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#4192 毬藻のやうに描くを見れば子らが見てわれには見えぬ雲にあくがる
令和6年3月29日(金) 【旧 二月二〇日 先負】・春分 桜始開(さくらはじめてさく)凉しさの累々としてまり藻あり ~佐藤春夫(1892-1964)『文人俳句歳時記』 小説家・詩人の佐藤春夫が北海道の阿寒湖に旅して詠んだ俳句です。Photo:マリモ展示観察センター(釧路市)の
慶応義塾大学三田図書館旧館八角塔脇の小道を入っていくと・・・(入っていいんだろうか?と、一瞬躊躇してしまうような裏道感のある所ですが・・・入っていいんですw) 何やら小高くなっている所があります。 ここは「文学の丘」(丘?っていうか、石が積まれ土がこんもり盛り上がっているだけのような・・・いや、でも丘なんですw)。慶應ゆかりの文人たちの、文学碑や石像の並んでいる丘です。 まず目に入ってくるのは、吉野秀雄(明治35.7.3~昭和42.7.13 歌人・書家)の歌碑。 図書館の 前に沈丁咲くころは 恋も試験も 苦しかりにき 群馬県高崎出身の吉野は、『福翁自伝』(福沢諭吉 明治31.7.1~32.2.…
ひともと銀杏葉は枯れて 庭を埋めて散りしけば 冬の試験も近づきぬ 一句も解けずフランス語 (「酒、歌、煙草、また女ー三田の学生時代を唄へる歌」『閑談半日』昭和9.7 白水社) (佐藤春夫) 佐藤春夫(明治25.4.9~昭和39.5.6 詩人・小説家)がこう唄ったのは、慶應義塾大学三田キャンパスの銀杏の木。 慶應の三田キャンパスには銀杏の木が何本もあるので、どの木を詠んだのか特定されてはいませんが、三田の銀杏といえばこの中庭の大銀杏。 この銀杏が金色に色づいてくると、春夫のこの詩を思い出します。 詩人も、試験には苦労したんですね。 三田キャンパスの大銀杏。 もう一本は、塾監局玄関前の銀杏の木。 …
著名人のお墓を巡った記事はブログに26回、アップしています。伝通院に到着するまでは坂道をのぼりました。暑い! お寺は小石川の丘の上にあって、周囲を学校や中層のビルに囲まれています。セミの声が耳を圧するよう。お寺に入ると緑が多く、木陰に入ると涼しい。やっと一息つけました。お寺で線香を2本購入(1本200円)し、お墓参りをしました。「佐藤春夫の墓」佐藤春夫の旧宅辺りをウロウロした記事はここです。佐藤春...
今日は詩人・小説家の佐藤春夫氏(1892〜1964)の命日です。 1964年5月6日に亡くなりました。 その年の東京五輪開会式(10月10日)には、前年の1963年に佐藤氏が作詞していた 「オリンピック東京大讃歌」が歌われました。 👇画像はWikipediaより。 👇や...
酒乱の夫に苦労…女性解放運動の先駆者の生涯描く映画、埼玉・越谷サンシティで上映 主演は ..
佐藤春夫の少年時代の水彩画などを展示 - NHK.JP NHK.JP 大正から昭和にかけて活躍した和歌山県新宮市出身の作家、佐藤春夫が少年…
劇的な観経!詩人・作家 佐藤春夫の「観無量寿経」が突き抜けている!
住立空中尊!絶望が希望に変わる奇跡の大乗仏教!ちくま学芸文庫がシリーズ化した観無量寿経が超ドラマチックです♪♪ 「観無量寿経(かんむりょうじゅきょう)」 訳・注 佐藤春夫 解説 石田充之 我が子に命狙われる「王舎城の悲劇」で有名な浄土教の根本経典。思い通りに生きることのでき...
こぼれ松葉をかきあつめ をとめのごとき君なりき こぼれ松葉に火をはなち わらべのごときわれなりき (「海辺の恋」佐藤春夫) 確か私が高校生の頃であつたと思ふ。好きでよく聞いてゐたシンガーソングライターの小椋佳が歌ふ「海辺の恋」といふ歌に惹かれた。 歌詞が当時でも珍しい文語である。この詩の背景には不倫関係があるといふやうな話も聞いたが、文語が醸し出す男女の情景に...