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『美女と野獣』(46)(1978年9月29日『想い出の名作洋画劇場』)ジャン・コクトー監督、ジャン・マレー主演の『美女と野獣』をNHKBS4kで何と45年ぶりに再見。植草甚一氏の一文を読むと「この映画を見た日は興奮して眠れなかった」とあるが、今となってはその大仰な演出と演技が時折コントのように見えてしまうのは時代差のせいで仕方ないところ。とはいえ、CGのない時代にアイデアを駆使して一流のファンタジーたらしめたことは、今の目から見ても驚きに値する。野獣のメイクや豪華なコスチューム、独創的なインテリアといった美術デザインを担当したのはクリスチャン・ベラール。撮影はアンリ・アルカン、音楽はジョルジュ・オーリック。今回は4kということでモノクロ画像が一際映えた。ただ、ヒロインのベルを演じたジョゼット・デイがどうに...『美女と野獣』(46)
書評 工藤庸子「プルーストからコレットへ いかにして風俗小説を読むか」(中公新書 1991)を再読する
数年前に読んだ本書を今回再読してみたが、残念ながらやはり論述の速さについてゆけない箇所がいくつか残った。著者の工藤氏は多数の引用を行うが、集められた細部は多角度から慎重に検討されることなく、時には狭い意味での風俗の事例として使われてしまう。 結論部分でも、著者は、女性と性的倒錯が支配的だった暗いフランスの十九世紀末の風俗を描くプルーストは、「傍観者として一生をおわってしまったように見える」が、一方、コレットのほうは新しいタイプの女性の二十世紀の風俗を描いた、と大胆にまとめている。私には、短い結論部分をそのように読んだ。 しかし、はたしてそうだろうか。気になった主な点を、本書の冒頭からいくつか拾…
神童などという言葉は、家族のつくったものだ~ジャン・コクトーの言葉
にほんブログ村 神童と呼ばれている選手は人知れず、、、。 こんにちは夢を実現させるために常にあなたと向き合っていくコーチング Tête à tête(テタテッ…
現代文学では、都市が描かれることが多くなる。フランスのアポリネールの詩集「アルコール」(1913)巻頭の「地帯」と題された詩では、自由な詩法で現代都市パリの活気に富む生活が、 オフィスでタイプライターを叩く女性たちも含めて歌いあげられている。アポリネールは開放的なパリだけでなく、パリを取り囲む大きな世界までも縦横無尽に闊歩してゆく。 地帯 とうとう君は古ぼけたこの世界に飽いた羊飼娘よ おお エッフェル塔 橋々の群羊が今朝は泣きごとを並べたてる君はもうギリシャやローマの古風な生活に飽きはてた(・・・)Embed from Getty Imageswindow.gie=window.gie fu…
海、さざめく追憶海×ジャン・コクトー「カンヌ」追憶の海―JeanCocteau「Cannes」MonoreilleestuncoquillageQuiaimelebruitdelamar.僕の耳は貝殻海の音を愛している。【引用詩文:JeanCocteau「Cannes」自訳抜粋】暑気払い×夏休みニュースに海もいいなー思ったので、笑ジャン・コクトーの詩なんですけど、この一節にナンダカ惹かれます。にほんブログ村純文学ランキング著作権法より無断利用転載ほか禁じます追憶の海―JeanCocteau「Cannes」
春光ゆらす旋律に、ミモザ×JeanCocteauミモザの風韻×JeanCocteauLetramtraȋnaitsesmélodiesSouslesarbresdemimosa.路面電車が音楽の裾なびかすミモザの木の下で。【引用詩文:JeanCocteau『Cannes』抜粋自訳】ジャン・コクトー「カンヌ」の一節です。前も紹介したけど“懐かしい記憶と散歩する道”を綴った詩になります。撮影地:神奈川県2020.33/8ミモザの日はSNSからワールドニュースまで、この花があふれていたなあと。ヨーロッパでは女性にミモザの花束を贈る日、街角では黄色の花束があふれる春らしい明るい日なのだそうです。そういう平和あふれる空気になっていきますように。にほんブログ村純文学ランキング著作権法より無断利用転載ほか禁じますミモザの風韻×JeanCocteau
黄金の花、空の記憶ミモザ×JeanCocteauミモザの追憶×JeanCocteauLemimosadusouvenirSuitonchapeausereposa,想い出のミモザが君の帽子の上に安らぐ、【引用詩文:JeanCocteau『Cannes』抜粋自訳】ジャン・コクトー「カンヌ」の一節です。前も紹介したけど“懐かしい記憶と散歩する道”を綴った詩になります。撮影地:神奈川県2020.3昨日がミモザの日だったな、と今朝のワールドニュースから思いだし載せてみました。ヨーロッパでは女性にミモザの花束を贈る日、街角では黄色の花束があふれる春らしい明るい日なのだそうです。そういう平和あふれる空気になっていきますように。にほんブログ村純文学ランキング著作権法より無断利用転載ほか禁じますミモザの追憶×JeanCocteau