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#4050 道知らばたづねもゆかむもみぢ葉をぬさとたむけて秋はいにけり
令和5年11月8日(水) 【旧 九月二五日 先負】・立冬・山茶始開(つばきはじめてひらく)道知らばたづねもゆかむもみぢ葉をぬさとたむけて秋はいにけり ~凡河内躬恒(859?-925?)『古今和歌集』 巻6-0313 秋歌道が分かれば訪ねても行くのだが、紅葉を幣に手向けて秋は行っ
#4004 秋の野をわけゆく露にうつりつつ我が衣手は花の香ぞする
令和5年9月23日(土) 【旧 八月九日 仏滅】・秋分・雷乃収声(かみなりすなわちこえをおさむ)秋の野をわけゆく露にうつりつつ我が衣手は花の香ぞする ~凡河内躬恒(859?-925?)『新古今和歌集』 巻4-0335 秋歌上秋の野を踏み分けて歩くと露がふりかかり、私の袖は花の香
#3835 散り散らず聞かまほしきをふるさとの花見て帰る人も逢はなむ
令和5年4月7日(金) 【旧 閏二月一七日 赤口】・清明・玄鳥至(つばめきたる)散り散らず聞かまほしきをふるさとの花見て帰る人も逢はなむ ~伊勢(872?-938?)『拾遺和歌集』 巻1-0049 春歌散ったのかまだ散ってないのかお聞きしたいのですが、ふるさとの桜を見て帰ってく
#3737 我が待たぬ年はきぬれど冬草の枯れにし人はおとづれもせず
令和4年12月30日(金) 【旧 一二月八日 先勝】・冬至・麋角解(おおしかのつのおつる)我が待たぬ年はきぬれど冬草の枯れにし人はおとづれもせず ~凡河内躬恒 『古今和歌集』 巻6-0338 冬歌待ってもいない年が来るというのに、冬草が枯れるように人が訪れることもない。Phot
令和4年9月30日(金) 【旧 九月五日 先勝】・秋分・蟄虫坏戸(むしかくれてとをふさぐ)秋深み恋する人の明かしかね夜を長月といふにやあるらん ~凡河内躬恒 『拾遺和歌集』 巻9-0523 雑歌下秋が深まり、恋する人は眠れずに夜を明かしてしまう。そんな夜を長月と言ったのだ
令和4年8月18日(木) 【旧 七月二一日 先負】・立秋・蒙霧升降(ふかききりまとう)暁の朝霧隠りかへらばに何しか恋の色に出でにける ~作者未詳 『万葉集』 巻12-3035 寄物陳思暁の朝霧に隠るようしていたのに、逆にどうして恋心を知られてしまったのだろう。Photo:pixabay