令和7年7月19日(土) 【旧 6月25日 赤口】 小暑・鷹乃学習(たかすなわちわざをなす)集い来てよく笑いたる子らなりきニチニチソウが咲けば想えり ~鳥海昭子(1929-2005)Photo:ニチニチソウ ~FLOWER 初夏から晩秋まで、次々と新しい花を咲かせるので日々草《ニチニチ
#4530 まだきにぞ摘みに来にけるはるばると今もえ出づる野べのさわらび
令和7年2月28日(金) 【旧 2月1日 友引】 雨水・草木萌動(そうもくめばえいずる)びろうどのあたたかさうな草も萌ゆ ~山口青邨(1892-1988) 今日は七十二候の第6候「草木萌動(そうもくめばえいずる)」。草木が芽を吹き始めるころという意味で、二十四節気「雨水」の
#4529 如月に雪の隙なく降ることはたまたま来ます君遣らじとか
令和7年2月27日(木) 【旧 1月30日 赤口】 雨水・霞始靆(かすみはじめてただよう)如月に雪の隙《ひま》なく降ることはたまたま来ます君遣《や》らじとか ~良寛(1758-1831)二月なのに雪が絶え間なく降るということは、たまたま来てくれるあなたを帰らせないためでしょ
#4528 クーデター成りゆく国を恋ふ語韻安住し得ぬ若さか持ちて
令和7年2月26日(水) 【旧 1月29日 大安】 雨水・霞始靆(かすみはじめてただよう)クーデター成りゆく国を恋ふ語韻安住し得ぬ若さか持ちて ~大西民子(1924-1994) 大西民子は大正13年、岩手県盛岡に生まれた歌人。陸軍の青年将校らが首相官邸や警視庁などを襲撃した「
#4527 鉄を截る匂ひなまなまと立つ夕べ心疲れて運河に出でぬ
令和7年2月25日(火) 【旧 1月28日 仏滅】 雨水・霞始靆(かすみはじめてただよう)鉄を截《き》る匂ひなまなまと立つ夕べ心疲れて運河に出でぬ ~近藤芳美(1913-2006)『埃吹く街』 今月7日に行われた石破総理とトランプ大統領の会談により、日本製鉄のUSスチール買収計
#4526 ヒマラヤの樹の間岩間の羊腸折うらさびしきに杜鵑啼く
令和7年2月24日(月) 【旧 1月27日 先負】 雨水・霞始靆(かすみはじめてただよう)ヒマラヤの樹の間岩間の羊腸折《つづらをり》うらさびしきに杜鵑啼く ~河口慧海(1866-1945)『チベット旅行記』Photo:河口慧海と『チベット旅行記(抄)』 黄檗宗の僧で仏教学者、そし
令和7年2月23日(日) 【旧 1月26日 友引】 雨水・霞始靆(かすみはじめてただよう)朝もやの晴れ上がりゆく湖にヒマラヤの峰姿耀ふ ~徳仁皇太子殿下(平成2年当時) 今上天皇陛下65歳のお誕生日です。この御製は昭和62(1987)年3月にネパール・ブータン・インドを親善訪
#4524 猫の耳を引っぱりてみて にゃと啼けば びっくりして喜ぶ子供の顔かな
令和7年2月22日(土) 【旧 1月25日 先勝】 雨水・土脉潤起(つちのしょううるおいおこる)猫の耳を引っぱりてみてにゃと啼けばびっくりして喜ぶ子供の顔かな ~石川啄木(1886-1912)『悲しき玩具』 米語で猫の鳴き声は "mewミュー" 英国では "meowミャオウ」、日本では「
#4513 めじろ来て「地球は球」と啼くあしたまだ闇にゐるひとをおもへり
令和7年2月21日(金) 【旧 1月24日 赤口】 雨水・土脉潤起(つちのしょううるおいおこる)指はみだらや鶯餅のきなこの黄 ~鳥居真里子(1948-)『船団』Photo:うぐいす餅 ~TubeRecipe この季節にぴったりのうぐいす餅。あの柔らかい触感とうぐいす色の甘いきなこ。鶯は
#4522 あかがねの色になりたるはげあたまかくの如くに生きのこりけり
令和7年2月20日(木) 【旧 1月23日 大安】 雨水・土脉潤起(つちのしょううるおいおこる)木葉髪馬鹿は死ななきや直らねえ ~金子兜太(1919-2018)「俳句界」2009年1月号Photo:金子兜太 ~文春オンライン 埼玉県出身の俳人金子兜太《かねことうた》は2018年2月20日、誤
#4521 石ばしる垂水の上の早蕨の萌え出づる春になりにけるかも
令和7年2月19日(水) 【旧 1月22日 仏滅】 雨水・土脉潤起(つちのしょううるおいおこる)萌え出づるものにやはらか春の土 ~高木青巾Photo:わらび ~山形県朝日町 二十四節気「雨水」の初候は七十二候の第4候「土脉潤起(つちのしょううるおいおこる)」。2月18日から2
#4520 かきくらしことはふらなむ春雨に濡衣きせて君をとどめむ
令和7年2月18日(火) 【旧 1月21日 先負】 雨水・土脉潤起(つちのしょううるおいおこる)かきくらしことはふらなむ春雨に濡衣きせて君をとどめむ ~詠み人しらず 『古今和歌集』 巻8-0402 暗くなったから、どうせなら雨でも降ってほしいものです。春雨のせいにしてあなた
#4519 我が園に梅の花散るひさかたの天より雪の流れ来るかも
令和7年2月17日(月) 【旧 1月20日 友引】 立春・魚上氷(うおこおりをのぼる)我が園に梅の花散るひさかたの天より雪の流れ来るかも ~大伴旅人(665-731)『万葉集』 巻5-0822 雑歌私の庭の梅の花が散っていく。空から雪が流れてくるように。Photo:国宝 尾形光琳「紅白
#4518 のがれ得ぬ雪崩なりしやふたたびの忌の夜にひびく木枯のこゑ
令和7年2月16日(日) 【旧 1月19日 先勝】 立春・魚上氷(うおこおりをいずる)のがれ得ぬ雪崩なりしやふたたびの忌の夜にひびく木枯のこゑ ~大西民子(1924-1994)「歌集現代」1969年11月号 2月に入って日本列島を襲った強烈な寒波も先週から少しづつ緩んできました。太
#4517 うす雪は小雨にとけてうぐひすのささなきさむき藪かげの道
令和7年2月15日(土) 【旧 1月18日 赤口】 立春・魚上氷(うおこおりをいずる)うす雪は小雨にとけてうぐひすのささなきさむき藪かげの道 ~木下利玄(1886-1925)『銀』Photo:左から武者小路実篤、正親町公和、木下利玄、志賀直哉(明治40年)~春陽堂書店 今日2月15日
#4516 世の中に恋といふ色はなけれどもふかく身にしむものにぞありける
令和7年2月14日(金) 【旧 1月17日 大安】 立春・魚上氷(うおこおりをいずる)バレンタイン・デー暖炉に薔微の木を焚けり ~角川春樹(1942-)Photo:聖ヴァレンティヌス ~Whats-Your-Sign.com そもそも本当の「バレンタインデー」ってなんだろうと思って調べてみました
#4515 水のおもにあや吹きみだる春風や池の氷を今日はとくらむ
令和7年2月13日(木) 【旧 1月16日 仏滅】 立春・魚上氷(うおこおりをいずる)水のおもにあや吹きみだる春風や池の氷を今日はとくらむ ~紀友則 『後撰和歌集』 巻1-0011 春歌上水面に吹き乱れて文様を描く春風よ、池の氷を今日は解かしているのだろうか。 今日は七十二
#4514 春来ればたがためにとか青柳のかた糸に縫ふ梅のはながさ
令和7年2月12日(水) 【旧 1月15日 先負】 立春・黄鶯睍睆(うぐいすなく)春来ればたがためにとか青柳のかた糸に縫ふ梅のはながさ ~藤原隆季(1127-1185)春が来れば、誰を慰めるためであろうか、青柳の片糸で縫うように梅の花笠を咲かせるのは。 藤原隆季は平安後期の
#4513 葦原の繁こき小家《をや》に菅畳いや清《さ》や敷きて我が二人寝し
令和7年2月11日(火) 【旧 1月14日 友引】 立春・黄鶯睍睆(うぐいすなく)葦原の繁こき小家《をや》に菅畳いや清《さ》や敷きて我が二人寝し ~神武天皇(B.C.711-B.C.585)『古事記』葦原の茂った小屋に菅の筵を清めて敷き、私は妻と二人で寝たことだ。 神武天皇の歌に
#4512 スノー・ドロップの花のみ土に暮れ残り死にたる人はいづこを歩む
令和7年2月10日(月) 【旧 1月13日 先勝】 立春・黄鶯睍睆(うぐいすなく)スノー・ドロップの花のみ土に暮れ残り死にたる人はいづこを歩む ~大西民子(1924-1994)『花溢れゐき』Photo:スノードロップ ~PREMIER GARDEN スノードロップはヒガンバナ科ガランサス属の球
#4511 はるけくも山がひに来て白樺に触りて居たり冷たきその幹
令和7年2月9日(日) 【旧 1月12日 赤口】 立春・黄鶯睍睆(うぐいすなく)はるけくも山がひに来て白樺に触りて居たり冷たきその幹 ~斎藤茂吉(1882-1953)『赤光』Photo:白樺の林 ~Hello Interior シラカバはカバノキ科の落葉樹。その名の通り樹皮が白い樺の木でシラカ
#4510 雪のうちに春はきにけり鶯のこほれる涙いまやとくらん
令和7年2月8日(土) 【旧 1月11日 大安】 立春・黄鶯睍睆(うぐいすなく)雪のうちに春はきにけり鶯のこほれる涙いまやとくらん ~二条后(842-910) 『古今和歌集』 巻1-0004 春歌上雪が降っているのに、春が来ている。 鶯の凍っていた涙は、今はもうとけているだろうか。
#4509 ほのかにもしらせてしがな春霞かすみのうちにおもふ心を
令和7年2月7日(金) 【旧 1月10日 仏滅】 立春・東風解凍(はるかぜこおりをとく)ほのかにもしらせてしがな春霞かすみのうちにおもふ心を ~後朱雀天皇(1009-1045)『後拾遺和歌集』 巻11-0604 恋歌一ほんの少しでもよいから知らせてほしいものだ。春霞の中であなたを思
令和7年2月6日(木) 【旧 1月9日 先負】 立春・東風解凍(はるかぜこおりをとく)黄梅を窗《まど》に置きたり川べりの古自轉車を商ふ家居《いへゐ》 ~三好達治(1900-1964)『日まはり』Photo:オウバイ ~暦生活 早春に咲いている梅に似た黄色い花といえばまず蝋梅《ロ
#4507 若人のすなる遊びはさはにあれどベースボールに如く者はあらじ
令和7年2月5日(水) 【旧 1月8日 友引】 立春・東風解凍(はるかぜこおりをとく)若人のすなる遊びはさはにあれどベースボールに如く者はあらじ ~正岡子規(0867-1902) 1936年2月5日に「全日本職業野球連盟」(現:日本野球機構)が結成されたことに由来して、今日は「
#4506 せつぶん草さく山道の森かげに雪はのこりて春なほさむし
令和7年2月4日(火) 【旧 1月7日 先勝】 立春・東風解凍(はるかぜこおりをとく)せつぶん草さく山道の森かげに雪はのこりて春なほさむし ~昭和天皇(1901-1989)Photo:セツブンソウ(広島県総領町)~庄原観光ナビ 節分草《セツブンソウ》はキンポウゲ科の多年草。まだ
#4505 あふさかの関をや春もこえつらむ音羽の山のけさはかすめる
令和7年2月3日(月) 【旧 1月6日 赤口】 立春・東風解凍(はるかぜこおりをとく)あふさかの関をや春もこえつらむ音羽の山のけさはかすめる ~橘俊綱(1028-1094)『後拾遺和歌集』 巻1-0004 春歌上逢坂の関を春は越えてやってきたようだ。音羽の山にも今朝は春霞がかかっ
#4504 さもこそは都のほかに宿りせめうたて露けき草枕かな
令和7年2月2日(日) 【旧 一月五日 大安】 大寒・鶏始乳(にわとりはじめてとやにつく)さもこそは都のほかに宿りせめうたて露けき草枕かな ~藤原隆家(979-1044)『後拾遺和歌集』巻9-0530 羇旅歌さすがに都の外に宿りするとなると、わびしい露に濡れた草枕であるなあ。
#4503 夏は扇冬は火桶に身をなしてつれなき人に寄りも付かばや
令和7年2月1日(土) 【旧 一月四日 仏滅】 大寒・鶏始乳(にわとりはじめてとやにつく)夏は扇冬は火桶に身をなしてつれなき人に寄りも付かばや ~詠み人しらず 『拾遺和歌集』 巻18-1187 雑歌夏は扇になり、冬は火桶になって、つれない人に寄り添っていたいものです。Phot
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令和7年7月19日(土) 【旧 6月25日 赤口】 小暑・鷹乃学習(たかすなわちわざをなす)集い来てよく笑いたる子らなりきニチニチソウが咲けば想えり ~鳥海昭子(1929-2005)Photo:ニチニチソウ ~FLOWER 初夏から晩秋まで、次々と新しい花を咲かせるので日々草《ニチニチ
令和7年7月18日(金) 【旧 6月24日 大安】 小暑・鷹乃学習(たかすなわちわざをなす)強肩の右翼手捕りし白球は走者と競いてホームに還り来 ~林龍三(1952-)『塔』2017年9月号 元阪神タイガースの外野手横田慎太郎(1995-2023)が脳腫瘍のために亡くなったのは2023年7月
令和7年7月17日(木) 【旧 6月23日 仏滅】 小暑・鷹乃学習(たかすなわちわざをなす)鷹狩をよめるあられふる交野の御野の狩ころもぬれぬ宿かす人しなければ ~藤原長能(949-1009?)『詞花和歌集』 巻4-0152 冬歌霰が降る交野《かたの》の御領地で狩人の衣は濡れてしまっ
令和7年7月16日(水) 【旧 6月22日 先負】 小暑・「蓮始開(はすはじめてさく)」カラヤンの逝きこの夏の長きかな ~片山由美子(1952-) 今日7月16日は「カラヤン忌」。クラシック音楽界におけるヘルベルト・フォン・カラヤンの功績は絶大で、特に顕著なのは「録音」にこ
令和7年7月15日(火) 【旧 6月21日 友引】 小暑・「蓮始開(はすはじめてさく)」揖保乃糸ひたすら啜り上げてゐる夕べは暑く人間とおし ~浦河奈々(1966-)『マトリョーシカ』 今日、7月15日は道教に由来する三元の一つ「中元」。もともと旧暦の7月15日に贖罪の行事が行
令和7年7月14日(月) 【旧 6月20日 先勝】 小暑・「蓮始開(はすはじめてさく)」ものおもふわかき男の息づかひそなたも知るやさるひあの花 ~北原白秋(1885-1942)『桐の花』Photo:サルビア ~HORTI by Green Snap サルビアはシソ科の多年草で原産地はブラジル。和名に
令和7年7月13日(日) 【旧 6月19日 赤口】 小暑・「蓮始開(はすはじめてさく)」夕すずみ閨《ねや》へもいらぬうたた寝の夢をのこしてあくるしののめ ~藤原有家(1155-1216)『六百番歌合』夕涼みをして寝屋にも入らずうたた寝をしていると、夢の途中で夜が明けて東雲の
令和7年7月12日(土) 【旧 6月18日 大安】 小暑・「蓮始開(はすはじめてさく)」勝間田の池はわれ知る蓮《はちす》無し然《しか》言ふ君が髭無きごとし ~作者未詳 『万葉集』 巻16-3835 戯笑歌勝間田の池のことくらい私も知っていますよ。蓮なんてないでしょう。そんなこ
令和7年7月11日(金) 【旧 6月17日 仏滅】 小暑・「温風至(あつかぜいたる)」ガーシュインを聴く短夜をねそびれて ~青谷小枝『やぶれ傘』 クラシック音楽の指揮者は90代でも現役の人が多く、比較的長寿なのはステージでいい音楽に包まれながら、適度な運動をしているか
令和7年7月10日(木) 【旧 6月16日 先負】 小暑・「温風至(あつかぜいたる)」 渡津海《わたつみ》の豊旗雲に入日さし今夜《こよひ》の月夜清明《あきらけく》こそ ~天智天皇(626-672)『 万葉集』巻1-0015 雑歌沖の海に大きな旗のような雲に夕日が差している。今宵
令和7年7月9日(水) 【旧 6月15日 友引】 小暑・「温風至(あつかぜいたる)」おのづから地を噴き出でてひめぢよをん白く咲き群がりたる嘉《よみ》す ~阿木津英(1950-)『宇宙舞踏』「嘉する」はめでたい、善しとするの意味です。Photo:ヒメジョオン ~自然観察大学ブロ
令和7年7月8日(火) 【旧 6月14日 先勝】 小暑・「温風至(あつかぜいたる)」熱風の季節怖るる文面にそぐはず青し絵はがきの海 ~大西民子(1924-1994) 七十二候の第31候は「温風至(あつかぜいたる)」。二十四節気「小暑」の初候5日間(7月7日~11日)です。日本の夏
令和7年7月7日(月) 【旧 6月13日 赤口】 小暑・「温風至(あつかぜいたる)」蚊帳に一つほたる放ちてほの青き夢見る子ども小暑の頃か ~喜夛隆子 今日は二十四節気11番目の「小暑」。通常であれば「梅雨明けが近づき暑さが本格的になる頃」と説明してもいいのですが、東
令和7年7月6日(日) 【旧 6月12日 大安】 夏至・「半夏生(はんげしょうず)」言《こと》に出でて言はばゆゆしみ朝貌《あさがほ》の穂には咲き出ぬ恋もするかも ~作者未詳 『万葉集』 巻10-2275 相聞歌恋人の名を口にするのは不吉なので、朝顔の花穂のように、目立たぬ恋
令和7年7月5日(土) 【旧 6月11日 仏滅】 夏至・「半夏生(はんげしょうず)」いつの日も僕のそばにはお茶がある ~大谷翔平(1994-)カリフォルニア州ロサンゼルス 「大谷翔平」を騙るSNSがたくさんありますが、これはほんとに大谷翔平選手の作(とされています)。「お
令和7年7月4日(金) 【旧 6月10日 先負】 夏至・「半夏生(はんげしょうず)」疾走の風でふくらむユニフォーム そのままずっと止まらずに行け ~池松舞 『野球短歌』 甲子園球場で行われた阪神VS巨人戦はタイガースの3連勝で終わりましたが、すべて1点差の接戦でした。一
令和7年7月3日(木) 【旧 6月9日 友引】 夏至・「半夏生(はんげしょうず)」寂しさにいとどおもひのまさりきて尚《なほ》袖ぬらす夜半の春雨 ~武市瑞山(1829-1865)寂しさが昂じて色々と思うことが蘇る。それでも我が袖を濡らすように振る春雨であるよ。 「月さま、雨
令和7年7月2日(水) 【旧 6月8日 先勝】 夏至・「半夏生(はんげしょうず)」万国旗小春の影を落としけり ~森迫永依(1997-)「プレバト!!」2023年11月30日放送 先日(6月26日)、私が聴きに行ったコンサートの一曲目、三善晃(1933-2013)の『祝典序曲』は1970年の大
令和7年7月1日(火) 【旧 6月7日 赤口】 夏至・「半夏生(はんげしょうず)」百姓の恐るゝ半夏雨の来し ~滝沢伊代次(1925-2010)『万象』 今日は七十二候の第30候「半夏生(はんげしょうず)」。二十四節気「夏至」の末候にあたります。半夏とはサトイモ科の烏柄杓《カラ
令和7年6月30日(月) 【旧 6月6日 大安】 夏至・「菖蒲華(あやめはなさく)」荒和祓《あらにとはらえ・あらにぎはらえ》みそき河なかはをこゆるとし波の早瀬に流すあさの大ぬさ ~冷泉為村(1712-1774)禊をする川のように流れる一年の、半ばを越える早瀬の波に流す今朝の
令和6年7月19日(金) 【旧 六月一四日 友引】・小暑 「鷹乃学習」(たかすなわちわざをならう)存在を紺に絞りてさだめなき世に朝顔の初のいちりん ~蒔田さくら子(1929-2021)『サイネリア考』Photo:朝顔と青空 ~photoAC(ラテすけ さん) そろそろアサガオの似合う
令和6年7月18日(木) 【旧 六月一三日 先勝】・小暑 「鷹乃学習」(たかすなわちわざをならう)日並《ひなみしの》皇子《みこ》の命《みこと》の馬並《な》めて御猟《みかり》立たしし時は来向かふ ~柿本人麻呂(662-710)『万葉集』 巻1-0049皇太子の一行が馬を連ねて今
令和6年7月17日(水) 【旧 六月一二日 赤口】・小暑 「鷹乃学習」(たかすなわちわざをならう)石瀬野に秋萩しのぎ馬並《な》めて初鷹猟《はつとがり》だにせずや別れむ ~大伴家持(718-785)『万葉集』 巻19-4249《いはせの》に秋萩を踏み倒しながら馬を並べて行う今年始
令和6年7月16日(火) 【旧 六月一一日 赤口】・小暑 「蓮始開」(はすはじめてひらく)ヘルベルト・フォン・カラヤンのつひの汗 ~林翔(1914-2009)Photo:中学生の時、父が買ってきたステレオで聞いて、おったまげたというレコードがこれでした。 今日7月16日は間違いな
令和6年7月15日(月) 【旧 六月一〇日 赤口】・小暑 「蓮始開」(はすはじめてひらく)大君の遠の朝廷《みかど》とあり通ふ島門《しまと》を見れば神代し思ほゆ ~柿本人麻呂(662-710)『万葉集』 巻3-0304 雑歌大君の遠の朝廷(太宰府)に都人が通うこの島門を見れば神代
令和6年7月14日(日) 【旧 六月九日 赤口】・小暑 「蓮始開」(はすはじめてひらく)もくもくと湧く雲厚し日輪草 ~阿部みどり女(1886-1980)Photo:ヒマワリ ~CAPA CAMERA WEB 夏の花といえば色んな花を思い浮かびますが、真夏の炎天下に咲く花にイメージを絞ればまず
令和6年7月13日(土) 【旧 六月八日 赤口】・小暑 「蓮始開」(はすはじめてひらく)響《とよも》して地震《ない》すぐるとき標本壜に嬰児ら揺るるなかの亡き吾子 ~伊藤保(1913-1963)(岡井隆編『現代百人一首』) 先日、旧優生保護法裁判で国に「除斥期間」も認めず、
令和6年7月12日(金) 【旧 六月七日 赤口】・小暑 「蓮始開」(はすはじめてひらく)ひさかたの雨も降らぬか蓮葉《はちすば》に溜まれる水の玉に似たる見む ~作者未詳 『万葉集』 巻16-3837 雑歌雨でも降らないだろうか蓮の葉に溜まった水が宝玉のようにきらめくのを見た
令和6年7月11日(木) 【旧 六月六日 大安】・小暑 温風至(あつかぜいたる)スマートフォンあやつる人ら満載し電車は夜の馬喰町過ぐ ~栗木京子(1954-)Photo:アイフォーンを手にしたアップル創業者スティーブ・ジョブス氏~毎日新聞経済プレミア 初代のiPhoneが最初に
令和6年7月10日(水) 【旧 六月五日 仏滅】・小暑 温風至(あつかぜいたる)相見ずて日《け》長くなりぬこの頃はいかに幸《さき》くや訝《いふ》かし我妹 ~大伴駿河麻呂(?-776)『万葉集』 巻4-0648 相聞歌随分長くお逢いしてませんがいかがでしたか。気がかりでしたよ
令和6年7月9日(火) 【旧 六月四日 先負】・小暑 温風至(あつかぜいたる)ほかにのみ夏をば知るやたぎつ瀬のあたりは秋の村雨の声 ~伏見院(1265-1317)『玉葉和歌集』 巻3-0441他の場所では夏なのだろうが、川の流れが激しいこのあたりは、まるで秋のにわか雨の音が満ち
令和6年7月8日(月) 【旧 六月三日 友引】・小暑 温風至(あつかぜいたる)すつきりと筑前博多の帯をしめ忍び来し夜の白ゆりの花 ~北原白秋(1885-1942)『桐の花』Photo:カサブランカ(オリエンタル系)とフェアリーリリー(アジアテック系) 百合と言ってもその原種は
令和6年7月7日(日) 【旧 六月二日 先勝】・小暑 温風至(あつかぜいたる)一本の細書キを購ふ小暑かな ~勝又一透(1907-?) 最近はあまり出さなくなった暑中見舞いですが、本来これを送るのは「小暑」と次の「大暑」の間。一本の細筆を買われたのも暑中見舞いを書くた
令和6年7月6日(土) 【旧 六月一日 赤口】・小暑 温風至(あつかぜいたる)宮人の夏のよそひの二藍にかよふもすずしあぢさゐの花 ~橘千蔭(1735-1808)『うけらが花』宮中に仕える人々の夏の衣装である二藍の色に似通う色で涼し気に咲いている紫陽花の花よ。Photo:二藍の
令和6年7月5日(金) 【旧 五月三〇日 仏滅】・夏至 半夏生(はんげしょうず)ひつそりと心なやみて水かくる松葉ぼたんはきのふ植ゑにし ~斎藤茂吉(1882-1953)『赤光』Photo:カラフルな松葉牡丹の花 ~photoAC(ohanadokoroさん) 「松葉牡丹」という名を聞いたことが
令和6年7月4日(木) 【旧 五月二九日 先負】・夏至 半夏生(はんげしょうず)大寺院沈没する船裁判所なみいる岩に赤鬼もをおり ~大岡信(1931-2017)『アメリカ草枕』Photo:ラシュモア山の岩壁に放られた人の大統領(サウスダコタ州)~カラパイア 詩人で評論家でもある
令和6年7月3日(水) 【旧 五月二八日 友引】・夏至 半夏生(はんげしょうず)懸引《かけひき》ののちに受けとり皺のばす紙幣に多少のをかしみはあり ~中条ふみ子 『乳房喪失』Photo:illustAC 私が子供の頃の一万円札は聖徳太子の肖像が印刷されていました。もっと昔の紙
令和6年7月2日(火) 【旧 五月二七日 先勝】・夏至 半夏生(はんげしょうず)同窓の宴果てし夜まなうらに残りし友は十五のままに ~林龍三(1952-)Photo:修学旅行の記念写真(1967/5/17) 一昨日、中学校の同窓会がありました。不思議なもので昨日の夜に何を食べたか翌
令和6年7月1日(月) 【旧 五月二六日 赤口】・夏至 半夏生(はんげしょうず)半夏生とや毒ある草の生ふる日の日なたにわれは撮されをりぬ ~蒔田さくら子(1929-2021) 今日は七十二候の第30候「半夏生(はんげしょうず)」。二十四節気「夏至」の末候にあたる雑節で、こ
令和6年6月30日(日) 【旧 五月二五日 大安】・夏至 菖蒲華(あやめはなさく) 飛鳥時代を描いた『烽(上)皇祖《すめらぎ》の血』に続く待望の続編がAmazon Kindleの電子書籍にて求めいただけます。『烽(下)皇城騒乱』では奈良時代から平安時代に至る歴代天皇と藤原氏が織り