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「石炭の歴史村」を訪ねて・後編(2018年リニューアル前)~道央33
模擬坑道に入って最初のうちは単なる展示といった趣きだったが,奥に進んでいくと,模擬坑道が本物の坑道らしくなり,掘削する機械がたくさん置かれて,蝋人形ともに本格的な掘削シーンが出来上がっていた。とくに坑内員の蝋人形は,辛い作業を表現しようとしたのだろう。「辛い」を通り越し「怖い」表情になっていて,照明が暗ければお化け屋敷でも通用しそうだった。最後に地上まで長い階段があり,上り詰めると屋外に出た。【20...
忘れ去られた山奥の炭田「海老津炭鉱」をめぐる(福岡県岡垣町)
福岡県岡垣町にはかつて、海老津炭鉱と呼ばれる炭鉱がありました。筑豊地方は良質の石炭を算出する炭田として有名ですが、隣接する遠賀郡地域でも石炭採掘がおこなわれていたのです。ということで今回は、海老津炭鉱跡地のある岡垣町戸切地区にやってきています。岡垣町と宗像市・宮若市を結ぶ県道87号線沿いを進むと、やがて百合野と呼ばれる地区に入ります。この百合野地区こそが、かつての炭鉱とその付随施設があった場所にあた...
筑豊の歴史を語るうえで欠かせないのが、炭鉱という存在です。明治から昭和中期にかけて、筑豊各地に炭鉱が開設され、石炭を運搬するため鉄道網が張り巡らされました。昭和40年代を過ぎると、石油エネルギーへの転換を受けて次々に閉山。その跡地は住宅地や荒野に変わりました。しかし、現在でも炭鉱の名残は各地に残っています。その一つが、今回お届けする明治炭鉱の炭住街です。その場所は福岡県飯塚市の北部、旧頴田町の中にあ...