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「淋しい狩人」宮部みゆき著、新潮文庫、1997年2月東京の下町の古本屋店主と、古本屋を手伝う孫の周辺で繰り広げられる6つの事件を描く連作短編集。各話本を通じて人が繋がったり事件が解決したりします。実在する本もあれば著者の創作もあります。やりきれない事件を店主と孫の温かい関係で包んでいる印象。各話のあらすじ:「六月は名ばかりの月」結婚を控えた女性の身の回りで起こる不吉な事件の犯人を捜す話。この話に出てくる「歯と爪」という小説は実在するそうです。「黙って逝った」急死した父親のアパートの本棚に、「旗振りおじさんの日記」という本だけが302冊収納されていた真相を探る話。「詫びない年月」高齢の女性が一人で住む古い一軒家を建て替えるため取り壊してみると、地下の防空壕から二体の白骨が発見された話。「うそつき喇叭」古本屋...淋しい狩人