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「鶯のさやけし歌」鶯のさやけし歌は明け方の森に響き渡り顕界と幽界に光が照りとおる樹下に座し仙骨から息を吐く木漏れ日がやわらかく私を撫でるのだ仲春の風は清らかに甘く私の幽体に棲むイノチたちに安楽を与えているそれがこの春彼岸の数日であったいま この夜明け前私は自室のソファーに体を預け傍らの線香の香りの中で呼吸を深めてこの春彼岸の記憶に酔いしれているなんとも甘美な安楽よ心の第三隔壁をすり抜け神我を直撃す...
「紅椿の幻」 神が来し海上の道岬椿 ( 本井 英 )和歌三首 ちはやぶる神代は地上に在りしかな 紅椿落つ鎌倉の寺 旭日の空をじーっと眺めいる この一刻に久遠おもいて 春の森に鶯啼きて輝ける 座せば無尽の過去と未来よ俳句七句 浄智寺の椿の赤に海を見る 紅椿吾が心源に落ちたるか 藪椿ことばに生きる一花あり 街ゆかば花を数えて弥生かな 春の夜の花のかほりは幻ぞ 鎌倉の路地裏に立ち...
「風と遊ぶ白木蓮」 白木蓮の散るべく風のさからえる ( 中村 汀女 )和歌三首 精霊の乗りて遊びし白木蓮 ひとひらゆれて風の光れる 春彼岸朝焼けの野に座したれば アマテラスの歌天地に満ちたり 人の世に哀し嬉しと吾も酔う 祈りに開く春の花にも俳句七句 白木蓮は男神か路地灯す やわらかき風と遊びて白木蓮 そのかほり宇宙にとけて白木蓮 やわらかき春風に立ち君おもう 森の歌しず...
「春霖と雪柳」豚肉とシメジを炒めてツユの素とゴマダレで食べる今朝は春霖君にも食べさせて「おいしい」って笑わせたいけれど君はここにはいない開けた窓から雨の香りと音が滑り込むシトシト ピチャピチャ自動車の水しぶきの音雨粒の香りうっかりそれは甘いのだと言いたくなるがその直感を今朝の私は疑ってみる耳をすませて頭も心も空っぽにしてこの今朝の春霖に向き合う雨上がりには ミミズが出るかな雪柳は濡れるかな河津桜は...
「春灯と黒き道」 春眠や大き国よりかへりきし ( 森 澄雄 )和歌三首 円覚寺の門前の池にひとひらの 梅の散りたる朝の静けさ 風やわしさねさし相模の朝空に 雲は舞いたり神代は明日かと 白き梅ちりそむる朝あゆみけり 出発も終焉も彼方にありしか俳句七句 春灯や黒き道こそ終わりけれ 観梅や空の海にも光りたり 春情や去りし友あり来たりし友あり 春の夢ねてもさめても色遊ぶ 春時雨...
「早春の謎の音楽」早春の森の梢をホオジロがゆらすそこ声は歌なのか 呼びかけなのか私は歩みを止めて彼の姿を追う梢のゆれる音ホオジロの啼く声私の足音この音楽は何処から来たのか私の胸に響く勾玉がシュルシュルと空間を呑み込むこの二月の朝陽は鋭い音もなく鋭く照り通る二月の陽ざしそれを柔らかさに変換しているのは土の匂いであり梢の呼吸でありホオジロの喜びなのだ音のゆらぎの後先を空っぽの耳が探すのだが私の心は そ...
「梅の枝の目白」 白梅や父に未完の日暮れあり ( 櫂 未知子 )和歌三首 彩雲の風に光りて春来たり 赤子笑みする街の真昼に 浄刹に父母の御心問いし夜に 北極星の真白く光れる 梅が枝を目白ゆらせば春の空 歌に満ちたる常世ありしか俳句七句 二月には梅に遊びし目白かな 梅の枝を目白ゆらせば風笑う 梅林に目白のはらから歌こぼる 風光る人法の世も透き通り 天法の降りて楽しや山笑う 彩...
「浄刹にても梅咲くか」 夭折も天寿も梅の花の中 ( 有泉 七種 )和歌三首 色しらぬ白梅ひらく相模の野 鳥の歌にもミロク世ありしか 風ゆるみ春告草の白ひかる 蒼天あおぐ白き輝き 佐保姫の舞のはじまる野をゆけば ホオジロ歩く軽やかさかな俳句七句 神に問う浄刹にても梅咲くか 光降る春告草の仰ぐ空 樹下に座し目蓋とじても風光る 春陰に眼光するどき忠魂碑 生死と云う恐ろしき語と春の...
「パイライトの見えざる火花」パイライトの金色の玉は見えざる火花を撒き散らし白金の五鈷杵は現界と幽界の七層の壁を貫いてほの白く灯る正月の藤沢の街遊行寺の境内カタチなき一者の流出は石段の内部に満ち溢れ満ち溢れ満ち溢れ万生の眠りの内側からこの世界を支え続けている阿弥陀如来の歓喜の掌よ正しき幸福と叫ばれる真白き欺瞞と歪真の心眼は陰から陰へと動いてゆくデジタルからデジタルへ人間の感情は情報の狂乱にやつれ朝露...
「枯野の初時雨」 待つ春や氷にまじるちりあくた ( 智 月 )和歌三首 冬の野に梅の芽いまだかたけれど この日この時おしみて歩む 彼の人も美に灯の心持つ 明日の浄土は我らが開くと 春隣り死の無き国に顔むけて 枯草を踏む今日の一歩か俳句七句 一月や未だ色無き天もあり 老猫と吾が心琴に冬深し 街路樹の歌を聴いては春を待つ 冬晴れの鎌倉駅の中国人 初時雨きのうを忘れ降りしきる ...
「冬椿のしずく」 山の雨やみ冬椿濃かりけり ( 柴田 白葉女 )和歌三首 遊行寺に天女の彫刻みつけては その見下ろせる街の後先 詩の神冬天の雲ながしては 猫も蟻も花もゆれたり 出発の朝の泪のありしこと 忘れる峠の汗のきらめき俳句七句 冬靄の森の深さにひそむもの 寒月や瞑目しても蜜の色 雨粒をキラとのせたり冬椿 寒椿のぬれて光れる路地の裏 冬椿のしずくに映る宇宙かな 古暦...
「盲なる巨大客船」不可解な熱気を帯びた見えざる嵐がこの冬枯れの野辺に音を滲ませる遠くの列車のリズムにも似て人の人の人の言語中枢に真っ黒いモノリスが置かれてゆく信用で食べてる銀行家たちはハラハラしながらポーカーゲームを続けているそれを眺めるこの河原乞食もまたこの明滅を繰り返す気象予報に夢中なのだ常なる事なきこの天地に未だ見たことのない朝焼けのその空には白鷺が一羽川上へ飛んで行くだろうか明日か 来月か...
「寒林の白き息」 寒晴れや浮上しそうなガスタンク ( 小檜山 繁子 )和歌三首 自意識と云う小さき船が川岸に 長く眠りて春を待ちいる 勾玉の光れる音を胸に秘め 泪のあとの空の輝き ぬばたまの夜のひずみに垣間見る 古き森にも鳥声の満ち俳句七句 あらたまの風もやさしき枯木立 正月の夜のしじまの浅き夢 霜ひかる泪と笑いのそのハザマ 寒晴れや空っぽの眼が空を見る 黒き夢みな暖め...
「新年の謎」 新年の謎のかたちに自在鉤 ( 平井 照敏 )和歌三首 年立つや明日の謎を数えては 影なき昨日の息を吐ききる 真夜中のコンビニにタバコを買いたれば 艶本みつめる少年のあり 新年の街に太鼓がコダマする 神を忘れた人々の群れ俳句七句 カタチなき風に真向い玉の年 正月の街ぶるぶると太古の音 寒暁や九羽の白鷺北へ飛ぶ 吾は立つ黙して光る霜の朝 勾玉を胸に音聴く枯野かな ...
~謹賀新年~ (2025)☆令和七年皇紀2685年西暦2025年元旦国歌 ~「君が代」~君が代は千代に八千代に さざれ石の巌となりて苔のむすまで☆皆々様新年 明けましてあめでとうございます。この新年を寿ぎ皆々様のさらなる御健勝と御多幸を誠心を込めて御祈念申し上げます。☆☆☆☆☆☆和歌三首☆ちはやぶる すめらみくにのいやさかにみたまのふゆを かがふらせませ☆しずかなる あおひとくさのかげひなたみたまのふゆを ...
「冬椿の歌」 冬麗やまだまだ回る摩尼車 ( 片山 由美子 )和歌三首 暁闇の森に旭日走りなば 樹の影しずけき明日へと伸びる 静かなる革命見つめる長き夜に 一陽来福マジマジと呑む 一面の銀杏落葉の黄金の 冴えたる風を胸に満たして俳句七句 冬うらら草に霜ふる夜明け前 仲冬に閑寂という言葉を呑む 十二月に海を見下ろす阿夫利山 絶後なる歳晩の天晴れ渡る ふり返り朧なる明日年おし...
真夏の蜂蜜の地方発送受付は終了しました。 栗の様な味わいの初夏の蜂蜜はまだありますが大体年内に売り切ります。 来年5月まで蜂蜜はありません。 注文は下のサイト…
「稲架と岩礁」 整然と神話の国の稲架の列 ( 川崎 慶子 )和歌三首 ちはやぶる龍宮窟の天窓の ちぎれて哀し雲の光れる 天高し稲架の影にて仰ぎなば 天地開闢明日にあるらし 今ここに未来も過去も握りしは 吾が手なりしか神の手なりしか俳句七句 吾が血にも稲架を見つめる祖霊の眼 新涼や少女の瞳の奥の謎 晩秋の生死一瞬の波濤かな 岩礁に素風を遊ぶ秋の潮 石廊崎の擬宝珠が仰ぐ秋の...
「天蓋花の白き輝き」 江ノ電のタタンタタタン秋うらら ( 大野 鵠士 )和歌三首 陽の去来かさね沁みたる岩礁に 常に新たな秋の風かな うつし世もかくり世にても透き通る 名月に祈る死者たちの旅 曼殊沙華の生死こえたる輝きは 虚空を渡る船をよびたり俳句五句 秋爽の伊豆のかなたの水平線 残り香の浄土に帰するか曼殊沙華 そのなみだ天蓋花の白は知る 死人にも出発のあり彼岸花 浄刹に君...
「曼殊沙華の白に虹」 神々の水引細工曼殊沙華 ( 石井 弘子 )和歌三首 ちはやぶる伊豆山神社の秋の朝 潮風あびてはミロク世を祈る 曼殊沙華の白き精霊おもひなば 浄土光れる音楽ありしか 石廊崎の岩礁の知る空の色 虚空の無限に響く波音俳句七句 浄刹を天蓋花の白に知る 曼殊沙華の色の中にも虹があり 浄土の笑み伝えたりしか死人花 深秋や振り返り見る遠き明日 絶壁に金風無限を睨...
「紅蓮華もあそぶ」 天日へせり上がりたる蓮の花 ( 村上 喜代子 )和歌三首 ちはやぶる神世は地上に在りしかな 紅蓮ひらく7月の朝 御仏の救い歌ひて開きしは 紅蓮の香の千年のわざ 伝説を知らぬ童も見つめたる 紅蓮あそぶ地上のよろこび俳句七句 紅蓮をゆらせる風はいずこより 泥中に炎ありしか紅蓮のいろ 蓮池はドラゴンフライの極楽ぞ 紅蓮の幽なる光の届く場所 薄明の蓮の花弁を...
「白蓮のひかり」 白蓮の落花は明かり置くように ( 森 高武 )和歌三首 万霊の声なき声をのせたるか 白蓮ひらくひとひらの空 薄明に白蓮ひらく花園に あの人もあの人も連れて行きたし 古への人の知らざる白蓮の 何を願いて蒼天に咲く俳句七句 白蓮の花弁のスジを数えけり 白蓮の花芯の黄金しずかなり 蓮ひらく心と言葉のカタチして 天日を大地にうつし白蓮華 やわらかき朝日に直き...
「とめどなく岩清水」 まだ逃げるつもりの土用鰻かな ( 伊藤 伊那男 )和歌三首 山笑う丹沢山の奥沢に せせらぎの音かなでたる歌 ちはやぶる神遊びたる石清水 吾身ひたせば生死こえたり 夢さめて又夢なるか現世に 君の歌いし人の心よ俳句七句 夕暮れの土用鰻の男気よ 人神も羅(うすもの)まといて街をゆく 夏服の後輩汗する遊行寺か 滴りも人を抱きし山静か 音の神の歌とめどなく石...
平和を感じるのはどんなときですか ? ども、くわかぶ日記です🙇♂️ 今日は終戦記念日ですね。 母方のじいちゃんの命日でもあります。 さて、私が平和を感じるときは、本当に普通の時間ですね😊 仕事から帰って子供達やかみさん ...
「おーむーうーまー」おーむーうーまーおーむーうーまーりーら りーら りーらおーむーうーまー黄金のマニ宝珠が虹色に燃え上がる五鈷杵のプラズマは心の窓を開くのだがその向こう側には虚空が広がるばかりだおーむーうーまーおーむーうーまーりーら りーら りーらおーむーうーまー幼き妖女の沈黙の庭で三千年の歴史が繰り返される私はその渦為す時空の只中で死んだこともなく生きたこともない男でも女でもないただプラズマ気流...
「稲の香の千年」 寝覚して久しくなりぬ秋の夜は 明けやしぬらむ鹿ぞ鳴くなる (新古今和歌集 447 秋歌下 西行法師)和歌三首 風に揺れ稲の穂ひかる道を行く 千年の過去千年の未来 稲の香を知らぬ祖霊の無き事を いかに伝えん次の世人へ スーパーへ米買いに行く道すがら 草の色にも天道を訊く俳句七句 光も闇もまだ始まらぬ秋の朝 空の色いくつ知りたる案山子かな 秋水の来たりし場...
「里芋の甘さ」 芋洗う女に月の落ちにけり ( 言 水 )和歌三首 ちはやぶる大地母神の御心を 宿せたりしか里芋の甘さ コーヒーの湯気を見つめて聴いている ブルースの音心の底へと 龍神の御心おもう門前に 風にさやけし夜明けの虫の音俳句七句 里芋の煮えるまで呑むタバコかな 里芋を母に献じて吾も食す 里芋の甘さも新た朝の風 蓮の実の落ちたる泥に吾は眠る 蓮の実の明日をいざなう...
「彩雲を仰ぎて」 住吉の岸の田を墾り蒔きし種 かくて刈るまで逢はぬ君かも (万葉集 1748 秋相問 水田に寄する 柿本朝臣人麻呂)和歌三首 秋風を自転車できり朝の道 実る田んぼの真ん中をゆく 明治の時江戸の時その人の顔うかがいて うつろう時の風の無常よ 人の恩報いる道を想う時 麦茶のコップの露の輝き俳句七句 秋めくやバッタの飛びし草の下 涼新た長袖をきて走る人 仲秋...
「鈴虫の声」 稲妻のわれて落ちるや山のうへ ( 丈 草 )和歌三首 不可思議や心を探す秋の空 鳥の知りたる秘密を欲して 鈴虫の声に満たされ我眠る 峨峨たる山の記憶いだきて 父の幽浄土のひかり満たしては 笑みして立ちし吾が枕元俳句七句 鈴虫の声の夜にも句をひねる 秋蝉は無尽の時を歌いけり 風のなか遊びて肥えて稲雀 何も無き世を遠くみて重陽か 黙座せば光とおして水澄めり 秋...
「稲穂の風波」初穂の田んぼの電線に椋鳥の群れがとまっている東の空には朝日と彩雲涼やかな九月の風が稲穂の波を洗うのだ美を探して私は立っている田んぼの端で稲一粒に宿る神の光もうすぐお彼岸の収穫だもうすぐ あの黄金の稲架(はざ)が立つのだ日本人を日本人たらしめてきたいとも雄々しき頼もしさよ米によって育まれなかったDNAがこの国にあるだろうかアマテラスから賜りし我らが貴き御宝ぞ中秋の稲穂の風波よその虹色の...
「初秋の水瀬」 此石に秋の光陰矢の如し ( 川端 茅舎 )和歌三首 御仏に額づく朝に息を吐く 音の鏡の妙なる色へと ぬばたまの夜の彼方で泣く人の 昨日のゆくへは誰も知らない 残る蝉生きろ生きろと叫びたり 曼荼羅模様の開き廻りて俳句七句 白帝と色なき水瀬に立ち尽くす 白き水掬えずにいる素秋かな 秋始め湖畔に立ちし友の笑み 八月の水瀬に流れて再誕す 秋立つや瓶の蟻にも明日が...
「泣き続ける蝉」 野の秋へ鈴ふるように花の咲き ( 岩津 厚子 )和歌三首 幽窓の母の微笑をおろがみて 万民豊楽いのる朝焼け 秋蝉は情報弱者の耳に沁む 踊らされても夜明けは来るかと 赤とんぼ自転車の前飛びたるは 氏神様への道の朝時俳句七句 勾玉の音さやかなる素秋かな 魚屋のオヤジが睨む秋の昼 稲妻は草ぐさの夢ひらきたり 秋の園老女の瞳の奥底に 終戦忌78年泣き続ける蝉 ...
「昨日も今日も明日も」八月の蝉がけなげに鳴いている炊き立てのお米の香り淹れたてのコーヒーの湯気PCで流すブルースの響き私は安楽椅子でタバコを燻らす金色のスプレーで着色した扇風機30年前の苦闘と巨大な歓喜の記憶掠れてはいるが針金のように細く硬いこの三年間離れた友人と近づいた友人リアルとネットの友人たちと裏側で蠢く 光と影見えている人々と見えていない人々語り続ける人々と黙り続ける人々八月の蝉がけなげに...
「秋霖の耳内に香る」 物いえば唇寒し秋の風 ( 松尾 芭蕉 )和歌三首 冥界の父の祈りに守られて 吾が歌の業一線を弾く ぬばたまの秋の夜には虫の声 恋なき天地の無きを奏でて 大宇宙始まりしより途切れなく 我らに連なる生命の謎俳句七句 新秋の風の香りの謎を聴く 八月や禅寺に座す地蔵尊 残暑かなゴーヤ選びし老女の手 天高しカラスが見下ろす我は誰 水澄めど歴史に暗き少女の眼 秋霖...
「天球の一指」 わがおもひ空の煙となりぬれば 雲居ながらもなほ尋ねけむ (新古今和歌集 1007 貫之)和歌三首 夢世より零れ落ちたる吾が身なら 久遠の色を焼き付けて去る 天帝の御宝なりし我らなり 慈愛ならざる時もなかりし 入道雲はるかに眺め歩むれば 昨日の泪忘れたる明日俳句七句 嘘と真を誰も知らない秋に入る 色の無き水だけが知る宇宙の愛 沈黙の歌の満ちたる...
祈りは届くのか?「祈ったって何も変わらない」という人がいる。そうだね。他力本願だし。そもそも、存在すらしない神に祈っているのかもしれないし。だけど、本来、祈りとは、「都合の良い願いごとを叶えるための呪文」ではない。やれることは全てやった後の
「時空の風穴」睡蓮に夏の陽は白々としていてあらゆる色が流れ着く漆黒を私も亦 忘れている神の光を心に映せばそれはこの世に顕われるしかし それを人々はみな忘れ去っている夢幻のようにアヤフヤなこの世に私達は生を授けられた一日一日 一歩一歩を刻み続けてきた大宇宙の永遠を仰ぎながら嘘と真の喜びを嗅ぎ分けてきた生まれ来る者と 死にゆく者とに満ち溢れた一瞬一瞬に点が波打ち荒れ狂う人の世時間が直線ではない事を想い...
「紫陽花も眠る」 大仏の鼻梁真夏の黒びかり ( 高室 有子 )和歌三首 老鶯の歌のびやかに坂道を 自転車で下る朝の楽しさ 麗人の微笑あかるき街角に 昨日の昏き人の足並み ベビーカー押したる母を拝すれば 国の明日の幸を乞い祈む俳句七句 欠けたれば満ちたる明日の晩夏光 どのシャツも汗を知りたる半夏生 紫陽花も星を仰ぎてまた眠る 音の無き風を探して青田波 鎌倉の男も泣きて夏怒...
「夏燕が風を切る」 別々にゐるくらがりの涼みかな ( 白 雄 )和歌三首 夏燕の風切る街を我ゆかば 人の仰ぎし雲の大きさ 夏燕のひととき降りし水たまり 写りし空の蒼の深さよ 天涙を想ひて朝の窓をあけ さやけし鳥の声を呑みこむ俳句七句 江の電から海風を見るサングラス 暗き顔あかるき顔に夏灯 眼を閉じて三十年前の滝の音 夏雲の父と相撲をしたのかな ジリジリと溶けたる如き夏の...
「謎深き五月の青嵐」言葉なんてモノは答えを知らないこの五月の青嵐よ君は何処から来たのだここで何をしているのだそして 何処へゆくのだ私が溶け込んでいるこの街に青嵐よ 君は突然やってきて一日中走り回った立夏の一日の全ては君の息吹で満たされたその謎に心を向けたのは私だけではないはずだ言葉なんてモノは答えを知らない森は狂ったように歓喜しただろうか鳥たちは安らぎを覚えただろうか私は魚たちの仄かな覚醒を感じ...
「サイダーの泡」 サイダー瓶全山の青透き通る ( 三好 潤子 )和歌三首 浄智寺の苔に影さす昼下がり 合掌したる女と風 キラキラと鎌倉路地の水音は 何を流して何を運ぶか 空っぽのグラスに沁むる夏の陽は 過ぎたる春の残り香を知る俳句七句 夏きたる淡き雲ゆく空の色 午後四時の薔薇の疲れを見つめいる 父の幽ともに喰らいしシラス丼 陽の音をパラソルに乗せ女がゆく ...
「爽風のゆくへ」 夏きざす屋上に飼う兎にも ( 児玉 輝代 )和歌三首 人の幸こふる祈りの真夜中に 心耳にのこる水音の妙 涼やかな森の葉ずれの音ききて 言葉を捨てる息を吐き出す 雨つぶの草打つ時を想いなば 遊女の夢の滝のまぼろし俳句七句 爽風のゆくへ明るき夏きたる 自転車の影も回りて清和かな 大風に宇宙の音の滲む夏 夏暁や記憶うつろう雨の音 朝涼やカラスが...
バーゼル地方の私のお気に入りのロココ様式のArlesheimer Dom/アーレスハイム大聖堂金曜日(3/3)≪世界祈祷の日≫としてエキュメニカルの祝典がこの教会で行われたそうだ。そのニュースを知って女性が集まる祝典としては最高の場所ではないかと感じた!この教会前の広場に立
「細き手に年新た」 高き屋にのぼりて見れば煙たつ 民のかまどはにぎはいにけり (新古今和歌集、賀歌、仁徳天皇御製歌、707、)和歌三首 行く雲のちぎれて軽ろき光あり スズメ集いて歌う声にも 神前に祈る朝の静けさに 一年の謎歩き始める また一人友は苦しみ脱ぎ捨てり 生きる喜び新たに賜り俳句七句 細き手に影うつろいて年新た 神やしろ少女微笑の花の春 正月に人の仰ぎし空の蒼 初富...
「正月の餅」 みよし野は山もかすみて白雲の ふりにし里に春は来にけり (新古今和歌集、春歌上、摂政太政大臣、01、)和歌三首 世の人に幸あれと祈る朝には 幽なる母の温もり憶える この町に宿無人の在りしこと 思ひて食らう正月の餅 正月の涙の人に降る朝日 柔らかく温かく冴え冴えとして俳句七句 正月の友の笑美こそ我が宝 一月の風は何処から神世から 学童の風と走りて年立ちぬ 詩よ踊...
毎年、この時期が近づくと戦争を題材としたドラマや映画が、必ずどこかのチャンネルで放送され、新聞やネットでは戦争を経験された方の記事が掲載される。8月15日、終戦の日。77回目となった今日、全国戦没者追悼式が東京の日本武道館で行われた。追悼式は新型コロナウイルスの影響で3年連続で規模を縮小して行われ、約1000人が参列した。今年の式典に参列された最高齢の遺族は95歳。戦争を経験された方は、年々減っていき高齢化が...
梅雨が明け、いきなり猛暑の日々が続いていますが いかがお過ごしですか? 8月も、もう目の前。 夏真っ盛りの8月、 夏ならではの行事もたくさんありますが 忘れてはいけないのが終戦記念日や原爆の日です。 この季節は、戦争についてのドキュメントや映画の放映も増え 平和について考える機会が多いと思います。 今回は、私自身のことも交えながら書いて行きたいと思います。 あの日、罪のないたくさんの人々の命が奪われました。 私の祖母、大叔母(祖母の妹)、曾祖母(祖母の母)は 皆、広島の被爆者です。 物心ついたときから、祖母たちから、原爆の話を聞いて育ちました。 広島の原爆は、私にとっては、 大好きな家族の、か…
潜在意識は、全ての意識と繋がっています。という事は、私の意識、貴方の意識も、プーチンさんの意識と繋がっていると言う訳ですね。繋がってるのですから、プーチンさんに戦争を辞めるように「念」を送りませんか?私と一緒に。独りよりも、多くの方の「念」の方が強くな