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【施設紹介】KTM西海岸線 タンピン/プラウ・スバン駅(Melaka州)―近郊電車の終点
簡単に言うと、平成の大合併前の西鉄柳川駅・JR小城駅のような場所でした。今回はムラカ州プラウ・スバンにある、KTMタンピン駅をめぐります。所属路線は西海岸(ウエストコースト)線。KTMコミューターセレンバン線の南端に当たり、クアラルンプールからの通勤電車はここまでやってきます。駅舎は近代的な橋上式になっています。駅前ロータリーも奇麗に整備されており、日本の駅に通じるところがあります。じつはこのタンピン駅に...
【復興号客車】台鐵台東線 区間車4163次 乗車記(玉里~瑞穂)
電化前の台鉄台東線には、全線通しの区間車が1往復設定されていました。普快がDR2700型と非冷房客車で運転されているのに比べ、こちらには冷房付きの20000系客車が使用されています。この20000系客車は復興号で使用されているもので、各駅停車でありながらリクライニングシートの快適な旅を送ることができます。今回はそんな区間車4163次に乗って、玉里から数駅先の瑞穂に向かいました。▲SPK20000(20009)車内全景座席はもちろん自...
【やっちまったな!】玉里で台鐵DR2700形「4両編成」を撮ろうとしたが
花蓮発玉里行の普快4676次がDR2700型4連で運転されているということで、朝の玉里を歩きながら撮影地を探すことにしました。地図などで撮影するのに悪くない場所は見つけていましたが、いざ現地に来てみると、雑草が生い茂っていたり線路の近くで危なそうな場所だったりと、目星をつけていた場所はことごとく潰れ、気が付くと玉里市街地の北端に来ていました。これ以上歩くと乗りたい列車に乗れず予定が狂ってしまうので、仕方なく...
台鐵台東線 DR2700形普快4683次 乗車記(台東~玉里)
2014年7月15日をもって定期運用から外れた、DR2700型の普快4683次の乗車記録です。始発の台東から終点玉里までの全区間乗車しました。目次1 台東~山里2 山里~瑞源3 瑞源~関山4 関山~玉里台東~山里▲台東駅で出発を待つDR2700形カミンズ製エンジンの轟音も高らかに台東駅のホームを出ると、車窓左手にボロボロの車両群が見えてきます。そこにはDR2700型の中間車DR2750(2752)・日本統治時代の気動車にルーツを持つDR2100形(2...
電化直後の台鐵台東駅にて、古めかしいオンボロ車両を次々に撮影しました。台東口は台鐵の中でもとくに、古い車両や客車が多く活躍しているので、個人的には一番魅力的な駅だと思っています。まずは到着したばかりの普快3671次(枋寮発台東行)を撮影しました。普段は1両ほど通勤客車がくっついていますが、今回はなんと、3両とも32900系という日本人大感激の超贅沢編成でした。3両ともSPK32700形です。▲SPK32734▲SPK32757国鉄旧型客...
夜のタイ国鉄フアランポーン(クルンテープ)駅にやってきました。今回は駅ホームをめぐりながら、列車を収めていきます。タイでは客車列車が主力を担っており、日本では絶滅危惧種と化した、機関車牽引の長距離列車が沢山走っています。ちょうど夜ということもあり、寝台列車も沢山出入りしているはず。はたして、夜行列車を収めることはできるのでしょうか。▲フアランポーン駅前は今夜も賑やかだ夜のフアランポーン駅前は賑やか...
【施設紹介】KTM西海岸線 クアラルンプール駅(クアラルンプール首都特別市)&KTM本社
まさに首都の風格にふさわしい駅舎でした。今回お届けするクアラルンプール駅は、マレーシアの首都クアラルンプール中心部にあります。所属路線はKTM西海岸線。同駅にはKTMコミューターのほか、特急電車「ETS」も停車します。1886年の開業以来、2001年にKLセントラル駅が開業するまでは、同駅がクアラルンプールの玄関口でした。クアラルンプール駅駅舎は西側に面しています。英植民地時代の1910年に建設された駅舎は、イギリスの...
橋台にナロ―時代の痕跡も...台鐵鹿野駅の裏側で発見!(台東県鹿野郷)
今回は台湾南東部・台鉄鹿野駅の裏側をめぐります。鹿野駅は構内の北側がカーブを描いています。そこで、駅北側に良い撮影地がないか探してみることにしました。駅の北側を省道9号に沿って進むと、線路の下をくぐる小道を見つけました。道の先がどうなっているか気になり、まよわず小道に入ってみることに。小道を跨ぐ線路の真横には、ナロー時代のものと思しき橋台がありました。路盤のあった場所は竹藪と化しており、改軌からか...
台東線鹿野(しかの)駅は台湾東部、鹿野郷の中心部にあります。台東線の終点 台東駅から2駅手前にあり、一部の自強号も停車します。▲鹿野駅駅舎電化に合わせて、駅舎のリニューアル工事が行われました。駅名表示の上側には、電化を祝う横断幕が掲げられています。▲鹿野駅改札口入口と出口は同じ場所に設置されています。鹿野駅には日本語で書かれた運賃表が設置されています。運賃表をよく見たところ、月美駅の表示は残っていました...
電化直後の台鐵台東線の様子を見るべく、朝の池上駅にやってきました。池上といえば駅弁ですが、今回は駅前にある朝食店で食事した関係で、池上弁当は購入していません。30分近く駅周辺を散策したのち、列車移動のため駅に舞い戻ります。▲台東発花蓮行き区間車4163次20000系客車使用の客車列車です。手動扉なので、反対側の扉が開きっぱなしになっているのが見えます。牽引機はR100型139でした。▲池上駅を出る区間車4163次▲池上駅...
海端駅は台湾東部、台東県関山鎮にある無人駅です。駅名となった海端郷は関山鎮の西側にあり、駅前の道路(省道20号)が関山鎮と海端郷の境界線になっています。日本統治時代には、付近を流れる河川「新武呂渓」から名を取り、新武呂駅と呼ばれていました。「海端」という地名はブヌン語の「ハイトトワン」に由来するもので、これには「三面が山に囲まれ、一面が開かれている」という意味があります。▲海端駅駅舎駅前には省道20号線が通って...
【電化直後の過渡期】台鐵台東線の莒光号602次 乗車記(池上~鹿野)
花蓮発台東行きの莒光号602次は台東線内だけで完結する列車であり、朝の時間帯に運転されます。写真を交えながら、池上から鹿野までの乗車記録をお送りします。当日の花東縦谷は晴れということで、列車の車窓からでも縦谷の爽やかな雰囲気を楽しむことができました。橋梁通過時の広々とした眺めは筆者おすすめです。▲新武呂渓をわたる時刻表を見ると、どうやら復興号685次と海端駅で交換することが分かりました。交換シーンを収め...
今回お送りする海端郷は台湾東部、台東県の北辺にある小さな町で、日本統治時代には関山郡蕃地が置かれていました。その名が示す通り、原住民―とりわけブヌン族―の比率が高く、海端という地名もブヌン語「ハイトトワン」に由来します。関山市街地から池上方面を目指して歩くと、省道9号と20号の交点が見えてきます。ここを右へ進めば池上・花蓮方面、左へ進めば海端市街地に至ります。省道20号を進むと、すぐに海端郷に入ります。...
【施設紹介】KTMバトゥ・ケーブス支線 Batu Caves駅(Selangor州Gombak郡)
KLを代表する観光地への玄関口は、まるで大手私鉄を思わせる佇まいの駅でした。今回はKTMバトゥ・ケーブス支線の終点駅、バトゥ・ケーブス駅をめぐっていきます。所在地はスランゴール州ゴンバッ郡。このバトゥ・ケーブス支線はKTMコミューターの一系統「セレンバン線」に組み込まれており、同駅を発着する列車はプトラから西海岸線に入って、セレンバンやタンピンまで直通しています。日本でいう、高崎線に乗り入れる湘南新宿ライ...
【施設紹介】バンコクMRTパープルライン バンパイ運河駅(ノンタブリー県バーンブアトーン郡)
今回はノンタブリー県バーンブアトーン郡にある、バンコクメトロのバンパイ運河駅をめぐります。所属路線はパープルライン、駅番号はPP01。▲สถานีคลองบางไผ่高架上にある駅へは、道路わきの歩道から入っていきます。日本の支援によって建設された駅ということで、雰囲気は日本の鉄道駅に似通っています。駅周辺の幹線道路は交通量が多く、マイカーやバスがひっきりなしに通過していました。また、駅近くでは屋台が数軒、店を開いて...
【台湾で撮り鉄】関山・徳高陸橋で台鐵DR2700形「白鐵仔」を撮る
台湾南部、関山にある徳高陸橋でDR2700形を撮影するため、早朝の関山駅に降り立ちました。改札を抜け、若干急ぎ足で撮影地を目指して移動します。というのも、陸橋で普快4674次を撮影する前に、やはりDR2700形の普快4673次も記録に収めておきたいためです。開けた場所に出ておきたいので、急ぎ足で市街地を抜けておきます。▲旧関山駅舎ただ急いで移動するだけでなく、移動中にめぼしい史跡や美しい風景を目にすると、記録に収めて...
【台湾の夜行列車】台鐵東部幹線の莒光号606次 乗車記(瑞芳~関山)
瑞芳から台湾東海岸を南下する通る夜行列車、莒光号606次に乗車して、一路関山を目指し移動します。台東線電化により、DR2700型が定期運用から外れたり、樹林と台東を結ぶ「格安復興号」が廃止されるなど、大きな動きが見られましたが、東部幹線を走る客車列車にも変化が生じました。電化前までは、花蓮駅が電化・非電化区間の境界駅であったため、機関車交換・電源車の連結が行われていました。電化後、上記の作業が行われなくな...
【日本製電車】バンコクMRTパープルライン 乗車記(タオプーン~バンパイ運河)
2016年8月、バンコクメトロ(MRT)パープルラインのタオプーン~バンパイ運河間が開業しました。この路線は日本のODAによって建設され、日本製の車両(総合車両製作所製造)が導入されました。今回はそんなパープルラインに乗車して、どのような路線なのか探ってみようというのです。目次1 タオプーン→バンパイ運河:走りはまんま日本式2 車内観察タイム3 バンパイ運河→バンソン:新線続々建設中!タオプーン→バンパイ運河:走...
【施設紹介】KTM/Rapid KL/KLIA Express KLセントラル駅(Kuala Lumpur首都特別市)
まさに、マレーシアの首都クアラルンプールの玄関口にふさわしい風格を持っていました。今回はそんなKLセントラル駅をめぐっていきます。KTM(マレー鉄道)、KLIAエクスプレス、ラピドKLの3つが入居しているターミナル駅です。クアラルンプールの玄関口は元々、北側にあるクアラルンプール駅が担っていましたが、2002年にKLセントラル駅が開業したことで状況は一変しました。KLセントラル駅は高層ビルに囲まれており、駅舎自体を撮...
夜の十分老街をぶらり散策(新北市平渓区)【猫も寛ぐ山間の里】
十分は台湾北部、新北市平渓区にある集落であり、街路のど真中を線路が通っていることで知られています。現在では観光地化されており、天燈挙げが名物となっています。瑞芳駅で列車の待ち時間が2時間ほどあったので、その時間を利用して、夜中の十分を訪れてみました。瑞芳から菁桐行きのDR1000形に揺られ、静かな山あいにある十分(旧:十分寮)駅で下車します。▲十分駅を出発する菁桐行き菁桐行きの列車が見えなくなると、周囲は静...
七堵駅で激写!客車にぶら下がる台鐵DR1000形 その他数本
台鐵七堵駅は運行上の拠点として機能しており、日常的に多くの列車が出入りしています。今回は夜に入ったばかりの駅ホームで、少しだけ列車を撮影・動画収録してみました。▲七堵駅駅名表EMU300形126次自強号ホームに上がると、EMU300形基隆行きが入線してきました。縦貫線のすべての優等列車が七堵止まりというわけではなく、一部列車は基隆市中心部にある基隆駅まで足をのばします。区間車の方は基本的に基隆まで直通します。イタ...
【EMU100に遭遇】夕暮れ時の台鐵七堵駅をめぐる【客レ天国】
基隆市南西部にある七堵駅は、縦貫線優等列車の拠点駅であり、高雄・屏東方面へ向かう列車の多くがここを始発駅としています。というのも、駅横に車両基地があるためで、七堵に車両基地が建設される前は松山駅付近に車両基地があり、やはり同駅始発の列車が多く設定されていました。▲留置線に止まるEMU100型留置線を見てビックリ!現在、定期運用をもっていない台湾最古の電車EMU100型も停車していました。▲駅外側からEMU100型を眺...
台鐵TEMU2000形プユマ号「原住民ラッピング」を台北駅で激写!
個人的に台鐵台北駅といえば、薄暗い地下駅というイメージを強く抱きがちです。そのため駅撮りには不向きな場所といえますが、特別な列車が来ても決して撮影者がいないわけではありません。台湾首都の中心駅ですから、レイルファンはたくさん集まってきます。そんな台北駅の薄暗いホームに降りると、ちょうどTEMU2000形「プユマ号」が停車していました。どうやらTEMU2000形が2編成並んでいるようで、線路を2本挟んで向かい側のホー...
台北メトロの「新交通システム」文湖線 乗車記(南港展覧館~南京東路)
台北メトロといえば、一般的にはMRTと呼ばれており、台北市とその郊外を走る地下鉄という印象が強いことでしょう。ところが鉄軌条を走る路線だけでなく、ゴムタイヤの車両が走る路線も存在します。それが南港展覧館と動物園前を結ぶ文湖線です。正式には、南港展覧館~中山国中駅間が内湖線、中山国中~動物園駅間が文山線(旧木柵線)であり、両路線をあわせて文山内湖線、さらに略して文湖線と呼称しています。今回はそんな文湖線...
今回は台湾西部、彰化県彰化市にある「彰化扇形庫」の様子をお送りします。写真を中心に掲載いたしますので、現地に足を運んだ気分で楽しみながらご覧ください。▲彰化駅扇形庫がある彰化市は台湾西部に広がる広大な平野の北端に位置しており、かつ一旦竹南で別れた線路が合流して一本の線路に戻る場所でもあります。このような地理的・交通的特性から、彰化は「南台湾の玄関口」であるといえます。彰化駅から歩くこと10分、目的地...
台湾西部、雲林県林内郷にある林内駅で下車してみました。同駅は雲林県最北端にある駅であると同時に、台湾南部における「悠遊カード」利用範囲の最北端でもあります(2015年1月現在)。莒光号・区間車の2種別が停車しますが、停車する莒光号の本数は非常に少なく、実質的に区間車のみの停車駅であるといえます。林内駅の駅舎は中・小規模自治体の代表駅によく見られるような、コンパクトで四角い形をしており、若干くたびれています...
【施設紹介】台鐵縦貫線 台南駅(台南市東区)―鄭成功を見つめるレトロ駅舎
今回お送りする台南駅は「台湾の京都」こと、台南市の玄関口にあたる駅です。最重要駅(一等駅)の一つに位置付けられており、全種別の列車が停車します。現在の駅舎は日本統治時代の1936(昭和11)年に落成したもので、宇敷赳夫が設計を担った鉄筋コンクリート造りです。駅前には広々としたロータリーがあり、中央部には台南を拠点に活動した鄭成功の銅像が置かれています。駅周辺にはホテルやコンビニ、レンタサイクルステーション等...
【施設紹介】台鐵縦貫線/阿里山森林鉄道 嘉義駅(嘉義市西区)
今回は嘉義市西区にある嘉義駅をめぐります。所属路線は台鐵縦貫線(南段)。嘉義は日本統治時代より、阿里山で伐採されたヒノキの集積地として栄え、ヒノキ運搬のため森林鉄道が整備されました。市内には木材加工工場が設けられ、加工作業に従事する作業員のための宿舎も多数建設されました。これら宿舎は現在でも、阿里山森林鉄道北門駅の近くに残存しており、一部は歴史テーマパーク「桧意森活村」として活用されています。日本...
【施設紹介】阿里山森林鉄道 北門駅(嘉義市東区) ―木造レトロ駅舎がステキ
今回は嘉義市にある、阿里山森林鉄道嘉義線の北門駅の様子をお送りします。同駅は嘉義市街地の北部にあり、嘉義~竹崎駅間のいわゆる「平坦区間」にある数少ない駅の一つです。とはいえ、平坦区間に現存するのは嘉義・北門・竹崎の計3駅のみ(鹿麻産駅は廃駅)ですが・・・付近にはかつて、阿里山から運ばれてきたヒノキの加工工場があり、その作業員の宿舎が多数立ち並んでいました。宿舎は現存しており、近年整備が行われて「桧意...
今回お送りする通霄(つうしょう)駅は台湾西部、苗栗県通霄鎮にあります。同駅は竹南から台湾海峡沿いを経て彰化駅に至るルート(海岸線)上にあり、「海線」という愛称名で親しまれています。竹南から苗栗、台中を経て彰化に至るルートは「山線」と呼ばれており、こちらが台湾西海岸の大動脈となっているのに対し、「海線」の方は単線区間が至る所に残っており、ローカル色が非常に強いです。福島県には「浜通り」「中通り」という地...
台湾屈指の観光路線として名高い阿里山森林鉄道(森林鐵路)の見どころは、何といったって山間部の車窓ではないでしょうか。とはいえ、私はまだ乗車したことはありません。多くの方からその美しい車窓の話を聞くたびに、いつか乗車したいと思うものです。阿里山森林鉄道の魅力はなにも、車窓だけではありません。沿線には同鉄道ゆかりの施設が数多くあります。今回ご紹介する嘉義車庫園区もその一つで、これは嘉義車庫の敷地を無料で...
疲れたけど休まない!夜の高雄をぶらり散策(高雄駅~美麗島駅~六合夜市)
2015年1月、僕は夜の高雄にいました。嘉義から電車を乗り継ぎ、ここまでやってきたのです。到着の時点で、すでに日没を迎えていました。当初予定していた旧高雄港駅・高雄ライトレールの調査はあえなく断念。あとは23時過ぎに出る夜行列車で高雄を離れるだけです。それまで4時間の「自由時間」ができました。さて、どうしよう。翌日は乗ってきた夜行列車を降りたのち、短い接続時間で桃園空港に向かい、早朝の便で帰国する予定です...
苗栗から台鉄山線を北上して竹南にやってきました。ここから海線の電車に乗り換えるのですが、なんと区間車は1時間に一本ほどしかなく、あえなく同駅で長時間待ちぼうけをくらうことになりました。折角なので、竹南駅の外に出てみましょう。駅前は路上駐車だらけで、建物が密集して油の匂いがする、いわゆる「西海岸」にはよくある市街地が広がっています。近くには市場があり、中に入ると活気ある「庶民の台所」が広がっていまし...
今回お届けする台鐵縦貫線の岡山(おかやま)駅は台湾南部、高雄市岡山区にあります。同地はもとの名を阿公店といい、1920(大正9)年に現在の名称に改められました。空軍基地・同学校が隣接していることから戦後、眷村(中国人部落)が数多く建設され、現在では高雄市屈指の中国人居住区となっています。▲岡山駅駅舎▲駅舎内部空軍基地があるせいか、軍服を着た若者をよく見かけました。▲窓口▲岡山駅を出発するEMU800型区間車▲駅名標旧タ...
【2015年1月】台湾・虎尾糖廠の五分車を撮る(2=完)―サトウキビ満載の貨車通過!
毎年廃止・トラック転換が噂されているという、台湾西部・虎尾のシュガートレイン(サトウキビ運搬鉄道)ですが、2014年度冬も無事に運転されました。予てより、台湾最後の「本来の用途で使用される」シュガートレインとなった台糖馬公厝線を撮影したかったので、新年明けの1月、私は鉄道・バスを乗り継いで雲林県虎尾へと足を運びました。虎尾のホテルで一泊したのち、シュガートレインを撮影するため早朝の虎尾郊外に駆け出し、工...
【2015年1月】台湾・虎尾糖廠の五分車を撮る(1)―廃線跡のような現役線路
毎年廃止・トラック転換が噂されているという、台湾西部・虎尾のシュガートレイン(サトウキビ運搬鉄道)ですが、2014年度冬も無事に運転されました。予てより、台湾最後の「本来の用途で使用される」シュガートレインとなった台糖馬公厝線を撮影したかったので、新年明けの1月、私は鉄道・バスを乗り継いで雲林県虎尾へと足を運びました。虎尾のホテルで一泊したのち、早起きしてシュガートレインを撮影するため、虎尾市街地を歩き...
今回お届けする苗栗駅は台湾北東部、苗栗県苗栗市にあります。同駅は台北首都圏エリアの最南端にあたり、IC乗車券が利用できる最南端でもあります。ここから南は林内までIC乗車券が利用できなくなるため、列車をご利用の際はその点に注意しましょう。ちなみにですが、海線では全区間IC乗車券を利用できません。ゆえに海線に乗車すると、竹南駅出発直後に検札が行われ、IC乗車券利用者がいないかチェックされます。山線利用時も同様...
今回お届けする新竹駅は台湾北西部、新竹市東区にあります。新竹は清統治時代から栄えており、ビーフンや肉円などの名物料理で知られています。近年では工業団地の造成が進んだことから、ハイテク都市としてもその名が知られるようになりました。現在の新竹駅舎は日本統治時代の1913(大正2)年に完成したもので、ドイツ留学経験を経て台湾総督府鉄道の建築士となった松ケ崎萬長による設計です。松ケ崎はここ新竹駅のほか、基隆駅(現...
桃園市桃園区の中心部をぶらり散策―林口線の廃線跡にも遭遇しつつ
桃園空港から桃園バスに揺られ、桃園市街地に出てきました。今回、空港から台北に立ち寄らなかった理由は、移動費の節約と明るいうちに旧桃園神社に足を運ぶためです。時計を見るとちょうど4時ごろで、ぎりぎり日没に間に合いそうです。途中の春日路口でバスを降り、歩いて旧桃園神社を目指してみることに。▲一面のススキ原バス停の横は空き地になっており、見事なススキ原が広がっていました。ススキの形状は通常よりもやや大きく...
台鐵屏東線の非電化区間では、今でも客車鈍行が幅を利かせています。復興号で使用されていた10000系客車20000/2000番台(1)が用いられており、冷房付きということで種別は区間車です。基本的に非電化区間のみの運用はなく、全ての列車が西は高雄・新左営、東は枋寮・台東(南廻線)に乗り入れています。2015年1月、私は岡山から区間車に揺られて高雄を目指していました。乗車したのは乗り心地の良いEMU800型です。このまま高雄まで行...
今回ご紹介する斗南駅は台湾西部、雲林県斗南鎮にあります。日本統治時代最末期にあたる、昭和20(1945)年に築造された木造駅舎が残っており、斗南を代表する史跡として知られています。▲斗南駅駅舎・同駅前の様子壁面は白、屋根瓦は黒で統一されており、そのシンプルさに「美」を見出すことができます。各地にある豪華絢爛な廟とは、また一味違う美しさを持っています。駅前広場は近年、景観に考慮して整備されました。電柱が全く...
台湾の秘境駅「三貂嶺駅」の近くには何がある?(新北市瑞芳区)
台湾北東部、新北市瑞芳区にある三貂嶺(さんしょうれい)駅にやってきました。こちらは東海岸の大動脈・宜蘭線から、山間を走る平渓線が分岐するジャンクション駅です。ジャンクションといえば、鳥栖駅のように大きな駅を連想しがちですが、こちらはなんと山と渓流に挟まれた小駅。しかも駅前には何もないのです。今回はそんな三貂嶺駅にあえて降り立ちました。目的は一つ、駅最寄りの集落「魚寮」を探るためです。▲山間の三貂嶺駅▲...
台鐵台東駅で「珍車」発見!DR2050形&DR2700中間車
2017年4月、台北から乗車してきた夜行列車から早朝の台東駅へと降り立ちました。時刻は5時半。まだ4月とは言え台東の空は既に明るく、昨日から降り続ける雨で地面は濡れています。そんな台東駅では改装工事が行われており、駅全体が工事現場と化していました。▲工事中の台東駅駅舎の正面玄関は工事のため閉鎖されています。暫くの間、駅待合室へは側面から入ることになります。駅ホームでは台北から乗ってきた莒光号616次が、長旅...
【施設紹介】台鐵台東線 関山駅(台東県関山鎮)―SLの置き土産残る駅ホーム
今回お届けする関山駅は台湾東部、台東県関山鎮の中心地にあります。自強号(一部)・莒光号といった優等列車も停車する重要駅で、早朝を中心に区間車の折り返し運用も設定されています。▲現在の関山駅外観現在の駅舎は二代目にあたります。台東線の全線電化に際し、大規模なリニューアルを受けて新築も同然の美しい駅舎へと生まれ変わりました。なお、開業当時の駅舎は現在よりも若干池上側にありました。日本統治時代に建造された...
台東に向かうため、深夜の台北駅で夜行列車の到着を待っているときのこと。乗車予定の列車が来るまで40分近くもあるので、駅を発着する列車を撮りながら時間を潰すことにしました。まず初めにEMU700形第10編成の基隆行き区間車がやってきました。登場当初はステップ付きで、ホームと車内の間に段差があった乗降口も、改造によりステップレスになっています。EMU800形が大量増備されたのに対し、こちらはわずか20編成しか製造されて...
【施設紹介】台鐵宜蘭線 蘇澳駅(宜蘭県蘇澳鎮)―漁師町の終着駅
今回お届けする蘇澳駅は台湾北東部、宜蘭県蘇澳鎮にあります。八堵駅(基隆市)から伸びる宜蘭線の終着駅にあたり、附近には蘇澳冷泉・南方澳漁港が存在します。宜蘭線は今でこそ台湾東海岸のメインルートにあたりますが、蘇澳新駅と花蓮を結ぶ北廻線が開業したことで、蘇澳新駅から一つ先にある蘇澳駅は交通の要所から外れてしまいました。現在では主に宜蘭線の区間車が発着しています。目次1 駅舎(赤い鉄筋コンクリート造の駅舎...
2017年3月、桃園メトロ空港線(桃園機場捷運/桃園空港MRT)が開業を迎えました。桃園国際空港と台北市内が鉄道で結ばれたことにより、空港へのアクセスは一層よくなりました。それだけでなく、従来鉄道空白地帯だった林口・大園地区の住民にとっては待望の鉄道路線となります。今回は台北駅から空港線に乗り、鉄道空白地帯から脱した林口を目指して移動します。なお、乗車・訪問時間帯は夜です。桃園メトロ空港線の台北駅は台鉄・台...
温泉に行くならぜひ!台北メトロ淡水信義線「新北投支線」乗車記
台北メトロ(台北捷運)の中で最も地上区間の長い淡水信義線には、一本の短い支線が存在します。それが今回登場する、北投と新北投を結ぶ「新北投支線」です。この支線は北投駅から北投温泉の最寄り新北投までを結んでおり、わずか1駅間を1本の電車がピストン輸送しています。そのルーツは日本統治時代に遡り、当初は台湾総督府鉄道淡水線の支線でした。新北投駅にはモダンな木造駅舎が建てられ、80年以上も前から観光路線として機能...
【施設紹介】台鐵平渓線 菁桐駅(新北市平渓区)―観光地のメッカになった木造駅舎
台湾の国鉄にあたる「台鉄」には4つの盲腸線があります。内湾線、集集線、深澳線、そして今回登場する平渓線。そのいずれも中間駅ないし終着駅が大規模な観光地として賑わっており、その様子は日本人の間でもよく知られています。今回はその中でも、平渓線の終点にあたる菁桐(せいとう)駅に着目したいと思います。起点の三貂嶺駅からディーゼルカーに揺られること40分、大勢の行楽客とともに菁桐駅ホームに降り立ちました。▲菁桐駅...
台鐵東勢線 石岡駅跡(台中市石岡区)―大地震で真っ二つに割れた駅
1999年9月21日、台湾中部の南投県集集鎮を震源地とする大地震が発生しました。この地震は大きな爪痕を残し、各地で被害が見られました。その一例が台鐵集集駅で、木造駅舎が倒壊する被害を受けたものの、数年後に再建されています。今回お届けする台鐵石岡駅跡は、現在の台中市を代表する震災遺構の一つで、駅構内に断層が形成されています。駅自体は地震前に廃線となっており、路線運行への支障はありませんでしたが、断層ができ...