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あぶくですら宿命だとするなら いっそ生まれる前の そのまたずっと前の はるか昨日へ 思いすら存在しなかったあの時にまで 息をつきたい だけどあたしの中の群衆が そうさせない 微笑みたい だけどあたしの中の群衆が そうさせない 許したい だけどお前なんぞ滅びえてしまえと あたしはあたしに突きつける 雫すら 宿命だとするなら いっそ生まれる前の そのまたずっと前の はるか昨日へ 思いすら存在しなかったあの時にまで
星にも命にもやさしい 愛情にあふれ凜として 誰にでも好かれ 安全面も申し分なくて 口コミだって高評価 それでも 自分にとってもそうであるか 過剰になれば毒ではないのか そういった目は 必要なのだ きっと多分この先の終わりまで ランキング参加中詩
知らない歌が耳たぶにたまって 僕は少しイラッとする 春はいつもそうだ 体にも心にもやわらかいのは 日差しだけで 泣く隙も吹き飛ばしてしまう はしゃぐ甲高い声 パタパタ小さな足音 よろしくね と 知るもんか が 同じ意味だなんて この世は残酷だ ランキング参加中詩
HOW TO本や自己啓発本に頼らなくなってから、しばらく経つ。 取り入れたのはいいが、どうにもしっくりこなかったり合わなかったり。 それはそうだ。 例えば、他人の服のサイズやファッションセンスを真似たとしても、100%自分をその中に合わせることは不可能なのだから。 もちろん、参考になり役立つこともあるにはあるが、相談事の回答と同じような文言を自分なりに導き出せることも増えてきた。 歳を重ねることでわかってくることもあれば、歳を重ねて初めて知る感覚もある。 手放すこと、手放したことに躊躇や後悔がなくなりつつあるのも、いい傾向だと感じている。 心持ち次第で、自由にも頑なにもなれるのだ。 ランキング…
詩人さんにとって、 親孝行とはそんな感じである。 そして、そればかりか。 どんなに自己中心的でどんなにわがままであるかも、 痛感している。 …と、打ち明けたところ、 相手は「親孝行は、わがままでいいんですよ。それで間違ってないですよ」 そう言ってくれた。 その人の言葉を、今も大切にしている。 悲しみ以上、愛未満にならないために。 ランキング参加中詩 ランキング参加中雑記
詩人さんは、ときどき驚かれるような行動をする。 日帰りで九州から東北へ旅してみたり、例えば本を出してみたり。 それでも、いざ動くまでには人より時間がかかっている。計画中に誰にも話さないから、アクティブだと映るようであるのだが。 時として、慎重さが勝つこともあるし。 だけども、ぽんっと動けることもある。 心はいつだって(体もだが)一筋縄ではいかないのだ。 それでも愛することを誓いますか。 自分の全てを許せますか。 この意識と体温を抱えた器が干上がってしまうまで。 ランキング参加中詩 ランキング参加中雑記
久方ぶりのインスタライブに、ちゃんと参加した。 “ちゃんと”と言うのは、前に配信があった時は高熱で寝込んでいたため、ろくすっぽ画面を見ることができなかったからである😂 編集者であるその人は、穏やかな語り口で丁寧にライブを進めていく。 と言っても、ラジオ番組だったら放送事故案件(!)になりそうなほど、ゆったり間(ま)をあけるという、夜にはたまらなく眠…ではなく、心地のよいリズムの持ち主だ。 猫街にも、多分いそうな感じの人だ。 こっそりそんなことを信じていたりする。 リズムが合う。 波長が合う、気が合うということとはまた違うのかも知れないが。 詩人さんのリズムは、どんな風に誰に伝わって揺れ動くのだ…
honobonosalay.hateblo.jp+++ 以前、別ブログで化粧クリームについて触れたことがある。 肌質は当時とそれほど変化がなく、相変わらず例の“青缶”は全く合わない。スーパーでもドラッグストアでも手の届きやすいものが使えない件については、もう諦めている😂 「いいですよ〜高級クリーム並みです」との声もある一方で、「顔が腫れてしまいました」の声も聞く。 それはきっと、筆者が好んで使っている化粧品でも同じことだと思う。 訊かれれば答えるけれど、強引にすすめることはしない。プレゼントにも選ばないように気をつけている。 数年前から、一般的なハンドクリームを買わなくなった話も、どこかに書い…
このあたりの言葉は汚いから使うな 頭が悪くなるぞ 幼少期の「ほんとうにあったかなり怖い話」である 汚い=乱暴な言葉を使うな、と叱られるのは まだ理解できても いわゆる「子ども心」にも ヘンテコな考えを持っている人たちだと 思わざるをえなかった 理不尽を肌で感じながら育ったもので 今でもほんのり歪(いびつ)な大人を生きている そうして 理不尽とはまあよくぞ名付けたものだと 感謝する 大人になるのもそんなに悪くはないものだ ランキング参加中詩
あくまでも自論なのだが、真の孤独は言葉にできないと信じている。 何かしらの単語で表現できるうちは、大丈夫だと。 ただし、リミッターはそれぞれだから、当てはまるからと言って気づかないふりをするのも、あまり体によろしくないような気がするが… それはそれ。 ところで、数年ぶりに引いた大風邪が中〜小風邪くらいになってきて、同時に読書熱が再燃してきた。 別ブログで紹介したのと違う1冊をご紹介。 電子書籍を旅行中は読んでいた。 だが、やはり乗り物での移動中は(酔うので長くは読めないにしても)文庫本が欲しくなる。 重すぎない内容がいいな、と探していて出会ったのがこのタイトルだった。 映像も音もちょっと今日は…
それがとても優れていて 認知もされて みんなやってるよ または 限定だよ って (先人の知恵や病的に弱ってしまった時の助けはともかく) 誰かの編み出したメソッドで ほんとのほんとに何かを得られると ほんの一瞬思い込んだとしても よほど自分の血肉になるか よほど感銘を受けたか 何よりそれが継続できるか (月単位年単位で) 真実であっても素晴らしくても 自分に合わないそぐわないことは 世の中結構多いものだ 受け取ったり手放したり そうやって前に前に 転んでも上に上に わたしたちの空はきっと広がっている それがとても優れていて 認知もされて みんなやってるよ または 限定だよ って そんな声を受け止…
慌てず騒がずさわらず開かず。 不思議な雰囲気の、心当たりのない便りが届く。 俗に「迷惑メール」と呼ばれているものだ。 昼夜を問わず(寝ている時間帯も届いていた)送られてくるので、初めのうちはギョッとした。 覚えのないSMSも頻度は多くないが届く。 慌てず騒がずさわらず開かず。 まとめてゴミ箱へ。もちろん読まない。 それで大丈夫になる。 受け取らなくてよいものは、(何かの拍子に受け取ったとしても)しっかり手放していく。 やり方は、それぞれ。 まるで逆恨みのように命やものを傷つけにかかる(!)より、頃合いも師走であるし、大掃除よろしくキレイキレイしていくだけだ。 平和に、穏やかに。よき時間が紡がれ…
まもなく、龍の年がくる。 チームが大切になるとも言われているのだが、特に何かのチームを作っているかと問われると、たちまちしどろもどろになる筆者である^^; 推しごとを除けば家族とのグループラインくらいか? だが、こうも考えることができる。 自分自身そのものが、ある種のチームであると。 心が乱れれば、なんだかお腹の具合が不安定。 お腹の調子がいいと、少しぐらい強い言葉が飛んできても受け取りすぎない余裕も生まれる。 忘れることも覚えることも、捗る。 一人でいても、誰かといても、自分そのものが「チーム」であり「スクラムを組んでいる」わけだ。 チームを大事に動くことは、自分や他者を大切に想うことでもあ…
ある時期、集中的に実家の片付けをしていた。 すでにほとんどのものを手放した。ややこしいことはさておき、お陰様で法律的なあれやらこれやらも、なんとか進行中である。 これからは少し早いが自分の終活にシフトしていけばいいのだが… うん、さっぱり進まない^^; 安心しすぎもほどほどに、というところなのだ。わかっているのだ、それは。 断捨離の真似事は折に触れ実践しているものの、ここ何年かでふだんごとの大渋滞が発生し、それこそ寝るためだけに家に帰ると言った日もかなり多かった。 よく、大きく体調を崩さなかったものだと、当時の自分や支えてくださった人たちに改めて感謝する。 持ち物整理をしていて思うのは、捨てて…
木枯らしが吹いた。 なんとなく、この間ドアから無理やり剥がしたものが影響してるのかとソワソワしたが、そうではなく本格的な冬の到来であるらしい。 たかだか扉一枚分の“冬の入り口”をどうこうしたからと言って、その地方一帯の天気予報になるほど大それたことは、そもそもできないのである。 あれは単なる気配でしかないから、そうそう悪さをするものでもないはずだ。 詩人さんが木枯らしを吹かせた! 詩人さんが寒くした! 詩人さんのせいで冬になった! …などと噂されても、困るのだ。 人らより、猫に嫌われてしまいそうで困るのだ。 まあ「いらっしゃい、詩人さん」と出迎えてくれる、猫そっくりの店主は気にしてないようだか…
詩人が嘘をつく速度と SNSで嘘が流れる速度と どちらが罪深いのだろうか 時折そんなことを 比べても比べ足りない 紡いでも紡ぎ足りない そんなことを時折 やや真面目に思うのである あ そうだ 冬の入り口は見つけ次第空に返しておりますので ご心配なく
銃口がおろされますように、と祈っている。 それだけだなんて、ずるい(マイナスの意味で)ことは100も200も承知だが、ともかく知ることも大事であるし、自分が元気でいなければ何も始まらないことも確かだ。 祈り、思い、ことば。 SNS時代の片隅で、静かに書き記す。 ラジオをよく聴く。 その中にジャーナリストが担当している番組が幾つかあり、戦地となってしまった場所の人々へのインタビューを毎回流している。わからない言語もあるが、その口調から恐怖や悲しみが伝わり胸が痛む。 テレビでも報道されてはいるのだろうが(筆者はラジオ寄りの日常である)「それで物資が届かないのか」「ドバイに貯蔵庫があるんだ」「なんて…
ざわざわ不安が起こり ざわざわ引いていく ざわざわ希望が湧いて ざわざわ消えていく 絶えず絶えず 残らず残さず 夢を持たねばなど 夢を探せなど 深く深く 熱く熱く 不揃いのリズムで 不確実な対応して それ以外は消え去って また不安を呼び起こす ざわざわ不安が起こり ざわざわ引いていく ざわざわ希望が湧いて ざわざわ消えていく ランキング参加中詩
誰も知らない名前になって あたしは歩く 誰も知らない気分を抱いて あたしは笑う 誰も知らない色になって あたしは叫ぶ ほら 偽物はここだよって 探しびとはあたしよって 誰も振り向かない 誰にも見つからない 誰かの真似もしない 元から偽物なんだもの 誰も知らない名前になって あたしは歩く 誰も知らない気分を抱いて あたしは笑う 誰も知らない色になって あたしは叫ぶ ここだよ 早くおいでよって ランキング参加中詩
すべてが疎ましく すべてが悲しく すべてが妬ましく すべてを手放して すべてに涙し すべてを悦び すべてをうけいれ すべてに感謝する うけとるそばからこぼれても いいじゃないか 他の誰かがうけとって また巡り巡るのだから 愛は回る 愛はめぐる 目にもとまらぬ速さで 命を満たす 色鮮やかに 終わりを満たす ランキング参加中詩
してもしなくても、という自由意志。 したいけれどできない、するつもりはない、というそれぞれの事情。 筆者自身は病院や施設を訪ねることが多いため、する派。 実家の人たちは長らくしない派だったが、今はする派。母など「生まれて初めてインフルエンザの予防接種を受けたのよ💉」と、連絡してきた。 すぐ眠くなったり倦怠感に襲われる娘と違って、たいした副反応も起こさなかったようだ。 そういうところ、だけは素直に羨ましい。 失わないと気がつけないもの。 失うことがわかっていること。 失ってもなお残るもの。 失われても気にもとめないでいること。 バランスよくいたい。 バランスが崩れていくのを眺めるしかできない。 …
次はないかもしれない それでも黙っていなさいと あの人は言った そうして真夜中にいってしまった 伝えるべき人の名を 伝えるべき人の居所を遺しもせず 面倒ごとと秘密ごとに程よく時限装着を仕掛けて そうして夜中にいってしまった 家族の定義をわたしは知らない ひとつではないことは確かであるが 愛はあったのかどうなのか もう誰も答えてはくれないのである ランキング参加中詩
これでようやく これでやっと おかげさまだねえ その人は若い時分から“最期”を心待ちにしている 困ったことに、とも やれやれまたか、とも どうにも感じなくなるほど疲弊したり、も あるにはあったが 自分を責めようがその人を責めようが 事態はそんなに変わらない だから 「はいはい、そのうちね」 「ま、みんないずれは一人残らずだものね」 「こればかりは平等で順番が違うだけだしね」 捨て台詞に聞こえないように どうにか笑顔で 日常会話に混ぜ込むのである 最後は何度もやってくる 最期は一度きり だから なんとか笑顔で 日常会話に混ぜ込むのである ランキング参加中詩
ねむい。 学生時代から眠気には勝てなかった。春と秋と冬は特に。 転生があるとしたら、一度くらいは猫かナマケモノだったのではないかと思う。ただし、人らには懐かず仲間とも群れず、と言ったところか。 チームには何度も属し、何度も解体してきた。 あるいは席だけとりあえず確保、あとは何もしないか居ないことが多く、結局は「面々の表も裏も見えすぎてしまい」擦り切れくたびれて出ていく。その繰り返しだ。 それでも、いつの間にか新しいチームの一員となり、誰かを助けたり逆に助けられたりして、人生はなるほど滋養と慈愛に満ちているとしみじみする。 それにしてもねむい。 学生時代から眠気には勝てなかった。春と秋と冬は特に…
高いほうがいいのですって、肯定感 いつもポジティブでいられるからですって 周りもどんどん巻き込んで 確かに確かに想像よりずっとずっと Life is short ! でもねでも いつの間にやら誰の声も それちょっと違うかもよ、も 聞こえなくなることが あるのだって 高すぎるのもどうだろ、って話 誰もが誰も、じゃない 高めることは悪くはないにしたって バランスよく肯定したり否定したり どうしてそれじゃいけないのかなぁ 底にいる自分を知るには上がるだけじゃ だめだよ 闇に気づくには光がなくっちゃ 光に感謝するには闇も知っておかなくっちゃ 流行りがいいとは 廃りが悪いとは 一概に言えないんだからさ …
目指すところは、それ。ただし、楽しみながら。 ある人のSNSで毎朝コメントを募集している。 心洗われるような写真も楽しみだが、いかに誰とも似ないコメントをポストできるか、簡潔な表現ができるか、プライベートを出さずにそれが可能か…そんなことに挑戦(?)している。 個人的にはブログを3つ掛け持ちし、毎日更新し続けているので、例え短いコメントのポストであっても、こういった日々の積み重ねは鍛錬にもなる。 なぜか、スマホに届く更新通知が恐ろしく遅くなってしまった(汗)ため、瞬発力はともかくとしても表現は大事にしたいところだ。 具体的なことは自分のノートにメモする。だから、ポスト内容はよりシンプルに。 つ…
ひとつ持っていれば済むのだが あえて三つ四つ持つことにして 並べたり 使い分けたり いくつかは失くしたのに ずいぶん前の「ひとつ」が残っていて それはたぶんわたしが死んでも (のっとられない限り) ふらふら漂い続けるものなのだろう いつかの「ひとつ」いつかの「わたし」 誰かが見つけて変な奴だと思うのだろう それはそれは遠い未来で ランキング参加中詩
故郷、実家、親の里、墓参り。 早々に解放されたという話も、帰ったり戻ったり、継ぐことの苦労話も多く見聞きする。 中でも、ある方のブログで知った「墓じまい」だったり「実家じまい」だったりは、筆者にとっても徐々に身近になりつつある案件である。 お盆のたびに思い出すのは、実家の人らにとって特に思い入れの強い行事ではなかったらしいという事実だ。幼少の折、親類が遊びにきていたことはあっても、誰かに連れられて墓参りに出かけた記憶もなく、作法は大人になってようやく覚えた😅 里帰りをしなくなった(必要がなくなった)ので、この時期はカレンダー通りである。 心の中で手を合わせる。世界が平和であるように、世界の人が…
Threadsの登録者数がかなりの数に達している。 推しの画家さんも早速アカウントを作ったそうだ。 筆者は特に困っていることはないので、今のところ様子見である。Twitterがいよいよ使いにくくなれば別だが、元々頻繁につぶやくわけでもなく、それはInstagramやFacebookのアカウントでも同様だ。そこまで積極的な発信はしていない。 何より「Threadsやめます、削除します」となった場合、それまで使っていたインスタグラムのアカウントも一蓮托生となる。←連携(InstagramアカウントでThreadsを作成)していた場合はInstagramアカウントも完全消去されるようである ブームに…
自己流のワークをやっている。 そんなに大仰なものではなく、好きなこと・嫌いなこと・得意なこと・苦手なことを、ノートに書き出していくのである。 形式はなんでもよく、淡々と正直に書くだけでいい。 参考にしたワークをかなり簡略化しているのだが、項目自体はさらに細分化した。書いているうちに、さまざまに見えてくることがあり面白い。 例えば、大判の紙に書いてグラフのようにしてもよいし、無地のノートやスケッチブックに書き留めてもいい。 筆者は、普段からA6サイズの手帳やメモ帳を使っているので、同じサイズのノートを買い求めた。 ざっと項目を分け、書きやすいところからページを埋めていく。 付箋を併用するのも楽し…
蓋をかぶせる蓋をはずす 形を変える形を変える 見ていた知っていた 見なかった知らなかった 見つけていい気になって 気づいてあああと膝をつく あたしはそんなもので できている ランキング参加中詩
昔、占いに人生を捧げているような知り合いがいた。 月初め・年初めには著名な星占い師の著書を買い求め、血液型うらないを頑なに信じこみ、新聞の占い欄にくまなく目を通し、手相占いにも足しげく通う。 どうせ、悪い運は星のせい。 だって、〇〇座だから。 だって、何型だから何型とは相性合わないんだよね。 口癖は今もよく覚えている。 占いだけで何かが決まるのか。 血液型や誕生日が同じだったら、似たような性格や人生になるのか。 本当にそれだけで相性は決まるのか。 そんなことを、しかし一度もその人には言えなかった。 思いやり深く優しい人ではあったが、思い込んだら誰の言葉も聞こうとはしなかった。 そんな人となりも…
ぼやける思い出と 褪せる言霊を天秤にかける人よ せめてあなたの前で少し 笑っていられますよう 美しく刻まれますよう 少し また少し遠のいたとしても あなたの涙をもらさず 受け止められますよう ランキング参加中詩
あなたはお金持ちでおしゃれです 最近知り合ったばかりの人に そんなことを言われる 「失礼を承知で」という枕詞付きで この際 お金持ちの定義やおしゃれの定義は ちょっと置いとくとして なんともなんとも 明るくはない心持ちになりかけたのも 嘘ではなくて 嫌味たっぷりではなかった どこか照れ臭そうに 親しげに 無自覚に いつかのあたしも 誰かに同じことをしていないか 目の前に存在しない日を つい記憶から呼び出してしまうのだ 無頓着に ランキング参加中詩
いつか名前を呼べたなら わたしの舌は幸せを知るでしょうか いつか幸せを食べたなら わたしのお腹は満たされるでしょうか いつか心が空腹になったなら わたしは愛を知るでしょうか ランキング参加中詩
愛と呼ばれるもの 温もりと称されるもの 光に見えるもの やさしい言葉の端々 ながれ流れてkagayki失い 流れながれて意味を失う 憎と呼ばれるもの 冷ややかと称されるもの 汚れに見えるもの さもしい単語の数々 指先ひとつで世界は澱み 目から耳からとめどなく流入し この先どこまで自分に還る? 捌(は)けくちのその先は ランキング参加中詩
やさしい単語だけを探し続けていても ぬくもりある言霊だけを見つけたとしても 潜む刃に敏感になるばかりで 眉ひとつ動かさず 傷つくことも傷つけることも上手くなる いつか 終わることも終わらせることも 同じくらい上手くなれるだろうか ランキング参加中詩
パラパラとおこぼれを あたしにとって愛はそれっぽっちの 飢えるを知らず 乾くを知らず パラパラ降りかかるのを あたしにとって愛はそれっぽっちの 与えるでなく 満たすでなく パラパラ剥がれていく あたしにとって愛はそれっぽっちの ランキング参加中詩