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#3916 よろづ代にかはらぬものは五月雨のしづくにかをる菖蒲なりけり
令和5年6月27日(火) 【旧 五月一〇日 友引】・夏至・菖蒲華(あやめはなさく)よろづ代にかはらぬものは五月雨のしづくにかをる菖蒲なりけり ~源経信(1016-1097)『金葉和歌集』 巻3-0128 夏歌万代に変わらないものといえば五月雨の雫に香りを放つ菖蒲であるな。Photo:尼
#3663 あやめ草引く手もたゆくながき根のいかであさかの沼に生ひけん
令和5年5月5日(金) 【旧 三月一六日 赤口】・穀雨・牡丹華(ぼたんはなさく)あやめ草引く手もたゆくながき根のいかであさかの沼に生ひけん ~藤原孝善 『金葉和歌集』 巻2-0127 夏歌菖蒲草は引き抜く手もだるくなるくらい長い根だ。こんなに浅い沼なのにどうしてこれほどに
#3835 散り散らず聞かまほしきをふるさとの花見て帰る人も逢はなむ
令和5年4月7日(金) 【旧 閏二月一七日 赤口】・清明・玄鳥至(つばめきたる)散り散らず聞かまほしきをふるさとの花見て帰る人も逢はなむ ~伊勢(872?-938?)『拾遺和歌集』 巻1-0049 春歌散ったのかまだ散ってないのかお聞きしたいのですが、ふるさとの桜を見て帰ってく
令和4年10月8日(土) 【旧 九月一三日 先負】・寒露・鴻雁来(こうがんきたる)朝まだき小野の露霜さむければ秋をつらしと鹿ぞ鳴なる ~源実朝 『金槐和歌集』 0247 秋歌まだ夜が明けきらぬ早朝、小野に露霜が降りるくらいに寒ければこんな秋は辛いのかと鹿の鳴く声が聞こえ