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1件〜100件

  • おーらい話。

    午前7時はちっとも早朝ではない。すでに蒸し暑い外へ、ウンザリしながら玄関を出る。日傘の影に顔を突っ込んで歩いているときあれ?あの窓閉めた?ふと疑念が生じた。起きたらまず、空気の入替えのため、窓を開け放つ。出かける前にまた閉めるのだが、和室の窓を閉めた記憶がない。こういうのはたいがい思い違いで、じっさい閉まっていることがほとんどだ。とはいえ、いったん気がついてしまったら、そのままでは行かれない。暑い...

  • げんこう話。

    通信販売で買ったものが、今朝届いた。宅配伝票を貼り付けたクラフト紙の包装を開けると、中身はクルクル巻いて白い紙に包み、テープで留めてある。傷めないようにそっとテープをはがし、品物を確認した。通販もすっかり当たり前になったが、希望通りの物が届くか、今でもちょっとドキドキする。今回は当たり。包み紙を片付けようと手に取ってオヤ…くるんであった白い紙を裏返すと、意外なものが現れた。原稿用紙だ…夏休みのこの時...

  • ぺしぺし話。

    休日の朝、緑濃い郊外の遊歩道。街路樹が強い日を遮り、木の葉を揺らす風が心地よい。犬の散歩、ウォーキング…行き交う人も先を急ぐ様子はなく、ゆったりした空気が流れている。駅からセカセカと炎天下を歩いてきたけれど、ここからは少しゆっくり行こうか。道脇に立ち止まり、ひと息ついてマスクをとる。額の汗を拭いたハンカチをバッグにしまい、歩きだしたら、前から紳士がやってきた。涼しげな白シャツにパナマ帽をかぶり、ス...

  • ちーずの話。

    連日の暑さに加え、ここのところ疲れることが重なった。朝起きても、あんまり食欲がないのでチーズでもつまんどくか…冷蔵庫を開けたら、流れ出す冷気にホッとする。このところ気に入って買っているチーズは切落しなのだが、ひと切れがけっこう大きいし、味もしっかりして、食べ応えがある。とりあえず、これくらいお腹に入れておこう。取り出した袋を、手で引き裂いて……じゃー…足元に、けっこうな量がこぼれた。あれ?水…?なんで...

  • きょうだい話。

    ムスメに用があってLINEで連絡した。たぶんそっちに書類行くから 注意しててねわれわれ旧世代と違い、若者は郵便受をなかなか見ないので、言っておかないといけない。ところが言ってなかったっけ 前の家引き上げちゃったえっ?もう引っ越したの?確かに物件を探してるとは言っていた。頼まれて保証人の書類も渡した。それにしても、こうもシレッと引越せるものか。このところ音信が無かったので、まさか新型ウィルス感染?などと...

  • だつぷら話。

    今日はプラスチックゴミの日。暑くなる前にと、早朝、カサばかり高くてほぼ空気のゴミ袋を出しに行く。まだ小さいゴミの山の中に、ヘンなものがある。えーとこれは…まさか砂のお城?よそのゴミをまじまじ見るのはお行儀が悪いので我慢しているけれど、さすがに見逃せない。家電の箱に入っているパルプの緩衝材だ。手触りや重さで見当のつきそうなものなのに、何を以てプラゴミと判断したのか。なんも考えてないな…おそらく、「これ...

  • どれすの話。

    …ぐはっ!息詰まるような暑さで目覚めた。パジャマを脱ぐと、襟や背中は色が変わるほど汗にぬれている。私のネマキは夏も冬も、袖の長短こそあれ、襟があってボタンで留める、いわゆるパジャマだが、こう暑いともっと涼しい格好で寝たい気もする。かといって、Tシャツ短パンはイヤなのだ。寝る時は、起きているときとは区別したい。平素だらしないくせに、ヘンなとこがマジメである。何かなかったかと押入を探ると、バザーに出そう...

  • やかんの話。

    麦茶の佃煮事件(→じょしつき話。)のあと、ちょっと考えた。もちろんヤカンをかけたことを忘れるのがいけないのだが、そもそも猛暑の中、家の中で火をたくこと自体、どうかしているのではないか。かといって水出しの麦茶はシャバシャバして、あまり好きになれない。いっそ麦茶なんかやめて 水にしよっかな~ヒトリゴトを言いつつ、洗い上がった洗濯物を小脇に抱え、ベランダに出た。まだ8時にならないというのに、もう暑い暑い...

  • じょしつき話。

    連日の暑さに、さしもの私も疲れてきたらしい。身体は大丈夫でも、頭がボーッとしてきた。昨日はヤカンを火にかけたのを忘れて、あやうく麦茶の佃煮を作るところであった。かろうじて事なきを得たが、台所が湯気もうもうのサウナ状態で、まったく閉口した。暑さとの戦いは湿気との戦いでもある。納戸に設置した除湿機の、タンクがいっぱいになるのが早いこと。タプタプに溜まった水を見ると、これだけの湿気があったのかと、そらお...

  • ぐるぐる話。

    仕事帰り、汗をふきふき、駅までの道。なんか最近ヒザがちょっと…アラ、痛い?並んで歩いていたコタニさん、そういえば彼女も以前、ヒザが痛いと言っていた。いや、痛くはないんですけど、違和感っつーか そのうち痛くなりそうな予感というか…あ、分かる!なんかヤな感じなのよねまあ トシもトシだし…ダーメよ あきらめちゃ!口にのぼせたのは、聞いたことのあるサプリメントの名前だった。え~っ、アレですよね ♪グルグルグル...

  • こおった話。

    冷蔵庫の、自動製氷機能の調子が悪い。気温の上昇に合わせたように在宅時間が長くなり、冷たい飲物を飲むことが増えたし、ソーメンを冷やすにも氷は必要だ。ところが、製氷室の氷を使い切っても、次が出てこないのである。元気に動いているときは、一定の期間を置いて…ガラガラガラ…製氷室に氷が落ち…キューン…ゴゴゴゴ…タンクから水が補給される音がするのだが、ここ数日、どちらも聞こえない。…ダメだこりゃあきらめて台所の収納...

  • ばさばさ話。

    日が傾き始めても、外はまだセミがうるさいし、空気はムッとしている。洗濯物を取り込みに、ベランダに出た。右手でハンガーを外して、左腕にかけて、テキパキ働いていると…ぷい~…さらにウンザリさせる、アイツがやってきた。蚊のやつだ。ふらちな虫風情に、血の一滴たりとも、くれてやるつもりはない。じっと止まったが最後、アイツらにやられてしまう。作業する手をスピードアップすると同時に、せわしなく足踏みを始めた。さら...

  • にこにこ話。

    朝のワイドショー、今日のゲストは女優。ひと癖ある役回りで、個性派と呼ばれる類の人だ。ホストの質問に淡々と答える態度は、いたって尋常なのに、なにか違和感がある。この人、笑わないんだ…すぐに気がついた。もちろん、おかしいことにはちゃんと笑っている。機嫌が悪くてふくれているのではない。われわれ画面のこっち側の人間はなかなか気づかないが、テレビに出ている人というのは、みんな異常に笑っているものだ。この女優...

  • かげみる話。

    ドアを開ければ、痛いほどの日差し。新調の日傘の遮光性能はすばらしく、足元に濃い影を投げて買い替えといてヨカッタ!あらためて思った。角を曲がったので、日傘の角度を変える。右に傾けていた日傘を少し前に倒すと、足元に落ちた日傘の影が広くなった。自然にそうしているのだが、他の人を観察していると、気にしない人もけっこういるみたいだ。日光が右から差そうが左から差そうが、後ろからだろうが、同じように真上に傘を掲...

  • にもつの話。

    車を運転しないので、 重い買物は宅配が頼りである。炎天下、汗をふきふき、買物袋を提げて歩かずに済むのは、本当にありがたい。そんな暑い中、段ボールを抱えて来てくれる宅配便のお兄さんお姉さんには、いくらお礼を言っても言い足りないと思う。チップの習慣のない日本で、どう感謝を表すか。私は夏場は冷蔵庫で冷やした缶コーヒーを、荷物と引換えに渡している。暑い時期、爽やかなのはコーラやサイダーだが、炭酸はブシュ―と...

  • せけんの話。

    世間は狭いなんてことをよく言う。私も夏休みの旅行で、幼稚園の先生に会ったことがある。先生はどうやら男連れだった。ウキウキの彼氏との旅行、せっかく泊りがけの距離を移動してきたのに、よりによって父兄に会うなんて、さぞかしガッカリしたろう。友人には、新婚旅行で海外に行ったら、同じツアーに中学の同級生がいた、という人もいる。もともと親しくもなく、会うのも卒業以来で、嬉しさよりは当惑のほうが大きかったそうだ...

  • まぼろし話。

    昼間のスーパーにやけに子供が多いと思ったら、もう夏休みだ。今でこそ出不精になったが、昔は子供を連れて、人並みに夏休みの旅行もした。よく出かけたのは、私鉄沿線の海辺の町。海水浴場があり、水族館があり、古い神社と、こじんまりした遊園地があって、いつも楽しめた。そんなある年の旅の始まりで、私はマボロシを見たのである。ホテルの送迎バスは、海沿いのドライブウェイを快調に飛ばしていた。お天気は良し、車窓には光...

  • じまんげ話。

    テレビで鹿の映像を見て(→でびゅーの話。)いたら、別の鹿のことをふと思い出した。親の欲目というものだろうが、老母の言によれば、私はデキる3歳児だったらしい。物覚えがいいし、字も読めた。積み木もていねいに 崩さずに積むしね…遊び方も、同年配の子とはちょっと違った、と、母は言うのである。お人形遊びなんかも いろいろ工夫してね…オモチャが乏しかったから、工夫せざるを得なかったのだが空き缶やお湯吞を リカち...

  • でびゅーの話。

    …ことし生まれた鹿の赤ちゃんが きょう公園デビューしました…ローカルニュースの声に画面を振り返ると、開いた扉からドドドと出て行く、鹿の親子の姿。春に生まれた仔鹿は、母鹿ともども鹿苑という施設でしばらく保護され、成長を待って公園内に放たれる。緑の芝を自由に駆け回る仔鹿の姿は愛らしく、いかにものびのびと心開ける風景である。しかし、かつてそれとは対照的に、息苦しい公園デビューがあった。30年ほど前、私がム...

  • いつもの話。

    うーん 今日なに着よう…天候、行先、仕事の内容、様々なファクターを考えに入れ、クローゼットの前で頭を悩ませるのはいつものことだが、くわえて今朝はこの前会った時 なに着てたかな…もうひとつ別の悩みがあった。毎週会ってる同僚や、したしい友だちなら、いろんな服があって、たまたま連続で見たんだな、と思ってくれるだろう。しかし今日会うのは、はじめて会ってから間隔を置かず、2度目に伺うことになった人なのだ。うっ...

  • ノハナシ本。

    ブログをつけていることは、隠しているわけではないけれど、周囲にはあまり話していない。なかでもネタの宝庫おばーちゃんには、絶対に秘密である。先日、ひょんなことで、知人にブログの存在を知られた。さっそく読んだらしく、2、3の感想をくれたあとあのタイトルはアレ?イジューイン?は?教えてくれたその本はコレ↓(「のはなし」伊集院光著 宝島社刊)「○○」の話と題する挿話を、五十音順に並べたエッセイ集だ。私が毎回...

  • 40ねん話。

    高校時代の美術の先生の個展がある、と同級生に聞いた。退職後に創作に専念され、専業の画家になっておられるらしい。ずいぶんと長くお会いしないし、このところ仕事以外に出かけていないので、見に行きたい。場所は、オフィス街の大通りを1本入ったビルの中の画廊。古いビルディングを改装してオシャレな店舗にした、こういう物件が多い地区だ。木の手すりを頼りに、うす暗く急な階段をのぼれば、ドアを開放した明るい一角。イー...

  • もどかし話。

    夏場、なにかと使うもみ海苔。たくさん買うと使い切る前に湿気てしまうので、これくらいの小さな缶がちょうどいい。おひるのお蕎麦にパラパラかけて使い終わり、空き缶をゴミ箱に入れようと思ったらアラ?まだ残ってる…缶を逆さに振っても、出てこない。よく見ると、缶の胴と底のつなぎ目に、はさまっているようだ。缶ビールほどの細い缶で、手が入らない。ならばと箸を突っ込んだが、なにしろ薄いから、箸ではしっかりつかんで引...

  • せみとり話。

    …じゃんじゃんじゃんじゃんじゃんじゃんじゃん…連休最終日、セミの声で目覚めた。今年は少なそう、との希望的観測を裏切り、いきなりの爆鳴きである。雨が続いて気温は低めなのに、耳が暑い。昼の暑さが思いやられて、ウンザリしながら身支度をし、バスに乗った。冷房の風にホッとして、座席に身を委ねる。…つぎ とまります…車内アナウンスのあと停まったバス停で、60代くらいの女性が乗ってきた。ぴったり身に合ったアイボリー...

  • ぎおんの話。

    テレビを点けたら、浴衣姿のレポーターがマイク片手にそぞろ歩いている。ああ、今年はあるんだ。疫病退散を祈る、京都の祇園祭。3年ぶりに山鉾巡行が行われるようだ。疫病退散なら、休まないでやんなきゃダメじゃん、などと、見に行く気がない私がとやかく言うべきことではない。若いころ京都で過ごし、今も私鉄で1時間かからない場所に住みながら、このお祭りにはさっぱり縁がない(→よいやま話。)。大学に入ってすぐのころ、...

  • よばれる話。

    土曜の朝はチコちゃん。…先生をつい、お母さんと呼んじゃうのはどうして?ハハハ…あるある。クラスメイトが元気よく手を上げてハイハイハイ おかーさん!ひときわ大声で言ってしまい、みんなに笑われて、顔を赤くしていたことなど思い出す。そういえば、昔はよく、母にクミコ!…あ、ちがった、ぢょん子!叔母の名前で呼ばれた。当時は、成人のおばちゃんと、子供の自分を間違えるなんて、なんでだろうと不思議だった。顔だってぜ...

  • ゆでたま話。

    週1度の生協の配達で、玉子が1パック届く。10個を使い切らずに次が来た時には、残ってるのをまとめて茹でる。茹で玉子にはいろんな使い道があるし、ちょっと時間の経った玉子のほうが剥きやすいからだ。朝、冷蔵庫を覗くと、今日もいくつか玉子が残っていた。しかし、私の朝は忙しい。水を張った鍋に玉子を入れて火にかけたら、バタバタと他へ行ってしまう。ある日は洗濯物を干し、ある日はタオルを交換してと、することがたく...

  • なつかし話。

    カサ、タオル、パジャマに食器、腐らない日用雑貨に関して、私に選択の余地はない。老母が長年、ノホーズに買い集めた在庫を、四の五の言わず順々に使う。それが彼女の娘に生まれついた運命なのである。先日、友だちにキューリをもらったから分けてやる、というのでいつも野菜だけくれるんなら ありがたいのに内心は押し隠して、出て行った。待合せのバス停で、見慣れた小柄な姿に近づく。あら~ 懐かしい…会うのはちょっと久し...

  • こどくの話。

    忙しい日々…ひとりになったとき…ふとした瞬間に コドクを感じることはありませんか…点けっぱなしのテレビから、なにやら聞こえてきたので朝から湿っぽいなァ呟いて、スイッチを切る。ポットに麦茶を移していたら、洗濯機がとまったので、ベランダに干しに出る。あっつ~い…日差しに顔をしかめつつ、洗濯物を干しながらそうだ!アレを試してみよう!いいことを思いついた。新しい日傘が、昨日届いたのである。ずっと母のお下がりだ...

  • つみきの話。

    朝、今年初めてのセミの声を聴いた。例年より遅い気がするのは、梅雨開けが早かったせいだろう。夏といえばセミが鳴くものと思っているが、そういえば鳴かない夏もあった、と、ふと思い出す。海外赴任が決まったとき、まだ幼稚園にも上がっていなかったムスメに日本語を忘れないようにね教育ババの義母がくれた餞別は、昔ながらのあいうえおの積木だった。祖母の思いをよそに、不熱心な母親が教えないものだから、ひらがなはちっと...

  • おからの話。

    月曜は生協で、次の週の注文をする日。昔は紙のカタログを見て、注文用紙に鉛筆でチェックしていたけれど、今はネット注文である。そうそう、おから…粉末状に乾燥したおからが便利なのだが、毎週あるとは限らないので、時々チェックする。商品検索をポチリ。分厚いカタログをめくって、求める商品を探さずにすむのは、とっても楽だ。1秒と待たず、検索の結果がずらずらとあらわれた。味付うの花 220円おからそのものの商品だけで...

  • ほわほわ話。

    私はおおむね悲観的な人間だ。あらゆる局面で最悪を想定するのが常で、よく言うプラス思考とは無縁なのだが、どうしたことか洗濯に関してだけ、ものすごく楽天的である。天気予報が部屋干しを推奨していても、ヘーキで洗濯を敢行し、軒下に干してしまう。降ろうが照ろうがどうせいつか乾くのだ。しかし、当然ながら、いつもそうは行かない。一天俄にかき曇り、熱帯のスコールもかくやという激しい雨が降り始めたので、さしもの私も...

  • あそこの話。

    かねがね、あそこは危ないと思っていた。いま日本中でテレビに映っている場所の話だ。駅名の由来である古寺は、南側にあるのだが、人通りがあるのはショッピングモールや銀行の支店など、日々使う施設が集中している北口。現に事件の前日、おばーちゃんは通院のため、あの場所を歩いていたらしい。選挙演説が行われることも多く、かつて私が、知事候補にぶつかって吹っ飛ばした(→ちじせん話。)のも、茶色いビルのスタバの前であ...

  • たろうの話。

    某日某所。オカモトさん(仮名)とはじめて会って、まず気づいたのは、ちかごろ珍しいあら、ウレタンマスク…いっとき若い人がよくかけていたが、飛沫の遮断性能に劣るとかで、めっきり見なくなった。いくらか通気性がいいらしいから、この暑さで、たまらず出してきたのだろうか。まあ、どんなマスクでもちゃんとつけてくれているなら、私は気にならない。しばらく話しているうちにこの人、何かに似てる…ちがう雑念がよぎった。オカ...

  • たなばた話。

    ショッピングモールに笹飾りが立っていた。思い思いに書いた短冊が下がっているのを見て、何年か前の、1枚の短冊を思い出す。立派な願望じゃない。素敵な夢でもない。それは小さな小さなお願いだった。DSがみつかりますようにこすれて汚れた、ちっちゃくてへたくそな鉛筆の字に   :   :そうかそうか、DSがなくなったのか。そんで、おかーちゃんに叱られたな。なんでなくすの!そんなに簡単になくすんなら 新しいのな...

  • びろびろ話。

    雨上がりの緑濃い歩道を歩く。通りかかったのは、ミッション系女子大学のキャンパスだ。手入のいい生垣から、歴史あるレンガ造りのチャペルのとんがり屋根が見えて、お嬢様学校らしいこじんまりと清潔な雰囲気が好ましい。年を経た植栽が作る、森のように深く涼しい木陰を、レースの日傘をさした学生が通る。上品だなァ…こんな大学に通えば、私にだって違う人生があったのかもしれないが、いまさらタメイキをついたって、しょうが...

  • つかれた話。

    私はちょっと疲れているのかもしれない。スーパーで商品を見てええっ!なぜに小鳥をチップスに?!ちがった…さいきん、こういう間違いが多いのだ。だいたい、私は誤字や誤植に気づくのが得意である(→こまかい話。)。本を読んでも、テレビやパソコンを見てもこんなのやこんなのを見つけては、あーあ、と思っている。ところがこのごろは、人の間違いを見つけるより、自分が間違うことが増えてきた。ええっ?いきなりイクラ、なんて...

  • なおせる話。

    週末、ムスメが帰ってきた。友だちの結婚披露宴に出るためだ。去年予定されていたのが、新型ウィルスの騒動で延期になり、新調したドレスが、まる1年うちのクローゼットで眠っていた。用意した服を着て、ふだんより念入りに化粧して、出かけていくかと思いきやあのハデなネックレス貸して~肩にかけるのない?ハデなストールみたいな…つけてみたら痛かったから イヤリングも貸して! なんかハデなの、あるでしょ今日の今日で、...

  • ぶぶんの話。

    家に着いてホッとするのは、玄関で腕時計を外すとき。さいきんはスマホで時間がわかるから、使わない人も多いようだが、あまりアクセサリーをしないかわり、腕時計は年中はめている。はー 暑かったなァ…聞く人もないヒトリゴトを言いながらバンドを外すと、ピリッと痛みが走った。アレ?なんだコレ…手首に、朝には無かった傷がある。ケガをした覚えはないし、ちょうどバンドで隠れる位置だから、そもそも何が当たったって、ここに...

  • ほかほか話。

    暑い道を歩き、冷房の電車に乗り、混んだ駅でまた、冷えた電車に乗り換えて、涼しさ点線状の帰り道。無事に家まで帰りつく自信がなくて、とりあえず駅前のスーパーに入る。いずれ買うものや、買う予定の無いものを見るだけで、そこそこ身体が冷えたので、用を済ませて帰ることにした。用というのは買物ではなく、こちら↓。次 いつ行けるかわからないんだからそんな幼少時のシツケが抜けない私は、家を出る時のみならず、いかなる...

  • しおりの話。

    駅ビルの大型書店。だいぶ前に単行本で読んだ小説が、文庫になっているのを見つけて買った。レジで支払いをしていると…お入れしときますね~暑さでボーッとしていて、聞き取れなかったが、どうせ広告だろう。聞き返しもせず、踵を返す。乗り込んだ電車で、グッタリと吊革にぶら下がっていると、目の前の席が空いた。バッグを膝に、買ったばかりの本を開く。真ん中あたりで自然に開くのは、シオリが入っているからだ。アラ?きれい…...

  • さいどの話。

    リュックサックを新調したいと思っている。色やデザインが様々で迷うが、ゆいいつの条件はサイドファスナーがあること。以前、ムスメとバスに乗ったとき。リュックを背負ったムスメが、ヒョイと脇に手をやったと思うと、財布を取り出したのでなにそれ?今どうやった?驚いて聞いたらここにファスナーがあんの!ホラ…リュックサックの横の面を指さしたのでホホォ~ 背中から下ろさず中身が出せるとは 便利なもんじゃのおババアを...

  • どこでも話。

    おばーちゃんの病院に随行した。検査結果を聞くだけなので、比較的早く済み、ご飯を食べて帰ろうということになった。炎天下を歩くのもつらいので、とりあえずデパートのレストラン街へ。写真入りの案内板の前に立ち何食べたい?どこにする?ご意向をうかがうとどこでもいいよ 私は出たよ、どこでもいい。おばーちゃんは、娘の私と違って、控えめな人のつもりなので、だいたいそう言う。じゃあ ちょっと歩いて決めよっか冷房も効...

  • おさしみ話。

    仕事帰り、混み合う夕方のスーパー。おおかたの食料品は生協でとっているから、久しぶりで、せわしない買物客の往来がめずらしい。牛乳だけのはずなのに、観光気分でついブラブラする。あ、もうスイカが出てる!見たことないパッケージの新製品!眺めるだけで、なんだかウキウキしてきたから、安上がりな性分だ。そうだ 夕飯何にしよう…数日前から、何かが食べたいけど、何だかわからない。けっきょく冷蔵庫のありあわせを食べて...

  • しょっくな話。

    インターネットがつながらなく(→ことわる話。)なって、いちばん驚いたのは他でもない、自分の反応である。まさか、この私が、あれほど慌てふためくとは。無事旧に復してみれば、あれしきでショックを受けた自分がショックだ。私はわりあい気分が安定していて、物事がうまくいかなくても落ち込むことが少ない。もちろん憂鬱なときも、イヤだなあと思うこともあるが、そんなこともあるよねと切り替えられるタイプだ、と思っていた...

  • ふっかつ話。

    ふっかーつ!いきなりネットがつながらなくなり(→ことわる話。)、慌てた慌てた。どうしよう、どうしようという困惑と、電源の抜き差しで何とかならぬか、という悪あがきの時間が過ぎ、やむなくスマホを手に取る。時計を見れば、電話窓口の受付時間が終わり近い。冷たい自動音声に、様々な番号を要求されて携帯の番号なんか覚えてない!え?ご契約IDって何?焦るほどに手が震え、押し間違うたびにイチからやり直し。やっと呼び...

  • ことわる話。

    昨日の記事を書いた、数時間後。最初はWi-Fiの具合がおかしい、と思ったのである。ところが有線で試みても、ネットがつながらない。デスクの下、ルーターなどを詰め込んである収納の扉を開けたら、ムワッと熱気が吹き出してきた。ぬぬぬ…。アツアツになった機器を些細に点検したところ、シロート判断ではあるが、どうやらついていなければならないランプの一つが、点灯していないようだ。エアコン無しの生活に、私より先にキカイが...

  • ぶんめい話。

    家の中でじっとしていても汗がにじむ。…あっつい!誰もいないのに、誰かに文句を言う口調になった。そういえば、今年はまだ冷房を稼働していないではないか。ボヤボヤしているうちに熱中症になってもつまらない。ジタバタせず、さっさと文明の利器の力を借りよう。エアコンをオン…かと思えばさにあらず、しばし押入をゴソゴソして、取りいだしたるは頼もしき4台の扇風機軍団である。電源を入れて、スイッチを強にセットしたら…ぶ...

  • リストノ本。

    今日は燃えるゴミの日。朝もまだ早い時間、ほんの10袋ほどの小さな山に、寄りかからせるように自分のゴミ袋を置く。ん?中のひとつ、丸めた紙ゴミが透けて見える袋に目がとまった。のぞき見はよくないと思いつつ…川菜穂…修平字があると読んでしまう。寺田玄……井峯子人名みたいだ。仕事上の付合や慶弔関係で、お名前のリストを作ることはままあるが、このリストはそんな事務的なものではない気がする。印刷ではなく、ボールペンの...

  • へやぎの話。

    朝早い仕事を辞めて、収入は少々減ったものの、お気楽に暮らしている。ところが、あらたな問題に直面した。部屋着問題である。起きてすぐ出るならサッサと外出着を着るし、在宅ならラクな服に着替える。迷うのは、ゆっくり出かける日なのだ。せめて午前中いっぱい居られるなら、いったん部屋着になるのも苦にならないが、たとえば10時ごろ出なければならないときはどうするか。ネマキのままでいるには長すぎる時間で、物干しにベ...

  • ひのとり話。

    ここのところ、旅行をしていない。自然の景観や美味を楽しむ趣味も、人が集まるイベントへの興味もないから秘境の絶景とうまいもの巡り海鮮バイキングとオーシャンビューの宿イルミネーション彩る新感覚アトラクション旅行会社の惹句にも心躍らない、いたって殺風景な人間だ。今日は朝から仕事でちょっと遠出した帰りそうだ、おひる買って行こ思いついて立ち寄った駅の売店で、こんなものを見つけて1秒も迷わず、買ってしまった。...

  • さいずの話。

    買いかえようか、迷っているものがある。カッターナイフで切るときに使う、カッターマットだ。今のはA4のノートサイズで、600円くらいだったと思う。機能に不満はないのだが、たまに大判の紙をカットするとき、いちいち紙の位置をずらさなければならず、ちょっと面倒なのだ。通販サイトでA3サイズの商品を調べたら、値段は1000円ちょっとだった。ご存じの方も多いと思うが、紙などのサイズは数字が減るごとに倍になる。...

  • はるかす話。

    よかったらそろそろランチでもしない?ミドリちゃんからLINEが来て、久しぶりに会うことになった。住まいが離れているため、待合せの場所を決めねばならないのだがわっかんないよ~ 最近出かけてないしアタシも~ 何年行ってないかな2人ともここのところサッパリ出かけていないので、間違いなく会えそうな場所が見つからない。田舎のオバサンたちがボヤボヤしているうちに、都会はすっかり様変わりしているのだ。あ、アタシこな...

  • そうかい話。

    すこしだが父から相続した株式があるので、毎年今時分には、株主総会の招集通知が届く。新型ウィルスの騒動以前は、暇を見て出席したこともあるけれど、ちかごろは時節柄、会場の座席数を減らしておりますお土産のご用意はございません書かれているのも、いかにもせちがらい。議決権行使のハガキに記入してから、事業報告の冊子をパラパラめくっていたら、知った顔に出くわした。新卒で入社した会社の、同期のケイコだ。大卒の女子...

  • ささゆり話。

    そろそろ、私の好きなお祭りの時期だ。三枝祭(さいくさのまつり)、別名ゆりまつり。(→率川神社 三枝祭)遡ること1400年、飛鳥時代からの由緒あるお祭りで、疫病を鎮めることを祈る。同じように疫病退散を祈る鎮花祭(→しずめる話。)が春先の花散るころなのに対し、別名の通り野山にユリの花咲く今ごろに行われる。薄紅のササユリの枝を手に、巫女さんが神楽舞を奉納する。神前の酒樽も、ユリの花束で飾られている。七媛女...

  • きそむの話。

    お昼どきの商店街。梅雨時の湿っぽい風に、暖簾がゆれる。きそむ…か…間違いと知りつつ、なんとなくそう読んでしまうのは、きそばというと別のソバを思い浮かべるせいかもしれない。高校時代、おひるはお弁当だった。学生食堂はあったが、利用する人は少ない。学食で食べているのは、早弁してお腹を空かした、運動部の男子学生くらいのものだった。メニューも乏しく、うどんにラーメン、定食はあったか、どうだか。自分が利用しなか...

  • えんそく話。

    昨日は当地も梅雨入り、全国的に雨である。そんな中、姪っ子は高校の遠足らしい。昨日は晴れてたのにさ~イモートが家族LINEでこぼすと梅雨時に遠足なんてね 延期すればいいのにおばーちゃんも同調するが、私はなんとも返事ができなかった。私は雨の日にウロウロするのも、わりに好きなのだ。カサをさすのも好きだし、ホコリっぽい景色がしっとり濡れて、色を濃くする様子も悪くない。むろん少数派の自覚はある。世の中の人の大半...

  • ぴーまん話。

    テレビのお料理コーナー、テーマはピーマン。(→関西テレビ放送「よ~いドン!」)ピーマンが苦手なお子さんもおいしく…よく聞くフレーズだ。子どもの多くはピーマンが苦手らしいが、私は長らくそれに気づかなかった。なぜなら、うちの子は食べたからだ。私は子どもの好き嫌いを覚えなかった。ただ漫然と食事を作るだけで、喜んでいるか、イヤイヤなのか、2人がどんな顔で食べていたか、ちっとも記憶がない。幼い子のことさえ考え...

  • たためる話。

    折り畳み傘を持たなかった(→ささない話。)私が、持ち歩くようになったのは、小型軽量化のおかげもある。以前のは畳んだ状態で37センチ・300グラムだったのに、今のは22センチ・150グラム。重さも長さも、半分になったのだ。たいした技術の進歩である。ただ、最近の傘で困ることが一つ。バスの中や商店街のアーケードなど、しばらく傘の要らないとき、昔の折り畳み傘ならこのように↑ほっそりとまとまったが、今のはこの...

  • べーきん話。

    (昨日より続く)御供の落雁を食べあぐねて、浮かんだのは米粉と砂糖ならケーキになるんじゃないか?きわめて安易なアイデアであった。まずは、円盤状の落雁を粉にしよう、と端を欠いてみたところかたい!根性ナシの私はすぐに断念した。硬ければ、ふやかせばいい。ボウルの底に落雁を置きどぼどぼどぼ…牛乳を注いだまでが前回。さしもの落雁も、しょせん砂糖である。水分の前にはなすすべもなく崩れた。さて、これをどうするか。...

  • らくがん話。

    ご無沙汰していたお寺に、久しぶりにお参り。遠縁のタカコおばちゃん(→やさしい話。)が、お世話になっているお寺だ。永代供養なので墓碑はなく、ご本堂でお経をあげていただくだけ。焼香を済ませ、御供のお下がりをいただいて帰った。御供はお決まりのお干菓子、落雁である。仏前にお供えした御利益のお下がりですのでお召し上がりください箱には書いてあるけれど、ただでさえ口中の水分を持っていかれるうえ、直径8センチはゆ...

  • せーるの話。

    考えてみれば、特売でうまく買えないのは入浴剤だけ(→きしかん話。)ではないようだ。ショッピングサイトのタイムセール、私はあれでトクした試しがない。さあトクするぞ、と意気込んでサイトを開き、セール商品のリストのどれを見てもこれは…要る?いまいちピンと来ぬまま、とりあえずカートに入れるもののいや…要らない…かも?迷っているうちにハッ、あと2分…終了時間が迫り、焦ってポチリとしたモノに限って、結局使わずに、...

  • きしかん話。

    昨日さくらが終わった。もちろんお花ではない。入浴剤である。日本に生まれて、季節感を共有する人ならわかるだろう。これは春の商品だ。花どきに先駆けて発売され、早々に販売終了となった残りが、バカ安になっていたのを見て、つい買ってしまった。桜色のお湯は、4月中はまだよかった。新緑の5月になると、うーん、と思うことが増え、6月に入ると、桜餅食べたいな…要らんことを思う始末である。入浴剤の効能には変わりないの...

  • めーるの話。

    今日は久しぶりにセンセイにお会いする。ご指導を受けるようになって、もう20年以上。はじめてお会いしたころのセンセイは、今の私よりもお若かったのだ、と思うと、感慨しきりだ。昔に変わらずハツラツと後進の指導に当たられるお姿に、こちらも思わず背筋が伸びる。しかし、さすがにお年を召されたと感じることもある。お稽古の途中、腰を押さえてため息をつかれたり、座ったままのご指導も増えた。いくらお元気とはいえ、後期...

  • よびだす話。

    ♪~テレビでも見ようとリモコンを持った時、耳慣れない呼出し音に、ビックリして飛び上がった。なんのこたあない、自分のスマホだ。私は携帯を持つのが遅かったので、用のある人はだいたい、今でもパソコンのメールか、家の電話にかけてくる。スマホにかけてくる人はめったに無いから、いっこうに慣れない。ビクビクしながら電話をとるとモシモシ…オレ…ムスコからだった。ナニ?何の用?驚いたせいでつい、つっけんどんになる。ケ...

  • じょうだん話。

    昨日の記事(→げいりー話。)でうすうすお分かりだろうが、うちではのべつ冗談を言う。ジョークと呼ぶほど立派なものではなく、「冗な談」の文字通りの無駄話だ。よそで披露するほどではない思いつきを、聞いてくれるのは家族ならではである。実家もそうだったし、世間一般そういうもんだと思っていた。だから、お友だちの家に遊びに行っていたムスメが、コーフンした様子で帰ってきてねーねーママ!まなちゃんちのママは おうち...

  • げいりー話。

    イテテ…にわかに下腹部に差し込みを感じて、ご不浄に走った。衣更えは済ませたものの、布団は春物のままなので、夜中に暑くなって布団をはね、お腹が冷えたのかもしれない。便座にオシリを委ね、自然の呼び声のなすがままの数分。ヨロヨロと扉を出て、ある人の名を呟く。ウウウ… ゲイリー トミタ…謎の男、ゲイリー富田。恰幅のよい中年男性であること以外、そのプロフィルは不明。胃腸が丈夫な私のもとに、現れることは稀である...

  • ふんまつ話。

    朝はだいたいヨーグルトを食べる。あんまり好きじゃないが、まあ健康のためだ。いつのころからか、そのヨーグルトの中に黄な粉を入れて食べるようになった。黄な粉も好きじゃないが、健康のためである。さらに好きじゃないついでに、摂った方がいいというアマニ油も、ここに絞り込んでいっぺんに食べてしまうことにした。私は好きじゃないものでも平気なので、たんたんと食べている。いつぞや帰省したムスコは、得体のしれないミク...

  • ばんそこ話。

    朝起きたら、ホッペにポツンと赤いもの。汗をかく季節、ちょうどマスクの上の端が当たるあたりだから、マスクかぶれかな。軟膏をつけて、さあ出かけようという時このままマスクをかけたら また擦れるし お薬がとれちゃうな鏡を見ながら考えてそうだ、バンソコバンソコ…字ではちゃんと「絆創膏」と書くけれど、発音するときはバンソコだ。いいトシして顔面にバンソコはどうかと思うが、ここなら完全にマスクに隠れるだろう。もう...

  • たいじゅう話。

    このごろ体重計に乗る機会が増えた。夏休み、海でお気に入りのビキニを着たいから…ではない。半袖の二の腕が気になるから…でもない。うちの体重計は、体脂肪や筋肉量も測れるタイプ。どういう理屈でアブラの量までわかるのか、見当もつかないが、たぶん電流かなんかだろう。そのために、ハダシで乗る必要がある。体重を計ろうとするたび、クツシタを脱がねばならないのだ。横着な私は、それがめんどくさくて、冬、体重計に乗るのは...

  • なつふく話。

    青葉の道を、ふいに薫風が吹き抜ける。彼女は通学の高校生の、群れの中にいた。切りそろえた短い髪が揺れる細いうなじが、日の光に透けそうに白い。同じセーラー服なのに、その子だけが目にとまったのは、パンツスタイルだからだ。女子の制服といえば、あの厄介なひだスカート。ちかごろは、ズボンも選べる学校が増えているようだが、まだまだ少数派である。じっとりホコリくさいプリーツに見切りをつけ、のびのび過ごせるパンツス...

  • たいいん話。

    …10日ぶりに 元気な妻が帰ってきた…画面に目をやれば、人気俳優扮する夫が、病院の正面玄関で、妻を迎える場面。夫の優しさに支えられる妻の安心感を、保険の安心に重ねて見せているつもりらしい。しかしこのCM、私に限らず、入院の経験がある人ならなんかヘンだな~感じるのではないだろうか。そもそも退院というのは、そう簡単に、スッとできるものではない。まず身づくろい、それから荷造り。ネマキにスッピンで過ごした日...

  • ちらしの話。

    土曜日の配達が無くなってから、週末は郵便受を見なくなった。月曜に開けると、土日に投げ込まれたらしい広告チラシが、郵便物が見えないほど、どっさり入っていて、ほとほと閉口する。マンションの総会で、全戸チラシお断りとしよう、という議題は定期的に出るが、チラシが楽しみという人もいるらしく、採択されたことはない。受け取った瞬間にゴミになるチラシなんて、なんたる紙のムダか。チラシの会社からは、いかなる商品も買...

  • アキコノ本。

    今日は與謝野晶子の没後80年である。ここの記事は、前もって心づもりがあるのと、朝思いついたことを書くのが、だいたい半々。○○の日をきっかけに書くときは、その日がそれと知った時点で、書いてしまうこともある。もちろん、あらゆる○○の日に対応できるわけではない。あ、今日はジェットコースターの日だ…分かっていても、エピソードが無ければ、書くことも無い(→○○のひ話。)のである。與謝野晶子の没年は、2年前に知った。...

  • ならった話。

    ちょっと話があってイモートに電話する。母も交えて毎朝LINEは交換しているが、ややこしい話はやっぱり直にしたい。相談はまとまって、ついでに近況報告など。…ちゃんのお母さんもさ ひとり暮らしなんだけどさ…ああ、中学の?そーそー それがヤケドで大変らしいのよえ~!なんで?コロッケ揚げてて ナベの手が引っかかったんだって 油が足に…キャー!コワ~い!うちのおかーさん大丈夫かしらおかーさんはこのごろ揚げ物しない...

  • ウチアケ本。

    初めて妊娠したときは、出産や育児の本を読み漁った。書店の育児書コーナーに行くと、マンガのようなそうでないような本がたくさんある。コミックエッセイというジャンルが、出始めた時代だった。何冊か読んだが、面白いようで面白くない。絵がうまければマンガを描くし、文章がうまければ小説やエッセイを書くだろう。コミックエッセイはその両方だけれども、けっきょくどっちもあんまりうまくない。絵なら絵、文は文の、単体で勝...

  • だんすの話。

    気持よく晴れた朝、はりきって洗濯。カゴの洗濯物を次々ハンガーにかける。背中に当たる日光の熱さも、こんな日は頼もしい。そろそろ竿がいっぱいになるころ…むーん…耳元にかすかな羽音を聞いた。…なんか虫が…とっさに払いのけかけた手を止めたのは…ハチ?虫はそんなに怖くないが、刺されるのはやっぱり嫌だ。身をかわしつつ、滞空する姿を見れば、どうもミツバチらしい。マンションの外壁工事を機会に、園芸用品を一掃して、お花...

  • ぽんちえ話。

    役場が間違って振込んだ大金を、若造が返さないとゴネる、というトンマな事件は、どうやら大半が返金されて落着しそうだ。食えない面の弁護士が、ホワイトボードを前に…ポンチ絵で説明します…言い出したものだからアイツらまだ言ってる…昔、会社勤めのころ、聞いた言葉である。ポンチ絵とは本来、幕末日本で創刊された雑誌「Japan Punch」に掲載されたイラストレーションに由来し、漫画の源流ともいわれる諷刺画だ。釣り糸を垂らす...

  • ともかず話。

    米大統領と時を同じくして、ハリウッドスターが来日した。最近の作品は見ていないが、若い頃、「トップガン」「ハスラー2」あたりは見た気がする。もう40年近く前、男の子と2人、繁華街を歩いていた。ゴハンを食べて、ブラブラしていたら、映画館の前を通りかかって見て行こうか?見上げたのは、話題のハリウッド映画の看板。それは、手描きの絵看板だった。映画の看板は、今でこそ全国津々浦々、どこのシネコンでも同じ印刷物...

  • LDCの話。

    11時からの○○録画してください8チャンネルで●●の番組やるから撮っといてムスメは時々、こんなLINEをよこす。アパートにテレビが無いからである。スマホやパソコンでも見られるはずだが、テレビで見たい理由が何かあるのだろう。週末に帰ったムスメが、テレビの前にひっくり返ると、録画を見始めた。お笑い番組である。そういえばさー…画面の芸人を見て、思い出したことがあった。ロコディって言うじゃない 略して…いつぞや...

  • ヤジュウノ本。

    手に取ったのは10年ほど前、学生街の古書店。見覚えのある題名は、たしか80年代のカドカワ映画じゃなかったか。しかし著者が違う。映画の原作はバイオレンスアクションで有名な日本人作家だが、こちらは海外作品である。どっちにせよ読んだことがないので、買ってみることにした。980円です…店頭の木箱にあったから、てっきり百円の均一コーナーと思ったら、違ったようだ。仏頂面のオヤジには言い出せなくて、そのまま代金...

  • にれんの話。

    日中の気温も上がり、そろそろ冷たいお茶が欲しい季節である。うちではハトムギ茶を常用しており(→つるつる話。)、作業の流れはおおむね次の通り。ヤカンにお茶パックと1リットルの水を入れ、火にかけて煮出す↓煮立ったら冷まして、冷茶ポットに移す↓冷やして出来上がりしかしこの前に、どうしてもしなければならないことがある。パックをちぎる作業だ。ハトムギ茶のパックは、どういうわけかこのように2連になっており、いち...

  • かくれる話。

    マスク着用基準が見直されたらしい。屋外で人と十分に距離を確保できる場合には、マスクを着ける必要はないという。うちを出て、すれ違う人にはかるく会釈、黙って帰ってくるならば、マスク無しでかまわない、ということだろう。この2年間ですっかり慣れたので、今すぐ取りたい!とも思わないのだけれど、選択肢が増えるのはけっこうなことだ。まずは家の周辺で試してみよう、と思っていると…ガー…遠くで機械音がした。アッ、今日...

  • ぼうけん話。

    生協のカタログが来たので、ぱらぱら眺める。食にこだわりの無い私は、いつも決まったものしか買わないのでアラ、おいしそ~写真を見て思っても、思うだけである。お肉のページで鶏むね肉の値段を確認していたらアラ?商品写真に目がとまった。うーむ、マズそ~…タレ漬けの牛肉らしいが、色合いも、形状も、盛りつけ方も、まったく食欲をそそられない。肉というより、石ころみたいである。ご丁寧に添えられた調理例の写真もまたう...

  • まぜまぜ話。

    今日のテレビは旅行番組。地元で評判らしい店の中、俳優が座って待っているとオマタセッシタ~ハチマキの男が、カウンター越しに渡したドンブリは、流行りの混ぜ麺というものらしい。店長らしき男が、料理を出したあとも引っ込む気配がなく、何か言いたげだと思ったら最低30回マゼてください!あ、出た、サシズ屋。タオルのハチマキと、黒地に白く漢字を書いたTシャツを見たとき、予感はあったのだ。客にとやかく食べ方を指図す...

  • かんじゃの話。

    かかりつけのヒカワ先生に叱られながら、日々血圧を測る私(→けつあつ話。)。どうやら私の血圧は、治療するかしないか、ビミョーな数値らしい。上と下、それぞれの基準値を2本の線とすると、その間を跨いだり、踏み越したり、かと思えば、ちんまり収まったり。昔の子どものゴム飛びのように、ピョンピョンと数値が落ち着かないものだからほんとに同じ時間に測ってる?先生はジリジリなさっている。私のほうも、塩分を控えたり、...

  • ぽいかつ話。

    世間ではポイ活なるものが流行りのようだが、私はポイントに関心が無い。転勤族時代、行った先々で作るポイントカードの枚数にうんざりした(→ ぽいんと話。)せいもある。いくらお得といったって、買物以上のポイントが付くわけもなし、そんなことに右往左往しては、要らぬ買物をするのがオチである。くわえて、尊敬する先輩から、「ポイントカードはお金の流れ出る穴」なる格言を聞いて、いよいよ意を強くした。店頭で勧められ...

  • はなのな話。

    側溝のそばに、懐かしい花が咲いていた。子供のころ住んだ田舎の家の庭にも咲いていた、草丈10センチほどの小さな花。花もかわいいし、コロンと丸い種も愛嬌がある。この花の名はニワゼキショウというのだ、と今は知っている。今は、というには理由があって、私はながらくこの花をシャガだと思っていたのだ。シャガは射干、著莪などとも書き、学名はIris japonica。アヤメ科アヤメ属の多年草。ニワゼキショウとは似ても似つかな...

  • くるくる話。

    土曜の朝はチコちゃん。鉄棒につかまる子どもの映像と小学校で逆上がりをするのは… 努力が報われる経験をしてほしいから~!マジメのカタマリみたいな、専門家の先生が映って…できないことが練習でできるようになる、という成功体験が…もっともらしい解説を述べる。私ももちろん、逆上がりはやらされた。ちょっと違ったのは、最初からできたことだ。かけっこは遅く、球技はおっかなかったが、身体を動かすカンは悪くなかったのだ...

  • かくせぬ話。

    何にもないので、今日もテレビの話。このところ、芸能人の訃報が続く。共演者や友人のコメントを挙げて…驚きを隠せない様子でしたなどと言うのが決まり文句になっているが、私はかねがね疑問に思っている。驚きって、隠すものなのか。えっ、死んじゃったの?街頭インタビューなら十中八九そう反応するに違いない、思いがけない人の死に、驚くのは失礼なことなのだろうか。元気いっぱいの人、まだまだ若い人、今後の活動が楽しみだ...

  • きまずい話。

    朝のワイドショー、画面ではカップ麺の紹介。…お湯を注いで 待つこと3分!インスタントに興味はないが、ウフンと笑ってしまうのは、あの顔を思い浮かべるから。マツコと3分!テレビでよく使われるこの表現、いつのころからか頭の中で、勝手に変換されるようになった。特にファンというわけではないが、会ってみたい気持がどこかにあるのかもしれない。どんな3分になるだろうか?殺風景な会議室のような場所で、華やかなドレス...

  • みーるの話。

    遅々として進まない、おばーちゃんの書類整理(→そくすて話。)。横で見ていたら、小腹が空いてきたのでおかーさん なんかオヤツある?冷蔵庫にプリンあるよわが母に、無い、という返事はない。勝手知ったる実家の台所、冷蔵庫の扉を開ければ、そこもまたおなじみの混沌が広がっている。老人の冷蔵庫の特徴として1,とにかくギュウギュウ詰め2,ほぼ賞味期限切れ3,減り具合の違う同種の食品が複数ある(例・チューブからし3...

  • そくすて話。

    マイド~!返事を聞かずに勝手口から入ると、おばーちゃんは書類を片付けているところだった。山になった紙類を確かめては引き裂き、屑籠に入れているが、1枚1枚確認しているものだから、なかなかはかどらない。んなもん全部捨てっちまえ!内心では思うけれど、待て待て、これを口に出すと、またケンカになる。どんなやり方でも、あの母(→おしいれ話。)が、やる気になっただけありがたい。自分で淹れたお茶を手に、遅々として...

  • いつまで話。

    5月9日は、「May 9」でメイクの日だそうである。小さいころは、鏡台に向かう母を見て、私はいつからだろう、と楽しみだった。子どもはお化粧しないほうが美しい。七五三の晴着や祭りの扮装で、紅白粉に粧ったお人形のような姿には、一種哀愁が漂う。窮屈な衣装を脱ぎ、白粉を拭ってもらった子が、本来の表情を取り戻してのびのびと動き出すと、見ていてホッとする。背伸びした学生のメイクもいいものではない。近頃は高校生か...

  • そうじの話。

    今日は自治会の環境整備。要するに掃除だ。敷地内のお掃除は管理人さんがやってくれるが、外周はそうではない。うちの周囲の緑地は市有地で、植栽の管理は市の管轄になる。市の樹木の落ち葉は市のものであり、管理会社も手を出しにくい、いわばグレーゾーンである。市にせっつくより、住民でやっちゃいましょう、ということで、春秋に全戸参加の掃除をするようになったらしい。定刻に管理棟の前に集合し、火ばさみや泥上げを持って...

  • おはなの話。

    週末に古着の回収があるので、衣更えで出してあった、着ない服を袋に詰める。襟元がよれたの、シミがついてとれないの、好きだったけどキライになったの。値段が高くても新しくても、わりに平気で処分できる。着ない服やまだ着てない服に埋もれている母を見ているから、反面教師だろう。大判のゴミ袋にどんどん放り込んでいたらアレ?ああ、これ…出てきたのは、ほぼ新品のワンピース。たしかシーズンの初めに1度だけ着てこれは ...

  • すばやい話。

    友だちのお嬢さんの結婚を、うっかり見逃していた(→きがつく話。)。どうしたものか迷ったが、やっぱり正直に打ち明けて、ちゃんとお祝いしよう。ドキドキしながら電話すると、なんも反応が無いから おっかしいな~とは思ってたのよ ハハハ…おおらかなカガさんは、笑って許してくれた。嬉しくなって、せっかくなのでお祝を贈りたい旨を伝える。マリちゃん 何か欲しいものないかしら 本人に確かめて、折り返し連絡をもらう約束...

  • きがつく話。

    どこにもいかない連休は続く。仕事机の整理でもしようかそんなことを思いつくのは、ヒマな証拠だ。抽斗を開ければ、紙がぎっちり。その都度捨てているつもりでも、いつの間にか溜まるものだ。期限切れの書類を抜いて、風通しがよくなった抽斗を閉めたらハラリ…年賀ハガキが床に落ちた。今年の年賀状は、ぜんぶファイルに入れたはずが、どうしたはずみか1枚だけ抜け落ちたらしい。差出人はママ友のカガさん。ムスメの友だちのお母...

  • よくばる話。

    連休後半のローカルニュースは、お出かけ先の紹介。県内にまた、新しい施設ができたらしい。保守的で現状維持を好む県民性のためか、わが県はこういう新規事業が非常にヘタクソである。イベントは動員不足に終わり、箱モノは、建った当初こそ物珍しさで賑わっても、遠からず、ほぼ廃墟と化す運命なのだ。千年二千年前の古墳や神社仏閣が、観光資源として人を集め続けているのと、好対照といえる。大仏商法と揶揄されるゆえんである...

  • けんぽう話。

    さて、憲法記念日である。憲法には特別な思い出があるワタクシ…といっても、そう立派な話ではない。それははるか昔、大学生のころ。入試をパスして、初めての彼氏もできて、私は浮かれていた。学力は人生最高かもしれないが、人格的には最高にバカな時代である。一緒に食事して、一緒に講義を受けて毎日こんなに楽しくて いいのかしらいや、良くはない。階段教室の底の底、豆粒みたいに小さくしか見えない教授からも、われわれの...

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