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#4116 夜もすがら契りしことを忘れずは恋ひむ涙の色ぞゆかしき
令和6年1月13日(土) 【旧 一二月三日 友引】・小寒 水泉動(しみずあたたかをふくむ)いかにして過ぎにしかたを過ぐしけむ暮らしわづらふ昨日今日かな ~皇后宮定子(977-1001)『千載和歌集』 巻16-0966 雑歌どうして過ぎ去った日々を過ごしてきたのか、日暮れまで過ごすの
#3763 埼玉の池のみぎはやこほるらむ鴨の羽音の遠ざかりゆく
令和5年1月25日(水) 【旧 一月四日 仏滅】・大寒・水沢腹堅(さわみずこおりつめる)埼玉の池のみぎはやこほるらむ鴨の羽音の遠ざかりゆく ~加藤枝直(1693-1785)『東歌』埼玉の池の水際が凍ってゆくのだろうか。鴨の羽音が遠ざかってゆく。Photo:暦生活 今日は七十二
令和5年1月16日(月) 【旧 一二月二五日 赤口】・小寒・雉始雊(きじはじめてなく)津の国の難波の春は夢なれや蘆の枯葉に風渡るなり ~西行(1118-1190)『新古今和歌集』 巻6-0625 冬歌摂津国の難波の美しい春の景色は夢のように過ぎ去ってしまい、今は蘆の枯葉に風が吹
#3753 春日野に朝鳴く雉のはね音は雪の消えまに若菜つめとや
令和5年1月15日(日) 【旧 一二月二四日 大安】・小寒・雉始雊(きじはじめてなく)春日野に朝鳴く雉のはね音は雪の消えまに若菜つめとや ~源重之(?-1000?)『詞花和歌集』 巻1-0006 春歌春日野の朝に鳴いている雉の羽音は雪が消えている間に若菜を摘めと言っているよ
#3692 とどめおきて誰をあはれと思ふらむ子は勝るらむ子は勝りけり
令和4年11月15日(火) 【旧 一〇月二二日 先勝】・立冬・地始凍(ちはじめてこおる)とどめおきて誰をあはれと思ふらむ子は勝るらむ子は勝りけり ~和泉式部 『後拾遺和歌集』 巻10-0568 哀傷歌みんなを置いてこの世を去って、娘は一体誰を哀れと思っているのか。親よりも子
令和4年11月11日(金) 【旧 一〇月一八日 先負】・立冬・山茶始開(つばきはじめてひらく)これやこの月見る度に思ひやる姥捨山《おばすてやま》の麓なりける ~橘為仲 『後拾遺和歌集』 巻9-0533 羇旅歌ここがそうだったのか。月を見るたびに想像していた姥捨山の麓なのだ。