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『生きる』(1980.11.21.並木座.併映『酔いどれ天使』)とにかく素晴らしい。この映画には主張がある。哲学がある。そして「生きるとは?」という永遠の疑問に対する黒澤明の答えとも取れる。ただ実直に役所勤めをしてきた定年間際の市民課の課長・渡辺勘治(志村喬)。彼は、自分ががんで余命いくばくもないことを知り、自分の歩んできた道が、いかに空虚なものであったかに気付く。そして、そんな彼にとっては、息子(金子信雄)もその嫁も、職場の同僚たちも、もはや遠い存在となっていた。ヤケになった勘治は、知り合った小説家(伊藤雄之助)に誘われるままに、飲めない酒を飲み、パチンコをし、ダンスをし、新しい帽子を買い、ストリップに興奮し、ピアノの伴奏に合わせて涙ながらに「ゴンドラの唄」を歌い…と、これまで全くしたことがないことをし...『生きる』
月形龍之介月間として運行しております繋がり映画ブログ、前『京洛の舞』から松竹繋がりで今度は大船作品です。 『深夜の市長』 概要 強盗の汚名を着て刑死した兄の濡れ衣を晴らす安部徹! それを助ける“深夜の市長”月形龍之介! そしてワルの親玉は三津田健と、配役だけでも満腹な国産フィルム・ノワール。 ストーリー 戦時下1942年の日本。白昼の銀行強盗犯として社会主義者・黒市震太郎が捕まり死...
この3月は18日にお誕生日を迎えました月形龍之介の生誕120周年特集月間として進行しております。 前回は『風流使者 天下無双の剣』ということで……VS右太衛門の繋がりで退屈男シリーズとかに飛ぼうかとも考えたのですが、ちと東映時代劇に偏りすぎるかなと思い直しまして今度は幕末を舞台にした作品の繋がりでこちらです。 『京洛の舞』 概要 蒲田→大船のエース監督であった野村浩将が下加茂撮影所に招聘されメガ...