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鳴かぬなら 他をあたろう ホトトギス https://aizenmaiden.hatenablog.com/

妖怪・伝説好き。現実と幻想の間をさまよう魂の遍歴の日々をつづります 時々音楽ネタ。英語勉強中なので英語の投稿もするかも。

睦夢夕
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2024/03/09

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  • Unmasked ~化粧の正体 若狭・丹後の化粧地蔵を追ってみた!

    神さま/仏さまの像に色を塗りたくる(化粧をする)習慣が各地に見られます。有名なのでは青森・津軽地方の化粧地蔵と九州南部の田の神さぁ(田の神さま)がまず挙げられると思いますが、前者のルーツは京都の化粧地蔵だと言われており、現在でも京都の中心部においても路傍に白く化粧を施したお地蔵さまを祀った祠を見ることができます。 この京都の北部、旧丹後国やお隣福井の若狭国では京都中心部よりもさらにこの習慣が根強く残っているようで、先日わたくしが訪れた時にはあちこちで印象深いステキな像と出会うことができました。そこでこの化粧が施された仏像(以後化粧地蔵で統一)について書いてみることにしました。 ↓の画像は八百比…

  • 里見vs北条の激戦の地にて異形の怪樹と遭遇す

    ↑は「賀恵渕のシイ(スダジイ)」。千葉県君津市。 関東屈指の秘境線にして全国屈指の不採算路線として知られるJR久留里線のエリアにある巨木です。最寄り駅はそのJR久留里線の小櫃駅(おびつ)。 一応八坂神社の境内にあります。「一応」というのは神社そのものがもともとこの樹を祀ることを前提に創建されたと考えられるから。説明板には「樹冠は境内の大半を覆っている」と書かれていますが、この樹木に合わせて境内が確保されている、といった方が適切に思えます。 現地の説明板 なんと言ってもその異形な姿に圧倒されます。写真でも十分にその異形さが伝わるのではないでしょうか?成長をはじめたかなり早い段階で斜め...という…

  • 房総半島の西端へ!~南総里見八犬伝と海の修験道の世界

    曲亭馬琴(滝沢馬琴:滝沢は本名、馬琴はペンネーム。なので正確な筆名は曲亭馬琴。でも本投稿ではよく知られた滝沢馬琴で押し通します/笑)の代表作「南総里見八犬伝」はその名前の通り南房総をメインの舞台にした大長編作品ですが、その冒頭に登場するのが房総半島の西端にある洲崎神社です(当時は神仏習合で「洲崎明神」でしたが)。 振り返るとすぐに浜辺。南国テイストたっぷりな入口。 洲崎神社&養老寺のマップ 後述する役小角を祀った岩屋の説明 この神門をくぐると拝殿へと続く長~い階段が待ち受けております。 でも振り返るとなかなかにいい景色 ↑が拝殿。↓がその裏にある拝殿。色彩のコントラストがなかなかに印象的 「◯…

  • 大江山へ!源頼光&四天王の素性に迫る!~後編

    「酒呑童子絵巻」 根津美術館所蔵 というわけで後半です。前編を読んでくださった方、ありがとうございます。 前編ではもともと武士とは「破邪/辟邪の力」を朝廷から期待されており、その力でもって災厄やケガレが朝廷に降りかかるのを防ぐ役割を担っていた。酒呑童子伝説で有名な源頼光とその子孫が代々任じられていた「大内守護」という役割においても現代的な警備員や近衛兵とは違い呪術的な力も求められており、それこそ本来の意味での「武力」であった...しかしそれも鵺退治でおなじみの源頼政が打倒平家に挙兵して敗死したのを機に「武力」といえば「破邪/辟邪」ではなく現在の我々が思い浮かべる暴力的な力が主流になっていく..…

  • 大江山へ!源頼光&四天王の素性に迫る!~前編

    勝川春亭「頼光朝臣酒呑童子オ退治之図」 先月末、京都府福知山市にある大江山へ鬼退治へ出かけてきました。 当日の天気予報は朝方まで曇り、午前の半ば過ぎくらいから曇りになる...だったのですが、朝から降り続けていた雨は止む気配はおろかどんどん強まり、有名な鬼嶽稲荷神社に到着するころには暴風&雪に見舞われる始末。 雲海が見られることで知られる当神社前の絶景スポットでは霧&もやで何も見えず(というか強風にあおられて立ってられなかった)、もう少し先に進めば大江山の主峰、仙丈ヶ岳まで(&酒呑童子が住んでいたと言われる「鬼の洞窟」も)行くことができたのですが、「さすがにこれ以上はちょっとマズい」と判断して志…

  • 伊福部昭「ヴァイオリンと管弦楽のための協奏狂詩曲」でゴジラと遭遇す

    ゴジラがアカデミー賞をとっちゃった(?)ために便乗ネタになりそうですが…伊福部昭先生の作品についての投稿でも(これでも投稿する時期をちょっとズラしたんですよ😄) 伊福部昭「ヴァイオリンと管弦楽のための協奏狂詩曲」 井上喜惟(指揮)・久保田巧(ヴァイオリン)・アルメニアフィル 収録作...って見づらいですね(苦笑) 伊福部昭の作品には日本的な面とより広い意味でのアジア的な面、さらにスラブ的な面をも持ち合わせているとよく言われ、いかにも日本的な作品と思わせる一方で普遍的なクラシック作品としての魅力も備えていると思います。 彼の作品に関して評論家の片山杜秀氏が以下のようなことを書いていたのが印象に残…

  • 浜名湖の水産物は龍神飛翔の夢を見たか? それと貝を神格化した女神さまについて

    過去2回の投稿で夭折の日本画家、青木繁(1882-1911)の作品を取り上げました。せっかくなのでもう1回取り上げて「青木繁3部作」にしようかと目論んでみた次第にて候。 冒頭の画像は彼の代表作の一つ、「大穴牟知命(オオアナムチノミコト)」。これは日本神話の有名な1シーンを描いたもので、美しい八上比売(ヤカミヒメ)の心を射止めたオオアナムチ(オオナムチ、オオクニヌシ)が彼の兄弟である八十神(たくさんいる兄弟の総称。なので複数)の怒りを買って殺害されてしまったときの様子。 八十神が熱した大きな石をオオアナムチのもとへと転がし、その石を全身に受けた彼は焼け死んでしまいました。 その後、彼の母親の嘆願…

  • 君はカノープスを見たか?南天の星を巡る伝説と夭折の日本画家

    前回の投稿では夭折の日本画家、青木繁(1882-1911)作「日本武尊」と南房総の史跡を取り上げました。 そして青木繁と南房総と言えばやはりこの作品を挙げなければ片手落ちになってしまうでしょう...というわけで↓は彼の代表作にして未完の作品「海の幸」。 この作品は彼が20代前半の頃に千葉県館山市布良(めら)に滞在していたときに描かれました。現在でもこの地に滞在した家が記念館として残されています。↓は現地にあった説明板。土日のみ開館、平日に訪れたので見ることはできませんでした。 そして青木繁が滞在した地のすぐに近くには「布良崎神社」という神社があります。↓の画像です。 なかなかに味のある目つきを…

  • 迎撃せよ! ヤマトタケルノミコトとの戦い 後編

    前回の続きです。↑の画像は前回も投稿した房総半島と三浦半島で発見された洞穴遺跡(赤と青の◎印)の分布図、そしてこれらの中には火葬で葬られた人骨も発見されているところもあります。 ↓は前回の投稿。併せてお読みいただければ幸いです。 aizenmaiden.hatenablog.com 前回の投稿ではこれを根拠に古墳時代における大和朝廷の勢力の伸張に強く抵抗した勢力が関東地方には存在(それもひとつやふたつではなく)していたのではないか、という見解を提示してみました。 そして三浦半島と房総半島の洞穴遺跡の分布を見ると日本神話の有名なエピソードが想起されます。 そう、ヤマトタケルの東征神話! ヤマトタ…

  • 迎撃せよ! ヤマトタケルノミコトとの戦い 前編

    「ヤマトタケルノミコト”の”戦い」ではなく”との”戦いです。 ↓の画像は房総半島の南西端の近く、千葉県館山市にある船越鉈切神社&海南刀切神社で撮影したものです。道路を隔てて近距離に位置している両神社は解説板にあるようにペアのような関係にあります。 その昔、神さまがこの地で人々を苦しめていた大蛇を退治するために鉈を研いだ石...その名も「鉈研ぎ石」! ↓はちょっと見づらいですが説明板です。 船越鉈切神社の方は本殿が海蝕洞穴の中に設置されており、この空間が「鉈切洞穴」として県指定の史跡となっています。 ↑の説明板にあるように縄文時代から人間の居住空間として使用されてきただけでなく、古墳時代には葬送…

  • 大和朝廷における「武」の時代の終焉と悪路王の戦い

    --------------------------------- Ho!Ho!Ho! むかし達谷の悪路王 まっくらくらの二里の洞 わたるは夢と黒夜神 首は刻まれ漬けられ ------------------------------- 上記の詩は宮沢賢治作「原体剣舞連」の一部です。今回ご紹介する岩手県平泉にある達谷窟毘沙門堂(たっこくのいわやびしゃもんどう)とこの地に伝わる伝説上の人物「悪路王」が登場しています。当時でも岩手県では有名だったのでしょうか。 ↓がその達谷窟毘沙門堂の入り口。 桓武天皇の時代、京都の朝廷では「軍事と造作」の両方を展開、平安京の造作で臣民に負担をかけ、軍事によって征服…

  • 前回の投稿に続いて「天下人に影響を及ぼした(かもしれない)神仏の存在」について。 「その1」はこちら↓ aizenmaiden.hatenablog.com 今回ご紹介するのは岡山県岡山市にある最上稲荷。正式名称は最上稲荷山妙教寺。ここの稲荷も前回紹介した豊川稲荷と同じく荼枳尼天を祀っているのですが、ここでの名称は「最上位経王大菩薩」。長い! 最上稲荷の本殿、霊光殿 豊川稲荷と同様、仏教寺院です。広大な境内にいろいろな建物がありまして、どこがメインなのかちょっとわかりずらいところなのですが。日蓮宗の寺院としてのメイン(根本大堂)と最上位経王大菩薩(荼枳尼天)を祀る寺院としてのメイン(霊光殿&霊…

  • 天下人と稲荷信仰 その1 ~豊川稲荷

    豊川稲荷妙厳寺の大本殿 前回に引き続き武田信玄の西上を阻んだ(かもしれない)神仏のネタです。 日本でもっとも数が多い神社は八幡神社、ついで稲荷神社と言われています(稲荷を祀った小さな祠を含めればおそらくこちらが1位でしょう)。東京などは江戸時代に「伊勢屋、稲荷に犬の糞」と言われたほど稲荷神社がたくさんあり、現在でもあちこちに見かけることができます。 八幡神は軍神としての面を持ち合わせていたわけですが、稲荷神社も怨敵調伏の力を持つと言われる荼枳尼天を多くの戦国武将が信仰していた(神仏習合の時代)と言われているので日本の神社のトップ1&2がいずれも「戦いに勝つ、敵を退ける」ご利益を持っている神さま…

  • からっ風と天狗伝説 ~秋葉神社

    秋葉山本宮秋葉神社(上社)の拝殿 昨年の大河ドラマの影響でちょっと話題になった浜松エリア。それに乗じた...わけではありませんが訪れてきました。大河ドラマの舞台を見るために…じゃなくてアニメ「ゆるきゃん」の聖地巡りで(笑) ゆるきゃん車両 ラブリー! そんな浜松エリアの名物のひとつが冬場に吹く冷たく乾いた風「遠州のからっ風」。年末シーズンにわたくしが訪れたときはよりによって連日強風注意報が発表、夕方ころになると体感温度マイナス10℃くらいのそれはそれは寒~い風に身を晒す状況に陥りました。 Beautiful, but Sooooo cold! ↑とくにこれを撮影しているときに(笑) 「まずい、…

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