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神保町シアターで「雪国」を見てきました。当時25歳の岸惠子が主演しています。原作は川端康成の「雪国」です。新潟の越後湯沢温泉を舞台に、貧困から芸者に身を落として生きる「駒子」が、旅の男「島村」との不倫の恋にのめり込む話です。しがらみや借金から逃れられず、年を経るごとに駒子の境遇は悪化します。現実的な解決にはならない島村との恋に命を燃やす駒子の姿は、その苛酷で哀しい運命に抗うかのようでした。岸惠子は、とってもパワフルで昭和の日本人女性の枠に全く収まらない稀有な方ですが、内面に烈しさと諦めを同時に抱えた駒子によく合っていたように思います。感想を言葉にするのが難しい映画(というか原作)だなと思いまし…
* さざんか さざんか さいたみち たきびだ たきびだ おちばたきび サザンカ(山茶花)が咲いていました。 童謡「たきび」に出てくる花ですが… 赤く咲いても 冬の花 咲いてさびしい さざんかの宿 大川栄策が歌うと俄然アダルトっぽく...
『海賊船』(51)(1990.8.24.)密輸船ばかりを狙う海賊船「千里丸」の船長・虎(三船敏郎)は「支那海の虎」と呼ばれていた。ある日、港に停泊していた千里丸に、海上保安隊の船だと勘違いした四人の子どもたちが無断で乗り込む。虎は子どもたちを海に落とそうと考えるが、彼らは自分たちを日本に連れて帰ってほしいと頼むのだった。無邪気な子どもたちによって乗組員たちは明るい心を取り戻していくが…。稲垣浩監督作で、三船が主演だというのに、参考資料が全くない。しかもフィルムの保存の悪さといったら…。いやいや、文句をいうのはよそう。寂しいが、これは今に始まったことではない。取りあえず、珍しい映画を見られただけでもよしとせねば。それにしても、三船だ!決してうまい演技というわけではないのだが、そのカッコ良さ、存在感の大きさ、...『海賊船』