度の果実』Photo:正月準備の買い物客でにぎわう黒門市場(大阪市中央区)~読売新聞オンライン
#3957 クローバーの丘に少女は連れゆきて犬にも首輪を編みやりしとぞ
令和5年8月7日(月) 【旧 六月二一日 友引】・大暑・大雨時行(たいうときどきふる)夕映えの白詰草を編みゐたり ~長谷川櫂(1954-)『果実』 江戸時代にオランダからガラス器が輸入されてきた時、器が割れないように乾燥させたクローバーを緩衝材としていました。箱の詰め
#3776 思はざる会話聞こえて二人ともガダルカナルの生き残りとぞ
令和5年2月7日(火) 【旧 一月十七日 大安】・立春・東風解凍(はるかぜこおりをとく)悩まされつづけし敵機に待ちまちし友軍機みれば胸の熱かり ~小内通有 『ガダルカナル』Photo:ガダルカナル島パラナ村に残された日本軍将兵の遺品 ~NEWSポストセブン 「餓島」と呼
令和4年10月2日(日) 【旧 九月七日 先負】・秋分・蟄虫坏戸(むしかくれてとをふさぐ)ささやきを伴ふごとくふる日ざし遠き紫苑をかがやかしをり ~相良宏(1925-1955)『相良宏歌集』Photo:シオン ~BOTANICA 紫苑《シオン》はキク科の多年草。日本では十五夜草、あるい
令和4年8月29日(月) 【旧 八月三日 仏滅】・処暑・天地始粛(てんちはじめてさむし)来む世にはゑのころぐさとわがならむ抜かれぬやうに踏まれぬやうに ~大西民子(1924-1994)『光たばねて』Photo:エノコログサ ~INDIANSUMMER 四季の自然と植物 狗尾草《エノコログサ》