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新しき年の始めの初春のけふ敷る雪の伊夜しけ餘事大伴家持あたらしきとしのはじめのはつはるのけふふるゆきのいやしけよごと新しい年が始まる初春の今日、ふりつづく雪のように善い事がふり続くといい。新しい雪のよう真っ白な、清浄な善いものが余るほど残され続いていくように。【撮影地:栃木県日光市戦場ヶ原2017】元日の歌ですが『万葉集』の最終巻=巻第二十のいちばん最後に載っています。ラスト締める絶筆歌でありながら「始」「餘事」に歌集を編纂したあたり、籠められる祈りが謳われています。原文は「新年乃始乃波都波流能家布敷流由伎能伊夜之家餘其騰」結句の「餘」という字は「引き続いて後に残る」「余るほどに残る」という意味になります。この「よごと」を翻刻するとき「吉事」にすることが多いようですが、「餘」に歌意あるようで・字義そのまま...初春、浄雪ふる
なでしこ(カワラナデシコ) 万葉仮名 -- 石竹 瞿麥 奈泥之故 牛麥 奈弖之故 那泥之古 撫子(カワラナデシコ) 我がやどのなでしこの花盛りなり手折(たを)りて一目見せむ児