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2022年4月からセミリタイア生活に入り時間が出来ましたので、所蔵の小説を読み直しております。 今回は奥田英朗「邪魔」。 2001年発表作品。 大藪春彦賞受賞作。 文庫は新装版が出てます↓ 邪魔(上) 新装版 (講談社文庫) 作者:奥田英朗 講談社 Amazon 邪魔(下) 新装版 (講談社文庫) 作者:奥田英朗 講談社 Amazon 直木賞作家・奥田英朗の初期の長編ですね。 ある放火事件に纏わる家族と刑事と少年の物語。 奥田先生が得意とするクライム絡みの群像劇です。 ありふれた日常はちょっとしたことで変容してしまい、そこに関わる人間によって加速度的に変貌して行く・・・ 家庭を守ろうとする平凡…
こんにちは。昨年6月末で定年退職を迎えた独身男性です。 今回は奥田英朗さんの「サウスバウンド」を読んだ感想です。 最近立て続けに奥田作品を読んでいる私。20年ほど前の2005年に刊行された作品ですが、面白そうだったのでKindle unlimitedで無料でGETしました。
セミリタおっさんの再読小説(59)奥田英朗「真夜中のマーチ」
2022年4月からセミリタイア生活に入り時間が出来ましたので、所蔵の小説を読み直しております。 今回は奥田英朗「真夜中のマーチ」。 2003年発表作品。 真夜中のマーチ (集英社文庫) 作者:奥田英朗 集英社 Amazon 本作は著者が直木賞を受賞した「空中ブランコ」と同時期に執筆されたクライム・ノベルの佳作。 奥田先生らしいユーモアに溢れる疾走感ある作品となっています。 主要登場人物は以下の三名。 ・いかがわしい自称青年実業家のヨコケン ・商社のダメ社員のミタゾウ ・謎の美女クロチェ 奇妙な縁で知り合った若者達が、美術投資詐欺のアガリ10億円強奪を計画する物語となっています。 もちろん計画が…
コロナと潜水服 (光文社文庫)久しぶりの奥田英朗作品。時々この方の本が読みたくなります。海の家ファイトクラブ占い師コロナと潜水服パンダに乗っての5編が収められている短編集です。座敷わらし的な「海の家」幽霊なのに可愛い。しかも、主人公の窮地を救ってくれました。
「リバー・奥田英朗」を読む。10年前の2名女性殺人事件が再び襲う
リバー (集英社文芸単行本) 作者:奥田英朗 集英社 Amazon あらすじ 同一犯か? 模倣犯か? 群馬県桐生市と栃木県足利市を流れる渡良瀬川の河川敷で相次いで女性の死体が発見!十年前の未解決連続殺人事件と酷似した手口が、街を凍らせていく。 かつて容疑をかけられた男。取り調べを担当した元刑事。娘を殺され、執念深く犯人捜しを続ける父親。 若手新聞記者。一風変わった犯罪心理学者。新たな容疑者たち。 十年分の苦悩と悔恨は、真実を暴き出せるのか───人間の業と情を抉る無上の群像劇×緊迫感溢れる圧巻の犯罪小説! (出版社より) 読後感想 小説雑誌「すばる」に連載された作品です650ページを超える長編そ…
◆読んだ本◆ ・書名:コメンテーター ・著者:奥田英朗 ・初版出版社:文藝春秋 ・初版発行日:2023/5/11 ◆おすすめ度◆ ・めっちゃ面白い精神科医・伊良部シリーズ度:★★★★★ ・読むだけで病気が治るかも!?度:★★★★★ ・マユミも大活躍度:★★★★★ ◆感想◆ パニック障害や広場恐怖症、社交不安障害などで悩む登場人物が、ひょんなことから通院することになる伊良部総合病院神経科。そこで注射マニアの精神科...
【シニアの本棚】『コメンテーター』:17年ぶりの伊良部シリーズ
『コメンテーター』 奥田 英朗 シリーズ17年ぶりと言いつつ、シリーズものだったとはまったく知りませんでした。表紙がなんとなく既視感あるなとは思ったものの…。前作の『町長選挙』と前々作『空中ブランコ』は読んだことは覚えてますが、内容はまった
待ちに待った図書館の 本が来ました。 久々のドクター伊良部 シリーズ。 「コメンテーター」 コロナ禍真っ最中の頃の話。 ドクター伊良部がテレビの コメンテーターをやることに なった。 危ない発言が出るのは読者 なら予想できる。笑 でも、今読んでみると、けっこう まともな事言...
こんにちは。6月末で定年退職を迎えた独身男性です。奥田英朗さんの「コメンテーター」を読みました。相変わらずの面白さでたくさん笑わせてもらいました。 コメンテーター ドクター伊良部 (文春e-book) 作者:奥田 英朗 文藝春秋 Amazon
2022年4月からセミリタイア生活に入り時間が出来ましたので、蔵書の小説を読み直しております。 今回は奥田英朗「最悪」。 1999年発表作品。 最悪 (講談社文庫) 作者:奥田英朗 講談社 Amazon 直木賞も受賞し今や大御所と言える奥田英朗先生ですが、デビュー2作目となった本作が高い評価を得たことで一躍その名を売ったかと。 物語の主人公は三人の男女。 不況に喘ぎ、近隣住民と騒音問題で軋轢を抱える鉄工所経営の40代後半男性。 家庭に問題を抱え、職場である銀行の上司のセクハラに悩む20代前半女性。 不遇な家庭環境に育ち、軽犯罪に手を染めたことからヤクザ組織に追い込まれることになった若者男性。 …
作品紹介・あらすじ直木賞受賞、累計290万部の人気シリーズ17年ぶりに復活!低視聴率にあえぐワイドショーのスタッフの圭介は、母校のつてで美人精神科医をコメンテーターとしてスカウトしようとする。が、行き違いから伊良部とマユミが出演することに。案の定、ふたりは放送事故寸前のコメントを連発するが、それは暴言か、はたまた金言か!?コメンテーター・ラジオ体操第2・うっかり億万長者・ピアノ・レッスン・パレード読書備忘録ひさしぶりっ!どらどら、又始まるのね?と、わくわく読み始めた。ちょっとやり過ぎじゃないの?と思っていても結果が良い。藪医者と言うなかれ・・・ただお話聞いているだけじゃなくて、ってお話聞いていたっけ?自分も参加しての治療だから、何が楽しいって先生がいちばん楽しんでいたのよね。それにしても霊安室がありそうな...本・奥田英朗「コメンテーター」
ページ数は多いけど、久しぶりに先が気になってどんどん読み進みました。 『リバー』奥田 英朗 物語の展開 渡瀬川の河川敷で相次いで女性の死体が発見される。特徴ある犯行手口で10年前にも同様の事件が2件連続して起こっている。当時重要参考人として
こんにちは。6月末で定年退職を迎えた独身男性です。私はこれまで読書というものに興味が無く、特に小説を読むことはほとんどないまま生きてきたのですが、今回何年か振りに小説を読んでみました。その本がコチラ↓ イン・ザ・プール ドクター伊良部 (文春文庫) 作者:奥田 英朗 文藝春秋 Amazon 奥田英朗さんの「イン・ザ・プール」です。
これで4位とは奥田英朗はとことんツキがない!東京オリンピック時代作品 第2弾『罪の轍』が強烈な2020年『このミステリーがすごい!』
懐かしい名前が見られる一方で、オジサンは完全に乗り遅れていると実感…いくつになっても、読んでも読んでも追いつかないです…対象は2018年11月-2019年10月。21位以下ですが、馳星周氏が新宿ゴールデン街の深夜プラスワンでアルバイトしてい
2023年5月に読んだ面白い小説は、村上春樹、奥田英朗、村田紗耶香、小川哲、安壇美緒、他 でした。〇街とその不確かな壁 村上春樹これは買ってしまいました!村上春樹の長編新作。通勤電車で読む本ではないな、静かな場所で思いにふけりながら読みたい、と、家や公園で、ち
深作欣二も藤原竜也もぶったまげ!ついにサカモチキンパツが登場だぞ!2000年『このミステリーがすごい!』
ぶっちぎりの1位以外は飛び道具だらけの個性勝負!そして『バトル・ロワイアル』が太田出版から出る!大手版元は腰抜けだな…笑対象は1998年11月ー1999年10月。節目の年にまるでふさわしくなく、ミステリーのカテゴリーをまったく無視して、バラ
2022年4月からセミリタイア生活に入り時間が出来ましたので、蔵書の小説を読み直しております。 今回は奥田英朗「町長選挙」。 2006年発表作品。 町長選挙 (文春文庫) 作者:奥田 英朗 文藝春秋 Amazon 大人気のトンデモ神経科医・伊良部一郎シリーズ。 17年ぶりに同シリーズの最新作「コメンテーター」がちょうど本年5月に刊行されますが、本作は同シリーズの第三弾になります。 メンタルに問題を抱え、たまたま伊良部の下を訪れてしまった患者達がいつものように自分本位な伊良部の診察・言動に振り回される連作短編集。 本作に収録されているのは、 ・死の恐怖に囚われた老齢の大手新聞社社長 ・平仮名が書…
2022年4月からセミリタイア生活に入り時間が出来ましたので、蔵書の小説を読み直しております。 今回は奥田英朗「空中ブランコ」。 2004年発表作品。 直木賞受賞作。 空中ブランコ (文春文庫) 作者:奥田 英朗 文藝春秋 Amazon 奥田英朗に直木賞をもたらした本作は、大人気の神経科医師・伊良部一郎シリーズの第二弾になります。 同シリーズは、メンタルに問題を抱えてしまった人が偶然訪れた神経科のトンデモ医師・伊良部一郎に振り回される模様を描く連作短編集。 17年ぶりに同シリーズの最新作「コメンテーター」がちょうど本年5月に刊行されるみたいです(情報提供いただいたニードル様ありがとうございまし…
2022年4月からセミリタイア生活に入り時間が出来ましたので、蔵書の小説を読み直しております。 今回は奥田英朗「イン・ザ・プール」。 2002年発表作品。 イン・ザ・プール ドクター伊良部 (文春文庫) 作者:奥田 英朗 文藝春秋 Amazon シリアスなものから抱腹絶倒ものまで作品の振り幅が大きい奥田英朗先生。 本作はトンデモ神経科医・伊良部一郎を主人公にした大人気シリーズの一作目。 同シリーズは「空中ブランコ」「町長選挙」と続き、「空中ブランコ」で見事に直木賞受賞となりましたね。 メンタルに問題を抱えてしまった患者が、たまたま訪れた神経科医学博士・伊良部一郎の診察に戸惑い、怒り、振り回され…
自己紹介の意味も込めて、これまで読んだ小説やエッセイをまとめてみます。 思い出せる範囲でざざっと書いていこうと思います。ビジネス書も読んだりしますが今回は小説やエッセイに絞ってみます。 もし傾向が似ている方はお好みの本のレコメンドになればなと思います。あと「この傾向ならこの本も好きでは?」というものがあれば是非教えてください。 ではまとめていきます。作家別に書いていきます。
セミリタおっさんの再読小説⑱奥田英朗「オリンピックの身代金」
2022年4月からセミリタイア生活に入り時間が出来ましたので、蔵書の小説を読み直しております。 今回は奥田英朗「オリンピックの身代金」。 2008年発表作品。 吉川英治文学賞受賞作。 オリンピックの身代金 上下合本版 (講談社文庫) 作者:奥田英朗 講談社 Amazon 直木賞作家・奥田英朗が発表時に「現時点での最高到達点」と称した著者渾身の本作。 物語の舞台は1964年(昭和39年)、夏季オリンピックを目前に控えた東京。 警察幹部宅、中野警察学校を狙った連続爆破事件が発生。前後してオリンピック開催を妨害するとの脅迫状が届き、警察は極秘裏に犯人捜査に乗り出すことに。 物語は、犯人である東大院生…
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こんにちは、カイテキーノな生活を目指すひよっこです。 今回は【読書レビュー】を書きたいと思います。 ※読書レビューのいつものルール 分かりやすくするため、自分の評価を一覧にしています。(あくまでもとても個人的な感想で、作品の良し悪しとは全く
お祝い事が二つあり 子たちが企画して 家族旅行が実現しました 夫は単身赴任先から合流 我らはレンタカーで 渋滞はまること4時間以上 目指すは 娘の旦那さんは、友の結婚式ということで欠席 家族4人一部屋での旅 何年ぶりだろう! すべて 娘と息子が何から何まで、運転までも段取り...
前回の酒と肴をテーマにした紀行文『世界ぐるっとほろ酔い紀行』に続き、今回ピックアップするのは奥田英朗さんのエッセイ『港町食堂』(2005年/新潮社)です。秋真っ盛り。食欲が止まりません。 直木賞受賞もおかまいなし? この『港町食堂』は雑誌『旅』での連載を単行本化したもの。奥田さんが同誌で連載を受け持っていたのは2004年というから、『空中ブランコ』で直木賞を獲った年にあたります。 「奥田さんには港町を探索してもらって紀行文を書いていただきたいんですよ。それで、港には毎回船で入りたいんです」との編集者の提案に対し、「おもしろそうですね」と社交辞令的に素っ気なく応えたつもりが、いつの間にか了承した…
九州のさびれた元炭鉱町「筑沢」にある理髪店の親子の葛藤を軸に、家族の絆や人と人とのつながりの大切さを描いた『向田理髪店』が、10月14日から全国公開される。この映画で、突然東京から帰郷した息子の向田和昌を演じた白洲迅に、映画の見どころや食に関するこだわりなどを聞いた。この家族がどうやって壁を乗り越えていくのかを見ていただきたいですhttps://bentounohi.jp/mogumagazine_new/『向田理髪店』https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/8229c0d2fc3ca6e5ba9465f75d994032【インタビュー】「もぐもぐ」『向田理髪店』白洲迅
『向田理髪店』(2022.8.20.リモート試写)向田康彦(高橋克実)は、妻の恭子(富田靖子)と共に、九州の筑沢で親から受け継いだ理髪店を営んでいた。理髪店の客は、幼なじみや近所の老人たちがほとんどだが、ある日、東京で働いていた息子の和昌(白洲迅)が帰郷し、会社を辞めて店を継ぐと言い出す。原作・奥田英朗、監督・森岡利行。筑沢という架空の町が舞台だが、ロケは大牟田市で行われた。父と息子の葛藤街で起こる騒動や人間模様を描きながら、過疎化、少子高齢化、介護、結婚難といった地方が抱える問題や、東京と地方との距離を浮き彫りしていく。母親役の富田ののほほんとした雰囲気がとてもいい。ところが、後半、映画のロケ隊が街にやってくるあたりから妙な展開になるのが残念。その「赤い海」という映画内映画が、もろに『レオン』(94)の...『向田理髪店』
2022年4月からセミリタイア生活に入り時間が出来ましたので、蔵書の小説を読み直してます。 今回は奥田英朗「サウスバウンド」。 2005年発表作品。 サウスバウンド 上下巻セット (角川文庫) Amazon 奥田英朗は1959年生まれで、自分よりだいぶ上の世代の作家さんです。 直木賞を受賞した「空中ブランコ」のようなユーモアたっぷりのものからシリアスなものまで、良質な作品を書き続けているかと。 本作「サウスバウンド」もユーモア溢れる傑作となっています。 本作は、元過激派で伝説の闘士である父親にその一家(母親・長女・長男・次女)が翻弄されると云う物語です。 第一部は東京・中野が舞台。第二部はある…
「サウスバウンド」 奥田 英朗 東京中野に住む主人公二郎はどこにでもいるような普通の小学6年生…ではあるが、公安に目をつけられている伝説の元活動家である父の暴走に振り回されたり、同じ学区の不良中学生に因縁をつけられたりなど人一倍悩みを抱えている。 そんな悩み多い毎日を送っていたところ、ひょんなことから父が西表島に移住すると言い出し、家族総出で移住するというあらすじの話。 西表島の人々はみんなが優しく、「モノ」に対する所有欲がないのか、移住したばかりの二郎たち家族のために家、食べ物、農耕機など様々なものを分け与えてくれる。 その光景は、資本主義、共産主義のどちらにも共通
【おすすめ本】ドキドキのサスペンス&心あたたまる家族の物語【本紹介】
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あれ?玄関カギ閉めたっけ?ストーブ消したっけ? 閉めたはずなのに、消したはずなのに、心配で確認してしまう。 みんなも経験があるかもしれない。 毎日聞こえるとある音。その音を出す隣人にまつわる話を。
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こんにちはSujaです年明け早々にSDGsに関する本をあれこれと読んだせいなのか息抜きできるような本を読みたいと思い選んだのが奥田英朗著『東京物語』1978年から1989年のお話しで80年代後半のバブル景気に向かおうとしている時代20代の主人公が東京でバリバリ仕事をこなしながら少しづつ大人に成長していくというオムニバスの小説でした1985年と1989年のストーリーは非常に懐かしく当時を思い出しながら楽しく読むことが出来ました特に1989年当時の私はリクルートに勤務していて仕事に恋に友情にと毎日充実した楽しい毎日を送っていた頃ですまぁ、私の場合は東京ではなく大阪が舞台でしたが確かにあちこちで景気の良い話を聞くことはありましたスポンサーが神戸で船上パーティーをするというので担当営業マンの代行で私が行くことになりブレ...奥田英朗著『東京物語』を読んで、バブル当時を思い出しました