メインカテゴリーを選択しなおす
東台湾の花蓮港庁・台東庁、つまり現在の花蓮・台東両県では、日本統治時代に大規模な内地人による移民が行われました。吉野・豊田・林田村に代表される官設移民村や、鹿野・旭村といった企業による私設移民村は、現代日本人の間でもよく知られています。その一方で、「自由移民村」はあまりよく知られていません。自由移民がどこに集落をなし、その集落がどんな地名であったのか、戦前の諸史料に詳しく記載されているものの、それ...
【施設紹介】台鐵平渓線 菁桐駅(新北市平渓区)―観光地のメッカになった木造駅舎
台湾の国鉄にあたる「台鉄」には4つの盲腸線があります。内湾線、集集線、深澳線、そして今回登場する平渓線。そのいずれも中間駅ないし終着駅が大規模な観光地として賑わっており、その様子は日本人の間でもよく知られています。今回はその中でも、平渓線の終点にあたる菁桐(せいとう)駅に着目したいと思います。起点の三貂嶺駅からディーゼルカーに揺られること40分、大勢の行楽客とともに菁桐駅ホームに降り立ちました。▲菁桐駅...
【2017年春】タイガーエア台湾IT241便 搭乗記(福岡~桃園)
近年、LCC(格安航空会社)と称される航空会社が次々に誕生したことで、飛行機が気軽に利用できる時代になっています。座席は狭いうえに機内食等のサービスは有料ながらも、航空運賃は従来の航空会社よりも安めに設定されているのが、このLCCの特徴です。つまるところ、余計なサービスを省いたり有料化することで、LCC航空会社はコストを抑えているのです。そんなLCCは国内線だけでなく、もちろん国際線にも就航しています。たとえ...
日本が台湾を領有していた50年間、多くの日本人が台湾に移住しました。その目的は主に農業でした。特に近年、台湾旅行ブームの高まりを受けて、台湾移民史が再び脚光を浴びています。しかし、今日において注目を集めるのは、あくまでも「東海岸の移民」にすぎません。西海岸の移民はどうでしょうか?そもそも台湾西部への日本人移民は、あまり知られていないのが実情です。もちろん、台湾西部には日本人の足跡が色濃く残っています...
【善道寺駅】「永和豆漿」の豆漿・小籠湯包・油条(台北市中正区)―胃に優しい朝食
2018年の大みそか、同年最後の朝食を「永和豆漿」でいただきました。その名の通り、豆乳を提供する朝食専門店です。一口に永和豆漿といっても、じつは同名の店が台湾各地に乱立しています。そんな状況下で「永和豆漿!」と言ってみても、それがどこの店を示すのか、誰も分からないと思います。ということで、ここからは店の場所をご紹介しますね。今回やってきた店は、台北メトロ板南線の善導寺駅から歩いて1分という好立地にあり...
日本人に大好評の観光地・台北。今回はその中でも、市内西部にある迪化街をめぐっていきます。2018年末の台北は日本人旅行者でにぎわいを見せ、迪化街もやはり日本人が目立ちました。なお、この迪化街は日本統治時代の永楽町通(えいらくちょうどおり)とダブります。たしかに、現在では公式街路名の迪化街が慣用され、日本でも同名が受けいれられています。しかし、今回は日本統治時代の台北史をより知ってもらうため、極力「旧永...
砂糖工場の街として知られる雲林県虎尾鎮。今回は市街地に眠る日本統治時代の遺産群から、2つの物件に絞ってお送りします。戦前から大規模な砂糖工場が置かれた関係で、虎尾には多くの日本人が駐在していました。虎尾自体は小さな町ですが、大都市に引けを取らない立派な建築物が建てられ、その多くが現存しています。市街地の北西部にある、台湾自来水公司の浄水場にやってきました。やはり戦前から使用されているもので、敷地内...
彰化の布問屋街「三民布商場」を行く―薄暗いアーケードにあったものは...
台湾西部、彰化県彰化市。市の玄関口にある彰化駅前をしばらく進むと、線路沿いに薄暗いアーケードが見えてきます。その中がどうなっているのか、以前から気になっていました。今回はアーケードを散策しながら、そこがどのような場所で、どういった役割を担っているのか、調べてみようというのです。彰化駅前から三民路に沿って進むこと百メートル。向かって左手に、屋根付きの薄暗い路地が開口していました。ここが今回の目的地で...
私は基本ノープラン旅を勧めていません。どこに何があるかも分からない状態でノープラン旅を始めても、絶対に楽しめないでしょう。目次序 ノープランの短所&長所1 台湾・斗六をノープランで散策する2 ここで台湾の道路マメ知識3 雲中街の警察官舎街4 チョット一言5 雲中街から雲林路へ6 バーワンを食べるならココ!斗六第二市場7 総括ノープランの短所&長所その地の名物料理がどうだ、観光地の位置関係がどうだ。それを...
今回は台湾西部、彰化県彰化市に来ています。知る人ぞ知る台湾グルメ「バーワン(肉円)」は、ここ彰化で盛んに食されていると聞いています。ここまで来たからには、本場のバーワンを食べてみようと思い、さっそく市街地に向かいました。▲彰化市區地圖彰化の有名な史跡・寺廟は、おもに駅東側の旧市街地に点在しています。一帯には日本統治時代の史跡も多く、武徳殿・神社跡・宿舎街も一帯に残っています。史跡巡りをする場合は、...
石岡農会精米穀倉(台中市石岡区)―日本統治期台湾の農業事情を垣間見る
今回は台中市北東部、石岡区へと来ています。こちらには日本統治時代に建造されたという、精米用の倉庫が現存しています。石岡自体は小さな町で、市街地をめぐろうと思えばそう時間はかかりません。今回の精米穀倉も、あっという間に見つかりました。市中心部から少し外れると、低層の民家ばかりとなり、典型的な台湾の片田舎が広がっています。比較的古い民家も残っており、台湾の伝統家屋が日本統治の影響を受け、変化していく過...
【台湾】「台湾🇹🇼2017 電化前の南廻線・台東」動画作成しました
5年前の画像を編集してまとめました。 https://youtu.be/6KPLXZc436w 時代を遡ってお楽しみいただければ嬉しいです。 YouTubeの私のチャンネル: https://youtube.com/channel/UC111kihDLC7zHoIpI_gs0Ug
台鐵東勢線 石岡駅跡(台中市石岡区)―大地震で真っ二つに割れた駅
1999年9月21日、台湾中部の南投県集集鎮を震源地とする大地震が発生しました。この地震は大きな爪痕を残し、各地で被害が見られました。その一例が台鐵集集駅で、木造駅舎が倒壊する被害を受けたものの、数年後に再建されています。今回お届けする台鐵石岡駅跡は、現在の台中市を代表する震災遺構の一つで、駅構内に断層が形成されています。駅自体は地震前に廃線となっており、路線運行への支障はありませんでしたが、断層ができ...
台湾西部、台中市和平区にある温泉地・谷関温泉をめぐっていきます。前編では龍谷大飯店からスタートして、谷関温泉広場と散策路を中心にお届けしました。後編では省道8号線に沿って進み、谷関温泉の北側をめぐります。▲省道台8線「飯團標誌牌」温泉街のメインストリート・省道8号線を進むと、おにぎりマークが見えてきました。台湾の省道は日本でいう一般国道にあたるもので、そのマークは日本とほぼ同じデザインです。省道には「...
島国台湾には、各地に有名な温泉処があります。台北近郊にある北投温泉のように、アクセスしやすい観光地化された温泉がある一方で、内陸部には知る人ぞ知る秘湯が眠っています。今回は台中市に近い温泉地、谷関温泉をめぐっていきます。同温泉は日本統治時代に開発され、明治温泉という地名が与えられていました。まさに台中の奥座敷です。温泉街の南端にある龍谷大飯店を起点に、温泉街を北に進んでいきます。温泉街は大甲渓がつ...
今回は豊原客運の路線バスに乗って、台湾中部の温泉地・谷関を目指します。同温泉へのバスは、台中市内の各地から出ていますが、その中でも豊原駅前にあるバスターミナルから温泉地を目指したいと思います。今回やってきた豊原は台中の北側にある街で、台中市に編入される前は台中県豊原市を名乗り、県政府が置かれていました。台鐵の駅舎は立体交差化で大変貌を遂げ、おしゃれな高架駅舎に生まれ変わっています。豊原駅が大変貌を...
世の中がコロナ禍で止まっていた2年前に「家族の写真」で母用フォトブックを作ったことがありました。母と孫、母と曾孫、の写真を多めに入れたフォトブックです。息子たちと母とみんなで行った台湾旅行、息子の結婚式やお正月の様子、曾孫のお宮参り、息子の
【2020年2月】エバー航空BR102便 搭乗記(桃園~福岡)【空から九州を見てみよう】
2020年2月、エバー航空BR102便を利用しました。同便は桃園空港を昼過ぎに出て、福岡には夕方到着する便です。ただし、木曜日に限っては13時に出発して15時55分に到着するという、若干早い航行時間になっていました。今回は運悪く(?)、木曜の便に当たってしまいました。おかげで台湾滞在時間は短くなりましたが、まあそれは置いといて。さっそくBR102便に搭乗しましょう。エプロンには予定通り、使用機材のA321が駐機されていま...
【2020年2月】エバー航空BR105便「ばつ丸ジェット」搭乗記(福岡~桃園)
あれってたしか、バッドばつ丸の飛行機でしょ?エバー航空の福岡~桃園便を発券したとき、真っ先に思い出しました。そうです。行きのBR105便は間違いなく、サンリオキャラのラッピング機が使用されています。最後にエバー航空を利用した2015年はハローキティのラッピングでしたが、現在はバッドばつ丸のラッピングをまとい、「ばつ丸ジェット」になっているのです。個人的にバッドばつ丸、好きなんですよ。あのツンツンヘアーがた...
【2019年9月】タイガーエア台湾IT241便 搭乗記(福岡~桃園)
2019年9月、台湾系のLCC「タイガーエア台湾」(以下、タイガーエア)を利用して、福岡空港から台湾に向かいました。このタイガーエアを利用するのは3度目で、2017年4月以来、およそ2年半ぶりでした。あれからずいぶん経ちましたが、福岡空港を発着する台湾便は増便されて、台湾に行きやすくなりました。タイガーエアに関しては、火曜・金曜のみですが、高雄便も新設されています。以下、福岡発桃園行きIT241便の搭乗記をお届けしま...
【2019年4月】バニラエアJW158便 搭乗記(桃園~福岡)【美しい夕日】
2019年4月17日、バニラエア158便(桃園⇒福岡)を利用しました。同便の利用はこれで二度目となります。前回は真冬ということで、離陸するとまもなく日没を迎えましたが、今回は若干日没が遅くなっています。到着時間が夜遅いため、どちらにせよ、福岡到着の時点で夜を迎えていることに変わりありません。チェックインJW158便のチェックインは14時55分に始まり、16時5分で打ち切られます。空港には15時をめどに到着すると良いでしょ...
【2019年春】バニラエアJW151便 搭乗記(福岡~桃園)【ピーチの影が徐々に濃く】
ピーチアビエーションへの統合近づく「バニラエア」に乗って、福岡から台湾に向かいます。今回搭乗するJW151便には、2018年12月以来、約3か月ぶりに搭乗しました。福岡空港を出発する国際便の中でも、JW151はとりわけ早い時間帯に出発する便の一つです。チェックイン締め切りも早いことから、居住地によっては利用しづらいと思います。博多駅には7時頃に到着すれば、JW151便のチェックイン時間に間に合います。まだ薄暗い6時前に自...
【2018年末】バニラエアJW158便 搭乗記(桃園~福岡)【台北駅スタート】
福岡~桃園線に就航しているLCC「バニラエア」(JW)に乗って、桃園から福岡に向かいます。今回搭乗するバニラエアは、福岡空港を発着する国際線の中でも、唯一の日系航空会社です。2019年秋ごろにはピーチアビエーションに吸収される予定で、いずれは福岡空港国際線でピーチの機体を見る日が来るでしょう。これから搭乗する福岡行きのバニラエアJW158便は、桃園を16時55分に出発して福岡には夜20時10分に到着します。福岡発のJW15...
ガーリックライスが止まらない!(サバヒーもいいけれど) - 阿興虱目魚 -
数日前の記事にも出てきた「虱目魚」(サバヒー) 台湾では中部から南部にかけて、養殖が盛んにおこなわれているようで 南に位置する台南では、サバヒー料理の人気店がたくさんなのです。 そんなわけで、台南旅行のあいだ毎日食したサバヒー。 しかしサバヒーを食べに行って、まさかガーリックライスに感動するとは。 台南の中心部から、ほんの少し北にはずれたところにある「阿興虱目魚」 緑の屋根が目印の、こちらの小さなお店。 平日の15時過ぎで、ほぼ満席。 すきまを見つけて相席、相席! メニューはこちら。 部位ごとに、スープ・麵線・お粥・焼き魚などの料理が用意されていて とにかくサバヒーを味わい尽くせるラインナップ…
レトロかわいい台南カフェ - 順風號 Sūn Hong Hō -
縁起のよいネーミングが印象的な、台南の古民家カフェに行きました。 滞在したホテルからも近い、裏路地にあるお店。 molitaiwan.hatenablog.com この入り口が目印 外観も店内インテリアも、趣があって素敵。 2階から3階へのせまくて急な階段の先には、 グリーンあふれる癒し空間。 3階は1席だけ。右手にはトイレ メニューの一部はこちら。 いろいろなケーキがあって、どれも美味しそうだけれど いちばんキュートなこちら! 「草莓千層」NT$280(季節限定) いちごのミルフィーユ、「順」添え。 これがとっても美味しい! パイ生地部分が、しっかり甘みがあって少し硬めのサクサク感。 甘ずっ…
【700T形新幹線】台湾高鐵1525号 乗車記(桃園~苗栗)【こだまタイプ】
「台湾新幹線」こと、台湾高速鉄道の桃園駅にやってきました。今回は同駅から新幹線にゆられ、一路苗栗駅を目指します。2013年3月以来、約6年ぶりとなる高鐵への乗車ですが、はたしてどのような旅になるのでしょうか。高鐵桃園駅は桃園メトロ空港線に接続しており、空港から鉄道だけで来ることができます。台鐵桃園駅からはだいぶ離れているため、両者を結ぶ交通機関は主にバスとなります。駅前には写真上のように、大きなバスター...
高鉄苗栗駅から台鐵豊富駅に乗り換える(苗栗県苗栗市) 付録:EMU500のステップ
今回は台湾高速鉄道(新幹線)の苗栗駅と、その接続駅・台鐵豊富駅を中心にめぐっていきます。所在地はいずれも苗栗県苗栗市。駅名こそ異なりますが、両者は互いに近接しており、列車を乗り継ぐことができます。高鐵の700T形を降りて、苗栗駅ホームに出てきました。同駅は近年開業したばかりで、ほかにも南港(台北市)・彰化(田中鎮)・雲林(虎尾鎮)が同時期に開業しています。各駅停車タイプの列車だけが止まり、発着は基本的...
台湾在住3年め、まだまだ未体験の台湾グルメがある。 台南で初めて「米糕」(ミーガオ)を食べました。 先日紹介した、「阿堂鹹粥」から徒歩すぐのお店。 molitaiwan.hatenablog.com ”米糕”の看板と、行列が目印の「保安路米糕」 今回の台南旅行は、どこも外国人観光客がたくさんだったけれど このお店は台湾人のお客さんばかり。 メニューはこちら。 2人で3品(+たまご)を注文しました。 右のたまごは、濃厚なアヒルの煮卵「滷鴨蛋」NT$15 「米糕」と「肉燥飯」が、双子ルック! 青い器が米糕で、白い器が肉燥飯。 テーブルに詳しい紹介あり。60年以上の歴史があるよう 「米糕」NT$35…
明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。 お正月休みを利用して台湾台南市に行ってきました。 身内と3年ぶりの再会を果たすためです。
台南観光の拠点は、駅近おしゃれホテル - 長悅旅棧 CHANGYU HOTEL -
2泊3日の台南旅行。 宿泊した「長悅旅棧」は、思いのほか居心地のよいホテルでした。 台南駅(台南車站)から徒歩10分ほど。 車以外で台南へアクセスする場合にも、便利な立地。 1フロア5部屋ほどの小さなホテルで 台湾では、クリスマスを過ぎてもツリーは片付けない 1階のロビーはこじんまりとしているけれど、アートが散りばめられている。 村上隆作品は、レストランにも飾られていた お部屋はこちら。 「經典客房」 向かって左手に、シャワールームとトイレ デザイン性が高い! シンプルなのにキュート! ぱっと見それほど広くないものの 荷物を置ける場所がたくさんあって、使ってみると狭さはぜんぜん感じない。 台南…