メインカテゴリーを選択しなおす
中村文則『土の中の子供』~生きることを強く願う傷ついた魂の物語~
1、作品の概要 中村文則の4作目の小説で、2005年に刊行されて芥川賞を受賞した。 強烈な被虐体験が話題になった。 土の中の子供 (新潮文庫) 作者:中村 文則 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2007/12/21 メディア: 文庫 2、あらすじ 27歳のタクシードライバーの「私」は、実の親に捨てら、引き取り先の親戚に暴力・ネグレクトなどの虐待を受け、睡眠薬を飲まされて土の中に埋められる凄まじい体験を経て、施設に預けられた過去があった。 幼少期に受けた心の傷と恐怖が、自らの身を危険にさらす異常行動に繋がり、実の父親の生存を聞かされた頃から意欲が低下し、精神は均衡を失っていく。 同居人の白…
Read a book/「おいしいごはんが食べられますように」を読みました
芥川賞受賞作「おいしいごはんが食べられますように」を図書館から借りてきました。それこそ、一年くらい待ったんではないでしょうか? 正直言って、私はこの作品はあ…
「ちょっと出かけてくるね」 彼女は、夫にそう告げて家を出て行きました。 ところが、昼になり夜になっても帰って来ません。 夫はあちこち心当たりに電話して妻を捜しました。 その日の夜遅く、警察から電話が入りました。 彼女の命は、神奈川県三浦海岸の冷たい海に消えたのです。 誰にも...
「ちょっと出かけて来るね」彼女は夫にそう告げて家を出て行きました。ところが、昼になり夜になっても帰って来ません。夫は心当たりに電話して、妻を捜しました。その日の夜遅く、警察から電話が入りました。彼女の命は、神奈川県三浦海岸の冷たい海に消えたのです。誰にも告げないで、家族を残して逝ってしまったのです。物静かなまじめな方でした。大学生の息子さんの将来を楽しみにしていたのに・・・。お棺の中で花に包まれた...
本の詳細 題名 : 開墾地 著者 : グレゴリー・ケズナジャット 出版社 : 講談社 発売日 : 2023/01/26 備考 : 第168回芥川賞候補作 何かを追いかけているのか、 それとも何かから逃げているのか。 父のルーツの言葉、母語の檻、未知なる日本語 父と息子、故郷へのそれぞれの想いが静かに共振する 留学先の日本から、サウスカロライナに帰郷したラッセル。 葛の繁茂した庭、南...
今村夏子の短編集「父と私の桜尾通り商店街」 世界を切り取る切なくも衝撃的な7つのストーリー
最近読んだ今村夏子の短編集「父と私の桜尾通り商店街」。 そこに収められた7篇の小説に衝撃を受けました。 今回は「父と私の桜尾通り商店街」の一冊を通して 今村夏子作品の魅力についても、考えていきたいと思います。 ネタバレは一切ありませんので安心して最後までお読みください。 1、息をつくひまもないほど惹きつけられる「何か」 私は読むのは遅いほうです。 一冊の本を一気に読んでしまうというよりは、 ゆっくりちびちびと文体や空気感を味わうように読む読書のほうが 自分に合っていると思っています。 が、今村夏子さんの小説だけは、例外です。 息をつく間もないくらい、まばたきするのも惜しいくらいに 引きづりこま…
芥川賞、直木賞、文学賞一覧 » 芥川賞と、芥川賞のノミネート作品一覧 題名 : おいしいごはんが食べられますように 著者 : 高瀬隼子 出版社 : 講談社 発売日 : 2022/03/24 備考 : 第167回芥川賞ノミネート作品 「二谷さん、わたしと一緒に、芦川さんにいじわるしませんか」 心をざわつかせる、仕事+食べもの+恋愛小説。 引用元:おいしいごはんが食べられますように...
芥川賞 芥川賞は、芥川龍之介(りゅうのすけ)の名を記念した純文学の新人賞。 芥川賞 「芥川賞とは」 芥川賞歴代受賞者・受賞作 第91回~100回 芥川賞歴代受賞者・受賞作 第101回~110回 芥川賞歴代受賞者・受賞作 第111回~120回 芥川賞 歴代受賞作 第1回~30回 芥川賞 歴代受賞作 第31回~60回 芥川賞 歴代受賞作 第61回~90回 「芥川賞とは」 芥川賞は、芥川龍之介(りゅうのすけ)の名を記念した純文学の新人賞。 芥川賞は、雑誌(同人雑誌を含む)に発表された、新進作家による純文学の中・短編作品のなかから選ばれる。正式名は芥川龍之介賞。選考会は年2回<上半期は7月・下半期は翌…
作家・元衆議院議員の石原慎太郎さんが今日(1日)午前、死去した。89歳だった。昼の情報番組を観ている時に緊急速報が出て、驚いたのと同時に“ あぁ、慎太郎さんも旅立ってしまったか・・・” と少し寂しい気持ちにもなった。石原慎太郎さんは、一橋大在学中の1956年に小説『太陽の季節』で文壇デビューし、昭和生まれ初の芥川賞を受賞。“ 太陽族 ” という流行語も生まれた。同作品が映画化され、弟・裕次郎さんが俳優デビューした...
病院の解剖室をのぞき込んで咲くソメイヨシノ。何故かこの桜の木の、この枝だけ一番先に咲く。ほかの桜はまだ固いつぼみなのに・・・。なぜだろう? 不思議に思っていた。 東京は今、桜の花は満開を過ぎた。チラチラと桜吹雪、落ち葉のジュータンも美しい。信州長野県の桜開花は東京より一か月ほど遅い。4月中旬から5月の連休が桜の季節になる。あの病院の桜は今年も咲いているだろうか? 私は、45年前、長野県の佐久総合病...
「宗教」と聞いて、何を思い浮かべますか。 ある人にとっては心の支えや救いになるもの、 でも、宗教によっては、人生を破壊してしまうほどの 恐ろしい力を持つものでもあります。 今回は、病弱な娘を助けたい一心で あやしい宗教にのめりこんでしまった夫婦を両親に持つ 女の子の日常を切り取った小説 今村夏子さんの「星の子」をご紹介します。 星の子 (朝日文庫) 作者:今村 夏子 朝日新聞出版 Amazon ☆ 映画化もされていますが、今回は小説のご紹介です。 (「星の子」の映画はこちら↓↓) 星の子 通常版 [Blu-ray] 芦田愛菜 Amazon ↓↓ ☆「時間を忘れて読みふけりたい人のための本」とい…
芥川賞 芥川賞は、芥川龍之介(りゅうのすけ)の名を記念した純文学の新人賞。 芥川賞 「芥川賞とは」 芥川賞歴代受賞者・受賞作 第1回~10回 芥川賞歴代受賞者・受賞作 第11回~20回 芥川賞歴代受賞者・受賞作 第21回~30回 芥川賞 歴代受賞作 第31回~60回 芥川賞 歴代受賞作 第61回~90回 「芥川賞とは」 芥川賞は、芥川龍之介(りゅうのすけ)の名を記念した純文学の新人賞。 芥川賞は、雑誌(同人雑誌を含む)に発表された、新進作家による純文学の中・短編作品のなかから選ばれる。正式名は芥川龍之介賞。選考会は年2回<上半期は7月・下半期は翌年1月>行われる。 芥川賞歴代受賞者・受賞作 第…
芥川賞 芥川賞は、芥川龍之介(りゅうのすけ)の名を記念した純文学の新人賞。 芥川賞 「芥川賞とは」 芥川賞歴代受賞者・受賞作 第31回~40回 芥川賞歴代受賞者・受賞作 第41回~50回 芥川賞歴代受賞者・受賞作 第51回~60回 芥川賞 歴代受賞作 第1回~30回 「芥川賞とは」 芥川賞は、芥川龍之介(りゅうのすけ)の名を記念した純文学の新人賞。 芥川賞は、雑誌(同人雑誌を含む)に発表された、新進作家による純文学の中・短編作品のなかから選ばれる。正式名は芥川龍之介賞。選考会は年2回<上半期は7月・下半期は翌年1月>行われる。 芥川賞歴代受賞者・受賞作 第31回~40回 第31回 1954年(…
芥川賞 芥川賞は、芥川龍之介(りゅうのすけ)の名を記念した純文学の新人賞。 芥川賞 「芥川賞とは」 芥川賞歴代受賞者・受賞作 第61回~70回 芥川賞歴代受賞者・受賞作 第71回~80回 芥川賞歴代受賞者・受賞作 第81回~90回 芥川賞 歴代受賞作 第1回~30回 芥川賞 歴代受賞作 第31回~60回 「芥川賞とは」 芥川賞は、芥川龍之介(りゅうのすけ)の名を記念した純文学の新人賞。 芥川賞は、雑誌(同人雑誌を含む)に発表された、新進作家による純文学の中・短編作品のなかから選ばれる。正式名は芥川龍之介賞。選考会は年2回<上半期は7月・下半期は翌年1月>行われる。 芥川賞歴代受賞者・受賞作 第…