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「杉森くんを殺すには」(長谷川まりる著、くもん出版刊)を読了。物騒なタイトルだが、ミステリーではなく、YA作品である。出版社がYAと表記しているから書いて...
翻訳の師匠のところに弟子入りしてから 1か月半ほどが経ちましたが、 端的に言って、弟子入りして本当によかったです。 翻訳の作業は大変なんだけど、 修行の日々から得るものはとても大きい、 そんな手ごたえがあります。 まず脳が活発に動くようになったというか、 いいひらめきを得ることが多くなりました。 たとえば、日常生活で 「これどうしようかなぁ?」と思うことがあっても、 「こうすればいいんじゃない?」という解決策が ぱっと頭に浮かぶようになってきました。 それから、 やっぱり師匠のおっしゃることに 私は深いところでうなずける、 それも大きなカタルシスになっていると思います。 修行の時間が心地よくて…
サイド・トラック/走るのニガテなぼくのランニング日記/感想レビューなど
「え、何をめざすって?」 サジットが聞きかえした。 「自己ベストよ。自己ベスト記録とも言うわね。今日どんなタイムで走ったとしても、明日はそれよりも速く走ろうとがんばることよ。自分のベストをつくすの。ほかのだれのでもない、自分だけのベストをめざすのよ」 サイド・トラック/ダイアナ・ハーモン・アシャー作/武富博子訳/評論社 主人公のジョセフはアメリカの中学校に通う12歳で、ADD(注意欠陥障害)という問題をかかえています。ジョセフによれば、それは集中できないのではなく、間違ったものに集中してしまうのだという。 学校ではパワーのあるチャーリーにイジメられて、いつも逃げ回っています。そんなジョセフにと…
📙やっぱりヤングアダルトはおもしろい。"Highly Illogical Behavior " (洋書)
今回ご紹介する本は "Highly Illogical Behavior " という本で、洋書です。 数年前にシノプシスを書いてイベントに応募し、 採用されなかったという悲しい過去があるのですが(笑)、 いい本だと思うので、 ブログに記事を書くことにしました。 ソロモン・リードは16歳で高校生。 パニック発作の持病があり、 中学のときに学校で発作を起こしてから3年間 家に引きこもっています。 ソロモンは何か悩みごとがあると、 大好きな『スター・トレック エピソード8』を見て その中に答えを求めたり、 唯一何でも話せるおばあちゃんに相談します。 ある日のこと、 ソロモンのところに 高校のクラスメ…
📙私はやっぱりヤングアダルトが好きだということに気づかせてくれた本。―『マーヤの自分改造計画』マーヤ・ヴァン・ウァーグネン
今日は「ヤングアダルトっていいな」と あらためて思った本についてお話しします。 その本は、 マーヤ・ヴァン・ウァーグネンさんがお書きになって、 代田亜香子さんが訳された 『マーヤの自分改造計画』という本なのですが、 昨年わが家で引っ越ししたこともあり、 しばらく積読になっていました。 それからしばらく経って、 私もなんとか大学を卒業し、 結果的に「ギャップイヤー」のような日々を過ごすなか(笑)、 読書に費やせる時間も増えてきました。 その流れで、ふとこの本を手にとってみたら あっという間に読み終わってしまい、 「あーやっぱりヤングアダルトっていいなー」と思った次第です。 最近、私は「ページ・タ…
(夢を追いかける話の続きです) 翻訳に関しては、10月から 以前教えていただいていた師匠のところに ふたたび弟子入りすることにしました。 以前、翻訳学校に通っていたことがあり、 そのつながりで 翻訳会社でも仕事をさせていただいていました。 おもに担当していたのは コラムなどの記事の翻訳、 翻訳チェッカー、 大学や企業などのパンフレットやレポートなどの レイアウトチェックなどです。 会社のみなさんにはとても親切にしていただき、 大変感謝しております。 前回の記事で ヤングアダルトの翻訳を一冊出版したいと書きましたが、 出版不況と言われる今、 自分の実力もまだまだだと思うので、 叶うかどうかもわか…
(夢を追いかける話の続きです) さて、今日は英語関係について掘り下げようと思います。 鍵盤楽器に比べると、 こちらのほうが若干「こわい」という気持ちがありますね。 たぶん今はこちらのほうが本気度が高いのと まだ分からないことが多いんだと思います。 動機としては、 大学卒業後、しばらくゆっくりしていたときに、 たまたま積読になっていたヤングアダルトの翻訳を読み、 ああやっぱり自分はヤングアダルトが好きなんだなぁ、と あらためて思ったことがきっかけです。 そしたら芋づる式に、 以前リーディング(シノプシス)をやった ヤングアダルト本のことも思い出し、 また翻訳を学んでみたいという気持ちになってきま…
ぼくらの輪廻転生/青春ファンタジー・ヤングアダルト/感想レビュー・あらすじなど
授(さずく)は、勉強も運動も人づきあいもそこそこの平凡な今どきの男子高校生。 あこがれのクラスのマドンナ、サラサラヘアにすらっとした足の弥生(やよい)の後をつけて雑居ビルのエレベーターに乗ると、不思議なクリニックに迷い込んでしまいます。 そこで突然、自分の前世にトリップして……過去の自分らしき人物になって摩訶不思議な体験をします。 しかも、そこで出会った人が、みんなどこかで出会ったような人ばかり。 あこがれの弥生さんも、母親も、才能にジェラシーを感じているクラスメートの滋雄(しげお)も、実は過去から現代へとつながる絆が・・・ ぼくらの輪廻転生/さとうまきこ 作/角川書店 恋あり、友情あり、夢と…
ハリネズミは月を見上げる/あさのあつこ/ヤングアダル/感想レビューあらすじ等
わたしがしゃべると、たいていの人は戸惑ったような、困ったような、人によっては怒ったような顔になる。 わたしは長いこと、その表情の意味に気付かずにいた。 ハリネズミは月を見上げる/あさのあつこ/新潮社 内気で不器用な佐戸(のちに御蔵になる)鈴美は、小学5年生の時、クラスメートが自分のことを笑いものにしているのを偶然聞いてしまい深く傷ついたことを心の奥にしまったまま成長していった。 やがて高校生になった鈴美は、”控え目でおっとりとして、ちょっと天然が入っている女の子”というキャラで、うまくクラスメートにとけこむ術を身につけていた。しかし、仲間から外されることが恐いので、本当の自分は出していなかった…
中国系アメリカ人に対する人種的ステレオタイプへのカウンター Disney+ドラマ「アメリカン・ボーン・チャイニーズ」感想(2023年公開)
「アジア系アメリカ人の人種的ステレオタイプ」をテーマにしたジーン・ルエン・ヤン原作のグラフィックノベルを元に制作されたドラマの感想です。 アメリカン・ボーン・チャイニーズ:アメリカ生まれの中国人 作者:ジーン・ルエン・ヤン,椎名 ゆかり 花伝社 Amazon youtu.be youtu.be disneyplus.disney.co.jp <あらすじ> 中国系アメリカ人のジン・ワンは、家族と共に郊外に移り住み白人に溶け込もうと奮闘する。そこに台湾からやって来た転校生ウェイチェイ・サンがやって来てジンの奮闘が台無しにされ、ネットで自身の醜態がミームがされてしまう。実はウェイチェイにはある秘密が…
これは、少し前、2月頃に読んだ本の話です。 娘は...4年生の時、国語は全国テストの偏差値40台からのスタートでした。育成テストでも得点できないことがしばしば...どうやら...(他の教科もそうなのですが)最後まで到達していなかったようです。 国語の「最後まで到達しない」は、算数のそれとはちょっと違うかも...と思い、主に次のようなことを目標に本を読ませてみようと思いました。 文章を読み通す力をつける 本の中での使われ方から語彙力を強化する 今どきの小学生が読む本など想像もつかなかったので、(少し背伸びかな?)と思いましたが、以下の理由から中学入試の国語で取り上げられるような本から選ぶことにし…