メインカテゴリーを選択しなおす
週刊 読書案内 マーク・トウェイン「ジム・スマイリーの跳び蛙-マーク・トウェイン傑作選」(柴田元幸訳・ 新潮文庫)
マーク・トウェイン「ジム・スマイリーの跳び蛙-マーク・トウェイン傑作選」(柴田元幸訳・ 新潮文庫) ひょっとした、この人くらいは読まれているのではあるまいかと淡い期待を寄せているマーク・トウェインで
マーク・トウェインの下記の指摘は、100年以上も前のものですが、現在も変わらない、興味深い指摘だと思います。”暗やみに座る人は、ほぼ間違いなくこう言うであろう。「ここには何か奇妙なことがある──奇妙で説明できないものが。二つのアメリカがあるに違いない。一つは囚われ人を自由にするアメリカ、もう一つはかつて囚われ人だった者から、彼が新たに得た自由を奪い、何の根拠もなく彼にけんかを売り、そして彼の土地を奪うために彼を殺すアメリカだ”(「暗やみに座る人」は、アジアやアフリカの文明化されていない人のこと)マーク・トウェインのこの指摘は、前回取り上げたフィリピン独立運動の指導者エミリオ・アギナルドの、”私は怪物の腹に中に住んだことがあり、その怪物がどのようなものかを知っている”という指摘と重なります。フィリピンをスペ...アメリカの戦争とマーク・トウェイン
「ふしぎな少年」1961年手塚治虫と、「不思議な少年」2001年~山下和美の漫画はまったく別物です。前者は時間を止める力を手に入れた少年サブタンの活躍の話で、後者は不思議な力を持つ謎の美少年(名前は固定してない)の人間ウォッチ物語です。
マーク・トウェイン「ハックルベリー・フィンの冒けん」柴田元幸訳研究社
子どもの頃に、少年少女向けの全集で、「トム・ソーヤーの冒険」に夢中になった人は、きっとたくさんいらっしゃると思います。ところが、いつもなら続けて読むはずの「ハックルベリー・フ