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秋田城から秋田駅にもどるバスを途中下車(『川反入口』バス停、『秋田城跡歴史資料館前』バス停より320円)して、久保田城も見学しました。前回登城は2009年、干支が一回り以上するほど久しぶりです。 現地案内図 久保田城について 歴史 江戸時代
ホーチミン1区 グエンフェ通り ホーチミン人民委員会庁舎を正面に伸びる歩行者天国パブリックビューイングや音楽ライブなどの屋外イベントも不定期で行われるらしい。…
ホーチミン1区ドンコイ通りの真ん中にあるバロック様式のコロニアル建築のオペラハウス 市民劇場Nha Hat Thanh Pho フランス統治時代、1897年…
休憩中、仲良し同僚と3人でテレビを観ていたら、ランタンフェスティバルのCM。 「2月9日からランタンがありますよ」 「俺、行ったことない」 「俺は何回かありますよ。また行きたいな」 じゃあ、行く?って話になって、 いざ、5人でランタンフェスティバルへ。 ランタンの前に少しだ...
サイゴン大教会の近くにある 『ホーチミン観光:サイゴン大教会』ホーチミン1区サイゴン大教会 と サイゴン中央郵便局 教会とその前の庭園を挟むように走る道路は…
米沢城のすぐ近くにある上杉伯爵鄭は、本物の伯爵のお屋敷だった建物です。歴史的建築物としての見学も出来るのですが、郷土料理&米沢牛料理専門店として食事を楽しむことも出来ます。というわけで…雪の膳2,750円。今回食べた雪の膳は、9品の米沢郷土
【夜行ひこにゃん登場】暗闇にボンヤリ浮かぶ姿が美しい!彦根城秋のライトアップ
近畿地方に滞在中、彦根城でライトアップが行われていると聞き、さっそく見に行きました。もちろん、彦根というからには「それ以外の目的」もあります。なんと、夜20時から「ひこにゃん」が出てくるというじゃないですか!夜のグリーティングなんて、そう見られるものではありません。地元外のご当地キャラであれば、なおさらのことです。ということで、20時前の彦根城にやってきました。この日は夜から雨とのことで、ひこにゃんの...
三池炭鉱宮原坑跡に行ってみた(福岡県大牟田市) 付録:新みつやの高専ダゴ
2015年に「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」が世界遺産に登録されてから、はや5年が経ちました。今回はその構成遺産になっている、三井三池炭鉱宮原坑(福岡県大牟田市)を訪れました。駐車場に車を止めると、すぐ横に「炭鉱電車」を模したトイレを発見!よく見ると、一番上にパンタグラフが載っています。それにしても、妙にリアルなパンタグラフだと思いませんか?それもそのはず。このパンタグラフは何と、...
金刀比羅宮(香川県琴平町)―階段地獄に要注意!こんぴらさんの頂上にあるものとは
古くから「こんぴらさん」で親しまれている金刀比羅宮に参拝するため、香川県琴平町にやってきました。今回は琴電琴平駅を起点に、こんぴらさんの参道をひたすら登り、本殿を目指したいと思います。▲琴電琴平駅を出発!駅からしばらくの間、土産物店が密集するエリアを進んでいきます。進んでも進んでも、あるのは土産物店と旅館ばかり!それだけ、古くから観光で栄えた場所だということです。昭和期はとくに、修学旅行定番の目的...
うだるような暑さが続いた2020年夏。僕は清涼を求めて、静岡県清水町にある柿田川湧水に来ていました。ここは日本屈指の名水で知られ、その透明度は見る人を魅了してやみません。湧水群を見て涼んで、それから美味しい水を汲んで帰りましょう。▲旧高野二三邸入口まずは湧水群に隣接する、旧高野二三邸にやってきました。この敷地内を通り、そそまま湧水群に行くことができます。▲旧高野二三邸白い門を抜けると、巨大な日本家屋があ...
初の香川県で「基本のき」を知っておこうと、栗林公園にやってきました。ここを触れずして、高松については語れないと思ったのです。琴電栗林公園駅から歩くこと10分。やがて正面に青々とした緑地が見えてきました。これこそが、今から散策する栗林公園です。まずは窓口で入場券を購入しましょう。▲いざ栗林公園へ!入場料:大人410円、子供170円栗林公園の門を抜けると、さっそく雰囲気が一変しました。都会の喧騒から離れ、これ...
【施設紹介】JR土讃線琴平駅(香川県琴平町)―今も昔も賑わう「こんぴらさん」の玄関口
今回は香川県南部にある、琴平駅をめぐります。所属路線はJR土讃線、駅番号はD15。その名の通り、四国を代表するパワースポット「金刀比羅宮」の最寄り駅です。今も昔も変わることなく、こんぴらさんの最寄り駅として、多くの参拝者を受け入れています。▲昼間のJR琴平駅外観金刀比羅宮の玄関口としての性格が強いため、駅前には石灯篭と狛犬が置かれています。駅舎は古さを感じる洋風建築で、国の登録有形文化財に指定されている史...
軽便与那原駅舎(沖縄県与那原町)―沖縄県営鉄道「ケービン」最大の遺構は今
長らく沖縄県営鉄道(ケービン)最大の遺構として残っていた、旧与那原駅舎が解体されたと知ったときは、大きな衝撃を受けました。なんたって、旧与那原駅舎はケービンだけでなく、沖縄戦にも深く関係する遺構だったのですから。これまで残存してきた駅舎は、2代目与那原駅舎として建築された、鉄筋コンクリート造の平屋建てでした。沖縄戦で破壊され、見るも無残な姿になりましたが、さいわい解体されることなく、焼け残った柱や...
弘前城(青森県弘前市)―有料エリアに絶対行くべき理由を教えます
青森県の城下町といえばココ、弘前を挙げずして語れないでしょう。今回は津軽氏の居所「弘前城」を散策したいと思います。というのはタテマエで、じつは弘前市マスコット「たか丸くん」がどう活用されているのか、その具体例を調べようというのが、今回の主たる目的です。はたして、城内でマスコット関連の物件に出会えるでしょうか?撮影日:2020年8月5日...
時代劇ロケ地といえばココ!大覚寺でデジャブを感じよう(京都市右京区)
時代劇ファンなら、だれもが知っているであろう「大覚寺」。それは僕を長年惹きつけてやまない存在でした。OPやEDのスタッフロールを見てください。有名な時代劇ではたいてい、大覚寺でのロケが行われています。東映・松竹作品を問わず、多くの時代劇に登場してきました。今回は京都まで来たついでに、嵐山の大覚寺まで足を延ばしてみました。ちょうど外国人も来ていませんから、じっくり散策することができるでしょう。もしかする...
【施設紹介】JR大糸線 信濃大町駅(長野県大町市)―アルペンルート東の玄関口
今回は長野県大町市にある、信濃大町駅をめぐります。所属路線はJR大糸線、駅番号は23。同駅は大糸線中間駅の中でも最大規模にあたり、特急を含む全列車が停車します。その他、松本方面からの折り返し列車も設定されているなど、運行上の拠点として位置付けられています。駅舎は緑に抱かれた大町らしい、お洒落なデザインの木造洋式です。2010年にリニューアル工事が行われ、山小屋をイメージした屋根形状に変わったとのこと。駅舎...
甲信越の現存天守といえばココ!信州松本城を散策する(長野県松本市)
各地に点在する現存天守をめぐるのも、旅の面白みというもの。今回は長野県を代表する歴史的建造物「松本城」を見るべく、松本市にやってきました。これまで松本には1回だけ来たことがあります。その時は乗り換えの途中でしたから、滞在時間が40分しかなく、泣く泣く松本城を諦めました。今回はほぼ1日の滞在時間を確保しています。これなら、松本城をくまなく散策できるでしょう。松本市中心部を抜けて、お堀端に向かいます。松本...
時代劇ファンなら、一度くらいは「善光寺参り」という単語を聞いたことがあるでしょう。江戸の人々にとって、善光寺は「一生に一度は参詣したい」場所だったそうです。十返舎一九の『東海道中膝栗毛』シリーズ(続膝栗毛)でも、例の弥次喜多コンビが参詣する描写が書かれています。僕も一時代劇ファンとして、江戸の文化に思いを馳せつつ、長野県長野市にやってきました。もちろん、これから善光寺に行くためです。▲閑散とした土...
今回は長崎県対馬市厳原町にある、八幡宮神社をめぐります。社号 八幡宮神社(厳原八幡宮神社)旧県社祭神神功皇后仲哀天皇応神天皇姫大神武内宿禰例祭日旧盆八月十三日 前夜祭〃八月十四日 前夜祭〃八月十五日 本祭〃神幸式放生会本社は神功皇后三韓御征伐の時対馬国に御着船ありて上県郡和珥の津より三韓に渡り給ひ三韓を平げ給ひて凱還の時清水山に行幸ありて此の山は神霊の止まるべき山と宣ひ神鏡と幣帛を岩上に置き皇后親...
上杉謙信をまつる神社があると聞き、米沢城跡にやってきました。上杉一族は米沢藩主として、幕末までこの地を治めていました。米沢城址には藩祖・謙信をまつる上杉神社が鎮座しています。これは明治初期に建立されたもので、かつては別格官幣社に指定されていました。▲上杉神社参道を眺めて参道沿いには、謙信が用いた「毘」「龍」の軍旗がなびきます。なお、謙信は生涯にわたり妻帯せず、養子として迎えたのが初代藩主・景勝です...
【施設紹介】JR日光線 日光駅(栃木県日光市)―東武に主役を譲った駅の今
今回は栃木県日光市にあるJR日光駅をめぐります。観光地・日光東照宮への輸送手段として、東武としのぎを削ったのも今は昔。東武日光駅が名実ともに玄関口の座をつかんだことで、JR日光駅は一ローカル駅と化しています。主役の座から外れた今もなお、国鉄時代の華やかなりし頃の面影が、駅舎・ホーム双方に残されています。▲レトロなJR日光駅舎東武日光駅から若干南側に、JR日光駅はあります。土産物店が目立ち、巨大なロータリー...
鶴見線国道駅の雰囲気に誘われた僕は、ぶらりと降り立ちました。これから、支線の終点にある大川を目指します。さあ大川に行くぞと鶴見駅の改札を抜けましたが、肝心の大川行きが来るまで30分以上もありました。ちょうどすぐ後に扇町行きが出るというので、「なら国道駅で途中下車しよう」と思ったわけです。扇町行きの205系を見送ると、国道駅ホームには僕一人だけが残されました。薄暗い照明がホームをぼんやりと照らし、場末感...
想像していたよりも静かな、山間に抱かれた終着駅でした。今回は埼玉県秩父市にある三峰口駅をめぐります。羽生から熊谷・秩父を経由して伸びてきた、秩父本線の終着駅です。▲三峰口駅外観▲西武観光バス三峰口駅バスのりば▲三峰口駅前観光トイレ▲三峰口駅 駅舎内部▲三峰口駅の立派な車寄せ▲団体改札口▲停車中の車内から三峰口駅構内(終端部方面)を眺めて▲三峰口駅構内撮影日:2021年7月5日...
廃止から12年・・・旧加賀一の宮駅はどう変わったのか(石川県白山市)
2009年11月、北陸鉄道石川線の末端区間(鶴来~加賀一の宮)が廃止されました。あれから10年以上が経ち、跡地はどのように変化したでしょうか。今回はそれを探るべく、かつての終点・加賀一の宮駅をたずねました。▲加賀一の宮駅を正面から眺めて社寺建築の駅舎は修復され、美しい状態で保存展示されていました。内部は資料・休憩所として一般開放されており、自由に入ることができます。「旧加賀一の宮駅」について大正14年(1925...
【奥州藤原氏の栄華をたずねて】平泉の史跡をめぐる(白山妙理堂~中尊寺~無量光院)
ほんの一瞬の思い付きでした。そもそも、平泉は通過するつもりでいました。その考えが変わったのは、乗っていた列車が平泉駅に着いたその時でした。もしかすると、次にここを通るのは1年後、いや10年後になるかもしれない。そう考えると、平泉に滞在するチャンスはけして多くありません。3秒でスケジュールを思い出し、今降りても支障はないと判断。意を決して平泉駅のホームに降り立ちました。さて、平泉に降りたは良いものの、こ...
筑豊の歴史を語るうえで欠かせないのが、炭鉱という存在です。明治から昭和中期にかけて、筑豊各地に炭鉱が開設され、石炭を運搬するため鉄道網が張り巡らされました。昭和40年代を過ぎると、石油エネルギーへの転換を受けて次々に閉山。その跡地は住宅地や荒野に変わりました。しかし、現在でも炭鉱の名残は各地に残っています。その一つが、今回お届けする明治炭鉱の炭住街です。その場所は福岡県飯塚市の北部、旧頴田町の中にあ...
【施設紹介】東武佐野線 佐野市駅(栃木県佐野市)―レトロな街並みに囲まれた駅
今回は栃木県佐野市にある佐野市駅をめぐります。館林から伸びてきた東武佐野線の途中駅にあたり、市街地の南側に位置しています。駅番号はTI33。浅草~葛生間で運転される特急「りょうもう」の停車駅です。▲佐野市駅を正面から眺めて駅舎はつい最近リニューアルされたのか、きれいに塗装・修繕されています。道路がL字型にカーブする場所に駅があるため、駅前広場が三角地のようになっているのが特徴です。▲佐野市駅前の様子▲八衢...
【施設紹介】北陸鉄道石川線 鶴来駅(石川県白山市)―古さが魅力の車庫併設駅
今回は石川県中央部、白山市にある鶴来駅をめぐります。駅番号はI17。北陸鉄道石川線の終着駅にあたり、車庫が併設されているのが特徴です。今でこそ終点ですが、石川線は2009年まで2駅先の加賀一の宮まで伸びていました。廃止から10年以上も経過したにしては、比較的痕跡が残っているものの、徐々に風化が進んでいます。また、石川線とは別に、1980年まで能美線(新寺井~鶴来)も分岐していました。かつては、3方面に向かう線路...
ふと何気ない思い付きから、夜の姨捨駅を訪れることになりました。▲真っ暗闇の中に浮かび上がる姨捨駅舎▲きれいに改装された姨捨駅待合室▲姨捨駅窓口▲駅名標はスイッチバック型になっている▲相対式ホームと跨線橋が配された姨捨駅▲姨捨駅ホームから善光寺平が見える!▲展望台から善光寺平を眺めて撮影日:2021年10月19日...
上野公園の片隅にはかつて、京成電鉄の博物館動物園駅がありました。地下に4両編成分の短いホームが設置され、昭和初期のレトロな雰囲気を残していたそうです。6両編成に対応していないため、普通列車でも通過する列車が増え、利用者は徐々に900メートル隣の京成上野駅に流れていきました。駅老朽化と利用者減のため、1997年に休止、2004年に廃止されて現在に至ります。現在でも駅出入口とホームが残り、営業当時の面影を残してい...
【施設紹介】富山地方鉄道本線 舌山駅(富山県黒部市)―北陸新幹線が見える木造駅舎
今回は富山県東部、黒部市にある富山地方鉄道舌山駅をめぐります。駅番号はT32。同駅は富山地方鉄道本線の中でも、とりわけ終点(宇奈月温泉)に近い末端区間上にあり、北陸新幹線との交差地点からそれほど離れていない場所に立地しています。北陸新幹線の金沢延伸に伴い、新幹線との交差地点に新黒部駅が開業したことで、駅間距離のきわめて短い区間(新黒部~舌山)が発生しました。両駅間は300メートルしか離れていないため、徒...
今回は福井県中央部、越前市にある北府駅をめぐります。駅番号はF1。福武線の終点・越前武生駅の一つ手前にある駅で、車両基地が併設されています。難読駅名の一つに数えられ、「きたふ」「ほくふ」等誤読されることもしばしば。そんな北府駅は元の名を西武生駅といい、2010年に現駅名へと改称されました。平易な駅名から難読名に改称された、珍しいケースといえます。▲北府駅駅舎そんな北府駅には1924年に建てられた、古い木造駅...
近年の宗像市では歴史的景観を考慮した街づくりが行われています。とくに南郷村の中心地だった原町はその代表例で、唐津街道が栄えていた頃の古い住宅が保存・活用されています。今回はそんな原町をめぐろうというのです。原町は南北に伸びる街村で、宿場町に類似しています。今回は南から北に向かって進みながら、原町の見どころを探してみましょう。目次1 お大師様2 経石様・幸福稲荷大明神3 眞武酒造跡4 眞武酒造新宅5 恵...
【台湾観光】ライトレールが走る!高雄旧市街地「ハマセン」をぶらり
日本統治時代に高雄の中心部があった愛河西岸部のうち、とくに海沿いの地域は「ハマセン」と呼ばれ親しまれています。近年ではライトレールが延伸したことで、以前よりもいっそう観光地化が進みました。今回は徒歩でハマセンをめぐり、いくつか見どころをご紹介したいと思います。まずは「ハマセン」の範囲から、簡単に解説します。このハマセン(哈瑪星)という単語は日本語の「浜線」に由来するもので、すなわち臨港線のことです...
【施設紹介】JR筑肥線 肥前長野駅(佐賀県伊万里市)―「西線」に残された木造駅舎
今回は佐賀県北部、伊万里市の内陸部にある肥前長野駅をめぐります。この駅を語るうえで欠かせないのは、なんと言っても古い木造駅舎の存在でしょう。JR筑肥線の非電化区間、通称「筑肥西線」にはかつて、多くの木造駅舎が残っていました。合理化と施設老朽化のため、その大半が2000年前後に解体されたことで、今や西線に残存する国鉄時代の木造駅舎は、肥前長野駅を残すのみとなっています。そんな肥前長野駅の木造駅舎も老朽化の...
下川端商店街の痕跡を発見!取り残された「寿通り」残存部をたどる(福岡市博多区)
福岡市博多区の下川端町一帯にはかつて、「下川端商店街」と呼ばれるアーケード式商店街が存在しました。厳密にいうと、下川端商店街・寿通り商店街の2つに分かれており、互いに交差するように延びていました。1990年代に入ると、下川端町一帯の区画整理が行われ、それにともない2つの商店街は消滅。その跡地には博多リバレインと博多座が建ちました。こうして、下川端商店街・寿通り商店街は跡形もなく消えたかと思いきや、しぶと...
宗像市内に名島城の遺構が移築されていると聞いて、さっそく見に行きました。市南西部、大穂地区にある「宗生寺」に現存しているそうです。大穂ってけっこう山奥じゃない...。目次1 宗生寺とは?2 総門として移築された名島城搦手門3 宗生寺境内をぶらり散策4 ご開帳は33年に2度だけ!馬頭観音堂宗生寺とは?宗生寺は禅宗(曹洞宗)に属しており、文明十五年(一四八三)に許斐城主の多賀出雲守隆忠の亡父の菩提を弔うために建...
大井神社(静岡県島田市)―大河の畔にたつ東海道・島田宿の鎮守
今回は静岡県中部、島田市にある大井神社をめぐります。大井川川越をひかえた東海道の要所・島田宿に隣接しており、宿場町の氏神として崇敬を集めてきました。目次1 大井神社とは?2 大井神社参道・社殿類3 末社4 その他構造物大井神社とは?勅宣 正一位大井神社御由緒御祭神:彌都波能賣神、波邇夜須比賣神、天照大神例祭日:十月十三日、十四日、十五日大井神社は、貞観七年授駿河国正六位上大井神と三代実録に記載の見える...
山王神社(長崎市坂本)―片足鳥居・クスノキでおなじみ被爆遺構
今回は長崎市中心部、坂本地区にある山王神社をめぐります。原子爆弾投下に伴い、社殿など神社構造物の多くが破壊・焼失した中、一部鳥居とクスの木が残りました。二の鳥居は「片足鳥居」という名で知られ、平和教育の教材としてながく親しまれています。▲熱線と風化で崩れかけた石燈籠基礎原爆投下後、一の鳥居は完全な状態で、二の鳥居は右半分だけが残りました。残念ながら一の鳥居は交通事故で倒壊してしまい、その後は二の鳥...
かつて近鉄バファローズの本拠地が置かれていた大阪府藤井寺市。この地には名刹「葛井寺」や古墳群など、見ごたえ抜群の史跡が多く残っています。藤井寺には過去に2回訪れていますが、いまだ駅前を散策していません。そこで今回は近鉄藤井寺駅を起点に、葛井寺や駅前商店街をめぐってみました。▲葛井寺四脚門(西門)まず最初に訪れたのは葛井寺。8世紀中頃、ちょうど聖武天皇の時代に創建された古刹で、行基によって開かれたそう...
今回お届けする旧大島砲台は宗像市沖の離島・大島の北端部にあります。島最大の集落と港がある島南部から循環道路に入り、切り立った断崖絶壁を避けるようにして進むと、牧場・砲台跡に入る小道が見えてきます。小道をさらに進むと、それまでうっそうと茂っていた森林が開け、広大な牧草地に移り変わります。今回お届けする砲台跡は、牧歌的風景のど真ん中に位置しています。海が荒れた日は強い潮風がおし寄せるこの地も、波が穏や...
今回は大阪府藤井寺市にある辛国神社をめぐります。由緒書きによれば、5~6世紀ころに創建されたと伝わる古い神社です。蘇我氏に圧倒されるまでの間、畿内に一大勢力を築いた豪族・物部氏によって創建され、のちに同氏の氏神となりました。辛国神社由緒御祭神饒速日命天児屋根命素戔嗚命市杵島姫命品陀別命当社は、五世紀後期 第二十一代雄略天皇の御代に創建された式内社であります。日本書紀に「雄略天皇十三年春三月、餌香長野...
今回は福岡県豊前市にある豊前松江駅をめぐります。所属路線はJR日豊本線。駅舎は日本家屋風の木造で、1932年(昭和7年)に建造されました。屋根も瓦ぶきのままとなっており、さらに板張りの壁がそのまま残っているため趣深く歴史を感じさせます。▲豊前松江駅内部改札口にはSUGOCA読み取り装置が設置されています。駅舎内部を見渡す限りだと、大規模な改造を受けていないようで、木の温もりを感じることのできる居心地良い駅です。有...
福岡県築上町というのはどうも、県北在住の私にとってなじみの薄い街です。そもそも立ち寄るどころか、通り過ぎることすら年に1度あるかないかという程度で、なかなか足を運ぶ機会はありませんでした。そこで今回、JR椎田駅のモダン駅舎を撮影するついでに、築上町のうち旧椎田町中心部を少しだけ散策することにしました。今回の起点・JR椎田駅から駅前通りを通って、まずは国道10号線を目指します。駅と10号線を結ぶ通りは1.5車線...
駅舎は変わっても語り継がれる「歴史」 JR水城駅の木造跨線橋
福岡県大野城市と太宰府市の境界付近にある、JR水城駅にやってきました。その名の通り、駅のすぐ横には史跡「水城」が連なっています。また、同駅から直線距離にして北へ500メートル進んだ場所には、西鉄下大利駅もあります。一帯は福岡市のベッドタウンにあたり、閑静な住宅街が広がっています。さて、そんな水城駅から電車に乗ろうと改札を抜けると、やけに古めかしい木造の跨線橋が目の前にそびえていました。福岡近辺でこんな...
台鐵東勢線 石岡駅跡(台中市石岡区)―大地震で真っ二つに割れた駅
1999年9月21日、台湾中部の南投県集集鎮を震源地とする大地震が発生しました。この地震は大きな爪痕を残し、各地で被害が見られました。その一例が台鐵集集駅で、木造駅舎が倒壊する被害を受けたものの、数年後に再建されています。今回お届けする台鐵石岡駅跡は、現在の台中市を代表する震災遺構の一つで、駅構内に断層が形成されています。駅自体は地震前に廃線となっており、路線運行への支障はありませんでしたが、断層ができ...
石岡農会精米穀倉(台中市石岡区)―日本統治期台湾の農業事情を垣間見る
今回は台中市北東部、石岡区へと来ています。こちらには日本統治時代に建造されたという、精米用の倉庫が現存しています。石岡自体は小さな町で、市街地をめぐろうと思えばそう時間はかかりません。今回の精米穀倉も、あっという間に見つかりました。市中心部から少し外れると、低層の民家ばかりとなり、典型的な台湾の片田舎が広がっています。比較的古い民家も残っており、台湾の伝統家屋が日本統治の影響を受け、変化していく過...
保存進む台湾の官舎建築...中壢の日本家屋を調査した(桃園市中壢区)
台湾の主要都市に行くとよく遭遇するのが、昔ながらの茶色い日本家屋です。これら日本家屋はたいてい、学校や役所(市政府・鎮郷公所)の附近にあることが多く、日本統治時代に教員・公務員のための宿舎として使用されていたものにあたります。戦後は中国から植民した外省人(在台中国人)が入居し、増改築を受けつつその多くが21世紀まで残ってきました。現在では台湾人アイデンティティの拠り所として、芸術家育成の場として、郷土資...
古蹟から現役民家まで...東台湾「台東市」の日本家屋を調査した
台湾各地の都市には規模の大小にかかわらず、多くの日本家屋が現存しています。これは言うまでもなく、日本統治時代の名残りです。なかでも、花蓮県・台東県を中心とする東海岸には日本人によって計画・建設された都市・街が多く、ゆえに現存する日本家屋の数は島内屈指といえます。今回は台東県の中心地・台東市に残る日本家屋を調査していきます。雨天のため、調査範囲は旧台東駅前と台東観光夜市周辺に限定しましたが、それでも...
台湾東海岸を代表する温泉地・瑞穂温泉には、日本統治時代に建てられた古い温泉旅館が存在します。それが「瑞穂紅葉温泉旅社」と、今回お届けする「瑞穂温泉山荘」(みずほ温泉リゾート)です。前者は警察招待所として建設されたもので、万栄郷の山奥にあります。一方、瑞穂温泉山荘は瑞穂郷にあり、交通の便は後者の方が良好です。とはいえ、圧倒的に有名なのは「瑞穂紅葉温泉旅社」の方でして、瑞穂温泉山荘の存在はその陰に隠れが...