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【旅行記】香港エクスプレスで行く映画ロケ地めぐり 4日目 (完) ―窓際席で帰れる至福
あれだけ長いように感じた香港滞在も、ついに最終日を迎えた。宿泊代をケチったせいで、最後の夜は空港で雑魚寝という有様だ。しかも、中東系旅客が延々とおしゃべりをするからロクに睡眠をとれず、24時間以上も起きっぱなしのまま朝を迎えた。これから先、とにかく帰ることしか考えていない。とはいえ、福岡行きの出発は12時35分とかなり後だから、なんとか時間つぶしの方法を見つけたいところだ。さあどうしよう?目次1 ランタ...
【旅行記】香港エクスプレスで行く映画ロケ地めぐり 3日目―新界エリアで乗り鉄
滞在4日間でもっとも重要な日がやってきた。これからはじまる3日目は一日中雨が降らない、屋外行動に適した日だ。それだけに、ジャッキー映画のロケ地をしっかり見ておきたい。同室のインド人は相変わらず、3時ごろまでスマホ遊びに興じた挙句、信じられないほど遅い時間に寝息を立てた。時計を見るともう5時を過ぎている。このまま眠ったら、9時過ぎまで寝きってしまう自信がある。でもそれは不本意だ。ならば寝るのはもうやめて...
【旅行記】香港エクスプレスで行く映画ロケ地めぐり 2日目―憧れのトラム120号を求めて
同室のインド人たちは3時ごろ、ようやく寝静まった。疲れているというのに、これではとても満足に眠れやしない。今後、香港で宿泊するとしたら、値段はやや高くても個室にするか、利用者の質が高いドミトリーを使うのがベターかもしれない。目次1 香港らしい朝食といえば2 幻の香港神社参道でコツメカワウソに会った3 東鉄線のメトロキャメルは海峡を背に4 牛乳プリンを食べながら香港トラムのレア車「120号」を待つ5 ホンハ...
【旅行記】香港エクスプレスで行く映画ロケ地めぐり 1日目―夜景と大群衆と
小学校3年生のころ、ジャッキー・チェンのアクション映画に出会ったのがすべてのはじまりだ。クラスメートや上級生から雑に扱われるなかで、強くて優しいジャッキー扮する主人公は、僕にとってのヒーローだった。あれから20年以上がたち、ジャッキーをはぐくんできた香港は変わろうとしている。言論の自由は陰りだし、民主主義は形骸化していった。誰もが知る国際都市ホンコンは、じきに中国のシャンガンへと変質するだろう。僕ら...
韓国の高速通勤電車「GTX-A線」に乗る(2)【水西→東灘】
2024年に開業した韓国の高速通勤電車「GTX」に乗車しました。これから高速鉄道SRとの共用区間(水西~東灘)を移動していきます。▲水西駅改札口今回、乗車駅に選んだのは水西駅。SRの始発駅であると同時に、KORAIL盆唐線と地下鉄3号線も接続しており、ソウル南郊のターミナル駅として機能しています。さっそくT-moneyカードをかざして改札を通り、地下深いホームへと下っていきます。これから乗車する水西~東灘駅間は、全区間にわ...
韓国の高速通勤電車「GTX-A線」に乗る(1)【水西駅パビリオン】
▲水西駅はKORAIL盆唐線・地下鉄線・SRT・GTX-A線が交差する一大ジャンクション今回は清涼里から盆唐線で水西入りした▲水西駅でGTX-Aに関する展示ブースを発見▲GTX-A線で使用されるA000系実物は地下&ホームドアに阻まれてほぼ見えない▲模型も置かれている!▲側面から見たA000系模型▲映像コーナー▲映像コーナーの内部A000系のベンチ席に腰かけて視聴しよう▲前面展望を疑似体験できるコーナー...か?撮影日:2024年9月30日...
【施設紹介】SRT水西高速線/GTX-A 東灘駅(京畿道華城市)
今回は韓国北部、京畿道華城市にある東灘駅をめぐります。ソウル南郊の水西駅にターミナルがある「SRT水西高速線」のほか、同線と一部線路を共用している高速通勤鉄道「GTX-A」も当駅に乗り入れています。▲駅前の風景▲フロアマップ▲足元に照らされた表示に従って階段を降りよう地下1~3階は駐車場になっている▲SRTチケット窓口周辺の様子(地下4階)▲地下4階の待合スペース飲食店も入居している▲コンコース(地下5階)GTX-Aの券売...
日本統治時代のレトロ駅舎が残る、KORAILソウル駅をぶらり散策しました。同駅はその名のとおり、韓国の首都・ソウル中心部に近接しています。日本と満州・中国をつなぐ大動脈の要所として、国際列車をふくむ「超」長距離列車が往来したのも今は昔。現在は京釜線のターミナル駅として、おもに釜山方面からきた列車を受け入れています。最初に駅前を散策してから、ついでホームに移動して列車をとることにしました。異国情緒あふれる...
韓国ご自慢の高速通勤電車「GTX-A」への乗車ついでに、線路を一部共用している水西高速線(SRT)のターミナル・水西駅をぶらり散策しました。ここ韓国では基本的に、長距離列車の発着駅には改札機がありません。おかげでわざわざ入場券を買わなくても、ホームに出入りすることができます。気兼ねなく駅撮りできるから、ほんとありがたいもんですよ。▲利用者でにぎわう待合室ソウル駅ほど混雑していませんが、待合室は遠方に向かう...
KORAIL中央線 ムグンファ号1601列車 乗車記(2)【栄州→釜田】
2024年12月、KORAIL中央線の複線電化が完了しました。これにともない、清涼里~釜田間で運行されていたムグンファ号(1往復)が、ITX-マウムに置き換えられています。時代の流れとはいえ、ただただ残念でしかありません。今回お届けするのは、中央線を走破した最後のムグンファ号、すなわち1601列車(清涼里発釜田行き)の乗車記です。前回は始発駅・清涼里から栄州までの道中についてお届けしました。栄州を過ぎると、いよいよ旅...
KORAIL中央線 ムグンファ号1601列車 乗車記(1)【清涼里→栄州】
2024年12月、KORAIL中央線が全線複線電化されました。曲線・勾配区間が多く、えんえんと時間を費やした従来のイメージは払しょくされ、事実上の高速鉄道として生まれ変わった形です。同時に行われたダイヤ改正を機に、2本の列車が姿を消しました。中央線を走破するように、清涼里と釜田をむすんでいたムグンファ号(1往復)です。今回はその中から、清涼里を早朝に出発していた「ムグンファ号1601列車」の乗車記をお届けします。目...
【施設紹介】KORAIL京義線 文山駅(京畿道坡州市)―戦争が生んだ「仮の終点」は今
今回は韓国北部、京畿道坡州市にある文山駅をめぐります。KORAIL京義線の「事実上の終点」といえる駅で、ここから臨津江・都羅山駅に向かう列車が数本設定されているほかは、ここで折り返します。京義線と文山駅の戦後史朝鮮戦争で半島が二分されるまでは、京城と新義州をむすぶ重要幹線の途中駅でした。戦争で路線も二分されてしまい、朝鮮北部・満州に向かう長距離列車が来なくなったことで、ローカル線の終点になってしまいまし...
京城電気300級381号 ソウル歴史博物館(ソウル特別市鍾路区)
ソウル市内にはかつて路面電車が走っていました。その歴史は古く、李氏朝鮮末期にさかのぼります。そこから日本統治時代にかけて路線網が整備され、京城(ソウル)の足として長く愛されてきました。朝鮮戦争で壊滅的被害を受けるも、アメリカ等の支援によって復興をとげています。しかし、ソウル市電の時代は長続きしませんでした。設備の陳腐化に加え、モータリゼーションの到来が追い打ちをかけました。そして1968年、ソウル市電...
【旅行記】韓国ソウルでレトロ建築に出会う旅 3日目―ムグンファ号&星希に乗ろう!
▲まだ薄暗い東廟前駅▲ここに来て古豪1000系(韓国版301系)に遭遇!ちゃんとした所で見たかった...▲栄州駅でDLに交換して非電化区間へ▲釜田駅に到着!▲釜山都市鉄道を撮りに明倫へ旧1000系は来なかった▲イベント準備中のBIFF広場▲おやつにビビンタンミョンをペロリ何気に初実食なんだぞ!▲海洋水産研究員の練習船「韓半島」▲釜山駅に戻ってきた通路で歓迎パネルを発見!▲出発を待つムグンファ号1356列車(大田行き)▲ムグンファ号...
【旅行記】韓国ソウルでレトロ建築に出会う旅 2日目―北朝鮮は近くて遠すぎた
韓国旅行2日目はソウル市内のチムジルバンからはじまった。板張りの仮眠室で横になって以来、まったく寝つけない。ほぼ一睡もしないまま、朝4時半に起床して汗蒸幕にもぐりこんだ。せっかくチムジルバンを使うのだから、韓国らしさにも触れておきたい。低温部屋で10分過ごしているうちに、体中が汗ばんできた。最後に大浴場で汗を流してから、人生初のチムジルバン体験を終えた。時刻は6時半。これから市内で朝食をすませ、ソウル...
【旅行記】韓国ソウルでレトロ建築に出会う旅 1日目―仁川空港脱出大作戦
2024年も終わりが見えてきた頃、ふと韓国行きを思い立った。かの国にはこれまで4度、空路・海路で訪れたことがある。いずれも福岡の対岸・釜山ベースに動いた関係で、首都ソウルとは縁なき旅が続いた。だからこその思い立ちだ。ソウルには日本統治時代のレトロ建築や遺構が、数多く残されている。そのいずれもが歴史的価値の高い物件である一方、台湾のそれに比べたら注目される機会は少ない。ソウル近代化の礎をなした日本人の功...