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台湾総鎮守として日本統治時代の台北・剣潭山に鎮座した「台湾神社」。その最末期にあたる1944年(昭和19年)6月、神社名を台湾神宮に改め、新社地への遷座も予定されていました。ところが、軍用機が移転地に墜落・火災に至ったことで、新社殿は消失。ついに移転されることなく終戦を迎え、台湾は中華民国の占領下に入りました。戦後、台湾神宮境内は円山大飯店敷地に取り込まれ、焼失した新社地跡は会員制保養施設「円山聯誼会」...
台北近郊には大小さまざまな夜市があります。今回はその中から、万華駅の南方にある「南機場夜市」をたずねました。駅から1キロほど離れているため、MRT中山駅からバスを使って向かいます。▲系統番号「12路」のバスで南機場夜市を目指す西門町から南機場夜市に向かうバスは、そもそも本数が多いですから、あまり待たずに乗れると思います。「南機場公寓」というバス停で下車しましょう。そこから夜市までは歩いてスグです!また、M...
日本人観光客におなじみ「円山大飯店」にはかつて、台湾総鎮守「台湾神宮」が鎮座していました。その背後にそびえる剣潭山が、今回の舞台です。低く登りやすいことから、剣潭山は市民憩いの場になっています。登山道がいくつも張り巡らされており、軽装でも気軽に登山できるのが魅力的です。松山空港を俯瞰できる展望台があることから、飛行機ファンにも広く親しまれています。そんな剣潭山で気になるものを見つけました。鳥居状構...
台北新光三越 DIAMOND TOWERS テスト運営先行見学(動画あり)
いつもザ・台湾ナイトマーケット★YACHIA★を応援いただき、ありがとうございます! 話題の新光三越「DIAMOND TOWERS」がプレイオープンしました!DIAMOND TOWERS は、日本の著名な建築家、丹下健三による設計で、建物の外観はダイヤモンドのカット面を表現したガラスのカーテンウォールが特徴で、白い石材を組み合わせた外壁がファッショナブルでエレガントな雰囲気を醸し出しています。 動画出典:三立新聞網SETNYouTubeチャンネル 事業面積は合計で4500坪で、二つのビル(一館/二館)それぞれが四階建てです。消費者により良いショッピング体験を提供するため、各フロアにはカフェが設けられており、疲れたときにはすぐに座ってコーヒーを飲んだり、デザートを食べたりしながら、リラックスしたショッピングタイムを楽しむことができます。 DIAMOND TOWERS のテスト運営期間中は、全台湾初の10のブランド、百貨店独占の7のブランド、東区独占の17のブランドを集結させ、合計で130のブランドを導入。同時に、4人の台湾のメディアアーティストが共同で空間演出を手掛け、最新で最もトレンディな五感体験をファッショナブルな人々の社交ニーズに提供します! 全台湾初の6大香水ブランド:LOEWE Perfumes、TRUDON、Maison Margiela Paris、BORNTOSTANDOUT、MATIERE PREMIERE、MALIN+GOETZ 流行選品店5店舗:TRENDS、ARTIFACTS、BEAMS 、ARTE WHITE、10X 全台湾初の高級レストラン4店舗:Restaurant A、li teppanyaki、板前中山、夏花餐室 話題のカフェ4店舗:興波、Gelovery Gift、勺日、KafeD 独占的なライフスタイルコンセプトストア3店舗:PORSCHE 全新電動概念店、Monceau Fleurs 客製化法式風格花店、美麗市場 【一館フロアブランド紹介】 1F「流行ブティック」 LOEWE Perfume(全台初のカウンター)、TRUDON(全台初のカウンター)、PANERA(全台初のコンセプトストア)、GIORGIO ARMANI BEAUTY(全台初発)、YSL、TOM FORD、DIOR、JO MALONE、AESOP;PORSCHE 保時捷(全台初の電気自動車コンセプトストア)、M
MRT松江南京駅から華山1914文化創意産業園區へ~台北212
宿泊がMRT松江南京駅近くだったので,「華山1914文化創意産業園區」へは徒歩で行くことにした。一江街→松江路→吉林路→新生北路→金山北路という順で約1kmという行程だ。距離的には問題ないが,緑地のないビル街を歩くので,散策というわけにはいかない。全行程に舗道があり,車もそれほど多くない安全な道のりで,ストリート・ウォッチングには向いている。周辺は数階のビルが多く,時々10階を越えるビルもあり,都市部の真っただ...
台北車站「微風台北車站(BREEZE)」のフードコートで鶏肉飯
2023年のゴールデンウィークに訪れた台北。最終日の台北→那覇のPeach便が、コロナ前よりも出発が早くなったため、スーツケースを持ってランチに行くのもな...
【旅行記】2014年7月 5回目の台湾(4=完)―胃袋は大きな方が良い
静寂に包まれた花蓮駅の待合室で、4日目がはじまりました。これから夜行列車莒光号655次に乗車して台北に戻ります。深夜2時の到着を前に改札が行われ、ようやくホームに入れました。とはいえ、動画用の機材はバッテリー残量がほぼなく、列車到着シーンを収めてすぐ車内に入り、座席に腰掛けました。目次1 胃袋は大きなほうが良い(台北駅~万華~山佳駅~西門町~民権西路)2 まさかのイグジット・ロウ&超乱気流フライト(台北...
【旅行記】2020年2月 11回目の台湾(8=完)―開業したての環状線に乗る
台湾4日間もついに最終日を迎えました。この日は13時の飛行機で福岡に帰るため、滞在時間は決して多くありません。もし台北から桃園メトロで空港に行く場合、飛行機の出発から3時間前までには台北を出る必要があります。ということで、最終日は朝10時がタイムリミットです。もう少し余裕があれば北投温泉の滝乃湯に行くところですが、さすがにそこまでの余裕はありません。最終日の最優先課題はズバリ、開業したての台北メトロ環状...
【旅行記】2019年4月 9回目の台湾(2)―晴れたから新店まで行ってみた
目次1 悪魔の使途「黒蚊子」到来!半年間の激痒地獄はもうやだ・・・2 台湾神宮をたずねて円山大飯店へ3 久々の阜坑豆漿で美味しい朝食4 買い物するならやっぱりココ!全聯福利中心へ5 文山神社をたずねて新店へ 渓谷美が素晴らしい6 台北植物園から旧建功神社へ7 空港でもやることはやる8 帰りの飛行機で「たいほく」を思う9 最後はやっぱりスーラーメン悪魔の使途「黒蚊子」到来!半年間の激痒地獄はもうやだ・・・朝6時、携...
【旅行記】2014年1月 4回目の台湾 1日目(2)―夜の台北で台湾らしさを感じよう
飛行機で台北に到着後、間もなくして日没が訪れました。台湾の夜といえば、道路やその両側を利用して設けられている「夜市」が有名です。今回は、寧夏路夜市(日本統治時代の蓬莱町一帯)の近くにあるCUホテル台北に宿泊しましたが、ホテルへと向かう前に、まず腹拵えすることに。とにかく魯肉飯が食べたかったので、台北捷運円山駅から歩いて数分の場所にある、「丸林魯肉飯」に足を運びました。目次1 自助餐システムの丸林魯肉飯で夕...
【旅行記】2014年1月 4回目の台湾 2日目(2)―阿宗麺線を食べに台北・西門町に行ってみた!
基隆市をにぎわせるラバーダックを無事に見終え、台北に戻ってきました。すでに13時を過ぎていますが、まだ昼食をとっていません。なにか美味しいものでも食べようかと思い、若者でにぎわう西門町に向かいました。目次1 西門町で阿宗麺線を食べる2 雨模様の万華を歩く3 台北市郊外の日本統治時代史跡をめぐる(円山水神社・六士先生の墓)西門町で阿宗麺線を食べる台北市を代表する繁華街・西門町にやってきました。日本統治時...
【旅行記】2014年1月 4回目の台湾 1日目(1)―到着してすぐ剣潭山に登山してみた
新年早々、11日から14日まで台湾に行ってきました。ちょうど向こうの方では、様々なイベントが催されているらしく、イベントをハシゴしたいと思っていましたから、ちょうど良い機会になりました。今回の主なターゲット・イベントは以下の通り。円山水神社北投温泉台鐵EMU100形臨時運用基隆港のラバーダック展示阿宗麺線実食台鐵の新車EMU800形台東線普快車の客車代走格安復興号685次花蓮サイクリングTEMU2000形プユマ号鉄道・史跡...
2019年3月18日、台湾東部花蓮県を震源とするM6.1の地震が発生しました。この地震は台湾北東部に大きな被害をもたらし、首都台北でもビルが傾くなどの被害が出ています。台北のランドマークとして有名な「台北101」では、ダンパーと呼ばれる巨大な球が、建物を揺れから守って話題になりました。地震発生からちょうど2日前の4月16日、私は台北101にいました。恥ずかしいことに、何度も台北に滞在していながら、101の展望台に上がるの...
【台湾ホテルガイド】月光荘(台北市北投区)―温泉付のはずが...ハズレを引いた結果
台湾の安宿・ホテルをご紹介する「台湾旅行ガイド」。今回は台北の奥座敷こと北投温泉にある、月光荘についてお届けします。場所は温泉街から南にそれた、台北メトロ北投駅の前にあります。駅から歩いて5分ほどと利便性は良く、台北駅から乗り換えなしで行くことができます。そんな月光荘はたいへん分かりづらい場所にあります。何といっても入口が狭い。あまりにも存在感が薄いため、つい素通りしてしまう程です。「月光荘旅社」...
旧台湾神宮=円山大飯店(台北市中山区)―ホテルになった本島鎮守
明治以降の開拓地や旧外地には、その地域ごとに官弊大社クラスの大神社が建立されました。もちろん、台湾にも官幣大社は存在しました。それが台湾神社、のちの台湾神宮です。同神社は剣潭山の中腹に建立され、大国主命、大已貴命、少彦名命、北白川宮能久親王を祭神としていました。建立は明治33(1900)年9月18日の内務省告示第81号を通して発表され、翌10月20日に竣工、同27日には鎮座式が行われ、その翌日には例祭が執り行われ...
台北市の繁華街「西門町」を歩いていると、ふと古めかしい飲食店を見つけました。その名も「成都楊桃冰」というこちらは、スターフルーツのかき氷をウリにしている店です。店名はそのまんま、所在地の「成都路」から取っています。メインのかき氷(冰)のほか、ジュース類(湯)も取り扱っています。メニュー・値段は以下の通り(2019年4月現在)。基本的にジュースの方が、かき氷よりも安めです。メニュー表李塩(梅の塩漬け)130...
これが台湾式レトロだ!台北植物園&欽差行台&南門町三二三を散策
台湾の首都台北はいわば「ビルの林」です。そこら中に雑居ビルやら集合住宅やらが立ち並んで、場所によっては薄暗い所も少なくありません。そんな台北には本物の林だってちゃんとあります。南門に近い台北植物園には、林に包まれた散策路があるそうです。はたして、大都会の台北で本当に森林浴ができるのでしょうか?さっそく植物園に向かいました。目次1 小南門駅から植物園入口へ2 欽差行台3 台北植物園腊葉館4 早田文蔵顕彰...
はじめての台湾で王道観光!永康街(鼎泰豊)&士林夜市をぶらり散策
今回は、台湾観光地のメッカともいえる永康街・士林夜市の様子を見ていきたいと思います。その日は結構歩いたりすることが多かったですが、まったく空腹になりません。しかし、何か食べておかねばと思い、永康街まで行くことにしました。永康街へ行くには捷運(MRT)の駅からだいぶ歩かないといけないので、結構苦労します。▲日系企業もお馴染み台北捷運の工事が行われており、永康街へのアクセスがより良くなることでしょう。途中で...
今回は台湾の中心都市で首都・台北(たいほく)にある「二二八和平公園」の様子をお送りします。この公園は、日本統治時代に台北新公園という名で整備されましたが、のちに「二・二八事件」を記念して現名に改称されました。二・二八事件について終戦後、日本領台湾を占領する形で「中国国民党」による実行支配が始まりました。やがて、国共内戦に敗れた「中華民国」(≒中国国民党)は領土を喪失して台湾に落ちのび、日本が台湾の領有権...
台湾の政治・経済の中心地をぶらり散策(台北駅~総統府~東門)
台湾の首都にして政治・経済の中心地、台北市にやってきました。今回は台北駅の南側にある、二二八和平公園の方に行きたいと思います。はじめての台湾ということで、まずは台湾「基本のき」から見ていこうと思ったのです。同公園に行く場合、台北捷運の台大医院駅で降りると便利ですが、台北市内の雰囲気になれるため、徒歩で移動しました。台北駅から予備校が密集するエリアを進むと、やがてギリシャ建築を思わせる優美な建物が見...
2012年夏、私にとって初となる台湾鉄道の旅が始まりました。鉄道を利用するため、はじめて台鉄台北駅にやってきました。今回は台北駅コンコースに展示されていた、台東線(花東線)に関するパネル展の様子をお送りします。地面に突き出た巨大駅舎の中に入ると、開放感あふれるスペースが広がっています。ここ台北駅は1989年に地下化されており、地上にはおもにインフォメーションセンターや商業施設が、地下には改札口やホームが置か...
台北駅前界隈・・・とはいえ台北駅前広場の様子がメインですが、少しだけご紹介します。多くの方がご存じのとおり、駅自体は20年ほど前に地下化されています。そんな台北駅北側には「後車站懐旧広場」があり、流線型気動車が一両保存されていましたね。以下、ササダンゴンのぬいぐるみを使った茶番です。あきゃ、日本っぽい電車ら・・・車内に入れさせてくれんかなぁ?おいらだけでも入れてほしいろ。ちなみにこの車両は流線型気動車...
後火車站懐旧広場の台鐵DR2052(台北市)―流線型モドキの魔改造車
台鐵台北駅の北側(裏側)には、大通り「市民大道」が東西に走っています。台北駅北口を出たのち、市民大道に沿って西に進むと、右手に太原路という路地が見えてきます。このあたりに「後火車懐旧広場」という名の小さな広場があり、流線型車両が保存されています。後火車すなわち後火車站というのは、日本語でいう「駅裏口」を指す言葉です。どんな形態で保存されているのか、その車両の正体が何か、さっそく調べてみました。説明板...
【2018年12月】新竹、北埔、台北、十分、九份 台湾北部旅行
団体旅行に参加し台湾北部を旅行しました。台湾は韓国に次ぐ日本から近い国です。台湾については地理や観光名所に関しほとんど知識がない状態でした。なので、最初の台湾旅行は団体旅行もありかなと思います。気楽に安く旅行できたので紹介します。台湾につい
少しだけですが、台北メトロ(MRT)の行天宮・忠孝新生・善導寺駅の様子をお送りします。いずれも朝に撮影したものですが、朝ラッシュの少し前に撮影・乗車したこともあり、撮影のしづらさは感じませんでした。この少し後にラッシュが始まり、ホーム上や車内は一気に通勤客で大賑わいになりました。行天宮駅は新荘線にある駅で、駅のすぐ傍に行天宮があることからその名がつけられています。新荘線(輔大~古亭)は中和線(古亭~南勢角...
春の暖かな午後、台北市の二二八和平公園に立ち寄りました。平日ではありましたが、比較的多くの市民が散歩したり談笑したりと、思い思いの時間を過ごしています。ここで保存されている旧台湾護国神社の神馬は、前回(12年7月)に立ち寄った際にも確認していますが、記録には収めていませんでした。まず最初に、台湾護国神社から移設されたという神馬を見に行きます。▲パイナップルを頭に載せた、台湾護国神社の神馬大直にあった護国...
旧台北州庁=監察院のレトロ建築が美しい!早朝の台湾中枢をぶらり散策
台湾に来ると思わず、早朝から行動したくなるものです。今回は友人を連れてのパックツアー参加という形ですが、だからといって何もしないわけにはいきません。限られた自由時間を活用しようと、睡眠時間を削って早起きしました。行天宮前のホテルを出てMRTに乗り、忠孝西路界隈に出たいと思います。善道寺駅を出て台北市中心部を進むと、やがて旧台北州庁が見えてきました。現在は監察院として使用されているレトロ建築です。ここ...
【パックツアーの合間に】台北の朝食店「阜坑豆漿」でテイクアウトに挑戦!
今回はツアー参加という形で台湾に来たので、自由に行動できる時間が大幅に限られていました。数少ない自由時間を有効活用しようということで、連れがまだ睡眠中のなか、少し早起きして「阜坑豆漿」に立ち寄ってみることにしました。豆漿とは聞きなれない言葉ですが、これは豆乳の中文名です。元々、台湾には豆乳を飲む習慣はありませんでしたが、戦後、中国から流入した中国人(在台中国人)によって豆乳が伝えられ現在に至ります。今...
台北(たいほく)市中部、かつての台湾護国神社跡地に創建された「国民革命忠烈祠」を訪れました。忠烈祠には革命・抗日戦争・国共内戦で命を落とした「中華民国」関係者が祀られていますが、彼らは基本的に中国人(例外もあり)であり、第二次大戦で命を落とした台湾人日本兵に関しては、東京の靖国神社に合祀されていることを忘れてはいけません。ただし現在では、近年に公務等で殉職した人々(台湾人も含む)も祭祀対象に挙げられています...
台湾の日常風景に触れよう!台北市民の台所「双連朝市」をぶらり散策
台北市中心部・双連地区で開かれている「双連朝市」を訪れました。こちらは士林夜市ほど観光地化されておらず、生活必需品を買い求めて市民が集う、庶民的な雰囲気が漂う場所です。台北捷運(MRT)淡水線双連駅のすぐ傍に広がっているので、朝市へのアクセスは非常に便利な方だと思います。▲台北捷運(MRT)淡水線 双連駅前の様子。右側に広がるのが双連朝市▲双連朝市の様子朝市は主に高齢の方を中心に賑わっており、中国語ではなく台語...
台北市中心部、南京東路・新生北路・林森北路・新生北路二段28巷に囲まれた場所にあるのが、市民憩いの場「林森公園」です。かつて「三橋町(みはしちょう)墓地」として日本人が葬られていましたが、戦後になり日本による台湾統治が終わったのち、国共内戦に敗れた国民党政府が本拠地を台湾へ移すと、中国本土から大量の中国人が台湾へと流入し、彼ら在台中国人によって大量のバラック小屋が建てられるようになりました。李登輝政権後半...
はじめての台湾一周時、恥ずかしながら、食事をコンビニや駅弁に頼りっぱなしでした。台湾といえば、魯肉飯やバーワンといった絶品グルメの宝庫ですが、そういった料理とは無縁のまま帰国するのは、もったいないという他ありません。鉄道での台湾一周を終え台北に着いた僕は、桃園空港行きのバスに乗るまでの2時間、ここで何をしようかと悩みました。せめて、本格台湾料理を食べてから帰国したいものです。とくに場所へのこだわり...
芝山巌学堂と神社跡(台北市士林区)―明治期台湾の殉職者「六士先生」眠る
日没まであと二時間ほどあったので、その僅かな時間を利用して、「芝山巌」という丘陵地帯に足を運びました。ここは、日本領台初期に日本語教育を行う学校「芝山巌学堂」が置かれた場所であり、文部省の伊沢修二氏と七人の教師が台湾人に日本語を教えていました。抗日ゲリラ征伐を行う近衛師団を率いた北白川宮能久親王殿下が、マラリアのため台南で薨去したのち、伊沢氏と教師一名は親王の遺体とともに内地へ戻りましたが、その直...
円山水神社(台北市士林区)―神秘的光景に台湾の水道史を垣間見る
台北メトロ剣潭駅にやってきました。ここは九フンと並んで、台湾観光でお馴染みの観光地となっている「士林夜市」の最寄り駅です。夜市は駅から歩いてすぐの場所にあるため、個人旅行で訪れる方も多いのではないでしょうか?今回の目的地は士林夜市ではありません。剣潭駅のすぐ傍には、台北自来水道事業処陽明分処があり、その敷地内には日本統治時代の史跡「円山水神社」「円山貯水池」が残されています。陽明分処への入口は、剣潭路と...
台湾ブームの高まりとともに、台北の下町を訪れる日本人観光客が増えてきました。パックツアーに組み込まれることは少ないですが、古い町並みとオシャレな店が多く、観光や買い物にもってこいの場所といえます。台北には大きく分けて、大稲埕(だいとうてい)・大竜峒・万華という3つの下町があります。今回は龍山寺を起点に、万華の街を散策してみました。目次1 万華という地名の由来2 龍山寺から新富市場に入る3 清代から残る...
西本願寺広場(台北市万華区)―バラックから蘇った寺院「西本願寺」址
かつて、台北メトロ西門駅の南側には西本願寺という日本寺院(日本統治時代まで)がありました。大きな屋根が特徴だった本堂は戦後、1975年に火災で焼失しました。その後、敷地上にバラックが建てられましたが、近年になって排除され、西本願寺があったことを記念すべく、歴史公園「西本願寺広場」に生まれ変わっています。参道址▲「参道」説明板▲旧西本願寺参道石敷きの一部は西本願寺時代のものです。欠損している部分は整備時に復...
台北市を代表する下町、万華地区にはなんとも惹かれるものがあります。町の古めかしさ、独特な香り...。どれも一度体験すると、いい意味で忘れられないものばかりです。そんな万華の魅力にひたるべく、万華駅を起点に歩いてみました。▲台鐵万華駅今回のスタート地点・万華駅は地下にあります。出入口棟は西側・東側の2か所あり、それぞれ入場専用(西側)、出場専用(東側)となっているのが特徴です。▲万華駅待合室・改札口駅前から北...
(画像は台湾Yahooより) 台北メトロに爆弾と無差別殺人の脅迫状が届き地下鉄警戒 台湾滞在記ANGELAKです! 台湾ブログ台湾滞在記 ANGEL…
台北メトロの「新交通システム」文湖線 乗車記(南港展覧館~南京東路)
台北メトロといえば、一般的にはMRTと呼ばれており、台北市とその郊外を走る地下鉄という印象が強いことでしょう。ところが鉄軌条を走る路線だけでなく、ゴムタイヤの車両が走る路線も存在します。それが南港展覧館と動物園前を結ぶ文湖線です。正式には、南港展覧館~中山国中駅間が内湖線、中山国中~動物園駅間が文山線(旧木柵線)であり、両路線をあわせて文山内湖線、さらに略して文湖線と呼称しています。今回はそんな文湖線...
台湾の中枢部「城内」をぶらり散策(総統府~二二八和平公園~台北駅)
台北メトロの電車を台大病院駅で降り、二二八和平公園(旧台北新公園、以下「新公園」)の横に出てきました。空は灰色に曇り、今にも雨が降り出しそうな様子でしたが、台北駅方面へと歩いていきます。▲台北メトロ台大病院駅ケタガラン大道から西側をのぞめば、旧台湾総督府の巨大な建物が見えます。北側には新公園、南側には中央気象局、背後の東側には台北賓館があり、周囲は若干物々しい雰囲気です。旧総督府にカメラを向けると、幸...
台北市北門エリアをぶらり散策(台北轉運站~総督府鉄道部~郵便局~承恩門)
台鐵台北駅の西側にある、北門周辺を見て回ります。一帯は非常に交通量が多く、しかも北門周辺は交差点の形状が複雑なので、通る際には注意が必要です。▲台北バスステーションB棟桃園空港行きや中距離バスなどはA棟から出ていますが、各地に向かう長距離バス(嘉義・高雄行きなど)はB棟から出ています。桃園メトロ空港線(機場捷運)台北駅の建設現場付近にやってきました。開業が遅れに遅れている同鉄道ですが、果たして今後どのよう...
日本統治時代、台北(たいほく)駅西側一帯には泉町という地区がありました。主に内地人(日本人)が居住していたようで、現在でも大量の日本家屋を見ることができます。国光バスターミナルから桃園空港行きバスに乗ると、車窓右手に日本家屋が見えます。中には、日統バスの台北バスステーションとして改装された民家もありますが、その他は樹木に埋もれ荒廃しているモノが多めです。▲日統客運の台北転運站遠景▲日統バス台北バスステー...
台湾食べ歩きに欠かせない存在、それはなんといっても夜市でしょう。一か所に多種多様な出店が並び、簡単な軽食から本格的な食事まで、安価で満喫することができます。そんな夜市は台湾の各地にあり、もちろん台北市内にも沢山あります。観光客には市街地北部にある士林夜市が有名ですが、今回は台北駅から歩いて10分ほどの場所にある寧夏夜市についてお届けします。この夜市は台北の下町大稲埕地区にあり、昼間も賑やかな場所です...
台北寧夏夜市で腹を満たす―ビーフステーキ・苦茶・花生捲冰淇淋・猪血糕
2018年末の台北・寧夏夜市にやってきました。さすがは年末ですね。夜市のそこらじゅうで日本語が飛び交い、とにかく日本人観光客が目立ちます。そんな中で、さっそく私も夜市グルメをいただくことにしました。今回こちらに来た目的はズバリ、名物のステーキ店「寧夏牛排」に立ち寄ること!これが一番の目的だったりします。じつは2017年春にも寧夏夜市に来たことがあって、その時も「寧夏牛排」に立ち寄りました。あいにくの金欠で...
現在、台北駅の西側が大きく姿を変えつつあります。北門の上に長年覆いかぶさっていた陸橋は姿を消し、台北駅と桃園空港を結ぶ鉄道路線も開業しました。相次ぐ交通事情の変化により、台北駅西側がどのように変わったのか。そして同時に、日本統治時代から商業地域として栄えている博愛路(京町通)を北から南へと辿りながら、古い建築物がどう扱われているのか。今回はこの二つに着目しながら、台北中心部を巡っていきます。目次1 ...
台湾北部、台北市郊外にある観光地・北投温泉には多くの日本家屋が現存しています。この温泉地は日本統治時代に整備されて以来、台湾を代表する観光地として君臨してきました。今や温泉だけでなく、古い日本家屋も立派な観光資源となっています。今回ご紹介する「普済寺」も北投温泉を代表する観光資源の一つで、もとは日本仏教の寺院として建立されたものです。それでは早速中に入り、どのような寺院なのか見てみましょう。普済寺...
【台湾ホテルガイド】迎賓旅社(台北市大同区)―悪魔の虫「黒蚊子」に要注意
台北といえば台湾の首都にして、台湾への旅行者が必ず一度は滞在する場所と言っても過言ではありません。そんな台北には安宿が密集する地域があります。それが今回ご紹介する、「迎賓旅社」のある台北駅北側の一角です。太原路と呼ばれる通りの左右には、地方からの行商人を対象とした安宿が集中していました。客室は簡易ながらも宿賃は安く、なかには500元という安宿も存在しました。▲台北駅北側に広がる古い街並み近年では外国人...
台湾の首都にして最大都市・台北市の中心部にやってきました。今回は台湾政府の主要機関が集中する地域、日本語地名でいうならば幸町~樺山町にかけての地域をめぐっていきます。▲亭仔脚の中から旧台北州庁を眺めて台北駅のすぐ東側が今回めぐる地域にあたります。駅から数百メートルほど東には、旧台北州庁をそのまま転用した監察院があります(写真上)。先ほど二つの地名を挙げましたが、幸町・樺山町ともに台北駅のすぐ東側にあ...
日本統治時代の史跡活用また一つ...再生した新富市場(台北市万華区)
台湾では近年、日本統治時代に建造された建築物を修復・改修して活用するケースが増えています。台湾の首都・台北市も例外ではなく、市内に点在する木造宿舎や洋館の修復が行われている話をよく耳にします。今回は修復が完了したばかりという、万華区にある新富市場を訪れました。荒廃していた市場建築と和風建築の事務所が修復され、資料館・カフェとして再利用されているというのです。新富市場のある万華に来てみると、残念なが...
台東に向かうため、深夜の台北駅で夜行列車の到着を待っているときのこと。乗車予定の列車が来るまで40分近くもあるので、駅を発着する列車を撮りながら時間を潰すことにしました。まず初めにEMU700形第10編成の基隆行き区間車がやってきました。登場当初はステップ付きで、ホームと車内の間に段差があった乗降口も、改造によりステップレスになっています。EMU800形が大量増備されたのに対し、こちらはわずか20編成しか製造されて...