メインカテゴリーを選択しなおす
1930年代の第二次世界大戦前夜から戦後を経た80年代まで、欧米4カ国で時代の波に翻弄されつつ音楽やバレエという芸術活動に携わってきた4家族の物語。 時代はいつも繰り返す。1度目のあと素知らぬ顔をして2度目がやってくる。反復されるボレロのメロディのように。大まかに2,3のパタ...
多数の乗客が乗り込んだ北欧行きの大陸急行列車に、軍事目的で研究されていた謎の細菌に侵されたことを知らず逃走したテロリストが侵入したことから、その感染拡大を防ぎ、同時に事実を隠蔽するべく列車は戦後長らく廃線になっていた高架橋へと進路を変更させられる。処置を巡る米国軍事組織、その目...
午前十時の映画祭で「愛と哀しみのボレロ」を見てきました。この映画では、フランス、ドイツ、ソビエト、アメリカ、それぞれの国に暮らす4組の家族が描かれています。第二次大戦によって人生を狂わされた親世代、戦後の社会で自分の生きる道を探す子世代と、世代を交代させながら、これら家族の長い年月に渡るドラマが描かれます。また、この映画は音楽とバレエに包まれています。上に書いた各国の家族は、それぞれなんらかの形で音楽やバレエに関わる職業を持っています。ミュージカルでは無いのですが、随所でクラシックの演奏や現代音楽の歌唱シーン、バレエを踊るシーンが織り込まれています。音楽やバレエに造詣が深い人なら楽しめるのかも…
4月からの「午前十時の映画祭」のラインナップが公表されました。asa10.eiga.com赤文字がまだ見たことがなく今回見たい映画、青文字が再見ですが映画館でもう一度見たい映画です。・レイダース/失われたアーク《聖櫃》 ・インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説 ・インディ・ジョーンズ/最後の聖戦 ・ティファニーで朝食を ・ベルリン・天使の詩 ・パリ、テキサス ・宗方姉妹 ・小早川家の秋 ・シャイン ・フェーム ・マッドマックス ・マッドマックス2 ・花様年華 ・男たちの挽歌 ・プライベート・ライアン ・スターリングラード ・カジノ ・スカーフェイス ・ネットワーク ・チャイナタウン ・ひまわり ・妖…
午前十時の映画祭で「スケアクロウ」を見ました。刑務所を出所したばかりの短気で他人に気を許さない大男(ジーン・ハックマン)と、おどけて人を笑わせて争いを回避してきた小柄な男(アル・パチーノ)という、対照的な二人が出会い、ヒッチハイクの旅を共にするロードムービーです。なにか主軸となるドラマがあるわけではなく、旅の途中での出来事を通して、二人が互いに影響し合い、友情を深めていく様子が描かれます。タイトルの「スケアクロウ」とは、ネットで調べると「案山子、みすぼらしい人、痩せ衰えた人」という意味だそうです。映画の中では(カラスを脅かして追い払うのではなく)「カラスを笑わせて田んぼを守る案山子」と、ユーモ…
午前十時の映画祭で「カサンドラ・クロス」を見てきました。米国政府の研究所から、感染したら高確率で死亡するという細菌が流出し、感染者がヨーロッパの大陸横断鉄道に乗り込みます。列車内という閉ざされた空間で、乗員乗客の約千名が感染の危機に・・という話です。午前十時の映画祭のサイトを見て、「ソフィア・ローレンが主演したパニックものなんてあったのか」と思いかなり期待していたのですが、残念ながら今ひとつな感じでした・・。主人公は、リチャード・ハリス演じる医師と、ソフィア・ローレン演じる医師の元妻です。二人はたまたまその大陸横断鉄道に乗っており、列車内で次々と発生する感染者の対応に追われるのですが、少なくと…
午前十時の映画祭で「無法松の一生」を見ました。前にDVDで見たことがありましたが、折角映画館で上映されるというので再見してきました。「日本にはこんな時代もあったんだな」と思いながら見ました。映像が修復されたこともあってか、明治の九州小倉の人々の様子が、まるで記録映画のようにリアルに感じられました。それにしても松五郎を演じた阪東妻三郎は素晴らしい。吉岡未亡人の息子に我が子のように愛情を注ぐ、そのひとつひとつの表情や演技に優しさや厳しさがあり、とても感じ入りました。人間「富島松五郎」を見事に演じています。第二次大戦中、人力車の車夫でしかない松五郎が軍人の未亡人に恋情を抱く点が不謹慎とされ、とても不…
午前十時の映画祭で「アルゴ探検隊の大冒険」を見てきました。面白かったです。約100分の映画ですが、スクリーンに見入り続けた時間でした。ギリシャ神話を題材にした冒険ものは胸が躍ります。ギリシャ神話はあちこち矛盾があって破綻していますが、オリュンポスの神々の人智を超えた圧倒的な力を前にしては、納得するしかない説得力があります。この映画も奇想天外な物語ですが違和感なく受け入れられます。レイ・ハリーハウゼンの人形アニメーションも素晴らしかったです。今どきのCGよりも、アナログな特撮技術の方が驚かされるし純粋に楽しいです。人間の様々な工夫や知恵の賜物で、「すげー!」って感じです。映画館のスクリーンで見る…
「エクソシスト/ディレクターズ・カット版」を見てきました。通常版と合わせ「エクソシスト」を見るのは3回目ですが、映画館で見るのは今回が初めてです。午前十時の映画祭に感謝。緊張感と映像の不吉さに引きつけられ、スクリーンにずっと見入りっぱなしでした。改めてすっごい映画だと思いました。「こっわ!」と、本気で怖いと思ったシーンがいくつもありました。素晴らしい傑作だと思います。同じウィリアム・フリードキン監督の「恐怖の報酬」も映画館で是非見てみたいですね(ビデオでは1回見ています)。filmarks.comランキング参加中映画
午前十時の映画祭で「ミツバチのささやき」を見てきました。1940年頃のスペインの田舎で暮らす幼い少女の物語です。村の公民館で上映された映画「フランケンシュタイン」を見て以来、5歳の少女アナは少し情緒が不安定に。姉のイザベラから「フランケンシュタインは精霊。村の片隅の井戸がある空き家で見た」と聞き、アナはこっそりとその空き家に行ってみる・・。映画ではそんなアナの行動が淡々と描かれます。私は、「フランケンシュタインは幼い少女にはショックが大きかったのかな?自分と同じ年頃の少女が殺される場面があるし」と思い、死を身近に感じた少女の不安な情緒を描いているのかな?と思いながら見ていました。ところが、映画…
「フィッシャー・キング」中華レストランのシーンが感動的な理由
「フィッシャー・キング」は、テリー・ギリアムにしてはおとなしめの作品ですが、そこがまたいいんです。中華レストランのシーンは本当にグッときます。
「キャバレー」はアメリカとベルリンの自由の崩壊を描いた、超絶傑作でした。
「キャバレー」まさに映画で学ぶに相応しい作品です。アメリカとベルリンの自由の崩壊、悲痛の叫びを描いた超傑作。涙が出ますよ。