伊勢神宮と仏教との関係を探る ~新古今和歌集から奈良の大仏を経て朝熊ヶ岳へ。ちょっと鎌倉初期の政治事情も。
“神風や みもすそ川の そのかみに 契りしことの 末をたがふな” ---by 藤原(九条)良経(1169-1206) from 新古今和歌集(1871) 前に何度か新古今和歌集の神祇歌をネタにしたのでもう一度。歌の作者九条良経は源頼朝と朝廷の橋渡し役を担った藤原(九条)兼実の息子です。百人一首にもこの人の歌が収録されています。 その百人一首の選者である(新古今和歌集の選者のひとりでもある)藤原定家は彼の九条家の家司的な立場にありました。この良経さん、定家からも将来を嘱望されていたようですが、満年齢37歳の若さで死去。 この歌は彼が平重衡によって焼け落ちてしまった奈良の大仏&大仏殿が無事再建され…
2024/12/15 18:53