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おすすめの邦画は?小津安二郎の北鎌倉系が好き。( ^ω^ )https://youtu.be/3SCHGbi_M-whttps://youtu.be/cF3G…
どうも。商品券問題で石破茂おろしを企んだ旧安倍派(清和会)が、安倍晋三を含む歴代総理も商品券を配っていたことを暴露され、自民党全体が批判されるというやらかしを…
戦前日本映画 その4『鴛鴦歌合戦』『風の又三郎』『エノケンの孫悟空』『馬』『江戸最後の日』『父ありき』
『鴛鴦歌合戦』(39)マキノ正博監督、片岡千恵蔵(1999.2.14.)ひょんなところから放ってあったビデオが見つかり、前々から気になっていたこの映画を見てみた。まず、こんなに楽しい映画が戦前に作られていた事実に驚くとともに、日本ではミュージカルは成立しないと思い込んでいたわが思いを見事に打ち砕かれた。大げさに言えば、現存するエノケン主演のオペレッタ映画よりも面白かったのである。娯楽映画監督としてのマキノ雅博の才能に改めて敬意を表したい。バカ殿のディック・ミネと骨董狂いの志村喬の何とも能天気な歌声に加えて、御大・片岡千恵蔵までもが歌うのだ(さすがにこれは吹き替えらしいが…)。こうしたアナーキーさは尋常ではないのだが、ラストには「人間にとって一番大事なものは何か」という命題がきちんと示され、出演者一同の合唱...戦前日本映画その4『鴛鴦歌合戦』『風の又三郎』『エノケンの孫悟空』『馬』『江戸最後の日』『父ありき』
戦前日本映画 その3『一人息子』『赤西蠣太』『血煙(決闘)高田馬場』『エノケンのちゃっきり金太』『争闘阿修羅街』
『一人息子』(36)小津安二郎監督、飯田蝶子『赤西蠣太』(36)伊丹万作監督、片岡千恵蔵(1999.1.5.)市川崑が伊丹万作のシナリオに現代的な味付けを加えたテレビムービーを見たら、これが予想以上によかった。登場人物に魚介類にちなんだ名を付けた遊び心の妙。北大路欣也演じる風采の上がらない主人公・赤西蠣太と思い切り歌舞伎を意識した大げさな原田甲斐という対照的な二役も面白い。もっともこのドラマの真骨頂は、とても女性には縁がないと思われる蠣太が、美人腰元(鈴木京香がいい)に思いを寄せられるという意外性の妙にあり、何だか人生捨てたもんじゃないと思わせてくれたところ。そんないい気分を持続したくなって、オリジナルの映画をビデオで見てみた。今からおよそ60年も前の戦前の映画なので、全く違和感を覚えなかったわけではない...戦前日本映画その3『一人息子』『赤西蠣太』『血煙(決闘)高田馬場』『エノケンのちゃっきり金太』『争闘阿修羅街』
今朝の秋/山田太一脚本で深町幸男が演出を手掛けたTVドラマで主演は笠智衆。小津作品でお馴染みの笠智衆、杉村春子が出演していて、その他では倍賞美津子や樹木希林、杉浦直樹などなかなか豪華な顔触れです。なかでも杉浦直樹が病気の息子を好演していて、後半は涙を誘うシーンも
父ありき/戦時中の1942年に公開された作品で監督は小津安二郎。簡単に言ってしまえば父と息子の愛情物語ですが、巨匠・小津監督の作品なので芸術的で深みがあります。子供時代の良平を演じた津田晴彦と大人になった良平を演じた佐野周二、
麦秋 1951 小津安二郎 (主演・原節子) 松竹 Early Summer
麦秋/野田高梧と小津安二郎との共同執筆による脚本で「紀子三部作」と言われる原節子が紀子という役で登場する作品の二作目。小津監督お得意のなかなか嫁に行かないの娘を何とか結婚させようという話ですが、他作と違うのは原節子の結婚相手がちょっと意外な
お早よう 1959 小津安二郎 (主演・設楽幸嗣/島津雅彦) 松竹
お早よう/東京郊外の新興住宅地を舞台に戦後の庶民生活を描いた作品で監督は小津安二郎。監督にしては珍しくコメディ色が強めで、子供がメインですが、小津作品常連の役者さんたちが巧くて面白いので楽しめます。特に良かったのは杉村春子と三好栄子の
どうも。「学生バイトの壁」を引き上げ、大学生のアルバイトを促進させようとする国民民主党や財界は、学生の本分は学問であることを知らず、遊ぶ金欲しさではなくアルバ…
映画「秋刀魚の味」小津安二郎作品の令和的解釈 記録によると2018年12月のちょうど6年ほど前に、小津安二郎監督の「秋刀魚の味」を観ていた。 20代前半の若い…
どうも。「殺処分されるクマが可哀想」と思うだけなら勝手ですが、秋田県庁に長々と抗議電話したり、SNSに「秋田県民は出ていけ」と投稿したりするのは異常です。これ…
『お早よう』(59)子どもたちがおなら遊びに凝るシーンが印象に残るhttps://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/42473c315fa51ea95448753a3bf2fa88蓼科の小津安二郎https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/fa73d975082874a8bdb948394a42f8f5「BSシネマ」『お早よう』
「無藝荘」は小津安二郎が蓼科で借り受けた茅葺屋根の山荘に名付けたもので、1963年(昭38)60歳で亡くなるまでの7年間、仕事や接待の場として使用していました。 茅野市は、建築からおよそ180年となる「無藝荘」を1kmほど離れた今の場所に移築保持し、毎年夏に公開しています。...
監督 小津安二郎 脚本 池田忠雄 荒田正男 原作 ゼームス・槙(小津安二郎) 出演 飯田蝶子 日守新一 坪内美子 吉川満子 突貫小僧 笠智衆 葉山正雄 高松栄子 浪花友子 爆弾小僧 飯田蝶子・日守新一 小津安二郎の初トーキー作品。苦労して学問をさせた一人息子だったが、母が期待したほどの出世もできず、息子もそんな自分を恥じて嫁ももらったことも、子供が生まれたことも報告していなかったがある日ひょっこり母が上京する。 これが後の東京物語となるんでしょう。日守新一が新婚の息子役だからいかに古いかがわかる。1936年と言えば私の母が生まれた年だ。 飯田蝶子・高松栄子 信州。おつね(飯田蝶子)は製糸工場で…
監督 小津安二郎 脚本 斉藤良輔 小津安二郎 出演 田中絹代 佐野周二 笠智衆 村田知英子 水上令子 文谷千代子 岡村文子 三井弘次 清水一郎 谷よしの 泉啓子 中山さかえ 坂本武 高松栄子 田中絹代 何度見ても良さがわからない小津安二郎のこの作品。そもそも上から目線の夫とぶって!という妻に60過ぎた私でも違和感を感じる。田中絹代が階段から突き落とされるあのショックな場面でも夫の佐野周二は上から「大丈夫か?」というだけで、間借りしている奥さんが家に入ってきた時にはすでに夫は2階に上がっている(と思われる)。 最後に夫婦が抱き合って今までのことは忘れてこれから何があっても二人でやっていこうとかい…
監督 小津安二郎 脚本 池田忠雄 小津安二郎 出演 飯田蝶子 吉川満子 青木放屁 小沢栄 坂本武 笠智衆 河村黎吉 高松栄子 谷よしの 殿山泰司 飯田蝶子・青木放屁 子役の青木放屁って突貫小僧の青木富夫の異父兄だそうですが、生年・没年不明。 前にもこの作品は記事にしましたが、アマプラで再度視聴。今回は殿山泰司発見しました。 夫と一人子を亡くし、ひとりで金物屋を営むおたね(飯田蝶子)の元に九段下で拾ったという男の子(青木放屁)を辻占いの田代(笠智衆)が連れてくる。おたねはしばらく預かることにするが、本心は迷惑だった。 河村黎吉・青木放屁・笠智衆 平塚にいたというので早速子供を連れて出向くが、元は…
華族出身の品の良さ。名監督たちと仕事をした名女優の一人・久我美子。自分が見たことがある彼女の出演作は黒澤明『醉いどれ天使』(48)『白痴」(51)今井正『また逢う日まで』(50)『にごりえ』(53)木下惠介『女の園』(54)成瀬巳喜男『あにいもうと』(53)稲垣浩『柳生武芸帳』(57)『柳生武芸帳双龍秘剣』(58)『風林火山』(69)小津安二郎『彼岸花』(58)『お早よう』(59)大島渚『青春残酷物語』(60)野村芳太郎『ゼロの焦点』(61)『続・拝啓天皇陛下様』(64)竹中直人『無能の人』(91)『119』(94)『東京日和』(97)わがベストスリーは『白痴」『ゼロの焦点』『また逢う日まで』『ゴジラvsビオランテ』(89)は、特撮映画で鳴らした夫・平田昭彦の遺志をくんで出演したという。名監督たちと仕事をした名女優の一人・久我美子
戸田家の兄妹 1941 小津安二郎 (主演・佐分利信) 松竹
監督 小津安二郎 脚本 池田忠雄 小津安二郎 撮影 厚田雄春 音楽 伊藤宣二 戸田家の当主・進太郎(藤野秀夫)
早春 1956 小津安二郎 (主演・池部良 淡島千景) 松竹
監督 小津安二郎 脚本 野田高梧 小津安二郎 撮影 厚田雄春 音楽 斎藤高順 杉山正二(池部良)は蒲田から丸ビ
秋刀魚の味 1962 小津安二郎 (主演・笠智衆) 松竹 An Autumn Afternoon
監督 小津安二郎 脚本 小津安二郎 野田高梧 音楽 斎藤高順 撮影 厚田雄春 制作 山内静夫 ▮あらすじ▮ 大
どうも。他の先進国よりもずっと安い賃金で働く従業員がいながら、賃上げしたら会社が潰れると言う経営者は無能であり、早急に会社経営から手を引くべきという冷徹な思考…
朝食パスタで作る和風焼きそば。 昼は近所のはま寿司で ゆっくり食べながら聴く今日のmp3は小津安二郎『性格と表情』www.youtube.com さすが傑物小津安二郎、言うことが先駆的だ。ステレオタイプの物語や表情や演技だけで出来てる
2024年の2回目のスキーのあとは、車山高原のぎんのさじさんに泊まりくつろぎました。ぎんのさじさんは、開業以来「テレビを置かない絵本の宿」として時代の流れに左…
東京・渋谷でトイレ清掃員として働く平山(役所広司)は、静かに淡々とした日々を生きていた。同じ時間に目覚め、同じように支度をし、同じように働いた。その毎日は同じことの繰り返しに見えるかもしれないが、同じ日は1日としてなく、 ...
ブログを読んで頂き、ありがとうございます。映画紹介になります。約100年前の映画を紹介したいと思います。映画に興味を持って頂ければ、うれしいです。ネタバレ注意…
ヨーキーモアナ (+高砂緑地、小津安二郎監督の茅ヶ崎館、茅ヶ崎海岸)
1日 ☀️晴れ 朝晩は寒いけど、日中はまるで春の陽気。☘️ 今年は、厚手のコート🧥要らずで 過ごしています。 ところが、来週はまた寒くなるそうで.. 体調管理も大変です。 感染症等も増えていると聞きます。
トイレ清掃人が映画の主人公に 私のBeautiful Days
パート先では、朝礼が始まる5分前頃から、ひとりふたりと事務所に同僚たちが集まります。年代も前歴もバラバラの私たち。これと言って共通の話題もなく、非社交的な私にはちょっと苦痛の5分間ですが、珍しく私たちが盛り上がったのが、役所広司さん主演の映画、Beautiful Days。「規則正しい生活をして清掃して、寝る前に本を読むんでしょう?それ、私じゃん。」と私が言うと、同僚がどっと笑い「役所広司がやるから、いいんじゃ...
ブログにお越しいただき、ありがとうございます!整理収納アドバイザー2級認定講師ひつじPlanningのみのわ香波です。 私のプロフィールはこちらから…
どうも。人の生死がかかった案件で仕事をしない責任者が非難されるのは社会常識です。震災対応がお粗末な政府と石川県(というか馳浩県知事)をデマや屁理屈で擁護する連…
忘れられない映画やドラマのセリフ:「ほどほどにしておくもんだよ」
お題「忘れられない映画やドラマのセリフ」 「ほどほどにしておくもんだよ」 これが、忘れられない映画のセリフだ。まことに日常的で、ドラマチックでもないセリフで申し訳ないくらいだが、小僧にとっては忘れられないセリフだ。 小津安二郎監督「秋刀魚の味」と言う作品に、中村伸郎と言う役者が出ているが、彼のセリフだ。 画面左側、眼鏡をかけた男性が、小僧の大好きな名優で、かつ、洒脱な本の著者でもある中村伸郎だ(「秋刀魚の味」から引用) 中村伸郎は小津作品では無くてはならない脇役だ。「秋刀魚の味」では、主役、笠智衆の中学の同級生で、今や二人ともそれなりの会社で重役となっている。しょっちゅう会っては、酒を飲みなが…
秋刀魚の味|老いと孤独という深刻なテーマを喜劇的に描いた、小津安二郎の遺作。
秋刀魚の味は、1962年公開の日本映画。娘の縁談がまとまり娘が嫁ぐ日、父は孤独な後ろ姿を見せるのだった。老いと孤独という深刻なテーマを喜劇的に描いた、偉大なる映像作家・小津安二郎の遺作。これまでに小津安二郎が一貫して描いてきた、妻に先立たれた初老の父親と婚期を迎えた娘との関わりが、娘を嫁がせた父親の「老い」と「孤独」というテーマと共に描かれている。また、笠智衆演じる父親と中村伸郎、北竜二演じる友人たちとの応酬が喜劇味を加えている。映画批評・あらすじ(ネタバレ)・スタッフ・キャスト・映画予告編・無料動画・配信情報。
2023年に印象に残った本、映画は?/ペスト、君は放課後インソムニア
名作はやっぱり名作 今年読んだ中で、印象に残ったのは「ペスト」(カミュ)です。もう70年以上前の作品で、何をいまさら感はありますが。そもそもカミュは知識としては知っていても、これまで読もうとは思ったことはありませんでし ...
お題「ゆっくり見たい映画」 今日は12月23日土曜日、今年も後9日だ。 年末、大掃除や買い物であわただしい日々に、あえて「ゆっくり見たい映画」がある。小津安二郎監督の映画だ。 (adsbygoogle = window.adsbygoogle []).push({}); いつもの年末は、ネットで小津映画を観ているが、今年はNHKBSで「秋刀魚の味」を放送するようだ。すでに録画予約済みだ。 小津映画の落ち着いた画面や話のテンポが好きだ。特に年末のあわただしい時期に、自分だけ別世界に籠って、小津映画を見る、なんて贅沢なことだろう。 「秋刀魚の味」は何度も見ている。複雑なストーリーがあるわけで…
どうも。キリスト生誕の地であるベツレヘムで、ガザ情勢を受けてクリスマス行事を中止する中、遠く離れた日本では、クリスマスで浮かれるのですね。 それはさておき、映…
お早よう|わんぱく兄弟はテレビ欲しさに父親と大ゲンカ。小津安二郎監督の喜劇作家としての手腕が冴える傑作。
お早ようは、1959年公開の日本映画。子どもたちを主人公に、東京郊外の新興住宅地での隣近所の人間模様やテレビをめぐる家族のやり取りなど、庶民の日常をナンセンスで軽妙なユーモアで描く。映画批評・あらすじ(ネタバレ)・スタッフ・キャスト・映画予告編・無料動画・配信情報。
ポッチと押してくれると喜びます @ 12月19日(火)PM9時更新 きのこ保存の鉄則 風味が落ちるので洗わない。 椎茸・軸を根元で切り落として、かさのみを 冷凍用保存袋に入れ
「昭和の男の醜さ」 先日、私の娘世代の若い女性は小津安二郎作品を受け入れられないと書いた。 男女間の関係の描き方が昭和時代であり、それは昔はそうだったんだ的な…
先日、BSで、映画『東京物語』を観ました。 時代は、戦後、少し復興が始まり経済が活発になり始めた頃。 尾道で暮らす老夫婦が、東京に暮らす息子家族、娘家族を訪ねる。 それぞれの家族は、両親への思いが無いわけではないが、日々の仕事や暮らしに忙しく、両親に対して、優しく接すること...
2023年、今年は小津安二郎の生誕120周年で、没後60年だったそうだ。新聞でもテレビでもたびたび特集を組まれていたのはそのせいだった。12月12日の誕生日にはNHKBSで「東京物語」の放送があった。小津の映画は今まで見たことがなかった。チャンスがなかった。が、もちろん小津の評判は知っていたし、世界中の映画人がリスペクトをしていることも、今でも世界中で小津の映画が公開されていることも知っていた。一度はしっかりと心して小津映画を見たいとも思っていた。「東京物語」は世界の映画ベストワンになったこともある。ちょうどNHKで放送されたので、念願の小津映画を見ることが出来た。初めて見る小津映画である。感想を書こうと思うが、小津安二郎に関しては素人なので、かなり的外れなものかもしれないが・・。「東京物語」は1953年...映画東京物語
ポッチと押してくれると喜びます ジャコバサボテンが咲きはじめました。 (12月12日撮影) 2年に1回、4月頃に根土を少し落として 植え替えをするのが良いと言われてい
「東京物語」という映画がある。世界的に評価の高い日本映画の巨匠の、代表作ともいえる傑作、であるらしい。しかし、私にはこの映画の良さがぜんぜんわからない。もっと言えば、積極的にキライである。退屈だとか眠いとか、消極的な批評はあれど、キライだという人に会ったことがないから、きっと少数派なんだろうと思う。この映画を見ていると、眠くなるどころか、だんだん息苦しく、気持が悪くなってくる。どこにでもいる市井の...
『東京物語』(53)『山田洋次監督が選んだ日本の名作100本家族編』https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/4a79a6cbddeece8699a718f7bb5024f1東京の街歩きや歴史を紹介する番組https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/fecb7183b91bebca9c4e1b2840161cc5「BSシネマ」『東京物語』
映画『大人の見る繪本 生れてはみたけれど』子どもの疑問・大人の事情…永遠のテーマだなこれは。
こんにちは!lenoreです。 今回は、小津安二郎監督のサイレント映画『大人の見る繪本 生れてはみたけれど』について書こうと思います。 小津監督の他の作品(音や台詞が...
NHKの「グレーテルのかまど」で「小津安二郎のもなか」というのをやっていた。小津の代表作『東京物語』(53)の中で、美容院を営む長女志げ(杉村春子)の夫の庫造(中村伸郎)が、和菓子を買ってくるシーンがある。志げは「そんなに高い物じゃなくておせんべいでたくさん」と毒づきながらも、おいしそうに食べる。その和菓子が「もなかではないか」と語るのが、小津が長年ひいきにしていた老舗和菓子店・銀座の「空也」の現主人。実際、グルメで趣味人の小津の日記には、もなかがよく登場する。『小津安二郎をたどる東京・鎌倉散歩』(貴田庄)には、銀座界隈では、「空也」のほかにも、自分も入ったことがある、うなぎの「竹葉亭」、おでんの「お多幸」、そしてとりそばの「東興園」も載っている。銀座「東興園」「ハンター」「近藤書店」https://bl...「グレーテルのかまど」「小津安二郎のもなか」
昨年二十九年間使い続けたドアフォン(インターフォン)が壊れた。門に付けられたドアフォンは雨や雪に濡れても、四十度近い猛暑の中で陽にさらされても、二十九年間よく働いてくれた。 今年になって、洗濯機、冷蔵庫と寿命が尽きた。いずれの家電も二十年、三十年、故障無しだったので、小僧は電気製品には恵まれた方だろう。 (adsbygoogle = window.adsbygoogle []).push({}); 1950年代後半、テレビ、洗濯機、冷蔵庫は三種の神器と言われた。小僧が子どもの時だ。白黒テレビが我が家に到着すると、近所の子供たちが来て一緒に観たし、我が家に無かった時は、月光仮面の時間になる…
見出しも署名もない日経朝刊1面下の「春秋」は、社説のファミリーで批評精神が命。大上段に振りかぶらず、読者の目を引きやすい導入で、イキのいいネタを手早くーこの550字のコラムが生まれるまでを、筆者が執筆した「春秋」を引きな ...
『PERFECTDAYS』(2023.10.23.東京国際映画祭.TOHOシネマズ日比谷)東京の下町で暮らし、渋谷でトイレの清掃員として働く平山。一見淡々と同じ毎日を繰り返しているように見えるが、彼にとっての日々は常に新鮮で小さな喜びに満ちている。平山の楽しみは、昔の音楽をカセットテープで聴くことと、休日のたびに古本屋で買う文庫本を読むこと。そんな彼の人生は風に揺れる木のようでもあった。そして木が好きな平山は、いつも小さなフィルムカメラを持ち歩き、木々の写真を撮っていた。ある日、そんな彼の静かな日常にちょっとした変化が訪れる。渋谷区内の17か所の公共トイレを、世界的な建築家やクリエーターが改修する「THETOKYOTOILETプロジェクト」に賛同したビム・ベンダース監督が、渋谷の街、そして同プロジェクトで...『PERFECTDAYS』