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「雷神」道尾秀介著、新潮文庫、2024年3月雷神(新潮文庫)道尾秀介新潮社にほんブログ村31年前の母急死の真相が、いくつかの事件・事故を経て明らかになるミステリー小説。新潮文庫紅白本合戦上位から1冊選んで読んでみました。男性に売れた本第2位です。著者の小説を読むのは2冊目。1冊目を読んだのは15年ほど前なので、作風は理解していません。本作は全体的に重苦しい雰囲気。漢字のトリックなども使って、別人が犯人と思わせます。裏表紙に「最後の一行まで最上級の驚愕が続く」とあります。自分は驚愕というよりはやるせなさが湧いてきました。関連エントリ:【新潮文庫第8回紅白本合戦】・女性に売れた本第1位クジラアタマの王様【新潮文庫第7回紅白本合戦】・女性に売れた本第1位ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー・男性に売れた本...雷神
「クジラアタマの王様」伊坂幸太郎著、新潮文庫、2022年7月クジラアタマの王様(新潮文庫)伊坂幸太郎新潮社製菓会社広報部社員が、風評被害、サーカスの熊・虎、パンデミックと闘い、更にパラレルワールドでも闘う、伊坂幸太郎の長編小説。タイトルの「クジラアタマの王様」は、ハシビロコウという鳥の学名だそうです。本書ではパラレルワールドに登場します。製菓会社広報部社員は、一人ではなく、人気ダンスグループメンバー、政治家と共に闘いに挑みます。自分が読んだ伊坂幸太郎の小説の中では、比較的一件落着した感のあるストーリー。闘ってますが全体的に明るく、社会への皮肉・風刺が効いてます。多めにある挿絵は、はじめは何か分かりませんでしたが、読み進めると文章と繋がっていることが分かります。登場人物名の岸、ヒジリは、プロ野球楽天の選手名...クジラアタマの王様