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☆2024年に読みたい本!!☆ 2023年は村上春樹の新刊発売がビッグニュースで、『街とその不確かな壁』は発売前後で盛り上がりました。 中村文則『列』、川上未映子『黄色い家』など好きな作家の新刊をたくさん楽しめて幸せでしたよ。 好きな作家の新刊はワクワクしますね~。 2024年もまだ見ぬ傑作に期待したいです。 hiro0706chang.hatenablog.com 2023年は海外文学を読みたいと思いつつ、そこまでたくさん読めませんでした。 2024年はカミュ、カフカ、ドストエフスキーなどの古典的傑作も読んでみたいですね。 昔、異邦人、変身、罪と罰なんかは読みましたが、正直若い頃はそこまでよ…
こんばんは☆ 今日は、中村 文則のデビュー作『銃』についての書評を書こうと思います。 銃 (河出文庫) 作者: 中村文則 出版社/メーカー: 河出書房新社 発売日: 2012/07/05 メディア: 文庫 購入: 2人 クリック: 5回 この商品を含むブログ (9件) を見る 『銃』は2002年に発表された中村 文則のデビュー作で、彼はこの作品で新潮新人賞を受賞し、華々しくデビューしました。 一人暮らしの大学生西川が、たまたま河原で銃を拾って持ち帰ってしまい、徐々に銃の美しさに魅せられていき狂気に飲み込まれていくというストーリーで、主人公・西川の心理、内面の変化を描く作風は、どことなく古風な感…
中村 文則の第2作『遮光』の書評です。 この小説を簡単に言ってしまうと。 暗い。 とにかく暗い。 そして、狂ってる。 以上。 みたいな小説です(笑) いや、大好きなんですけどね♪ 遮光 (新潮文庫) 作者: 中村文則 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2010/12/24 メディア: 文庫 購入: 1人 クリック: 6回 この商品を含むブログ (10件) を見る あらすじ&使用上の注意 もし、読書好きの女子とカフェデートなんかして好きな本の話になったとします。 相手の女の子が江國香織さんとか、恩田陸さんとか、小川糸さんとか好きで、彼女が好きな本でひとしきり盛り上がったあとにあなたが好きな本…
【本】中村文則感想まとめ!!全作品ざっくりレビューとブログで感想を書いたものを紹介!!
☆大好きな作家・中村文則について☆ 以前、書いた記事のリライトですが、僕の大好きな作家・中村文則についての紹介と、感想のまとめを書いてみたいと思います!! 中村文則は1977年9月2日生まれで現在46歳。 ちなみに僕と同い年です。 愛知県東海市出身で、2002年に『銃』でデビューし第34回新潮新人賞を受賞しています。 2004年、2作目の『遮光』で野間文芸新人賞を受賞。 2005年には、3作目の『土の中の子供』で第133回芥川賞を受賞しています。 こうしてみると若いころから活躍している天才作家という感じがしますが、作風が暗いものが多いのでどことなく地味な印象が。 でも、そこがまた好きだったりも…
【本】中村文則『列』~相対的にしか幸福を感じられない不幸と呪い~
1、作品の概要 『列』は中村文則の中編小説。 2023年10月5日に刊行された。 群像2023年9月号に掲載された。 152ページ。 列に並ぶことを通して、相対的にしか感じられない現代社会における幸福を描いた。 2、あらすじ 「私」は気付いた時から列に並んでいて、なぜ列に並んでいて、自分が何者なのかの記憶をなくしていた。 他者より一歩でも先に進みたい、この列から離れて逸脱したくない。 様々なトラブルに見舞われながら列に並び続けることに固執する「私」だったが・・・。 猿の生態を研究している大学の非常勤講師の草間は、大学院生の石井と一緒に猿の群れを観測し続けていた。 非常勤講師という不安定で低収入…
ツィッターでやってた企画ですが、名刺代わりの小説10選です!! 一言コメントと、選外だけど好きな小説も書いてみます♪ 1、村上春樹 世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド 世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(上)新装版 (新潮文庫) 作者: 村上春樹 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2010/04/08 メディア: ペーパーバック 購入: 8人 クリック: 25回 この商品を含むブログ (62件) を見る 世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(下)新装版 (新潮文庫) 作者: 村上春樹 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2010/04/08 メディア: ペーパーバ…
【本・お題】『読みたい本』について!!そりゃアレですよ!!中村文則『列』一択でしょ!!ってな感じでここぞとばかりに中村文則への愛を愛媛の中心で叫んだケモノ!!
☆今週のお題「読みたい本」☆ はいはい、おこんばんは~。 月曜日の夜ですが、皆さまいかがお過ごしでしょうか? 日曜日のサザエさんシンドロームもなんのその。 今日も愉快に過ごしております。 くんわっくっく。 さてさて、はてなブログさんの今週のお題はぁ~。 『読みたい本について』ですね。 こいつぁ・・・。 ブログのタイトルに本棚とかつけてる僕としては書くっきゃ騎士(ナイト)ですね。 まぁ、ガチの読書家の方からしたらなんてこたないんですが、読書ブロガーの端くれとして、読みたい本について語ってみたい思います。 ☆やっぱり中村文則でしょ!?近日新刊が発売!!☆ 4月に村上春樹の新刊が発売されて当ブログで…
目次 1 「掏摸」1.1 世界は理不尽に溢れてる。1.2 わしの勝手なおすすめ度。2 「呼び出し」2.1 私は呼び出しを受けている。木曜日の10時きっかりに。2.2 わしの勝手なおすすめ度。 「掏摸」 中村文則著。 あじあん 世界は理不尽に
【本】中村文則『去年の冬、きみと別れ』~僕は化物になることに決めた~
1、作品の概要 『去年の冬、きみと別れ』は中村文則の長編小説。 書き下ろしで、2013年に幻冬舎から刊行された。 2014年本屋大賞候補。 2018年に岩田剛典主演で映画化された。 フリーライターの「僕」がある猟奇殺人事件の取材をするうちにその狂気のうちに飲み込まれていく・・・。 2、あらすじ フリーライターの「僕」は、2人の女性を殺して捕まったカメラマンの木原坂雄大の本を書くために直接取材を試みていた。 木原坂雄大は、2人の女性を燃え盛る炎で焼き殺した罪に問われていた。 まるで芥川龍之介の小説『地獄変』のように。 歪んだ創作欲と狂気は、K2の人形に結びつく。 人形師、木原坂の姉・朱里、そして…
自己紹介の意味も込めて、これまで読んだ小説やエッセイをまとめてみます。 思い出せる範囲でざざっと書いていこうと思います。ビジネス書も読んだりしますが今回は小説やエッセイに絞ってみます。 もし傾向が似ている方はお好みの本のレコメンドになればなと思います。あと「この傾向ならこの本も好きでは?」というものがあれば是非教えてください。 ではまとめていきます。作家別に書いていきます。
1、作品の概要 中村文則の3作目の長編。 作者自ら「最もマニアックな長編」と言っている初期の傑作のひとつだと思います。 悪意の手記 (新潮文庫) 作者: 中村文則 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2013/01/28 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (14件) を見る 2、あらすじ 15の時、TRPという死に至る大病を患った主人公の「私」が、死への恐怖と青い服を着た奇怪な少年との邂逅から 自らの運命を呪い、周囲を憎悪するようになっていった。 奇跡的に回復して高校に復学した「私」だったが、たまたま公園で会った親友のKを池に突き落として殺してしまう。 罪の意識から自死を試みる「私」だ…
【書評】連載開始後に新型コロナが流行。占い師の運命やいかに?「カード師」を読む
新型コロナウィルス感染症の流行を経験して、世界は大きく変わりつつあります。今回は、朝日新聞での小説連載中にパンデミックを迎えた、中村文則氏の作品をご紹介します。中村文則氏といえば、国内外で高い評価を受ける芥川賞作家。本作『カード師』は、全編
中村文則『土の中の子供』~生きることを強く願う傷ついた魂の物語~
1、作品の概要 中村文則の4作目の小説で、2005年に刊行されて芥川賞を受賞した。 強烈な被虐体験が話題になった。 土の中の子供 (新潮文庫) 作者:中村 文則 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2007/12/21 メディア: 文庫 2、あらすじ 27歳のタクシードライバーの「私」は、実の親に捨てら、引き取り先の親戚に暴力・ネグレクトなどの虐待を受け、睡眠薬を飲まされて土の中に埋められる凄まじい体験を経て、施設に預けられた過去があった。 幼少期に受けた心の傷と恐怖が、自らの身を危険にさらす異常行動に繋がり、実の父親の生存を聞かされた頃から意欲が低下し、精神は均衡を失っていく。 同居人の白…
【本】中村 文則『最後の命』~悪を為し、悪を超えていくのか?それとも世界から消えていくのか?~
1、作品の概要 中村文則5作目の長編作品。 土の中の子供から1年以上のブランクが空いて、2007年に刊行された作品。 芥川賞受賞後に発表された作品となった。 2014年に柳楽優弥主演で映画化された。 2、あらすじ 主人公の「私」が散歩から帰ると、いつも呼んでいるデリヘル嬢のエリコが自分のベッドで乱暴されて殺されているのを発見する。 警察に連行されて疑われる「私」だったが、犯人が最近数年ぶりに再会した幼馴染の冴木だとわかり釈放される。 冴木と「私」には、小学2年生の頃大勢のホームレスの男に同じホームレスの「やっちり」がレイプされるのを偶然目撃し、翌日殺されたことを知る衝撃的な体験をしていた。 そ…
【本】中村文則『何もかも憂鬱な夜に』~美や倫理や健全さから遠く離れて~
1、作品の概要 2009年に刊行された、中村文則6作目の小説。 主人公は刑務官で、拘置所で収容者たちの世話をする仕事をしている。 自らの心の不安定さと向き合いながら、夫婦を刺殺した未決囚・山井を担当し、徐々にお互い心を開くようになっていく。 2、あらすじ 乳児院の前に捨てられて、施設で育った「僕」は心の不安定さを抱えながら30歳になり刑務官をしている。 かつては自殺も企て、トラウマを抱えていた「僕」だったが施設の施設長である「あの人」に助けられて若干の不安定さを抱えながら、大人に成長していった。 しかし、「僕」は子供の頃から「死んだ全裸の大人の女を海辺で膝の上に乗せている」という奇妙で、現実的…
【本】中村文則『A』~一度の過ちも犯さずに君は人生を終えられると思う?~
1、作品の概要 『A』は2014年に刊行された中村文則の短編小説集。 2007年~2014年に発表された全13篇の短編小説からなる。 中村文則にとって2冊目の短編小説集で、シリアスで陰鬱な話から、シュールでユニークなものまで様々な種類のエピソードが描かれている。 2、あらすじ ●糸杉(『新潮』2013年1月号) ゴッホの『糸杉』に異様に執着する男。 彼は自らの狂気を絵画に投影し、女性のあとをつける混乱した毎日を送っていた。 そして、ある時にその一線を・・・。 ●嘔吐(『新潮』2009年10月号) 妻帯者のヤマニシは、白いものを洗面所で嘔吐する。 前向きに生きる希望もなく、職場の後輩の彼女に誘い…
【本】中村 文則『世界の果て』~仄昏い夜を彷徨い、やがて果てに辿り着く~
1、作品の概要 中村文則の7作目の単行本にして、初めての短編集。 5作の短編からなる。 『世界の果て』は5編からなる、連作短編になっている。 2、あらすじ 1、月の下の子供 親に捨てられて、施設で育った「僕」は幽霊の存在を感じながら育つ。 異常な性欲を感じながら女性と交わるが、彼の存在の偏りに彼女たちは離れていってしまう。 火に異常な執着をみせて美しい火が何かを焼き尽くしていく姿を夢想する。 不動産の仕事に就いた「僕」は、異常な家族が焼け死んだ曰くつきの物件に巡り合う。 彼らが残した暗い情念の虜になり、さらに精神の均衡を失っていく。 2、ゴミ屋敷 妻を亡くした男が突然眠り続けて昏睡状態になって…
【本】中村文則『掏摸』~光が目に入って仕方ないなら、それとは反対へ降りていけばいい~
1、作品の概要 2009年10月に刊行された中村文則の長編小説。 短編集も合わせて、彼の8作目の作品。 天才スリ師の主人公が闇社会で巨大な力を持つ木崎に運命を翻弄されるサスペンス要素を盛り込んだ物語。 第4回大江健三郎賞受賞。 同作の英訳『The Thief』がウォール・ストリート・ジャーナル誌の2012年ベスト10小説に選ばれ、初めて海外で評価を受けた。 2、あらすじ 天才的なスリ師の西村は、スリ仲間の石川から誘われて木崎という闇社会で力を持つ男が計画した強盗殺人の犯罪に係わることになる。 石川は木崎によって消され、西村は東京を一旦離れるが東京に戻り一緒に強盗をした立花と再会。 再び、運命の…
1、作品の概要 2021年5月7日に刊行された中村文則の長編小説。 朝日新聞に2019年10月1日から2020年7月31日まで連載された。 占い師、ディーラーと2つの顔を持つ主人公が、カードに運命を翻弄されていく。 2、あらすじ 実の父を知らず、母親から虐待されていた主人公は、児童養護施設で育ち職員の山倉の影響を受けて手品師を目指す。 オカルトにのめり込み、悪魔のブエルを呼び出した彼は、やがてタロットを使った占い師と、夜はカジノのイカサマディーラーとして生きるようになる。 ある組織からの依頼で、不可思議で巨大な力を持つ男・佐藤と関わることになるが、彼の運命は激しく変遷していく・・・。 タロット…
【本】【雑記・お題】『最近おもしろかった本』について&本ネタを書くときの舞台裏。
☆今週のお題「最近おもしろかった本」☆ さーって、今週のお題は『最近おもしろかった本』ですね。 ヒロの本棚とかタイトルをつけている当ブログからすると願ったり叶ったりなお題じゃありませんか!! ここは水を得たFISHのごとくすらすらと本の紹介やら書いてみせますぜ!! ちなみに画像は、バーで1人でバラライカを啜りながら太宰治『人間失格』を読んでいるところでございます。 このあと飲みすぎて記憶消失で自宅のトイレ前で激しく嘔吐し、リアルに人間失格した僕ですが何か? 小説の主人公に感情移入しすぎるのも考えものですなぁ。 ☆とりあえず9月に読んだ本を紹介してみる☆ 9月に読んだ本の紹介です。 9月は、僕に…
【本】中村文則『悪と仮面のルール』~最高の価値は道徳や倫理を超えられるか?血と因果に彩られた「悪」と呪い~
1、作品の概要 2010年に刊行された中村文則の書き下ろし長編小説。 彼の9作目の作品になり、最長の作品になった。 英訳版がウォール・ストリート・ジャーナルの2013年のベストミステリーの10作に選ばれる。 2018年に玉木宏主演で映画化された。 2、あらすじ 大財閥の久喜家の私生児として生まれた文宏は、父親の捷三からこの世の全てを損ない続ける「邪」として育てられる。 捷三は文宏と同い年の香織を引き取り、「邪」を育てるための贄にしようとするが文宏と香織は愛し合うようになる。 捷三の企みに気付いた文宏は自殺を装って父を殺害するが、大きく損なわれ、香織とも離れ離れになってしまう。 十数年後、文宏は…
【本】中村 文則『逃亡者』~信仰、戦争、愛。この小説には、その全てが書かれている~
1、作品の概要 2020年4月刊行。 新聞で連載されていた作品を単行本化した。 2、あらすじ 第2次世界大戦時に、敵味方問わずに多大な影響を与えた「熱狂」と呼ばれる伝説のトランペット・・・。 偶然その楽器を手に入れてしまったジャーナリストの山峰は、謎の組織のBに追われることになる。 彼は、山峰に「一週間後君が生きている確率は4%だ」と告げる。 山峰は、事故で死んだヴェトナム人の恋人・アインとの間にかわした約束を守るために彼女と自分のルーツ・歴史を調べて小説にしようと奮闘する。 それは、彼のルーツである長崎の地、日本においてのキリスト教とその弾圧、第2次世界大戦の凄惨な記憶と核爆弾、そしてトラン…
【本】中村文則『自由対談』~中村文則作家20周年を記念した豪華対談集!!~
☆僕の大好きな作家・中村文則パイセンが作家20周年でめでたい!!☆ 2022年7月26日に刊行された、作家・中村文則の対談集です。 33名と対談した36本の対談集。 計448ページの超絶ボリューム!! 「映画・音楽」「文学Ⅰ」「社会問題・テクノロジー」「文学Ⅱ」の計4つのカテゴリーに分けられて、縦横無尽に様々な人々と様々なテーマで語りまくっています。 そして・・・。 僕が買った初めてのサイン本でもあります!! ドーーーーーーーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! 中村文則さんが7.24にこの本にヒロ様って書いてサインしてくれたと思うと嬉ションしそうですよ!! ちなみに『惑いの森』のイ…
【本】中村 文則『王国』~不条理な運命に抗う者たちの再生の物語~
1、作品の概要 2011年に刊行された中村文則の長編小説。 彼の10冊目の作品。 『掏摸』の姉妹編。 『文藝』の2011年夏号に掲載された。 『掏摸』でも登場した木崎と対峙しながら、運命に翻弄される1人の女性を描いた。 2、あらすじ 施設で育ったユリカは、難病に苦しむ友人の子供の翔太を助けるために矢田から紹介された裏社会の仕事に手を染めるが、翔太は息を引き取ってしまう。 生きる目的を見失いながらも、組織の仕事をこなすユリカは、得体の知れない化物のような男・木崎に出会ってしまう。 絶対的な死を目前にして、ユリカはあがき、木崎と矢田を騙して生き延びようとする。 運命から逃れようともがく彼女の叫びは…
【本】『迷宮』中村文則~泥濘の中に堕ちて、一緒に絡まり合いながら生きていく~
1、作品の概要 2012年に刊行された中村文則の長編小説。 『新潮』2012年1月号に掲載された。 特異な迷宮事件に引き込まれていく男と、事件の唯一の生存者である美しい女性との危うげな繋がりを描いた。 2、あらすじ 過去に母親から捨てられて、中学生まで自分の中にRという架空の友人を創造し、精神的なトラブルを抱えていた新見。 法律事務所に就職した彼は、かつて自身が強く惹かれた迷宮入りの一家惨殺事件「日置事件」で生き残った紗奈江と男女の関係になり、再び事件にのめり込んでいく。 紗奈江と以前関係を持っていた行方不明の男の捜索を探偵の男に依頼されて、彼に身柄を引き渡した新見。 同じように事件にのめり込…
【雑記・お題】ヒロやんの本棚を大公開!!他人の本棚ってめっちゃきになるやん!?ありのままのぐちゃぐちゃの本棚をご覧遊ばせ♪おまけでCDとレコードも大公開!!
☆今週のお題「本棚の中身」☆ なんとなく、「コレ!!」って書きたい記事がない時に頼るのが「はてなブログのお題」です。 1週間に1回とかでブログのお題テーマを提示して、ネタをくれたりします。 同じように毎日の献立なんかも決めてくれたら、主婦・主夫の皆さんも大助かりなんですが、そうは問屋がおろしません。 さてと、何となくガッツリ書きたいテーマもないんだけど、なぜかブログは書きたくてムラムラしている月曜日のカンパネルラa.k.a.酔拳ブロガーヒロ。 こんな夜は、お題記事やろ!! ってなわけで、お題チェックするとお題は「本棚の中身」でした。 あー、んー、微妙やなぁ・・・。 しょうがねぇ。 今日は泥酔し…
【本】中村文則、祝☆作家デビュー20周年!!ついでに僕のブログも祝☆400記事!!いやー、めでたい!!
☆大好きな作家・中村文則が作家デビュー20周年!!めでたい!!☆ はい、ってなわけで中村文則がデビュー20周年とのことです!! めでてぇ!! 今日は芥川賞・直木賞の発表ですが、そんなの関係ねぇとばかりに中村文則ネタ。 重大事件が起こった日も他局が特番を放送する中でブレずにアニメとか放映してるテレ東のごとく、僕も自分の道を歩みます。 と言いつつ、高瀬隼子さんの『おいしいごはんが食べられますように』が芥川賞が受賞したようですが、愛媛県出身の方ということでひそかに祝福したいですね!! 愛媛の誇り!! アオアシのアニメ化といい、愛媛に波が来てますね。 ちなみに僕らの中村文則も第4作『土の中の子供』で芥…
【本】中村文則『惑いの森』~異界の入口に立っているような危うさと薄暗さ~
1、作品の概要 『惑いの森』は、2012年に刊行された中村文則のショートショート集。 自身初のショートショートになり、全50編からなる。 WEB文芸誌『マトログッソ』2010年11月~2011年12月掲載+書き下ろし。 イラストを松倉香子が手がけた。 2、あらすじ 特異な宗教集団、奇妙な空間や、亡霊たち・・・。 断片的に繋がっていく不思議で小さな物語たち。 惑いの森 (文春文庫) 作者:文則, 中村 文藝春秋 Amazon 3、この作品に対する思い入れ まぁ、ぶっちゃけショートショートってニガテな感じもありまして・・・。 夏目漱石の『夢十夜』なんかはなんか悪夢っぽくて好きですが。 それでも短い…
最近、カルトや霊感商法、偽宗教での弊害が世の中で取り沙汰されているので、そこに働く人間心理を読み解くのに、何か参考になる文献はないかな?と探していると、たまたまこの本に出会えたので読んでみました。 教団X (集英社文芸単行本) 作者:中村文則 集英社 Amazon 『教団X』中村文則著。2012年~2014年にかけて、「すばる」で連載された長編小説。書籍での出版は2014年。となると8年前に出版された本ということになりますが、今だからこそ、改めて神妙に響いてくる内容だなと感じました。 カルトや洗脳に関する書籍は、これ以外にも、篠田節子さんの、 失われた岬 (角川書店単行本) 作者:篠田 節子 …