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#4403 逢ふことも今はなきねの夢ならでいつかは君をまたは見るべき
令和6年10月25日(金) 【旧 九月二三日 先勝】霜降・霜始降(しもはじめてふる)一条院かくれ給ひにければ、その御事をのみ恋ひ歎き給ひて、夢にほのかに見え給ひければ逢ふことも今はなきねの夢ならでいつかは君をまたは見るべき ~藤原彰子(988-1074)『新古今和歌集』
#4263 あづまぢの 野島が崎の はま風に わが紐ゆひし 妹がかほのみ 面影に見ゆ
令和6年6月8日(土) 【旧 五月三日 先勝】・芒種 螳螂生(かまきりしょうず)あづまぢの 野島が崎の はま風に わが紐ゆひし 妹がかほのみ 面影に見ゆ ~藤原顕輔(1090-1155)『千載和歌集』 巻18-1166 雑歌下東路の、野島が崎の浜風に吹かれていると、衣の紐を結んでくれ
令和6年4月17日(水) 【旧 三月九日 大安】・清明 虹始見(にじはじめてあらわる)楽浪《さざなみ》の志賀の辛崎幸くあれど大宮人の舟待ちかねつ ~柿本人麻呂 『万葉集』 巻1-0030 雑歌さざ波寄せる志賀の唐崎は昔と変わらないけれど、大宮人が乗る船はいくら待ってもも
#4116 夜もすがら契りしことを忘れずは恋ひむ涙の色ぞゆかしき
令和6年1月13日(土) 【旧 一二月三日 友引】・小寒 水泉動(しみずあたたかをふくむ)いかにして過ぎにしかたを過ぐしけむ暮らしわづらふ昨日今日かな ~皇后宮定子(977-1001)『千載和歌集』 巻16-0966 雑歌どうして過ぎ去った日々を過ごしてきたのか、日暮れまで過ごすの
令和5年1月10日(火) 【旧 一二月一九日 赤口】・小寒・水泉動(しみずあたたかをふくむ)三室山谷にや春の立ちぬらむ雪の下水岩たたくなり ~源国信(1069-1111)『千載和歌集』 巻1-0002 春歌上三室山の谷に春が訪れたのであろうか。雪の下で融け出した水が岩を叩いてい
#3735 あはれにも暮れゆく年の日かずかな返らむことは夜のまと思うに
令和4年12月28日(水) 【旧 一二月六日 大安】・冬至・麋角解(おおしかのつのおつる)真顔して御用納の昼の酒 ~澤木欣一(1919-2001)Photo:KIRIN一番搾りのTwitter 今日は官公庁の御用納。民間でも一般の業種ではこの日を仕事納めとしている会社は多いでしょう。私が勤
#3704 大北風に揺さぶられつつ飛ぶ鳥の三半規管の強さを思ふ
令和4年11月27日(日) 【旧 一一月四日 友引】・小雪・朔風払葉(きたかぜこのはをはらう)大北風に揺さぶられつつ飛ぶ鳥の三半規管の強さを思ふ ~染川ゆり 『塔』 2022年6月号Photo:季語とこよみ 今日は七十二候の第59候「朔風払葉(きたかぜこのはをはらう)」。二十四節
令和4年11月1日(火) 【旧 一〇月八日 大安】・霜降・霎時施(こさめときどきふる)みせばやの花紅ふかく十一月 ~山口青邨(1892-1988) 「みせばや」は10月から11月に咲くベンケイソウ科の多肉植物。俳句では晩秋の季語です。小倉百人一首の90番にこんな歌があります。Pho