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華族出身の品の良さ。名監督たちと仕事をした名女優の一人・久我美子。自分が見たことがある彼女の出演作は黒澤明『醉いどれ天使』(48)『白痴」(51)今井正『また逢う日まで』(50)『にごりえ』(53)木下惠介『女の園』(54)成瀬巳喜男『あにいもうと』(53)稲垣浩『柳生武芸帳』(57)『柳生武芸帳双龍秘剣』(58)『風林火山』(69)小津安二郎『彼岸花』(58)『お早よう』(59)大島渚『青春残酷物語』(60)野村芳太郎『ゼロの焦点』(61)『続・拝啓天皇陛下様』(64)竹中直人『無能の人』(91)『119』(94)『東京日和』(97)わがベストスリーは『白痴」『ゼロの焦点』『また逢う日まで』『ゴジラvsビオランテ』(89)は、特撮映画で鳴らした夫・平田昭彦の遺志をくんで出演したという。名監督たちと仕事をした名女優の一人・久我美子
福岡県小倉市(現・北九州市小倉北区)生まれの作家・岩下俊作(1906-1980年)の小説『富島松五郎伝』(第10・11回直木賞の候補に)が原作であり、「無法松…
午前十時の映画祭で「無法松の一生」を見ました。前にDVDで見たことがありましたが、折角映画館で上映されるというので再見してきました。「日本にはこんな時代もあったんだな」と思いながら見ました。映像が修復されたこともあってか、明治の九州小倉の人々の様子が、まるで記録映画のようにリアルに感じられました。それにしても松五郎を演じた阪東妻三郎は素晴らしい。吉岡未亡人の息子に我が子のように愛情を注ぐ、そのひとつひとつの表情や演技に優しさや厳しさがあり、とても感じ入りました。人間「富島松五郎」を見事に演じています。第二次大戦中、人力車の車夫でしかない松五郎が軍人の未亡人に恋情を抱く点が不謹慎とされ、とても不…
午前十時の映画祭で三船敏郎主演の「無法松の一生」を見てきました。私はこの映画を高校生の頃にレンタルビデオで見て感動し、映画だけでは飽き足らず、岩下俊作の原作「富島松五郎伝」も読みました。思い出の作品です。今回、4Kデジタルリマスター版が映画館で上映されるということで、折角なので見に行きましたが、先々週に見た阪東妻三郎版と比べると、本作は残念ながら見劣りするというのが正直な感想です。三船敏郎は無法者、暴れ者といったキャラクターが似合い、祇園太鼓を打つ男らしい派手なシーンがよく嵌まる一方で、演技が単純であり、阪東妻三郎の無法松ような優しさや情の厚さを感じさせません。阪妻版でカットを余儀なくされたシ…
『無法松の一生』(43)『無法松の一生』荻昌弘さんの名解説https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/c318bbcce6bb2d8ecd37240b74fe6953阪妻版と三船版https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/e0547cf601cdd13e9f0608808382b7a6「BSシネマ」『無法松の一生』(43)
『海賊船』(51)(1990.8.24.)密輸船ばかりを狙う海賊船「千里丸」の船長・虎(三船敏郎)は「支那海の虎」と呼ばれていた。ある日、港に停泊していた千里丸に、海上保安隊の船だと勘違いした四人の子どもたちが無断で乗り込む。虎は子どもたちを海に落とそうと考えるが、彼らは自分たちを日本に連れて帰ってほしいと頼むのだった。無邪気な子どもたちによって乗組員たちは明るい心を取り戻していくが…。稲垣浩監督作で、三船が主演だというのに、参考資料が全くない。しかもフィルムの保存の悪さといったら…。いやいや、文句をいうのはよそう。寂しいが、これは今に始まったことではない。取りあえず、珍しい映画を見られただけでもよしとせねば。それにしても、三船だ!決してうまい演技というわけではないのだが、そのカッコ良さ、存在感の大きさ、...『海賊船』
宝田明が亡くなった。4月1日から公開される主演映画『世の中にたえて桜のなかりせば』に合わせて、インタビューの話もあったので、とても残念だ。宝田といえば、やはり何といっても、本多猪四郎監督の『ゴジラ』(54)の主役・サルベージ会社に勤める尾形青年役だろう。そして、本多作品への出演は、『世界大戦争』(61)の航海士、『モスラ対ゴジラ』(64)の記者、『怪獣大戦争』(65)のニック・アダムスとコンビを組んだ宇宙飛行士、『キングコングの逆襲』(67)の自衛隊員、『緯度0大作戦』(69)の海洋学者と続き、東宝特撮映画の顔となる。一方、福田純監督の『100発100中』(65)と『100発100中黄金の眼』(68)で演じた秘密警察官を自称するアンドリュー星野役で、キザでC調な感じがするキャラクターを、嫌みなくダンディに演じる...東宝特撮映画の顔、宝田明